TS転生少女はくそびっちじゃないです+こぼれ話   作:薄いの

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TS転生少女は小学生ですがくそびっちじゃないです

優しく耳を打つ小さな吐息の音色がどこかから聞こえる。

からから、と、どこか近所の家の窓の開く気配と音がする。

その気配に、モノが良いのか、どことなく質の良さそうな木材の使われたベッドの上で眠る幼い女の子が僅かに身じろいだ。

 

女の子の枕元に放り出されている、やや型の古いモデルのスマートフォン――女の子が父親が買い替える際に目覚まし時計の代わりに欲しいとねだり、貰った通信、通話用のSIMカードの抜きとられた若干使用傷の付いたそれ。

 

自分の衣服すら殆ど親に物をねだったことのない、昨今訪れている物質社会において非常に珍しいくらい物欲のない彼女の“おねだり”に父親も母親も最初は目を丸くしていた。

 

『こんなものが欲しいのか?もっと別に欲しいものがあるなら言っていいんだぞ』

 

『お父さんのつかってたものだから、ほしい』

 

『…………お、お父さんの使ってたものだから?』

 

父親の声音は震えていた。

女の子はいつも通りの無表情で小さく頷いて、言葉を繰り返した。

 

『お父さんのつかってたものだから』

 

父親は逆に心配になるほど滅多にわがままを言わない、よくできた娘からの直球ストレートに一撃で堕ちた。

というか、泣いていた。恥も外聞もないとばかりに号泣していた。母親はなぜか貰い泣きしながら父親の肩にそっと手を添えていた。

 

――しかし、当の娘は両親の反応に人生でそうないほどに心底ビビって貴重な涙目を披露していたのだが。実際、目覚まし時計という名目で貰って、こっそり自宅のWifiを使って家族に内緒でネットサーフィンでもして遊びたいなと思っていたくらいだから多様な機能も性能の高さも要らないし、衣服の類は前世(ぜんせ)と比べれば多すぎるくらいだと思っていただけである。

 

むしろ唐突に訪れた両親号泣という大惨事に複雑な事情(ぜんせ)を抱える出来損ないの娘であるところの自分がなにか家庭崩壊の引き金でも引いてしまったのかと、むしろ女の子の方が深刻に泣きそうだった。

悲しいすれ違いである。

 

そんな大惨事を引き起こしたことがある、いわくつきのスマートフォンが目覚まし代わりのオルゴールの音色を奏で始めたが、すぐに、それを女の子の指先が止めた。

 

女の子は、幽鬼のように空間を滑るかのように上半身を起こすと、小さくぺこりと首を垂らす仕草を見せる。

 

「おはよ、……ございます」

 

――おっ、おはようございます。――……ではなく。明らかに寝ぼけている様子の少女は普段からどこか眠たそうな印象を見るものに与えるその瞳でどこか遠くを見つめている。十秒ほど上半身だけベッドから起こしたままうつら、うつらと船を漕いでいた女の子はベッドに腰かけたまま、もそもそと淡い桜色のパジャマの上半身から脱ぎ始め、これまた床に一式揃えてあった着替えを身に着け始める。

 

顔を洗い、主人の言うことを微塵も聞きやしない強情な癖っ毛と、もはやどうにもならないと諦めの領域にあるアホ毛相手に格闘しながら身だしなみを整えて、両親と食事を済ませる。

 

女の子の全身を捉えて尚、余裕のある大きな姿見の前に立つ。ふわりと柔らかそうな癖のある黒の髪を肩まで伸ばし、鮮やかなみずいろのランドセルを背負った可愛らしい女の子の姿がそこに在る。女の子の過去の記憶に刻まれていた赤色以外の水色のランドセルという選択肢は本人的にはかなり、この現代で幼い少女として生きる、という一世一代レベルの壮絶な覚悟と三時間四十二分の長期戦を以って選択されたのだが、両親の反応は割りかし淡泊であり、女の子は地味に傷ついた。実際のところ三時間四十二分は両親を疲弊させるには十分すぎる時間であっただけで、特に娘に関心がなかったわけではない。

