「私達の依頼いや、注文とは今回の事件にそちらは関わるなと言いにきた」
ゼノヴィアの物言いにリアスの眉が吊り上がる。
「それはリアスが堕天使達と組まないようにするための牽制か?」
「そうだ本部はその可能性がないわけではないと思っているのでね」
この言葉を聞いた瞬間リアスの瞳に冷たいものが宿った。自分の領土で敵が自分達のする事に口や手を出すなと言った挙句、他の組織と手を組んだら許さないと好き勝手言われれば、上級悪魔のリアスのプライドは黙っていない。
「私は堕天使などと手を組まない。絶対によ。グレモリーの名にかけて。魔王の顔に泥を塗るような真似はしない!」
「それが聞ければいい」
ゼノヴィアはリアスの言葉を聞きフッと笑った。
その後少し話してイリナとゼノヴィアはその場を後にしょうとするが、アーシアに視線が集まった。
「━━もしや『魔女』アーシア・アルジェントか?まさかこんな所で会おうとは」
ゼノヴィアに魔女と呼ばれたアーシアはビクッと震えた。2人はアーシアの事を罵倒しゼノヴィアはエクスカリバーをアーシアに向け近づいた。そこにイッセーがアーシアを庇うように立ち塞がった。その後イッセーとゼノヴィアの口論にリアスが止めようと声をかけようとしたら木場まで介入してきた。
「イッセー君僕も入れてもらうね」
一発即発の中スザクが口を開いた
「やめろ、イッセー、木場怒りで相手との力量も分からないお前達では負けるのがオチだ」
「でもこいつはアーシアを・・・」
「引け」
スザクが強めに言うとイッセーはスザクの気迫に押され引いた。
「お前もだ木場」
「・・・貴方には関係ない」
「まぁ確かに俺には関係ないが・・・自分を見失っている奴が勝てると思っているのなら滑稽だな」
「黙れぇぇぇぇえ!!!」
スザクの言葉を聞き木場は魔剣をスザクに振り下ろした。
「鉄塊武装硬化」
ガキぃぃぃン
「少し頭を冷やせ」
と言い手刀で気絶さした。
「さてお前達も相手の力量が分かっていないのか?」
スザクはイリナとゼノヴィアに聞いた。
「なんだと?」
「相手は聖書にも記された堕天使だ。それをたかがエクスカリバーを持っているだけの小娘が勝てると思っているのか?」
「なんだと」
「私達を馬鹿にしないで!実力だってあるんだから!!」
「なら試してみるか?ナハシュ、タエコ」
「「はっ」」
「お前達があの2人と戦い身の程を教えてやれ」
「「はい」」
「君は戦わないのか?」
「ああ、俺がやると意味がないからな」
スザク達の話が終わりゼノヴィアはスザク自身は戦わないのかと聞くと、その答えを言った。
「本当かい?実際は戦うのが怖いから部下に任せようとしているだけではないのか?」
ゼノヴィアの言葉を聞きナハシュとタエコから物凄く濃い殺気が漏れた。
「おい雑魚言葉に気を付けろよ。主が怖がっているだと?今すぐ斬り殺すぞ」
「私は思った事を言った・・・」
チャキ
ナハシュの殺気を受け言い淀んだゼノヴィアの首に刀が置かれた。
「リーダーを馬鹿にする事は私達全員を敵に回す事と同じ。貴女にはその覚悟があるのか?」
「やめろ。引け2人共」
スザクに言われ渋々引き下がった。
「仕方ない俺がお前の相手をしてやる。2人はイリナの相手をしろ」
「しかし・・・」
「いいな?」
「・・・はい」
「では始めよう」
グラウンド
現在朱乃が結界を張り、スザク、ナハシュ、タエコ、ゼノヴィア、イリナが対峙していた。
「私の相手はナハシュくんとタエコさんの2人ね」
「私が先に相手してもいい?」
「ああ。だが決めるなよ?俺の分も残しておけよ」
「分かってる」
タエコは構え口上を述べた。
「我こそ死神オールベルグの息吹。無常の風。汝を冥府へと導かん」
「死神なんかに負けないわよ。私は主のご加護を受けているんだから」
「光風!」
「!!」
タエコは速度重視の払いの斬撃で仕掛けた。イリナはギリギリで反応して日本刀の擬態の聖剣で受け止めた。
「・・・防いだか」
「たまたまよ、正直ゾッとしたわ」
「そう・・・次はさっきよりも早いよ。竜巻!」
タエコは竜巻を発動させ連続での斬撃を繰り出した。一方イリナは日本刀から盾に変え竜巻状態のタエコの猛撃を耐えていた。
「タエコ時間だ」
「分かった」
「お、終わった・・・」
