けものフレンズ 〜ふぉーるあうと!〜 作:ガイガーカウンター
「ここがヘラジカの拠点かー!」
「凄いだろう?あの石の綺麗な台で修業をするのだ!……まぁ、やっぱりあの城の方が凄いところもあるが…」
「へへっ、気にすんなよ、これに勝てばあそこもアンタのもんなんだしな。」
「確かに!ぃよーしっ!今度こそ!勝つぞーっ!」
「「「「おーーーーっ!!!」」」」
「まけないぞーっ!」
「「「「おーーーーっ!!!」」」」
「絶対に、勝つぞーっ!!!」
「「「「おーーーーっ!!!」」」」
「し、士気が高いんだな。」
「うむ!皆いつも元気だ!むろん、私もだがな!」
ヘラジカは腰に両手を当てて自慢げにそう言った。
後ろの方に大きな光があるような気もした。
なるほど、通りで隊長をやれてるものだ。
「さ!改めて名前を教えてくれ!」
「よぉし、私の名前はクロー!元の動物はデスクローって言うんだが知らないか?知らないよな。うん。趣味はジャパリまんとか美味いもんを食う事だ!よろしくな!」
そしてパチパチと鳴り響く多くの拍手。
「歓迎ですぅ!」
「とても強そうで頼れそうですわ!」
「やっほやほー!今後ともよろしく!」
「とても心強い仲間でござる!」
「ジーーーーッ」
……なんだろう、強烈な視線を感じるような?
「さて、それじゃあ…、カラカルー!そろそろ起きてくれー!」
「すぅ…はぁ……あなたのこまったかおは………ごこくちほーの………むにゃむにゃ……」
困ったなぁ…これじゃあカラカルの自己紹介が…
「そうだ!そこのフレンズには後で自己紹介してもらうとしてまずはクロー!彼女を紹介してくれないか?」
「あ、なるほど。わかった!」
私はカラカルに少し近づいてカラカルに注目を集める。
「今ぐっすり寝てるのがカラカルだ、普段はこんな人前で寝たりしないんだけど今日はなんかちょっと変になっててな、かなり強いから期待しててくれ!」
そして先ほどのように鳴り響く拍手、一言ずつの挨拶。それと強い二つの視線。
「あぁ、さっきからの視線はアンタだったのか。」
私はその内の一つの視線の持ち主を見つけ出すことに成功した。
「あ、ごめんなさい。気になることがあったらつい…」
「なぁんだ、怒ってるのかと思ってた。聞きたいことがあればなんでも聞いてくれ」
「それじゃあ…」
「あれ?ちょっと待ってくれ。さっきまで一つだったよな…?」
私が周りを見回すと暗がりに一人のフレンズが居るのが見えた。
「あそこに居るのは?」
「え?…っ、敵襲ですわ!」
「え、えぇ!?」
そこにいたフレンズはすぐにそこから飛び出して逃げて行ってしまった。
「くっ、今のは誰でしょうか…」
「すぐに捜索にあたりますぅ!」
ヘラジカ軍は急な出来事にも混乱せず、すぐに先ほどの影を追いかけた。
「……どうやら、歓迎会って空気じゃなさそうだな。」
二人残ったこの場所で、ぽつりと呟いた。