機動戦士ガンダム00@―lost・of・AGE―   作:アニュー・リターン

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六話

ユニオン、MSWAD本部。 そこのMS格納庫に、一体の巨大なモビルスーツが鎮座していた。その体型は明らかにガンダムを意識している…………そのモビルスーツの前に立つ三人、琴葉、カタギリ、エイフマン教授は、新型モビルスーツを見上げながら話していた。

 

「これは150年も昔に製作されたそうや――――ルナチタニュウムと呼ばれる合金で出来ているらしい。製法は分かったがかなりの高コストのようだ。推進力は各部につけられたバーニアと…背中にあるスーパーバーニアじゃ。武装は、発掘された物をアイリス社が再現、強化した。まずは……」

 

エイフマン教授は杖で設計図を指した。

 

「ドーバーガン…カートリッジ式のプラズマ圧縮バズーカじゃ。実弾との併用も出来る。そして、琴葉が見つけたビームサーベルを極秘に複製し二本にしたうえで刀身はお前さんの十八番であるレイピアにしておいた。」

 

「壮観です、プロフェッサー」

 

「ただ警告しておく、対Gシステムを起動させても加速時の計算が出来なかった」

 

「………」

 

つまり常人では洒落にならない加速。しかし琴葉は…ガンダムに対抗するには、それほどの覚悟が必要だと感じていた。

 

「望むところね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――おおっ、これが少尉の新型ですか!」

 

と、そこで新たに2人が現れ、敬礼する。

 

「ハワード・メイスン准尉、ダリル・ダッジ曹長、田中琴葉少尉の要請により対ガン ダム調査隊に着任しました!!」

 

「来ましたね……歓迎しましょう、フラッグファイター。そして私は大尉だ。」

 

勿論、個人としてはガンダムとは互いに万全な状態で1対1の決着をつけたいところだが、個人的な望みと責務は別のものだとも理解している。そこで、やはり手を抜かずに素質があると思ったハワードとダリルを部下に、と要請したのだった。

 

それにガンダムは5機いる。望みどおりに一番強いガンダムに出会える可能性は単純に考えて20%あるかないか。

 

(いや、だが私は確信している。また再び戦場で相見えると……)

 

前回の戦闘では、自分自身もガンダムも全力を出させているようには到底思えなかった。 しかし、この新型ならば……。

 

(……全く、こうも私を虜にするとは。しかし望むところ。そちらも私の虜にしてみせるわ……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「早速機体テストをしよう。その機体の名は?」

 

 

 

 

 

「トールギスじゃ。」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニオンの練習場…そこに琴葉のトールギスが立った。

 

『では、模擬戦も絡めた訓練を開始します。』

 

 

 

リアルドとフラッグが五機ずつ飛んできた。その中にはハワードとダリルもいた。

 

 

 

 

「分かった。」

 

トールギスのバーニアに火を入れ、宙に浮かせる。

 

 

「(いざ…参る!!)」

 

琴葉は操縦桿を握りしめると、スーパーバーニアに火をつけた。 途端に体が凄まじいGに襲われる!!

 

 

「クウウウウウウウウウウッッ!!重い機体の機動性を、バーニア出力で全て補う…無茶な話だが……。 」

 

 

下からは陸戦型リアルドが八機リニアライフルを連発する。

 

 

「ぐっ……やはり一筋縄ではいかないわね……!」

 

 

装甲に当たるがびくともしない。

 

 

 

「…………殺人的な加速だ!」

 

 

 

しかし、琴葉にそれを喜ぶ余裕が無い…。後ろからのリニアライフルの雨をその圧倒的機動力で回避する。

 

 

 

「出力を上げれば、敵を振り切れる。 なぜだ。なぜ私は躊躇う!! 」

 

 

後方のリアルドを格闘で無力化すると急上昇する。凄まじいGで吐血する。

 

 

「……ずいぶん臆病になったものね。 このトールギスならできる…琴葉!!数多くのモビルスーツを乗りこなしてきた私がどうした!!何を恐れる!?」

 

Gに体を引き裂かれながら琴葉は出力を上げた。取り敢えず携行したリニアライフルで振り向き様に空から追尾するモビルスーツの左翼を的確に狙撃していく。

 

「……死ぬな、このままでは……!!……かはっ!?」

 

 

鮮血が琴葉のパイロットスーツを染め上げる。

 

 

「このモビルスーツの性能を持ってすれば、 どんな敵も倒せる。 だが、弱点はある。パイロットが生身の人間だという事ね…。」

 

陸と空のモビルスーツを全て無力化し、肩の力を抜いた時、琴葉の意識が一気に薄れていった…。

 

「ここまで………か……」

 

 

 

皆がその性能に驚愕する中、トールギスは墜落した…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**************

 

 

 

 

 

「ん…!?」

 

気がつくと琴葉は病室のベッドにいた。

 

「トールギス…は…ぐっ!?」

 

動こうとした瞬間、全身に痛みが走る。

 

 

 

 

「安静にしていて下さい!!田中さんは骨を25ヵ所…内臓を2ヵ所負傷しています!!」

 

女性の看護師が琴葉を取り押さえた。

 

「それほどだったのか…トールギスの性能は……。」

 

琴葉は微笑んでいた。これならば…トールギスならば戦える。トールギスならば…最強のガンダムを倒せると…。




トールギス


武装:ドーバーガン・ビームレイピア×2・リニアライフル(訓練時限定)



原作ガンダムWで猛威を振るったトールギスが登場…。何故か射撃兵器が効かないチート機体。(琴葉専用フラッグは解体されたようです)
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