スザクの指示を受け各自が行動に移り、マンションに残ったスザクは頭の中で色々と考えていた。
(コカビエルがエクスカリバーを盗んだのは間違いない。問題は何故この町に持ち込んだかだ。確かに極東の地に隠れるのは不自然ではないが、簡単に場所が知られれば意味がない・・・いやワザと知られたのか・・・)
「・・・く・・・ザク・・・スザク!!」
「ん?どうしたリアス?」
「どうしたもこうしたもないわよ!いくら話しかけても返事がないんだから」
「悪い考え事をしていた」
「考え事?何を考えていたの?」
「コカビエルの事だ。どうにも奴の行動に疑問があるんだ。わざわざエクスカリバーをこの町に持ち込んだことに疑問を感じるんだ」
「確かにそうね。日本はここだけじゃないのにわざわざ私の管理している土地に来るなんて・・・なにかあるのかしら?」
2人して考えているとナタラから報告が入った。
「リーダー!敵がかかりました!相手はフリードです!!」
遠視で現在の状況をナタラから聞き、警戒組に指示をだす。
『よしフリードは生け捕りだ。捕らえて相手の情報を得るんだ!!』
「了解!!」
「ふあぁぁぁ暫くは大丈夫だろ。俺は少し仮眠する。何かあったら直ぐに起こせよ?」
「ええ。分かったわ」
スザクは仮眠の為に自室に入って行った。
その頃の木場達・・・
「俺さまのエクスカリバーは『
「スピードなら・・・」
「俺達も・・・」
「同じだよ」
現在フリードと剣戟を繰り広げているのは、木場とナハシュとタエコの3人だ。他の者達は早すぎて介入が出来ない。
「おいおいおいおい、そこの悪魔くんなら分かるが何故人間のアンタ達が天閃についてこれるんですか!?」
「この位主に比べればまだ遅い」
「それにこのスピードなら・・・竜巻!颪!」
「!!」
タエコは竜巻を発動さして素早い斬撃を繰り出した。
「グォォォォオ!!負けてたまるかぁぁぁぁあ!」
フリードは天閃の力で更に素早さを増した。
「俺を忘れるなよ雑魚」
「僕もね」
そこに水竜の剣の能力を発動さしたナハシュと木場も乱入してきた。
「ちょっ!反則じゃないですか!!」
「私達も加わろう」
「待たせたわね皆」
分かれて行動していたゼノヴィア達も合流した。
「ここは逃げさせてもらうぜ!次に会う時こそ、最高のバトルをしょうぜ!」
フリードはそう言い閃光玉で逃げた。
「追うぞイリナ」
「うん!」
「僕も追わせてもらおう!」
「ちょっと3人共深追いはするなってリーダーも言ってたじゃないか!!」
叫ぶグリーンを無視して3人はフリードを追いかけた。
「俺も行くお前達は主に報告しろ!」
「後はお願い」
ナハシュとタエコも3人の後を追った。
「一先ず戻ってリーダーに報告しよう」
アカメの言葉に一同は頷いた。
ゾクッ
「今のプレッシャーは・・・」
木場達がフリードを追いかけた数十分後スザク達のいるマンションの上空に得体の知れない気配を感じスザクは目を覚ました。外に出ると、リアス、ナタラ、メラ、ドクター、ティアマットは空を見上げていた。スザクも空を見てみると・・・月をバックに空に浮かんでいる堕天使の男が居た。
漆黒の翼が十あり、装飾の凝った黒いローブの男がリアスを捉えると、苦笑し言葉を発した。
「はじめましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が麗しいものだ。忌々しい兄君を思い出して反吐がでそうだよ」
「ごきげんよう、堕ちた天使の幹部━━コカビエル。私の名前はリアス・グレモリーよ」
コカビエルの挑発的な物言いに冷淡な表情を浮かべ言葉を返したリアスだった。
「こいつは土産だ」
コカビエルが投げてきたのはフリードを追いかけた柴藤イリナだった。ボロボロだったイリナをスザクはクレイジーダイヤモンドで傷を治したが目を覚まさなかった。
「フリードを追って俺達の根城にやって来たのでなそれなりの歓迎をさしてもらったよ。まぁ4匹逃げられたがその娘のエクスカリバーは貰った。それにしても貴様には興味がある」
コカビエルの視線はスザクに向いていた。
「俺の事はどうでもいい。お前の狙いは何だ?まさか魔王との交渉か?」
「魔王と交渉などというバカげたことはしない。まぁ、妹を犯してから殺せば、サーゼクスやセラフォルーの激情が俺に向けられるのかもしれないな。それも悪くない」
リアスは侮蔑したような目でコカビエルを睨む。
「・・・それで、私との接触は何が目的かしら?」
