東奏学園器楽部の日常   作:月見草クロス

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ららマジとは半分、関係ない話です。


幸せを掴めたのは必然じゃなかったと思う

中学生になり、僕は苛められていた。

 

そんなときに転校してきたのが彼女だった。

 

「亜美って言うんだ!!よろしくな」

 

男勝りの性格で言うなれば軽いヤンキーだった彼女。

 

 

彼女と僕の関係はこんな事から始まった。

 

僕はいつものようにいじめられていた。そのときは屋上だったかな。

 

「おい、金貸せよ」

 

水「もう持ってないよ………」

 

「は?お金の一つも持ってねぇのかよww」

 

お前らが奪ったくせに。理不尽な奴等だ。

 

「なんだその目は!!」

 

ボゴッ!!

 

その日も意味のない暴力が僕を襲った。

僕は体も強くないので少し後ろに飛ばされてしまう。

 

そのときだった

 

「なにしてんだ?」

 

彼女だった。

 

亜美「これっていじめってやつか?」

 

「いや、ただの遊びだよ」

 

亜美「へぇ~」

 

ボゴッ!!

 

これは僕に対してではなく、いじめっこに対しての一撃だった。

 

亜美「弱いものいじめがそんなに楽しいんだな」

 

するといじめっこは一目散ににげていった。

 

亜美「お前、大丈夫か?」

 

水「ヒーロー気取りかなにか?」

 

亜美「まずはありがとうじゃねぇのか?」

 

水「質問に答えてよ」

 

亜美「ちぇっ…………連れねぇな」

 

……………まぁ、でも。

 

水「ありがとう」

 

亜美「お………おう」

 

素直に僕はそう思った。

 

 

菜々美「水くん!!ジェットコースターですよ!!乗りましょう!!」

 

水「しゃあ!!チューナーも行くぞ!!」

 

チューナー「え?僕はちょっと…………」

 

かなえ「先輩!!行きますよ!!」

 

チューナー「えぇ…………」

 

萌「行きま、しょう」

 

智美「なんだよ!!男だろ!!」

 

チューナー「えぇ………」

 

水「行くぞー!!」

 

チューナー「ち………ちょっと!!引っ張らないで!!」

 

 

亜美「今日もいじめられたのかよ」

 

水「まぁ、ね」

 

亜美「なんでいじめなんてするんだろうな」

 

水「わかんないよ、でも僕は一人でも友達がいるだけで嬉しいよ」

 

亜美「へっ!!それならよかったな」

 

 

チューナー「ぜぇ………はぁ…………」

 

水「ジェットコースターごときでへばりすぎだろ」

 

ひかり「私も怖かったぁ………」

 

蒼「私は…………こ…怖くなかったぞ」

 

結菜「蒼さん、叫んでましたね」

 

翼「すごく怖そうでしたよ」

 

蒼「う………うるさいな」

 

水「じゃ、また行きます?」

 

蒼「却下するよ」

 

水「やっぱり怖かったんじゃないですか」

 

意外だな。こういうの苦手だったんだ。

 

 

単純な話だった。

 

僕を人質に彼女を呼び、なにもさせなかった。

 

「ほら、助けてみろよ」

 

僕は解放された。

 

でも足がすくんで動かなかった。

 

目の前で友達がボコボコにされてるのに。

 

自分のせいなのに。

 

「結局、お前はその程度だよ。水」

 

吐き捨てられた言葉は今まで言われた言葉より、胸に深く突き刺さった。

 

 

チューナー「次はもっと軽い乗り物に乗ろう」

 

蒼「賛成だ」

 

萌「私も、次はゆったりしたい、です」

 

かなえ「えぇ!?もっと激しいもの乗りましょうよぉ」

 

水「お一人でどーぞ」

 

かなえ「水先輩まで!!」

 

紗彩「じゃあ、観覧車何てどう?」

 

菜々美「あ、それ賛成です!!」

 

翼「そうと決まれば行こー!!」

 

ダッダッダッ!!こてっ!!

 

「「「何でそこで転んだ!?」」」

 

全く油断のならん奴だ。

 

 

亜美「おはよー」

 

水「え?…………亜美…………」

 

亜美「おい、どうした?テンション低いな」

 

水「…………だって、昨日…………」

 

亜美「ん?あぁ、あれか。大丈夫だよ。友達守るのに理由なんてねぇだろ?」

 

水「だって…………助けられなかったし…………」

 

亜美「あぁもう!!私は『だって』って言われるのはなんとなく嫌いなんだ!!今!!私が!!ここにいる!!それでいいだろ!!」

 

水「…………そうかな?」

 

亜美「そうだよ」

 

水「…………うん、そうだね」

 

 

水「結構高いところまでいくねー」

 

チューナー「乗ったことないの?」

 

水「行けるほどお金なかった」

 

チューナー「そ…そうなんだ」

 

菜々美「チューナーくん!!見てくださいよ!!学園が見えますよ!!」

 

チューナー「え?………わぁ!!ほんとだね」

 

紗彩「ほんとね。こう見ると、結構広いのね」

 

水「そうだねー。すごいや」

 

 

水「引っ越しかー」

 

僕のとなりにその言葉を聞き、返しとくれる人はいない。

 

水「僕なりにやってみるよ」

 

でも僕は信じたい。どこかで彼女が見守ってるって。

 

「行くわよー!!」

 

母さんの声がする。じゃ、さよならだね。

 

いや、また会おうかな?

 

こうして僕は彼女のお墓を後にした。

 

 

結菜「今日は楽しんでくださいましたか?」

 

かなえ「そりゃあもう♪凄く楽しかったです」

 

水「僕も楽しかったです。ありがとうございました」

 

結菜「いえいえ。また機会があれば行きましょう」

 

ひかり「それじゃあ、日も暮れるし帰ろっか」

 

菜々美「そうですね」

 

智美「…………水」

 

水「ん?」

 

智美「次は二人で///」

 

水「…………そうだね」

 

 

僕は思う。

 

 

チューナー「水!!智美!!行くよ!!」

 

 

この世界って偶然の連続だ。

 

 

智美「水!!走るぞ!!」

 

 

きっと僕がここにいるのも亜美そっくりの彼女にあったことも。

 

 

紗彩「…………あやしい」

 

 

もちろん器楽部に入ったことも。

 

 

水「なにが?」

 

 

僕がいじめられたのも彼らの偶然の出来心。

 

 

紗彩「何でもないわ」

 

 

チューナーが英雄として戦ってきたのも

 

 

菜々美「紗彩ちゃん?何かあったの?」

 

 

運命……………何て必然、ないんだと思う。

 

 

紗彩「菜々美の鈍感さにはほんと驚きだわ」

 

 

何の根拠もない。ただの思い込みかもしれない。

 

 

翼「ほんとだねー」

 

 

思いたいだけだ。世界が運命何てものに動かされていないってことを。

 

 

菜々美「えぇ!?何ですか!!気になります!!」

 

 

だからこそこうしていられるんだって。

 

 

紗彩「本人に聞けば?」

 

 

だから…………

 

 

智美「なにぼおっと突っ立ってるんだよ!!行くぞ!!」

 

 

だから…………

 

 

水「……………うん、そうだね」

 

 

僕がこの幸せを掴めたのは必然じゃなかったと思う。




ちょっと感動回でしたがいかかですか?僕はお墓のシーンで泣きそうになりながら書きました。出来れば感想もくださいね。
そして菜々美解放戦勝てました。やったぜ。
ひかり先輩とかなえの解放戦も頑張ります(紗彩は風属性がいなさすぎて無理)
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