 

そして、女の子は今日もどこか慣れた足取りで隣家へと足を運ぶのだ。

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「おはよう、ございます」

 

「はい。おはよう」

 

小さく一礼して、礼儀正しく挨拶してくる女の子に対して、とてもではないが、三十代には見えない快活そうな印象を受ける女が少しだけ笑って挨拶を返す。

 

「……でも、ごめんね?うちの子、一回起こしたんだけど二度寝してるのかなんなのか二階から降りて来なくて、準備終わったらそっちのおうちまで迎えに行かせるから」

 

彼女が困ったように言うと、女の子がふるふると首を振る。

 

「起こしてくる……きます」

 

取ってつけたような敬語を残してひょこひょこと階段の段差を跳んでいく。

女の子が跳ねる度にスカートが危うげに翻っているのはこの子くらいの歳ならば、まだ指摘するのも酷だろうか、と苦笑いで見送る。

女の子はどこか冷たい印象を思わせる言葉数の少なさでこそあるが、その印象とそぐわない穏やかそうな顔つきと時折斜め上を行く言動、そして異様なまでの面倒見の良さを発揮するので若干電波け……味わい深い性格をしているのだと彼女は理解していた。別にオブラートに包んだわけではない。

 

 

 

女の子の目の前には仰向けになったままベッドに転がって眠りこける男の子の姿。

その手には、作動を止められた目覚まし時計を掴んでおり、目覚まし時計による目覚めと男の子の母による目覚めの二重の目覚ましを乗り越えた後であり、それでも尚眠り続けているというなかなか深刻な寝起きの悪さを証明しているようだった。

 

そして、少しだけ思案してから、男の子の耳元に唇を寄せて囁く。

 

「……おきて。……おきるといい。あさがきた。……ゆめにひたるじかんは、おわり」

 

ぴくり、と男の子がわずかに反応を示したのだが、そのことには女の子は気づかなかった。

 

「そろそろ目をさましたほうがよいと、わたしはおもう。……きいている、きこえている?ねぇ――」

 

――くすくす。

堪えるような、女の子が飲み下そうとするようなちいさな、ちいさな、笑い声。

 

「―――そろそろじかんが、たりなくなってしまう……かもしれない?」

 

どことなく、その声は湿度を含んでいるというか、湿り気を帯びているというか。甘く、粘着質なものを含んでいる。囁きを伝える空間と音の波が一緒に混じりあい、一緒になって溶けていく様はどこか退廃的な、立ち止まる理性も、引き返す足場すらも溶かしていく毒の雫のようにすら感じさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ぁぁぁァァァッッッっっっ!! 寝てる人の耳元で生声添い寝CDっぽく甘く囁くのやめろやァァァぁぁぁ!!!」

 

男の子、吠える。

 

彼はまるでバッタのような見事な跳躍を見せて起き上がり、ベッドの壁際まで這うようにして後ずさった。

顔つきは先ほどまで熟睡していたとは思えないほど赤く、吐く息が荒い。

 

対する女の子は無表情で平常運転である。

そして、ほぅ。と息を少しだけ吐いてからひとこと。

 

「おきた。……せっかくこんどは、ふつうに起こそうとおもったのに」

 

「そりゃ、起きるわっ!!」

 

「わたし、添い寝CDは十代の頃にいっかい、聞いたけれど、はいりこめない感じで、あきらめた。でも、環境音のとかはねつきがよくないときとか、いい。おすすめ」

 

「そんなニッチな話は聞いとらん!つーか、それは体質の問題だろっ!」

 

「今日はまねっこなので、こんごの進展は、わたしの努力にかかっていると、おもう。ダウンロード販売サイトでお金がとれるくらいになったら、……ちょっとやりきった感、あるかも?」

