何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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いずれ堕ち

「おい、俺の女と親友に何してる・・・ニセモノ・・・!!」

 

「ふむ、オリジナル、どうやって抜け出した?」

 

「ハジメ達のおかげだ、どでかいのを大量に入れてくれたおかげで、封印の一部に綻びができた、後はそこから操作して、破壊すればいいだけだ。」

 

実際は出番が来たから封印溶けただけなんだがな。

 

「フッ、流石はオリジナル、天之川と同じ理想を掲げるモノだ。」

 

「言ってるだろう、俺はあんな阿呆じゃねえってな。」

 

「ククッ、まぁそれは良い、オリジナル、お前が出て来たところでもう遅いぞ、全員満身創痍だ、お前も体はボロボロ、立っているだけでも疲れるだろう。」

 

「だから死ねと?ふざけるなよ、ニセモノ。」

 

俺は痛む身体を無理矢理動かして刀を構える。

 

「・・・お前は今、とてつもない恐怖で満たされているはずだ、今すぐ逃げ出したいほどに、何故戦おうとする?」

 

「お前、前もその質問して来たな、封印されている間、お前にされた質問をずっと考えた。」

 

静かに言葉を出す。

 

「確かに俺は、戦いが怖い、死ぬのが怖い、痛いのが怖い、誰かが傷付くのが怖い、誰かが居なくなるのが怖い、ありとあらゆるものが怖い。」

 

「ならば、何故立てる?何故戦える?」

 

「それは・・・結局のところ、自分の為、自分のエゴを満たす為だ。」

 

「その結果、周りから排斥される事になっても?」

 

「ああ、お前のおかげで初心に帰る事ができた、俺は誰かを守る非力な人間ではなく、誰かを守る化け物になりたかったんだ。」

 

「まさか・・・化け物になる気か!?どうしようもない化け物に!?人間であるお前が!?」

 

ニセモノは本気で驚いている様だ、無理も無い、あちら側に流れる記憶からして知らない様だったからな。

 

獣になった天之川に近付く。

 

天之川は俺を憎悪の目で睨んでいた。

 

「ごめん、お前の力を奪わせてもらう。」

 

そう言って手を触れようとするとニセモノから怒りの声が聞こえて来た。

 

「止めろ人間、化け物にはなるな、化け物を倒すのは人間だ・・・!!」

 

「・・・クッ・・・アッハハハハハハハハ!!!」

 

天之川に触れ、その獣となる要因、悪の側面をすべて奪い取る。

 

目の前の奴が憎い、殺してやる、犯してやる、刺し殺してやる・・・そんな言葉ばかりが響いて来る。

 

「アハハハハハハハハ・・・ハハハ・・・ハハッ。」

 

気付けば身体は毛で覆われており、まさに化け物というに相応しい外見になった。

 

「そうか、お前は化け物になるか、ならば・・・死ね!一片すら残さん!消えていなくなれ!」

 

「ああ、最高だ、この力があれば、きっと、誰かは守れる。」

 

「消えろ!」

 

ニセモノから魔術が大量に飛んでくる、ハジメ達には爆発を除けば攻撃などほとんどしていないニセモノが全力で攻撃を始めた。

 

転生せよ(廻れ)

 

魔術を起動する、対人で使った事などこれが初めてだ。

 

堕ちた化け物よ(喪った人間よ)

 

魔術が俺に着弾し肉が弾け飛ぶ。それでも詠唱を止めない。

 

人間となり(化け物に成り果て)

 

死にかけるのは怖い、でも、愛した女を置いて逝く方がもっと怖い!

 

誰かを守る(敵を殺す)

 

「死ね!化け物!」

 

守り手となれ(死神となれ)

 

人間としての最終奥義、秘術、天性(ステイタス)付与。

 

爆発でもしたかの様に衝撃波が周りへ飛ぶ。

 

魔術を構成していた魔力も霧散し、新たな化け物(人間)がその産声を上げた。

 

「さぁ、第二ラウンドといこうじゃないか。我が名は・・・秋月風魔、いざ参る。」

 

その手には黒い刀身に赤い線が入った刀が握られていた。

 

「真打だ、俺を楽しませてくれ、いくぞ、紅黒龍(相棒)。」




ステイタス付与

ステータス付与ではなくステイタス付与である。

これは作者の二作目、何回も転生した奴がダンジョンに逝くのは間違っているだろうか?という作品での主人公のステイタスを加算させるものである、それに伴い元のステータスも強化され、最終的には同じ数値になる。

因みにだんまちにおいてレベルと言うのは1上がるだけでどんなに貧弱でも神話生物を片手で弾き飛ばすみたいな事ができる様になるということを念頭において聞いて欲しい、主人公のステイタスのレベルは24である。

24である(大事な事なので二回言いました。)

下手しなくても全てのステータスが風魔の魔力と同じくらいにまで上がるんですよ。

つまりインフレが起きる、チート化が進む、話の展開的に作者が大いに悩む、そして魂を吐き出すかもしれない諸刃の剣である。

でもロマンって大事やん?つまりそういう事だよ。

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