この題名をみて某天才物理学者が思い浮かんだ人。俺と趣味があうかもw
水「ふぁ………眠ぅ………」
放課後、今日は部活は休みなのだが暇だから部室に来てしまった。
まだ、この学校に来て1ヶ月しか経っていない。まだ話したことない器楽部のメンバーもいるから早くなれないと。
「あれ?先輩?」
そんなことを考えていたら声をかけられた。
水「ん?あ、えっと………たしか妹の………」
幸「幸です」
この通り、名前も覚えてない。
幸「水先輩。なんでここに?」
水「暇でね。幸は?」
幸「お姉ちゃんと待ち合わせです。たまには二人で演奏しようって」
水「へー。あ、そうだ」
ちょっと聞きずらかったので耳打ちで聞く。
水「そのお姉ちゃんの名前なんだったっけ?」
幸「真中華です。忘れないで下さいね」
水「あはは、ごめん」
名前を覚えるのは昔から苦手だ。なんかごちゃ混ぜになってしまう。
幸「でもお姉ちゃん、少し用事で遅くなるって言ってました」
水「じゃ、話そうか」
そういうと幸はピアノを指さした。
幸「迷惑ならやめますが、ピアノ弾いてくれません?」
水「その程度、可愛い後輩のためならするさ。弾きながら話せるし」
実を言うと目をつぶっても簡単な曲は弾ける。僕にとってピアノはそれほど人生をかけてきたものだ。そう考えるとしばらく弾いていなかったのもぞっとする。
ピアノを弾きながら幸と話す。
幸「先輩はピアノだけじゃなくてハーモニカもしてるんですよね?器楽部で噂になってました」
水「まぁね」
そんな他愛もない話をしていると待っていた真中華が1人の先輩を連れて、部室に来た。
真中華「あ、やっぱり先輩でしたか。ピアノの音が外にも聞こえてましたよ」
水「それ、結構言われるんだよねー。で、えーっと、あ!!たしか蒼先輩!!」
あ、危ねぇ。思い出せた。流石に先輩の名前がわかんないのはやばいからな。
蒼「覚えていてくれたのか。水くん。君とは話してみたかったんだ。ピアノの音が聞こえて来てみたんだ」
水「え?僕と?」
蒼「ふむ………水くん。ついてきてくれないか?」
水「いいですけど………」
チューナーに聞いたが、蒼先輩はたまに器楽部のメンバーを実験につき合せるらしい。
真中華「あ、先輩。また今度話しましょうね」
幸「楽しかったです。ありがとうございました」
水「僕も楽しかったよ。次は二人の演奏も聞きたいな」
こうして二人と別れ、蒼先輩についていった。
蒼「君を連れ出したのは、実験をするためだ」
水「知ってます」
蒼「それなら話は早い。今回は…………」
正直言うと、話も実験もよく分からなかった。なんか命令された通りにしてたら終わってしまった。そして詳しく熱弁しようとするので何とか止めた。
蒼「ふむ。今回の実験はとても有意義なものだった。感謝するよ」
水「なにか分かりませんでしたが、楽しかったです」
蒼「今度は調律師くんと一緒に呼ぶよ」
水「分かりました。ありがとうございました」
不思議な先輩だったが、悪い先輩では無さそうだ。
「あ!!水くん!!」
帰るために校門から出た時に声をかけられた。次は誰だよと振り返ると菜々美がいた。
菜々美「そろそろ東奏学園には慣れてきましたか?」
水「まぁね。さっき後輩と先輩の名前忘れかけて恥かいたけど」
菜々美「そうなんですか。そういう時は………」
水「根性で何とかしましょう!!」
セリフを先読みして言ってやった。
菜々美「取らないで下さいよ!!私のセリフ!!」
水「根性論で何とかなるものじゃないよ」
すると菜々美は少し考えて
菜々美「なら、今度、焼肉パーティーするんです。来ません?」
水「え~、肉はあんまり………」
ホントは肉ら好きだが、そういうのは苦手だ。
菜々美「えぇ~?智美ちゃんも来るの………」
水「行く」
菜々美「うわぁ、単純」
言っとくが、好きとかじゃないぞ。まぁ、少し特別扱いしてる気もするがそれは亜美に似てるからだ。なにより、1番仲いいし、話しやすいからな。これで何とか逃げ場は出来そうだ、と思ったんだ。
ホントだよ?
菜々美「じゃ、明後日の12時ですよ。楽しみにしてますね」
水「待て!!誰が来るんだ?」
焦って呼び止めると菜々美は笑顔でこう言った。
菜々美「秘密です。でも先輩も来るので………分かりますね」
水「はめたな!!」
つまり、こういう事だ。
彼女は僕に無理矢理、覚えないといけない状況にしてきたのだ。
菜々美「明日、朝にメンバー全員の顔と名前を写したプリント渡しますから。頑張ってください!!これで根性でやらなきゃいけなくなりましたね?」
水「恨んでやるぅ!!」
菜々美、こう見えて恐ろしいやつだ。ほんとに。
ホニャ「水、何であんなに分かりやすいんだかニャー…………しかも自覚なさそうニャ………」
菜々美………恐ろしい子!!
さて、今回は卯月姉妹と蒼先輩回でした。そして水、大変なことになりましたね。こういうときは根性です!!
って、いうわけにもいかないのでちょっと工夫して何とかしよう。それが水のやり方だ。