 

「マジモンの小学生がやると変な付加価値付きそうだから絶対やんな!やんならあたしにやれや!」

 

「じょうだん。今日みたいにびっくりしてどこかぶつかると、あぶないからやめとく」

 

「…………そう。……そうですか」

 

一瞬にして、鎮火を通り越して、やや沈んだように口調ごと様変わりする男の子の様子に女の子ははて?とばかりに首を傾げた。

そして、なにかに気づいたようで、自らもベッドに乗り上げる。膝で這うように男の子に近づく。

 

「……えっ、なにっ。なんです!?」

 

二人の距離が縮まる。

男の子の声がうろたえるように少しだけ裏返った。そして、そんなこと意に介さぬとばかりに男の子の顔に自らの顔を近づけていく女の子。顔と顔が密着するような距離。女の子の鼻先が男の子の口元に触れそうになる。

 

「……おさけのにおいは、しない。少なくとも泥酔は、してない」

 

「なぜにわたくしがお酒なのでしょう。わたくし未成年のお子様なので、酒類は嗜みませんの」

 

「口調、へん」

 

「朝っぱらから人の耳元で艶っぽく囁き始める人間に口調を咎められるの結構納得いかない」

 

「二回起こされて三度寝する手のかかるお子様は、なにされても、擁護できないとわたしはおもう」

 

「正論すぎてぐうの音もでない」

 

「パジャマのズボン、足が片方しか入ってない。シャツはボタンがほとんど外れてる」

 

「お恥ずかしい」

 

「昔から深酒すると、家でいつも、脱ぎ散らす」

 

ジトッとした目をした女の子の視線に男の子は堪らず居心地悪そうに目を逸らす。

 

「……今回は寝相が悪いだけなので。お酒は大好きだけど流石にこの歳じゃ無理。禁酒してます」

 

「残り十数年の禁酒期間」

 

「そう言われると滅茶苦茶長く感じるんですけど。……つらい」

 

「なにはともあれ、非行少年になってなくて、よかった」

 

「流石にそこまで堕落してないです」

 

「ズボン履いてから言ってたらもっとせっとくりょく、あった」

 

「い、今から着替えるしっ!着替えますしぃっ!準備終わったらまた迎えに行くから待っててください!」

 

「うん」

 

女の子は無表情で頷いて見せると、男の子のベッドから飛び降りる。

そして、ゆったりと男の子に背中を向けて、部屋の外へと足を進めていくのだが、ふと、思い出したように口を開いた。

 

「……あと、十数年。やっぱり長い、ね」

 

「え?まぁ、そりゃそうでしょうよ」

 

前世(まえ)で先にプロポーズしとけば、よかった。……後悔、先に立たず?」

 

閉じていく扉の向こうに消えていく女の子の顔はややアンニュイ気味な、付き合いの長い男の子でなくては分からないくらいに小さく、本当に少しだけ困ったような顔をして口元だけで小さく微笑んでいるように見える。

 

そして、扉は僅かな音を立てて閉じられた。

 

 

 

 

 

 

「あら、なんかさっき、凄い叫び声が聞こえてきたけどあの子、どうやって起こしたの?」

 

「すこしだけ、こえ、かけたら起きました」

 

「やっぱり同い年の女の子に起こされるのは流石に恥ずかしいのかしらね」

 

「そう、かも?」

 

少しして、隣家の女の子の自宅へと消えていく、その後ろ姿に彼女は小さく手を振る。

母親である彼女としては、あの不思議な女の子と息子との縁が出来るだけ長く続くことを願わずにいられない。その感情は、家庭に対する暖かな充足感に似たものを彼女に与えるのに充分なもので――。

 

 

 

 

 

 

 

 

『こっちだって!何回!死んだって!あいして、愛してるからぁぁぁァァァ゛!!!ああああ゛ぁ゛ぁぁァァァ゛!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

