機動戦士ガンダム00@―lost・of・AGE―   作:アニュー・リターン

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四話

絶妙な均衡で鍔迫り合いが続く中、コクピットで琴葉はマスク越しに微笑む。通信こそ通じてはいなかったが、相手の驚く雰囲気を感じ取った琴葉は構うことなく続ける。

 

 

 

「まさかね…よもや貴方に出会えようとは……天秤座の私には、天哲な運命を感じられずにはいられない…… それとも…光の粒子を出していなかったから見つけられなかったのか…」

 

琴葉はペダルを踏み込み、背中にあるフラッグの三倍のスペックを持つスーパーイオンジェットプラズマの出力を上げた。

 

 

 

「恐らくは後者よ!!」

 

 

 

ガンダムが一瞬だけ押されかけ―――そして、琴葉は驚愕した。凛々しく三倍の琴葉専用のフラッグが押し返され、ソニックレイピアを吹き飛ばされたのだ。

 

 

 

 

「――――くぅっ!? 圧倒された…!?」

 

 

しかし、すぐに思考を戻す。

 

 

「――――好意を、抱くわ…!!この闘いが私の中のアドレナリンに火をつける…!!」

 

琴葉は瞬時にペダルを限界まで踏み込み、 そして…ガンダムの強烈な切り上げは空を切った。再び空中変形を―――飛行形態になったフラッグが猛烈な加速でGNソードを紙一重で回避して見せたのだ。

 

「しかし…その大きな得物では―――当たらないわ……!!」

 

琴葉は笑みを浮かべていた。苦しい戦いだ。一瞬でも油断すればその瞬間に撃墜される………という確信がある。しかし――――それ以上に!!

 

 

 

 

「ガンダムという間違いなく世界最高峰のモビルスーツに、ようやく出会えた自分の全てをぶつけ ることができる好敵手に!!かつて感じていた、 ただひたすらに空を掴もうとした日々の命を削り合いの、腕の高めあいの感覚!!

 

 

 

この田中琴葉…この身が引きちぎれようと……全力でお相手する!!」

 

 

フラッグが可変するとソニックレイピアを引き抜き、突撃する。息もつかせぬ急速旋回にギシギシと琴葉の身体とフラッグが悲鳴をあげる。それも意に介さずにガンダムのビームライフルの中を突破する!!パイロットなら戦闘など考えられないような荒業で、掠った程度、それも左腕に据付けられたシールドで防ぎきってみせた。

 

「―――――もらった!! 人呼んで……コトハ・マニューヴァ!!」

 

 

そして再びの空中変形。ガンダムの擦れ違い様を取った、会心の動き。

 

 

しかし―――――。そのレイピアを切り落とされる…。

 

 

 

ガクッ、と不気味な振動がコクピットを揺らし、独特の感覚が肝を冷やす。だが…琴葉はマスク越しで確かな勝利を確信した。間も無く…ガンダムのパイロットがそれに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

フラッグの右腕には…………………ガンダムのビームサーベルが握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――擦れ違い様の掠め取り……っ!」

 

 

急旋回するとビームサーベルを展開し振りかぶった――――。 刹那、スパークが駆け巡る!!最高の相手。 しかし琴葉は、この結果に幻滅していた。

 

 

 

 

 

 

 

「……………しかし、この闘いに敬意を評し―――行かせてもらう!!」

 

 

フラッグは最大出力を以て一瞬の怯みを与えた瞬間!!押し切り、ビームサーベルでGNソードを両断して、そのコクピットにビームサーベルを突きつけた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よい闘いであった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呆然と立ち尽くすガンダムを尻目に琴葉のフラッグは勝利の凱旋を行った…。




琴葉専用フラッグ


武装:ソニックレイピア×2・シールド



西洋の騎士を強く意識した重装甲フラッグ。頑丈な装甲を持つ本機を琴葉は機動性を三倍にする事で乗りこなしてみせている。その恩恵か…ガンダムとの互角の戦いを実現した。本人の意志で射撃兵器はオミットされている。

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