「何を言っている?タエコの時間が終わっただけだ。次は俺が相手だ雑魚」
ナハシュの終了の言葉を聞きイリナは安堵するがナハシュの言葉で絶望的な気分になってしまう。
「ま、まさかナハシュくんもタエコさんと同じで強くなれるの?」
イリナはナハシュに恐る恐る聞いた。
「ああ、タエコの竜巻は精々1分程だが、俺の水竜の剣の時間は3分10秒だ」
「そんなに!」
「行くぞ!」
ナハシュはイリナに正面から仕掛けた。一方その頃スザクはゼノヴィアと向かい合っていた。
「どうだ?あの2人の実力は?」
「・・・私の予想以上だ。あの2人の武器は帝具ではないんだろ?」
「ああ。タエコの刀は普通の刀より丈夫なだけだ。ナハシュの剣は臣具と言われる帝具の失敗作の様な物だが普通の武器よりは遥かに強力だ」
「君は帝具を2つも持っているそうだが何の帝具なんだ?」
「それは今に分かるさ」
スザクはそう言い構えた(既にアイキャップは付けている)
「(帝具と思わしきものはあの帽子か?・・・もう一つの方が確か炎の生物みたいな物だったな・・・。どの道戦っていたら分かるか・・・)行くぞ」
ゼノヴィアは破壊の聖剣でスザクに斬りかかった。しかし当たる寸前にスザクは剃を使いゼノヴィアの背後に回り、太刀をゼノヴィアの首に添えていた。
「・・・何をした?」
「簡単だ地面を一瞬で20回以上蹴って移動しただけだ」
「どこが簡単なんだ!?普通ではないだろ!!」
「何を言っている。フリーウイングのメンバーで出来ない奴はいない。暗殺特化のチェルシーと後方支援型のドクター以外はな」
「君達の世界は過酷なんだな。と言うか太刀なんか持っていなかったのに何故太刀を持っているのだ!?」
「そいつはこれ」
と言いスザクは頭に被っているアイキャップを指さした。
「やはりその帽子が帝具だったか・・・一体どんな効果を持っているんだい?」
「こいつは思考創造 アイキャップ。効果は自分が考えた物を作れると言う物だ」
「成程。確かに最初に君が言った言葉が理解出来たよ。その移動方と帝具の能力。それらを上手く使っている。君を侮辱した事は謝ろう、済まなかった」
「いや俺は気にしていない。だが俺が勝てばアーシアに謝ってもらうぞ?」
「分かった」
と言いゼノヴィアは破壊の聖剣で太刀を破壊した。
「やはり普通では破壊されるか・・・ならば朱雀!」
【うむ。同時使用か、なら大剣を作れ。我の力を使うには大剣の方が少しは使いやすいぞ】
「分かった(大剣をイメージし、そこに朱雀の力を合わせる・・・)」
スザクはイメージし、目の前に大剣がピッカと光り現れた。更に炎が大剣に吸収された。
「ふむ。炎獣剣とでも名付けるか」
スザクは出来上がった大剣を見て名付けた。
「どんな物を作ったか知らなうが、破壊の聖剣で破壊してあげよう」
ゼノヴィアは破壊の聖剣で切りかかってきた。スザクは炎獣剣で受け止めたが破壊された。しかしボッと炎が燃え再生した。
「な!?確かに破壊したぞ!何をした!!」
「朱雀の力を使っただけだ」
「朱雀の力?」
「朱雀は融合型だが生物帝具だ。生物帝具は核が破壊されない限り再生する。朱雀の核は俺の心臓と融合している為、朱雀の力を封じるには俺を殺さないと出来ないぞ?さてあっちは決着がついたみたいだしこっちも決着をつけよう」
スザクの言葉にゼノヴィアはイリナ達の方を見ると、倒れているイリナと能力を解除したナハシュの姿を見た。
「そうだな」
「燃えろ!炎獣剣!!全てを焼き尽くせ!!」
スザクは炎獣剣に炎を纏い更に大剣を大きくし振り下ろした。ゼノヴィアは破壊の聖剣で受け止めたが力はスザクの方が上でゼノヴィアは吹き飛ばされた。
「まだやるか?」
「・・・いや、私の負けだ降参する」
「そうか、なら」
「分かっている」
ゼノヴィアはアーシアの元に行き謝罪した。
「アーシア・アルジェント。君の事を魔女と呼んで済まなかった」
「ゼノヴィアさん。私は気にしていないので気にしないでください」
「さて、実力差が分かっただろ?リアス達は堕天使とは手は組まないし戦力は多いに越した事は無い。俺達もエクスカリバーの捜索をしてもいいか?」
「ああ、君達の強さはよくわかった。此方からも君達に協力して欲しい」
「O.K契約成立だな」
と言いスザクとゼノヴィアは握手した。