などと考えていた柔らかな気持ちが彼女の愛息子の絶叫と、ベッドの上で暴れてでもいるのか、ドッスンドッスンという二階から響く鈍い衝撃音が掻き消した。

 

「……あの子、学校できちんとやれているのかしら。普通の子として」

 

彼女の未来に対する不安は重苦しい溜息に変わった。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

彷徨う掌は次なる獲物を物色するように踊る。

既に本日三度ほど犠牲者(おんなのこ)を喰らっていて尚、貪欲に。

小学校は(クソガキ)の狩場であった。

 

周囲の普通の小学生男子生徒と(クソガキ)に特に違いがあるわけでもなく。

それでも、(クソガキ)はすれ違い様に犠牲者(おんなのこ)のスカートをめくりあげて、――泣かすのだ。

あわよくば犠牲者(おんなのこ)に構って貰えることを至上としながら。

 

もうちょっと歳を重ねてたり、精神的に早熟だと全然シャレにならないことに気づくのだが、世の中こんなもんである。

 

視線を探るようにして見渡せば本校舎と旧校舎を結ぶ渡り廊下に一人の少女の背中が映る。

ゆったりとしたポロシャツに紺のスカートの落ち着いた服装。

離れた場所からでも見える屹立したアホ毛。

時刻はすでに放課後で、人の通りも殆どなく、時折近所の中学校から吹奏楽部の練習の音が聞こえてくるくらいだ。

 

(クソガキ)が個人的に気に入らない無駄にモテるクールぶったイケメン野郎といつも一緒にいる女であった。明らかに男の子(イケメン)のお気に入りであることは公然の事実であるくせに、それでも男の子(イケメン)は女にモテるのだ。『むしろそういう一途なところがいいよね』ってなんだよ。ふざけんなよ。世のモテないほうの男子に欠片でもいいから視線をくれてやってくださいおねがいします。

 

クソガキは激怒した。あの邪知暴虐な男の子(イケメン)を除かねばならんと。

でもあの男の子(イケメン)はなんか目つきが鋭くて恐いからとりあえず女の方のスカートを捲るのだ。

 

クソガキは走り出した。『女とツルむとかダッセーの!』とか最初は言ってた仲間たちが最近になって段々色気づきはじめたことへの危機感とか身内での若干アウェーな空気とかを振り切るように。

 

駆け寄り、近づく女の子の背中に真っすぐに手を伸ばす。

その紺のスカートに届きかけた指先は――。

 

横から差し出された、不思議な世界の生き物図鑑(第三刷)に突き刺さった。

その、幼児や子供向けに製作に携わった人々の想いを乗せた物理ダメージに非常に強い学研とか講談社染みた異様な防御力(ハードカバー)(クソガキ)の指先を曲がっちゃいけない方向に捻じ曲げた。

 

指先から迸る激痛、横から突然沸いてきやがった目つきの恐い男の子(イケメン)、そこでようやく不思議そうに振り返り、(クソガキ)の姿を認める女の子。

 

「ぉ゛。ぉぉ、ぉ゛……」

 

――スカート捲り阻止されて突き指しました。超痛いです。

 

そうとも言えない彼は脂汗を浮かべながらゆっくりと、歩き去っていく。その背中には周囲の変化に取り残されそうになっている者特有の哀愁に似たなにかがあるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「……すごい。なんだかとても、小学生みたい」

「スカートを狙われた感想がそれって凄いですよね」

 

ほう、とどこか感嘆したとばかりの言葉を放つ女の子と対照的にどこか呆れた様子の男の子。授業で使った図鑑を図書室に返却しに行く途中だったようでその後を当たり前のように付いていく。

 

「いつのじだいも、あんな子がいると、感嘆する。あなたも、よく狙われてた」

 

「……あの、恥ずかしいからその話やめてくれません?」

 

「いや」

 

「……あ、はい」

 