「お前の根城である駒王学園を中心にこの町で暴れさしてもらうぞ。そうすればサーゼクス達も出てくるだろう?」
「お前は戦争を起こしたいのか?」
「そうだ!エクスカリバーでも盗めばミカエルが戦争を仕掛けてくれると思ったが・・・寄越したのが雑魚ばかりだ。だから悪魔のサーゼクスの妹の根城で暴れるんだよ」
「・・・戦争狂め」
コカビエルの言葉にリアスは舌打ちしそう呟いた。
「そうだ!俺は三つ巴の戦争が終わってから退屈で退屈で仕方がなかった!アザゼルもシェムハザも次の戦争に消極的でな。だから俺はお前の根城で聖剣をめぐる戦いをさせてもらうぞ、リアス・グレモリー。戦争をするためにな!サーゼクスの妹とレヴィアタンの妹の通う学び舎だ。戦場としては丁度いい」
「それを聞いて俺達が黙っていると思うか?」
スザクの言葉にメラは蠢くものを出し、ティアマットは何時でも仕掛けれるよう構えた。
「ハハハ!戦争をしよう、魔王サーゼクス・ルシファーの妹リアス・グレモリーよ!」
そう言い閃光を発生させ姿を消した。
「スザク学園に向かうわよ!」
「ああ。ドクターはイリナを頼んだ。メラ、ナタラ、ティアマット行くぞ!」
『はい』
駒王学園
学園には生徒会メンバーを始め、木場、ゼノヴィア、ナハシュ、タエコ以外が集まっていた。
「私と眷属達はそれぞれの配置につき結界を張り続けます。中は頼みました。リアス、スザクさん」
「ありがとうソーナ」
「コカビエル達は俺達が片付ける。サーゼクスさんが来る前にケリをつけてやるよ」
朱乃は既にサーゼクスに援軍を要請したと言ったがスザクは・・・「サーゼクスさんが来る前にやればいい」と言った。
スザク達が学園に入ると異様な光景があった。校庭の中央に四本のエクスカリバーが光りを放しながら宙に浮いている。それを中心に怪しい魔法陣が校庭全体に描かれていた。その中心にはバルパー・ガリレイの姿があった。イッセーが疑問を口にするとバイパーは四本のエクスカリバーを一つにすると言い、空中からコカビエルがあとどれぐらいで統合するかと聞くと五分もかからないと言った。
「さて、余興として地獄から連れてきた俺のペットと遊んでもらおうかな」
そう言いコカビエルが指を鳴らすと、闇夜の奥から十メートル程の首が三つある犬、否ケルべロスが十体程いた。
「ケルベロスか丁度いい。リアスお前達の修行の成果をこいつ等で見せてみろ。アカメ達は残りを相手をしろ」
「分かったわ」
「うん」コクッ
スザクの言葉にリアスとアカメは頷きケルベロスに向かって攻撃を始めた。
「行くぜBoost!」
イッセーは倍増し更に武装色の覇気で赤龍帝の籠手硬化させケルベロスを殴った。
「ギャオオオオオッ!!」
「次は私の番ですわ」
殴り飛ばされたケルベロスに追撃とし朱乃が覇気を纏った雷を落とし首が一つ消滅した。
「もらいました」ドゴンッ!
更に小猫も拳打を打ち込みもう一つの首が消し飛んだ。
「くらいなさい!」
止めにリアスは滅びの魔力を撃ちケルベロスは消滅した。
「中々覇気の使いが良くなったが・・・一人で相手出来るまではいかないか・・・」
リアス達はスザクの言葉を聞きアカメ達の方に目を向けると・・・
アカメは村雨でケルベロスの心臓を貫き、クロメはデスタグールとタイラントを出しケルベロスを蹂躙していた。クロメの周りには、グリーン、ツクシ、ナタラがクロメを護るように待機していた。
ガイはレイアースーツでケルベロスの足を止め、ベルヴァークで首を切り落としていた。
ギンはケルベロスを水の中に封じ込め外から水の槍でケルベロスを貫いた。
コルネリアは粉砕王でケルベロスの内部を潰し、ポニィは回し蹴りでケルベロスの首を次々に吹き飛ばした。
メラは蠢くものに虫の卵を付けケルベロスの中に入れ、卵を孵化させ今までで減った分の虫の補充をした。
ティアマットはブレスでケルベロスを焼いていた。
「ほう、中々やるではないか。では次だ」
そう言いまた指を鳴らすと今度は50体程のケルベロスが現れた。
「加勢にきたぞ」
ケルベロスとは反対の方から、ゼノヴィア、木場、ナハシュ、タエコが加勢に現れた。
「これだけ数があるのは面倒だ・・・全員下がっていろ」
スザクの言葉を聞きゼノヴィア以外の全員がスザクがする事を分かって下がった。訳が分からないゼノヴィアはタエコに引っ張られ下がった。
ケルベロスはスザクに攻撃を仕掛けてうとしたがそれよりも早くスザクが動いた。
「邪魔だ」
スザクは覇王色の覇気で全てのケルベロスを気絶させた。
「次は貴様の番だ。コカビエル」