チューナー「で、水。得意なことってなにか他にあるの?」
いま、僕は水に質問攻めをしている。
早く彼のことを知って仲良くなりたいのだ。
水「ゲーム………かな?割と得意なんだ」
チューナー「へぇー、僕も好きだけどボコられるからな………」
それは智美や乃愛先輩にいつもゲーセンに連れていかれはぼこされるのだ。
乃愛先輩は特にゲームが強くて瞬殺されてしまう。
水「あぁ~。智美とかか」
チューナー「なんでわかった?」
水「ははは、僕は何とか引き分けって感じだったよ」
チューナー「行ったことあったんだ」
調律をした、あの日から水と智美は仲がいい。まぁ、僕に対しても友好的だし当たり前といったら当たり前なのだが。
♪~
その時、ハーモニカの音が器楽部の部室から聞こえた。誰だろう?ハーモニカを吹くのは水だけだが水は今、隣にいるのだ。
水「下手なハーモニカだな」
チューナー「そういうこと言わない」
水「へーい」
僕達は誰か吹いているか知るべく走って部室に向かった。
水「誰だっ!!」
智美「わわっ!!」
乃愛「お、チューナー!!に、水も!!」
噂をすればなんとやらだ。そしてハーモニカを吹いていたのは智美のようだ。
智美「あぁ!!こ……これはだな!!い………いやぁ………」
顔を真っ赤にしながら弁解してくる。
水「僕のために?」
智美「い………これは………」
水「ふふっ………ありがとう」
僕もうっとりしてしまうほどの笑顔で水は言った。
智美「あぁ!!よしっ!!せっかくだしゲーセン行こうぜ!!」
大声で叫んで、照れ隠しをした。
水「いいねぇ!!今度は勝つぞぉ!!」
水もノリノリだ。
智美「望むところだ!!」
チューナー「乃愛先輩はどうします?」
乃愛「もちろん行くよ!!」
智美「そうと決まれば行くぞー!!」
後で聞いた話だと乃愛先輩はたまたま智美がハーモニカを買うところを目撃したので練習を手伝っていたらしい。
ゲーセンにて
智美「最初は何する?」
乃愛「4人だから………ホッケーとか!!」
水「いいですね!!」
ゲーマー3人はノリノリだ。僕は果たしてついていけるのだろうか………
チューナー「つ………疲れた………」
智美「おいおい、この程度で疲れるなよ」
疲れるよ。散々振り回されて気づいたら3時間が経過していた。もう午後七時だ。
水「いやー………乃愛先輩強すぎ………」
乃愛「水。まだまだだね」
水「くっそー!!次は勝ちますよ!!」
乃愛「リベンジ、待っとくね」
水も乃愛先輩にぼこされたようだ。
ちなみに僕は3人に全敗をしてしまった。
水「ほら、チューナー。プレゼント」
水が渡したのはさっきクレーンゲームで取った人形だった。
チューナー「え?僕に?」
水「全敗してたから楽しくなかったかもなー、と思ってな」
チューナー「ありがとう!!でも楽しかったよ?」
水「今度は男子どうしでいこうな」
水もだいぶ心を開いてくれたらしい。もう友達と言っていいだろう。
チューナー「あ!!僕、家こっちだから」
乃愛「ノアはあっち」
水「二人とも、また行きましょう!!」
こうして別れた。
智美と2人になってしまった。
水「楽しかったなー」
智美「おう、そうだな」
にしても、ほんとに亜美に似てるな。似すぎてこえぇよ。
智美「コンビニでも寄ってくか?」
水「寄ってこ。チョコ欲しい」
僕は甘党で特にチョコが大好きだ。
智美「コンビニって寄り道には最適だよなー」
水「でもこの近くって安い店なかった?」
智美「あるぜ。いいよな、あそこ」
僕はチョコを取り、店員さんの所に行く。
智美「甘いの好きなのか?」
水「チョコは大好きだー!!」
智美「うるさいぞ」
好きなのは好きなんだ。それを声で表現して何が悪い。
店員にお金を払い、コンビニから出る。
水「あれ?何も買わないの?」
智美「寄り道しても買わないこともある」
どうやらそんなものらしい。
智美「そろそろ帰るぞ。兄貴たちや親も心配するだろうし」
水「僕は一人暮らしだけどね」
智美「そ、そうなのか」
水「来る?」
智美「行くなら今度だ」
水「流石に分かってるよ」
智美「冗談だよ」
水「なんだー、冗談かー」
わざとらしい声で返答する。
智美「…………」
水「…………」
そして、しばらく沈黙が続く。
水「ありがとな」
智美「何がだよ」
水「いや、僕のためにハーモニカの練習してたんでしょ?」
智美「は?ち………ちげーし………」
水「そういう所、可愛くていいと思うよ」
智美「な………なんだよ!!からかうなよ!!」
水「ははは。ハーモニカ、教えようか?」
すると智美は赤くなって、
智美「う………お願いします………」
なんだかんだ言って練習はするらしい。
にしても亜美から貰ったハーモニカのおかげでこうして教えることになるのもなにかの縁かもね。
ホニャ「…………なんというか甘いニャ………」
いやー、智美ちゃん回でしたね。実は結構好きなんですよ。星五欲しいなー。当たんないかなー。
次回は………さぁ、実験を始めようか。
後輩姉妹も出したいですね。では、次回もよろしく。