どうやら女の子の中に眠る『あの頃のあなた』フォルダに火が付いたようであった。

なまじ楽しそうにしていて、その笑顔で語るのが自分のことであるだけ、男の子としてもいまいち強く言えないものがあった。

 

「あなたは気が強かったから、みんな、かまってもらえると思ってた」

 

「あれってそういう理屈なんですか。やっぱり」

 

「度胸試し、にも近いかも。……あとは、身内の、ノリ?」

 

「身内ノリで被害を受けていたという衝撃の事実」

 

からから、と横開きの扉を開いた先には少しだけ埃っぽい匂いのする図書室。

カウンターと大きな長机が大量に設置された部屋には人の姿はなく、閑散としている。

仕方なく、返却用と書かれたラックに男の子は図鑑を入れ、振り返りがてら、男の子は女の子の姿をまじまじと見つめ、そのスカートの先を指先で摘まんで、少しだけ持ち上げた。

 

「もしかして、なにか、間違えた?」

 

女の子は少しだけ慌てた様子で自分の衣服へと目をやるが、特に乱れがあるわけでもない。

 

「いや、せっかくだからスカート捲ってみようかなと思いまして」

 

「ちょっと、なにがせっかくなのかがわからない」

 

心底困惑した様子の女の子に対して彼女のスカートの端を摘まんだままの男の子。傍から見ると当の女の子が言葉だけの、抵抗の動きを見せないせいで非常に倫理的に宜しくない光景である。

 

「あの、……まって」

 

そして、前世(ちょっとまえ)まで自前で身に纏っていたものだからこそ、性的な意味合いをいまいち感じていない男の子が恐ろしく冷静な、人によっては冷酷とまで感じる顔でしゃがみこんで、異性のスカートを覗き込まんばかりの位置で握りしめて真顔で上へ下に上げ下げしている光景。

 

「……ぱたぱたしないで、かぜが……つめたっ……んっ」

 

放課後の夕陽の差し込む小学校の図書室。校庭で野球少年たちの掛け声が聞こえる中で。この瞬間、彼は国でも有数レベルのヤベェショタになっていた。

 

「ぉ、わ、り。……そろそろっ、おわりっ!」

 

眺める。実際のところ、活発だった過去の己とは違う、未だ筋肉の薄い太腿(ふともも)脹脛(ふくらはぎ)。擦り傷ひとつない綺麗な膝小僧。決して下品ではないが、豊かに脂の乗ったそれらに男の子は内心感動している。出来れば触りたい。ちなみにパンツはみずいろで水玉模様(リボン付き)だった。

 

「ランドセルもみずいろだったしみずいろ結構好きだよね」

 

「っ……!……ッ……ッ……――っっ!?」

 

男の子が無意識で叩き込んだ言葉のナイフの非情な一撃に女の子が言葉を失い、過去一度としてなかったほどの羞恥に耳まで赤くする可愛らしい歳相応の少女のような姿を目撃して、男の子は空に描かれた鮮やかな夕陽に今日という日の実りの多さを感謝した。

 

「またやろうね」

「もう、やんない!!」




◇少女
片割れ(元・女)と同棲してた頃の記憶を彷彿とさせてて顔には出さないけど毎日楽しい。
前世は下戸で呑めなかったので少年(大)といつか一緒にお酒を呑むのがひそかな夢。
今世の肝臓の活躍に多大な期待を寄せている。

◇少年
今世では片割れ(元・男)の顔面偏差値が急上昇したことによって前世から患っていた持病が急速に悪化している。
今度、時間があるときにまた囁いて欲しいが自然に頼めるタイミングを伺っている。

◇少年母
今年は初詣の際に少年をお祓いにも連れて行った。

◇クソガキ
実は子供向けバスケットクラブに通っていたが突き指によって休んだ。
突き指の理由を「早朝の極秘特訓」と説明しており意識高そうでムカつくという理由から仲間内での距離が更に広がった。

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