ルドラサウムはランス君がお気に入りのようです   作:ヌヌハラ・レタス

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(ネタばれを回避するため)あらすじ

クルックーさんの影響を強くうけてしまったルドラサウムは、ランスにとってもご執心。
ヌヌハラ・キャベツと負けず劣らず、その後もランスの物語を追いかけ、そして、ランスが没するそのとき、ルドラサウムは。

「もっと強くなったランスが……あのころにいたらどうなるんだろうなぁ……くすくす……無双みたいなぁ……」

まだ、ランスの冒険が終わるには早すぎるようです。

――


LP7年 9月前半

LP7年 9月3日――(ランス)

巨大戦艦内部――

 

「あぁ?」

 

昨日は、俺様の100歳の誕生日で……ちょっとばかりはしゃぎすぎたか。

ベッドで寝たつもりだったが、ここは……

 

「どこだ? いや、見覚えがあるぞ。たしか……あの虫……ホルスのやつらの戦艦の中か?」

「お帰りなさい、四人とも。五か月ぶりね」

 

「おお、この可愛い子供は……ベゼルアイか! がはははは! 久しぶりだな。何年ぶりだ?」

「ランス君、まだ寝ぼけているのね」

 

寝ぼけてるだと? まぁ、この年だし……いや、なんだ?

俺様の身体。若返ってるぞ。どういうことだ。

 

「はぁ、ビックリしましたね、ランス様」

「――」

 

どくん、と心臓は跳ねた。

シィル。シィルじゃないか!

 

「がはははは!!!! なんだシィルか!!」

「わっ! ランス様、髪がぐちゃぐちゃになっちゃいます」

 

シィルが生きているぞ。とすると、ここは、夢の中なのか。

夢の中までちゃんとついてくるとは、やっとシィルもわかるようになってきたな。

おっと、いかんいかん。シィルは、俺様とずっと一緒であたりまえなのだ。はしゃぐのもおかしいぞ。がはははは。

 

しかし、目の前のシィルは、いろいろあって……一番強く記憶されているときの若い姿だな。いや、俺様もそうか。

これは、JAPANで香ちゃんに会ったころ、俺様が魔王のころ、魔物界との大戦のころ……。

 

「……っ」

「ランス様? どうしましたか?」

 

これは本当に夢なのか。

それとも、俺様は“あのとき”に戻ってきたってことか?

 

「戻ってきた、か。はぁ……心当たりがありすぎるぞ。クルックー、クエルプラン、セラクロラス……それから、ミラクルあたりも何するかわからんし」

「ランス君、大丈夫? あなたコールドスリープ装置で五か月も寝てたのよ。覚えてる?」

 

 

 

 

ベゼルアイ(幼)の説明を受け、今の俺様がどういった自体にあるのかわかった。

やはり、俺様は若返って、再びこの時間、この場所に帰ってきたようだ。

 

すべてなつかしいあの頃……というには、あまりにも苦いぞ。

二度と“あんな”格好悪いころなど思い出したくないのだが、リーザス、ヘルマン、ゼス……どこでも歴史の本を手に取れば載っている人類史になってしまった。

俺様にとっては、バードのクズにシィルを暗殺され、魔王の血に負け、はぁ……。

 

(――いや待てよ。“今回はまだ”そうなってないってことか)

 

「いててっ。おい、急に手に力がはいりすぎだ! どうした急に?」

「カオスか。うるさい。ちょっとだまっていろ」

 

思わず手に力が入ってしまった。いや、この力の漲り方は――。

 

「ふん、試してやるか」

 

 

 

 

LP7年 9月3日――(サテラ)

巨大戦艦内部――

 

(なんだ? どうしたというのだ)

 

サテラは、コールドスリープ装置から目を覚ましてから、あの男――。

そう、ランスから目が離せなくなっていた。やけにランスが大きく見えるのだ。

 

もともとランスは、見どころがあってこのサテラの使徒にしてもいいと思っていたのだが、今のランスは、まるで魔王を前にしたような威圧感があった。

 

それから、ランスは、コールドスリープ装置から異形の化け物ジャハルッカスを蘇らせた。なんのつもりかはわからない。呆れもしたが、それ以上に……言葉にできないくらい驚いた。

 

「ぐ、ぐぉ……こ、殺殺っ……っ…………」

 

「ふん。こんなものか」

「!! ジャハルッカスがあっけなく……ヌヌヌ」

 

一刀。ただの一撃のもと、ランスは、異形の化け物を殺してみせたのだ。

まぁ、ジャハルッカスは、サテラでも勝てる程度の相手だった。だが、人間では辛い相手になるだろうし、サテラでも一撃とはいかない。

 

しかし、ランスは渾身の一撃でもなんでもない、ただひとつの攻撃で打ち倒した。

ホルスの連中も、他の人間も声がでないようだった。

 

 

一拍を置いて、シィルと、女忍者(かなみ)が、ランスに駆け寄った。

ランスは、ひどく慣れた動きで二人をやさしく抱き寄せ、それから甘いキスをした。

思いがけないランスの振る舞いに、ふたりとも顔を真っ赤にしていた。忍者のほうなんかは、なぜか感極まって泣いていた。ふん、ちょろい女だ。

 

たしかに、サテラから見ても、今のランスはかっこいい。だから、ちょっとイラっとした。

ランスの胸に顔を埋めている女忍者の緩みきった顔が、なんかむかつく。

がははは、と笑う姿は、やっぱりランスだ。でも、今のランスは……なんなのだ。

 

サテラ達の驚きを他所に、ランスは、告げる。

 

「がはははは!! 最強の英雄である俺様を呼んだのだ! まだまだ冒険だーー!!」

 

 




――

ランス レベル1000
身長:体重 183cm/80kg(背が伸びた)

技能レベル
剣戦闘Lv3(自称5)
性技Lv2
冒険Lv2
???(その他にも?)

魔王を継承したがクエルプランに吸収させることで魔王の血から逃れることに成功した世界のランス。
しかし、その後も魔王の血に負けたことは、苦い記憶となっており、
自戒の念から魔王ランスのレベル800を超える1000に到達していた。
魔王になった影響から、後遺症のようなものが残っているようだが……?

※当設定は、ランスシリーズ特有のゆらぐ仕様です。気分により、変化するのであしからず。


どうせ執筆が続かない私に代わって、ランスのおもろい二次書いてください。
ランスが終わってしもて、ワシは、さびしゅーてさびしゅーて。
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