何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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スライム

「此処は・・・。」

 

「全員本物、目的地もあそこか、問題無いな。」

 

俺とハジメは交互に情報を呟く。

 

「また樹海、魔物の気配はまだしないが、さて、どうなのかね。」

 

「知らねえよ、最悪森ごと焼き尽くす。」

 

「物騒だな、まぁ行こうか。」

 

暗い顔の天之川は放置、死のうが生きようが関係無い。

 

暫く歩いていると上空から何かが落ちて来た。

 

「雨?」

 

「これは、どういう事だ?」

 

「・・・障壁展開!戦闘用意!」

 

『了解!』

 

俺達が障壁を展開させると同時に周りのあらゆる場所から白いスライムが滲み出るようにして出現した。

 

「チッ、ハジメ!タールの用意!他は地面から出てくるスライムの対処!」

 

「了解!」

 

「障壁の数を増やせ!溶かされてるぞ!」

 

「やってる!」

 

俺とユエの障壁がかなりの速度で溶かされている、ユエのものはともかく俺のは魔法陣ありきのものだ、陣が溶かされたら意味は無い。

 

修復もかなりの速度でやってはいるがいかんせん数が多すぎる。

 

「チッ、ハジメ!用意は!?」

 

「出来た!燃やすぞ!全員注意しろよ!」

 

ハジメのその言葉と共に障壁の外が赤く染まり、スライム達は消え去った。

 

「・・・もろすぎる、数が多い分弱い?あり得ない、そんな魔物、大迷宮にいる意味が無い。」

 

「そうだな、ならこれは何の意味が・・・。」

 

「天井にスライム達を送る場所があったから潰しておいたが、再入荷は無さそうで安心したよ。」

 

「アッシュか、急に弓を取り出したからなんだと思えば、助かった。」

 

「俺が潰したのは一つだけだ、後はハジメがなんか投げてたな。」

 

「気にすんな、一つ減っただけでもかなり助かったしな。」

 

俺はほぼ素の能力だけでスライム達の合間を縫って狙撃出来るアッシュがマジですげえと感じるんだが、頼もしいな。

 

「ちょっと休憩だな、また来るにしても少し休憩したほうがいいだろう、特に勇者パーティー。」

 

「だな、ちょっと休憩。」

 

そう言って座ると同時に桜がもたれかかってきた。

 

「ん?桜、どうし・・・。」

 

体が熱い、これは、チッ媚薬か。

 

魔術で簡単なナイフを作り出し自分の腕に思いっきり刺しこむ。

 

痛みで思考がクリアになってきた。

 

「・・・チッ、周り全員そうかよ、厄介な。」

 

「ハジメは・・・無事そうだな。」

 

「お前躊躇無くぶっ刺したな、びびったぞ俺。」

 

「言うな、これでもかなり痛い。」

 

「かなりどころじゃ無いだろ。」

 

桜は何も言わずにずっと堪えている。

 

ただその目は潤んできており、少しずつ焦点も合わなくなってきている事から危険な状態だ。

 

「ハジメ、まずは勇者パーティーを取り押さえてくれ、俺はあくまで指示を出せるだけだ、相変わらず毒はある。動く事はできん。」

 

「俺としては周りの惨状から見て効果やばいのに当たり前の様に会話するお前が恐ろしいわ。」

 

そりゃなあ、毒で動けないとか当たり前ですし。

 

「あと魔術、というか多分魔力を扱う類のものはほぼ使えないな、さっきのは無意識に使ったから出来たが。」

 

魔力消費が半端ない、今のナイフ作成だけでも8割削られた。

 

周りの全員の分析を始める。

 

ユエやシア、白崎は媚薬に耐えている、ハジメのためというのが大きいのだろう。

 

「ティオさんや、出来れば誰かを取り押さえてくれるとありがたいんだが?」

 

「ふふふ、妾がこの程度の快楽に負けるなどあり得ぬ・・・あり得ぬぞ。」

 

「さっさと指示に従え、その程度のこともできんのか変態。」

 

「堕ちるうううう!!堕ちちゃうのおおおお!!!?」

 

もうやだ、ティオは手遅れ、もうこれで良いや。

 

ハジメも宝物庫から道具を取り出して勇者パーティーに投げつけたりしているがティオとは一言も喋っていない。

 

そしてアッシュとミナ、二人共動けはしないが背中を合わせている。ミナに至っては体を抱き締めて堪えている様だ。

 

「・・・風魔。」

 

そして桜、ついに焦点が合わなくなった、俺に身体を当てて擦り始めた、服を脱がないだけまだ理性はあるな。

 

あと地味に俺にもダメージ来るから出来ればやめて欲しい。

 

ただでさえ集中力がかなり無くなってるんだ、要らん思考はあまりしたくない。

 

そして勇者パーティー、八重樫は正座して精神統一をしている、天之川は八重樫を襲おうとしていたのかハジメの空間固定出来るボーラを投げ付けていた。

 

「・・・ふうま。」

 

谷口は脳筋を見て覚悟を決めた様な顔をしている、やめろ馬鹿、誰か一人でもヤッたら全員が崩壊するんだよ、周りを見ろ戯け。

 

脳筋も理性が吹き飛びかけている様で女性陣から目をそらし続けている、それも谷口が近づいているから意味の無いものとなりかけているが。

 

「ふうま・・・好き、ふうま。」

 

桜さん?あのちょっと聞き捨てならない事を言いませんでしたかねえ!?

 

いや無視だ、こういう奴ほど記憶に残るタイプなんだ、だめだ、どれほど魅力的だと思ってもダメだ、それに俺は無理矢理とか絶対に無理、俺が無理、だからいつも襲われるのかも知れないけどな!

 

桜が体重をかけてくる、俺は全身に力が入らずにそのままマウントポジションを取られる事になったがナイフが地面に引っかかり、俺の腕に風穴を開けた事でまだ勝機は保てた、マジで痛いけど、土の感触とかでめちゃくちゃ痛むけど。

 

「ふうま、ふうま。」

 

血を失いすぎた為か俺の息子は立っていない、よっしゃこれで勝ったな、とか思ってたら目の前が暗くなり始めた。

 

「やば、血を流しすぎた。」

 

桜は俺に全身を擦り始めている、俺は既に気絶寸前なのでありがたいと言えばありがたい。

 

ナイフで傷付いていない左腕で桜を抱き締めると桜は一瞬で力が抜けた、最初から入れてなかったんじゃ無いかと思うほどに。

 

桜は声を出さずにビクビクと震えている。

 

理性が戻ってきたのか?まぁ今はこれで良いか。

 

「あーハジメ、暫く気絶する、あとで神水もどきふりかけてくれると助かる。」

 

「は?ちょ、待てよ!?」

 

目の前が暗くなる、これは、きつい。




この話でR18を二つほど量産してだいぶ健全なものに差し替えた、地味にきつかった。







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