四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「落ち着いた?」
「落ち着いたわよ…」
冬空の下、勘違いした二人がいた。さっきまでうるさいほどだったのに嘘のように静かになる。
(最後何言っているか分からなかった…)
途中、私に限界が?とか、イザナミが~とか。もうイテテな言葉がたくさんあった。俺は比較的軽く、周りもそこまで重症な奴は居ない。まあ、必殺技とかをノートに書いている奴がいたけど…
(多分、能力のせいだな。)
能力があった事によりひどくなったのだろう。こんなに重症なのはアニメの世界だけだけだと思ってた。実際に見ると俺まで精神的ダメージが来てしまう…やめてくれよ…もう俺のライフはゼロなんだ…
「なに見てるのよ…」
「失敗は誰でもある。気にするな!」
「ッ!」
とはいっても開きなおったのでダメージは少ない…少ないよね?あれ?おかしいな…早起きしたからかな?涙出そう。
「ところで誰?」
「もう、驚かないわよ…」
「私は肆、四神。」
「嘘!四神!?」
(やっぱりメジャーなのかな…)
「…で?あんたは?」
「…私は八雲紫、スキマ妖怪よ。」
「スキマ妖怪?なんだそれ…細いのか?」
「なんでよ!…『境界を操る程度の能力』の事。」
(なんでスキマ?)
「空間同士を繋げる事や他にも、さまざまな現象や生物には『境界』があるの。『境界』を作れば新しいものができ、破壊すれば存在できなくなる。さすがにそこまでは出来ないけど、応用すればあの村の人と妖怪達のように出来る。」
「どうやって?」
「生物には一定の恐怖心や警戒心があるでしょ?その『境界』の基準を下げて見るとああなった訳。」
「チートじゃないか!」
「ちーと?誉めてるの?」
「一応。」
「一応って何よ!いい加減、あなたの事を教えて。」
「分かった。四神はその名前の通り、四柱の神って事だ。だから四つの姿がある。最初のはゲンブだな。」
「何で効かなかったの?能力が通じなかったのはあなただけよ。」
「それはゲンブの能力の応用だな。紫、『冬』ってどんなの?」
「それは…寒いとか雪?」
「冬は『終わり』という意味がある。春は『始まり』だからな。」
「終わり?」
「終わりには『結果』や『続かない』も含まれる。それを操れれば、『周りの影響を受けない』という結果を作り出せる。」
「神力じゃなくて霊力が出ているのも…」
「自分から出る神力が『結果』的に霊力になるようにしているから。」
「それで効かなかったのね…って事は結果の境界を操れれば勝てる!」
「それは出来ないと思うぞ。」
「…なんでよ。」
「私の能力は操るというものじゃない、『司る』だ。」
「え?」
「『冬北水を司る程度の能力』それが私の能力。」
「それって…まさか!」
「冬と北と水を司るということ。」
「さすがにこれじゃあ勝てないわ。」
紫が諦めモードに入り、スキマに乗る。
「なんで妖怪と人間だったんだ?他のものでも試す事が出来るだろう?」
「私、人間と妖怪が共存できる場所を作りたいの。人間と妖怪が恋をし、子供が安心できる場所をね…そして私の幻想の国を建てる!」
「…こう言ったらあれだけど、人間と妖怪が共存できるには長い時間が掛かってしまう。」
「わかってるわよ。だからやるの。」
(まあ、良い妖怪もいるらしいから、何とかなるでしょ。)
「手伝ってくれる?」
「え?なんで…」
「そこは『手伝おう』って流れでしょ!」
「俺…じゃなかった…私は私の旅がある!」
「協力してくてたって良いじゃないの!」
「じゃあな。」
多分、一生手伝う羽目になるので先手を打った。逃げている最中に後ろから
「疫病神ー!」
と言われているが知らん。先手必勝!と思いきや…
「逃がさないわよ…」
スキマで来やがった…そういえばそういう能力だったな。そういう時は精神攻撃だ!
「あれ?紫、スキマが疼くんじゃなかったの?」
「ッ!」
作戦成功。顔が赤くなってんぞ。
「許さないわよ…くらいなさい!」
「うあ!?」
足元が土から泥に変わり滑りそうになる。すかさず、ゲンブに戻り、周りの影響を受けない結果と泥が乾くという結果を作り防ぐ。
「次は…」
その前にとっておき「能力封印」
能力が使えないという結果を作る。
「あれ?使えない?うわ!」
紫はスキマから落ちておでこを打ってしまう。
「もう…も…ういい、私なんか…」
ヤバい!泣いてしまった…泣かれると弱い…
「ハァ…旅には付いてきてくれよ。」
「…いいの?」
「いいよ。」
「ありがとう!」
(仕方ない…か)
二人ともいい雰囲気だが、紫の方が年上に見える。そのため、泣いている姉を妹が慰めているようにしか見えない。そんなカオスの状態に肆と紫は気づかなかった。
読んで頂きありがとうございます。
2000UAありがとうございます。これから忙しくなりますがよろしくお願いします。
感想待ってます。