四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「本当にもう出るの?」
季節は冬、晴れているが雪が残り幻想的な雰囲気の中で三柱は向き合う。
「節目だからな。長く居すぎたんだ…」
「肆だったらずっと居ても…」
「諏訪子、通してやれ。もともと肆が最初から決めていたことだろう。」
今、慣れ親しんだ地を肆は離れる。確かに決めていたが、いざその時になると悲しくなる。雪がそれを増長しており、すっきりした別れにはなりそうにない。
「また、会えるよね?会いに来てくれる?」
「その時はビャッコの姿でな?次は見せてやるから。」
まだこの二柱にはビャッコの姿は見せていない。理由としては…恥ずかしいから。
「肆、またな。」
「神奈子、元気で。」
肆の姿が見えなくなるまで見続けた二柱。また会える事を願い、もとの場所に戻る。
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(気持ちよく出来なかったなぁ)
別れる時は気持ちよく別れるということを決めていたが、出来なかった。あれからもう今日で7日だ。
(気持ちを切り替えないと…)
そういえば…今って何年位かな?仏教があるみたいだから飛鳥時代位か?やっぱり歴史はダメだ…しっかり勉強しておけば良かったなぁ。
今の姿はいつもの少女だが服はゲンブだ。ゲンブの服は冬に適した格好になっている。お陰で全然寒くない。
夏ではないので自分から出てくる神力を霊力に変える事ができないが、違う方法で霊力に変えている。
「まずは、人がいる所を探そうか。」
旅の目的は簡単に言えば「人助け」だ。凶作、災害などを能力で解決していくというもの。もちろん妖怪、幽霊も悪い奴じゃ無かったら、助けていくつもりだ。いわゆる、「何でも屋」みたいなもの。
行き当たりの旅になりそうだが、理想とすれば噂で聞いた所に行きたいと思っている。なんでも人間と妖怪が共存している村や妖怪がたくさんいる山、よくわからないが綺麗で太陽みたいな動く花、妖精、命を取られる桜等があるらしい。一番行きたいのが鬼の住む山だ。
「あの煙は?」
山の向こうから何かを燃やしたような煙が上がっている。
「向こうに村があるのか?」
自然と足取りが速くなり好奇心が高まる。が…
(この服装で大丈夫だろうか…)
科学繊維な服がどう見られるかが分からない。スカートなんて今の日本にはないだろう。
(民族衣装で通るかな?)
なんて事を考えながら村に着いた。
「ここは!」
肆の目に映ったのは人間と妖怪が共存している村だった。二つの種が一緒に畑仕事をしている…何かの影響としか考えられない。一応、保障としてゲンブとなり、外からの影響を能力で受けなくする。
「怖い」
第一印象はなぜか怖い。幸せなことなのに恐怖を感じる。
「この村に何か用があるのかしら?」
「!びっくりした。」
そこには空中の切れ目に乗った金髪、紫と白の服、赤いリボンと変な帽子をかぶった明らかに人間ではないという格好の女性がいた。
(うわー!びっくりした…なんだ?神か?妖怪か?)
「あまりびっくりしてないわね…」
(しまった…ゲンブだ…あなた何者?の流れだ)
「あなた何者?どうやって私に気付いていたの?」
(やっぱり…)
「それに大きな霊力があると思ったけど妖怪のだったのね。がっかりだわ。」
(は?がっかり…だと…)
「この村になにしに来たの?」
(そんなに妖怪に見えるか?確かに姿は妖怪に見えるかもしれないが、神様やぞ…)
「ねえ、聞いている?」
(子供達にも妖怪って言われたし…いっそのこと霊力じゃなくて妖力に変えようか?)
「生意気な妖怪…」
(そういえば、親父にも言われた事ないな…って当たり前か。)
「ひれ伏しなさい!」
(あ、忘れてた。)
「…」「…?」
「何で効いてないのよ!いつもなら上手く行くのに!」
(?まさか…これが客観的に見た厨二病か…)
「恥ずかしい事はない。」
(俺も実際にあったからな…イテテ)
「同情しないで…」
(自分で自覚してるじゃん…)
そのまましばらく話が進まなかった…
読んで頂きありがとうございます。
ちょっと遅くなりました…描写が上手く出来ませんでした。すみません。次回もよろしくお願いします。