東奏学園器楽部の日常   作:月見草クロス

12 / 20
最近、この作品ばっかり書いてる。楽しすぎるw
この題名をみて某天才物理学者が思い浮かんだ人。俺と趣味があうかもw


実験を始めようか

水「ふぁ………眠ぅ………」

 

放課後、今日は部活は休みなのだが暇だから部室に来てしまった。

まだ、この学校に来て1ヶ月しか経っていない。まだ話したことない器楽部のメンバーもいるから早くなれないと。

 

「あれ?先輩?」

 

そんなことを考えていたら声をかけられた。

 

水「ん?あ、えっと………たしか妹の………」

 

幸「幸です」

 

この通り、名前も覚えてない。

 

幸「水先輩。なんでここに?」

 

水「暇でね。幸は?」

 

幸「お姉ちゃんと待ち合わせです。たまには二人で演奏しようって」

 

水「へー。あ、そうだ」

 

ちょっと聞きずらかったので耳打ちで聞く。

 

水「そのお姉ちゃんの名前なんだったっけ?」

 

幸「真中華です。忘れないで下さいね」

 

水「あはは、ごめん」

 

名前を覚えるのは昔から苦手だ。なんかごちゃ混ぜになってしまう。

 

幸「でもお姉ちゃん、少し用事で遅くなるって言ってました」

 

水「じゃ、話そうか」

 

そういうと幸はピアノを指さした。

 

幸「迷惑ならやめますが、ピアノ弾いてくれません?」

 

水「その程度、可愛い後輩のためならするさ。弾きながら話せるし」

 

実を言うと目をつぶっても簡単な曲は弾ける。僕にとってピアノはそれほど人生をかけてきたものだ。そう考えるとしばらく弾いていなかったのもぞっとする。

 

ピアノを弾きながら幸と話す。

 

幸「先輩はピアノだけじゃなくてハーモニカもしてるんですよね?器楽部で噂になってました」

 

水「まぁね」

 

そんな他愛もない話をしていると待っていた真中華が1人の先輩を連れて、部室に来た。

 

真中華「あ、やっぱり先輩でしたか。ピアノの音が外にも聞こえてましたよ」

 

水「それ、結構言われるんだよねー。で、えーっと、あ!!たしか蒼先輩!!」

 

あ、危ねぇ。思い出せた。流石に先輩の名前がわかんないのはやばいからな。

 

蒼「覚えていてくれたのか。水くん。君とは話してみたかったんだ。ピアノの音が聞こえて来てみたんだ」

 

水「え?僕と?」

 

蒼「ふむ………水くん。ついてきてくれないか?」

 

水「いいですけど………」

 

チューナーに聞いたが、蒼先輩はたまに器楽部のメンバーを実験につき合せるらしい。

 

真中華「あ、先輩。また今度話しましょうね」

 

幸「楽しかったです。ありがとうございました」

 

水「僕も楽しかったよ。次は二人の演奏も聞きたいな」

 

こうして二人と別れ、蒼先輩についていった。

 

蒼「君を連れ出したのは、実験をするためだ」

 

水「知ってます」

 

蒼「それなら話は早い。今回は…………」

 

 

正直言うと、話も実験もよく分からなかった。なんか命令された通りにしてたら終わってしまった。そして詳しく熱弁しようとするので何とか止めた。

 

蒼「ふむ。今回の実験はとても有意義なものだった。感謝するよ」

 

水「なにか分かりませんでしたが、楽しかったです」

 

蒼「今度は調律師くんと一緒に呼ぶよ」

 

水「分かりました。ありがとうございました」

 

不思議な先輩だったが、悪い先輩では無さそうだ。

 

 

「あ!!水くん!!」

 

帰るために校門から出た時に声をかけられた。次は誰だよと振り返ると菜々美がいた。

 

菜々美「そろそろ東奏学園には慣れてきましたか?」

 

水「まぁね。さっき後輩と先輩の名前忘れかけて恥かいたけど」

 

菜々美「そうなんですか。そういう時は………」

 

水「根性で何とかしましょう!!」

 

セリフを先読みして言ってやった。

 

菜々美「取らないで下さいよ!!私のセリフ!!」

 

水「根性論で何とかなるものじゃないよ」

 

すると菜々美は少し考えて

 

菜々美「なら、今度、焼肉パーティーするんです。来ません?」

 

水「え~、肉はあんまり………」

 

ホントは肉ら好きだが、そういうのは苦手だ。

 

菜々美「えぇ~?智美ちゃんも来るの………」

 

水「行く」

 

菜々美「うわぁ、単純」

 

言っとくが、好きとかじゃないぞ。まぁ、少し特別扱いしてる気もするがそれは亜美に似てるからだ。なにより、1番仲いいし、話しやすいからな。これで何とか逃げ場は出来そうだ、と思ったんだ。

 

ホントだよ?

 

菜々美「じゃ、明後日の12時ですよ。楽しみにしてますね」

 

水「待て!!誰が来るんだ?」

 

焦って呼び止めると菜々美は笑顔でこう言った。

 

菜々美「秘密です。でも先輩も来るので………分かりますね」

 

水「はめたな!!」

 

つまり、こういう事だ。

彼女は僕に無理矢理、覚えないといけない状況にしてきたのだ。

 

菜々美「明日、朝にメンバー全員の顔と名前を写したプリント渡しますから。頑張ってください!!これで根性でやらなきゃいけなくなりましたね?」

 

水「恨んでやるぅ!!」

 

菜々美、こう見えて恐ろしいやつだ。ほんとに。

 

 

ホニャ「水、何であんなに分かりやすいんだかニャー…………しかも自覚なさそうニャ………」




菜々美………恐ろしい子!!
さて、今回は卯月姉妹と蒼先輩回でした。そして水、大変なことになりましたね。こういうときは根性です!!
って、いうわけにもいかないのでちょっと工夫して何とかしよう。それが水のやり方だ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。