何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
<< 前の話 次の話 >>

7 / 163
宿題とゲーム

時計がカチカチと秒針を進めていく、今の季節は夏、じりじりと肌を焼く太陽と色んなところから聞こえる蝉などの鳴き声が響きわたる。

 

俺達はその大きな空間故に涼しく、静かな教会内にて勉学をしていた。

 

いや、うち一人は涼しそうに携帯ゲーム機でゲームをしているので勉学ではない、ただの宿題だ。

 

「・・・音を垂れ流しにするなよ・・・風魔。」

 

「・・・すまんな。」

 

「なんで私達宿題なんてしてるんだろう。」

 

「言わないでくれ、桜。」

 

ハジメはゲーム実況動画のおかげで口調が悪くなり始めた、人前では前までと変わらないので凄いと思う。

 

「お、宝玉出た。」

 

「「・・・何の?」」

 

「新モンスターの。」

 

二人共睨んでいると形容出来る顔でこちらを見る。

 

「あと二週間で学校だぞ?そろそろ終わらせとかないとまずいだろう?」

 

「そう言う風魔は何時やったのさ。」

 

「子供達の昼休みとか、勉強を教えてる合間とかに少しずつ。」

 

「あの紙はこれか・・・!」

 

動画を出しているとはいえ孤児院のみんながみんな動画を見られる訳じゃないので俺が勉強を手伝うことになっているのだ、だが、やはり苦手教科などはかなり解くのに時間がかかる、その分空いている時間は丁度良い時間だったのだ。

 

その時間には桜もいたがかなり暇そうにしていた。

 

桜の嘆きは分かるぞ、俺も人がやってたの見て知ったからな。

 

「ほれほれ、3時までに終わらせればデザート作ってやるから頑張れ。」

 

「俺はマカロン。」

 

「私はパフェでお願いします。」

 

「またお前ら面倒なのを選んできやがって。」

 

「「だって両方作れるじゃん。」」

 

「・・・わかったよ!作ればいいんだろ!?クッソ、冷蔵庫に材料あったかな?」

 

無かった。

 

ーーーーーーーーー

「あー、美味しい・・・。」

 

「やっぱり慣れてるこの味だな。」

 

「美味そうに食べてくれたのは良いが、ちゃんと出来たんだろうな?」

 

「バッチリ。」

 

「お菓子があると分かればこんな物直ぐに終わらせられる。」

 

「キメ顔でんなこと言ってんじゃねえよ。」

 

しかも一人男子だろオイ。

 

「さてと、宿題も終わったな?・・・やろうか。」

 

「合点承知!」

 

「俺の太刀捌きを見るが良い。」

 

俺は援護専門だけどな。

 

その後はドラゴンを倒しに行って宝玉が出るまで周回した。

 

途中からハメのように連続で攻撃を叩き込んでいった。

 

「楽しいな、この三人でやると相手が不憫になるが。」

 

行動パターン分かったらどうしようもないからな、こう言うのって。

 

「やっと装備が一式揃った、疲れたよー。」

 

「そういえば動画であったよな、一人で出る動画少ないですけどやらないんですかって。」

 

「あーあったあった、やらないというよりも出来ませんって言ったよね。」

 

「俺達の個々人の強さを見てみよ!って言ってパーティープレイ無しのゲームやったらボロボロに負けてたよね、特に風魔。」

 

「やめろ、その言い方は俺に効く。」

 

「俺たちの動画も結構出してるよなぁ、なんだかんだ言って。」

 

夏休みとかほぼ1日に一回は出してるからな、どこか行かないんですか?って質問は何故か見ないが。

 

「逆に協力プレイ前提のゲームだと相手が可哀想になるレベルでボッコボコにしてるんだけどね。」

 

「ハッハッハ、何となくこうしたら良さそうっていう謎の直感が働く。」

 

「「分かる。」」

 

そして夕方になり、各々が家に帰ると俺たちの生放送が始まる。

 

今ではイベントにすら出てきたので生声とボイスロイドが半々位の数で出している。

 

「よし、んじゃ始めようか、さて?今日は二ヶ月前に発売され、今尚人気の残っているゲーム、チームとの協力が不可欠、仲間と協力し、迫り来る敵達に対処しろ、敵は様々!テロリスト、未確認生命体、自然の中にいる動物達、サバイバルを続けながらどれだけの猛威から逃れられるのか、そして生き抜いたその先で何を見るのか、それは君の選択次第だ・・・さぁ、始めましょう!サバイバルエレメンタル!」

 

「「おー!」」

 

あくまで陽気に、元気に声を出す、好きにやっているのだから自然と口角が上がる。

 

そして暫く日数が過ぎると大体こうなる。

 

「フハハハハハハ!みよ!この大軍勢を!全て我らの力ぞ!」

 

「無駄に揃えて壮観にしてんじゃねえよ、これサバイバルゲームだよな?テイムシステムはあるけどこんなのどうやった?」

 

「最初の数匹を軸に子供とかを産ませて作りました、正直なところ負荷がヤバイです。」

 

「だろうな。」

 

「さっきこれをレイド級のモンスターに突っ込ませたら一割も減らずに生き残りやがった。」

 

「多段ヒットと攻撃力だろうな、母船は?」

 

「射程距離の関係で攻撃出来ないので無視してますわ、爆撃食らってもバフとメイトリカバーでいつの間にか治ってる。」

 

「レイドボスの攻撃を受けてかすり傷1つつかない軍勢とか、もうお前がレイドボスで良いんじゃね?」

 

マジでハジメが魔王と化してて怖い。

 

「いやいや、お前の要塞もおかしいだろ?瘴気以外でダメージ食らうことあんのか?」

 

「瘴気でも殆ど削れないな、いやー我ながら無駄に硬くしたなぁと感じるぜぇ。」

 

「一回試すか、全軍突撃〜!」

 

「これで壊れたら素材集め手伝えよ。」

 

「分かってるって。」

 

「あ、ごめん、迎撃機能切っとくの忘れてた。」

 

「え?」

 

攻撃される事にモンスター達へレーザービームが降り注ぎ、あっという間に死体の山を築き上げていった。

 

モンスター達の数は目減りし、要塞には三割くらいの損害を与えている。

 

「・・・これはどっちが強いのかは判断しかねるな。」

 

「いやいやいや、こっちの数半分以上削られてるんだが?どんな設計してんだお前。」

 

「これ内側からの攻撃にクソ弱いんだよ、だから外なら良いけどドッペルゲンガー辺りを紛れ込ませて心臓部を制圧すれば一瞬で瓦解するんだよな。」

 

「そうなのか、桜はどした?」

 

「桜なら確かゆるふわ系の動物集めて牧場的なの作ってたはず。」

 

視点を移動させていくと気持ち悪い事が起きていた。

 

「うわ、数がやべえ、これだけ数いたら歩く場所ねえんじゃねえの?」

 

羊や猫などの動物達が所狭しと並んでいる牧場になっていた。

 

「桜のキャラが動いてないな、寝落ちか?」

 

「・・・そうっぽいな、今日は解散にするか、そろそろ寝よう。」

 

「そうだな、俺たちもなんか明日から学校だしな。」

 

「これを仕事と言って良いのなら仕事をしていて遅れましたとか言い訳がつくものを・・・。」

 

「はは、ドンマイ。」

 

ハジメはログアウトしたようでキャラが消えてしまった。

 

俺もログアウトして寝ることにした。




超やり込んでるように見えてそこまでやり込んでなかったりする。

hoiとかで3国同盟組んで資源を有効活用してたりするのと似たようなことしてるだけなので。







感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。