偏ったサーヴァントと逝く 作:もうだメンタル
ある日のこと、いつものように所長に怒られロマニと一緒にサボり部屋で僕のお手製ショートケーキを食べていると、部屋の中にキリエライトさんとプライミッツ・マーダーこと謎の怪生物代表のキャスパリーグ、それに来て欲しくなかった物語の主人公・ぐだおこと藤丸立香くんが入ってきた。
ああ、道理で最近平穏な我らがカルデアがドタバタしてると思ったらそういうことだったのね......。
日がなぐうたらしてたからすっかり忘れていたよ....はぁ。
さて、ついに運命の日が来てしまった。部屋の明かりが消え、サイレンが鳴り響く。
これよりカルデアに起こるは死屍累々…大炎熱地獄!レフによる爆弾テロが起こってしまう。もちろん一魔術師兼カルデア医療部門トップの助手でもある逸般ピーポーな僕には止められるはずもなく、多くの犠牲者が出てしまうだろう。
この時主人公もレイシフト現場に向かうはずなので一緒に付いて行く。万が一に備えて呼符と医療バック、即席食料と水は持っていっておく。レイシフト時にはぐれてしまい、カルデアの支援を受けられなくなってしまう可能性もなきにしもあらずだからだ。
レイシフト現場に着いた。見た感じ生存者は皆無だが、まだキリエライトさんが生きているはずなのでぐだおくんと一緒に探してみる。......と、いたいた。そういえば下半身が潰れていて動けなかったんだっけ。この状態で生きていられることに疑問を持ってしまうが、そこはそっとしておこう。
中央隔壁が閉まり完全に脱出が不可能となった。もうしばらくすればレイシフトが始まるだろう。
魔術礼装のおかげで僕は痛くも暑くもないが、ぐだおくんとキリエライトさんは苦しそうに顔を歪めている。
『まもなく霊視変換を 開始 します レイシフト開始 まで残り 3 2 1 ...全行程 完了 これより
ファースト オーダー 実証を 開始 します』
瞬間、視界が真っ白に染まる。
次に見えたのはあちこち燃え盛り、瓦礫と火の海が広がる場所だった。
もしかしなくても此処がゲームでの序章。チュートリアル的な特異点、《炎上汚染都市冬木》か。
嫌だなぁ〜。ぐだおくんたちと一緒にいたはずなのに全然違うところに飛ばされてんじゃん....。
呆れと驚きで呆然と立ちすくんでいると、どこからともなくスケルトンたちがわらわらと湧いて来てあっという間に囲まれてしまう。
防衛できないこともないがこんなところで無駄な魔力を消費したくはないので協会の神父より教わった八極拳にて沈める。
さぁ、サーヴァントなしじゃこの後がきついので此処で呼符を使う。
触媒もすでに用意しているので呼ぶサーヴァントは決まっている。
少し昔のことなのだがカルデアに来る前に一人旅の最中、偶然ある原作キャラに出会っていたのだ。彼はある依頼で来ていたらしく詳細な情報を提供したらその代わりに近接戦闘技術を教えてもらった。今回はその時記念にもらったナイフを触媒として召喚する。
金色の魔法陣から現れたのは浅黒い肌に白髪、武者の甲冑を思わせるアーマーと赤いフードを纏った彼だった。