かるた部顧問と結婚したい。   作:秒速123km

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このssのために何度もちはやふるを読み返しているんですが、やっぱ桜沢先生美人ですね。叱られたい。


第6首 全国大会

 

□滝野亮

 

『それでは昨年の優勝校 静岡県富士崎高等学校からの優勝旗の返還です』

 

去年の優勝校である富士崎が優勝旗の返還と選手宣誓を行う。

 

 

「宣誓 我々選手一同は…」

 

主将の3年生が喋りだすがどうでもいい。

暇だから先生でも眺めていよう。ああ今日も美しい。

 

 

 

 

 

 

「来たな、全国大会!」

「おう」

 

 

今日もヨロシコはテンションが高い。

7月下旬、俺たち富士崎かるた部は無事予選を勝ち抜き、近江神宮に来ていた。ここで全国の高校が鎬を削るのだ。

 

 

「にしてもビックリしたよ、亮が登録メンバーに選ばれるなんて!同じ1年生なのにすげえな!」

 

 

そう、先生は5月に言っていた通り、俺を全国大会の登録メンバーに選んだ。他に選ばれたのは3年生がA級二人、2年生がA級三人、B級二人だ。

2年生メンバーの中にはよく俺を睨んでくるメガネことエロム先輩もいる。

 

 

「まあ、予選は違うけどな」

 

 

そう、俺は予選の登録メンバーには選ばれていない。それを聞かされたとき、なぜ出してもらえないのか、俺は桜沢先生に理由を聞きに行った。

 

 

『一つは、来年に備えて2年生に経験を積ませるため。もう一つは、単にあなたの実力不足よ。まだまだ暗記や送り札といった技術が下手くそね。良くて中級者レベルよ。今のスタメンに勝ち越せるくらいでないと、試合には出せないわ』

 

 

ぐうの音も出なかった。でも先生はこうも言ってくれた。

 

 

『けど全国大会は違う。決勝戦であなたを出す予定よ。その時に向けて研鑽を続けなさい。期待してるわ』

 

 

期待してる。その言葉に突き動かされた俺は、その日からよりいっそう真剣に練習した。同じ登録メンバーのうちB級で、『富士崎のマナカナ』こと双子の2年生 鈴木真太・奏太先輩には勝ち越せるようになった。

先生は決勝と言っていたが、何かアクシデントが起きるかもしれない。いつ指名されても良いよう、気持ちの準備をしておこう。

 

 

 

 

 

「誰あれ、むっちゃかわいかー」「あれだろ、東京代表の子だろ?」「芸能界デビューが決まっとうって話やん」「ちげーよ、姉妹がタレントなんやろ?」

 

 

部員全員で会場に入ると、なにやら人だかりができていた。そのせいで騒がしい。ついでに横にいるヨロシコも騒ぎだした。

 

 

「めっちゃかわいい子だって!亮、見てこようぜ!」

「先生以外に興味ない。さっさと行くぞ」

「歪みねえなー、お前は」

 

 

当然だ。先生に一目惚れしたあの日から、他の女子など有象無象でしかない。

それに今の俺は先生の期待に応えようと燃えに燃えているのだ。いずれ来る出場機会に備え、集中しなければいけない。

 

 

「私たちはBブロックね。さっさと移動するわよ」

 

 

先生の凛とした指示で部員全員が一斉に移動する。移動中も他校の生徒にジロジロと見られる。

 

 

(富士崎だ) (去年の優勝校) (部員めちゃめちゃ多いな)

 

 

こうして注目されると強豪校に籍を置いているんだって自覚するな。

 

 

 

 

富士崎は総勝ち点トップでBブロックを突破し、決勝トーナメント一回戦でも勝利した。これから先生が一回戦のオーダーを出しに行くのだが…

 

「山井真琴、控えに回って」

 

 

これまで出ずっぱりだった2年でA級の3人の内1人が外された。

 

 

「先生、何で俺が…「あなた突き指してるでしょう」

「怪我してても試合に出たいという気持ちは買うわ。けど顧問として、無理をして怪我を悪化させるのは見過ごせない」

「…分かりました」

 

 

(うえ〜ん、真琴センパ〜イ)(しょうがないよ、怪我しちゃったら)(ナイスガッツでした、センパイ!)

 

 

やたら女子に人気あるんだよな、あの先輩。

 

 

「スタメンには滝野亮、入って」

「はい!!!」

 

 

(やっぱ滝野か)

(1年生唯一の登録メンバー入り)

(亮スタメンだ!すげえ!)

(桜沢先生と話すときだけ声でかいよな、あいつ)

 

 

予定より早い出場だが問題ない。先生に期待されたからには絶対に勝つ。

 

 

 

 

 

 




全話読み返してみたんですが読点多すぎですね。今までの話含めて減らしました。
※決勝はリーグ戦ではなくトーナメント戦でした。改訂しました。
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