四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。   作:第三のケモナー

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13話

 

 

「落ち着いた?」

 

「落ち着いたわよ…」

 

冬空の下、勘違いした二人がいた。さっきまでうるさいほどだったのに嘘のように静かになる。

 

(最後何言っているか分からなかった…)

 

途中、私に限界が?とか、イザナミが~とか。もうイテテな言葉がたくさんあった。俺は比較的軽く、周りもそこまで重症な奴は居ない。まあ、必殺技とかをノートに書いている奴がいたけど…

 

(多分、能力のせいだな。)

 

能力があった事によりひどくなったのだろう。こんなに重症なのはアニメの世界だけだけだと思ってた。実際に見ると俺まで精神的ダメージが来てしまう…やめてくれよ…もう俺のライフはゼロなんだ…

 

「なに見てるのよ…」

 

「失敗は誰でもある。気にするな!」

 

「ッ!」

 

とはいっても開きなおったのでダメージは少ない…少ないよね?あれ?おかしいな…早起きしたからかな?涙出そう。

 

「ところで誰?」

 

「もう、驚かないわよ…」

 

「私は肆、四神。」

 

「嘘!四神!?」

 

(やっぱりメジャーなのかな…)

 

「…で?あんたは?」

 

「…私は八雲紫、スキマ妖怪よ。」

 

「スキマ妖怪?なんだそれ…細いのか?」

 

「なんでよ!…『境界を操る程度の能力』の事。」

 

(なんでスキマ?)

 

「空間同士を繋げる事や他にも、さまざまな現象や生物には『境界』があるの。『境界』を作れば新しいものができ、破壊すれば存在できなくなる。さすがにそこまでは出来ないけど、応用すればあの村の人と妖怪達のように出来る。」

 

「どうやって?」

 

「生物には一定の恐怖心や警戒心があるでしょ?その『境界』の基準を下げて見るとああなった訳。」

 

「チートじゃないか!」

 

「ちーと?誉めてるの?」

 

「一応。」

 

「一応って何よ!いい加減、あなたの事を教えて。」

 

「分かった。四神はその名前の通り、四柱の神って事だ。だから四つの姿がある。最初のはゲンブだな。」

 

「何で効かなかったの?能力が通じなかったのはあなただけよ。」

 

「それはゲンブの能力の応用だな。紫、『冬』ってどんなの?」

 

「それは…寒いとか雪?」

 

「冬は『終わり』という意味がある。春は『始まり』だからな。」

 

「終わり?」

 

「終わりには『結果』や『続かない』も含まれる。それを操れれば、『周りの影響を受けない』という結果を作り出せる。」

 

「神力じゃなくて霊力が出ているのも…」

 

「自分から出る神力が『結果』的に霊力になるようにしているから。」

 

「それで効かなかったのね…って事は結果の境界を操れれば勝てる!」

 

「それは出来ないと思うぞ。」

 

「…なんでよ。」

 

「私の能力は操るというものじゃない、『司る』だ。」

 

「え?」

 

「『冬北水を司る程度の能力』それが私の能力。」

 

「それって…まさか!」

 

「冬と北と水を司るということ。」

 

「さすがにこれじゃあ勝てないわ。」

 

紫が諦めモードに入り、スキマに乗る。

 

 

「なんで妖怪と人間だったんだ?他のものでも試す事が出来るだろう?」

 

「私、人間と妖怪が共存できる場所を作りたいの。人間と妖怪が恋をし、子供が安心できる場所をね…そして私の幻想の国を建てる!」

 

「…こう言ったらあれだけど、人間と妖怪が共存できるには長い時間が掛かってしまう。」

 

「わかってるわよ。だからやるの。」

 

(まあ、良い妖怪もいるらしいから、何とかなるでしょ。)

 

「手伝ってくれる?」

 

「え?なんで…」

 

「そこは『手伝おう』って流れでしょ!」

 

「俺…じゃなかった…私は私の旅がある!」

 

「協力してくてたって良いじゃないの!」

 

「じゃあな。」

 

多分、一生手伝う羽目になるので先手を打った。逃げている最中に後ろから

「疫病神ー!」

と言われているが知らん。先手必勝!と思いきや…

 

「逃がさないわよ…」

 

スキマで来やがった…そういえばそういう能力だったな。そういう時は精神攻撃だ!

 

「あれ?紫、スキマが疼くんじゃなかったの?」

 

「ッ!」

 

作戦成功。顔が赤くなってんぞ。

 

「許さないわよ…くらいなさい!」

 

「うあ!?」

 

足元が土から泥に変わり滑りそうになる。すかさず、ゲンブに戻り、周りの影響を受けない結果と泥が乾くという結果を作り防ぐ。

 

「次は…」

 

その前にとっておき「能力封印」

能力が使えないという結果を作る。

 

「あれ?使えない?うわ!」

 

紫はスキマから落ちておでこを打ってしまう。

 

「もう…も…ういい、私なんか…」

 

ヤバい!泣いてしまった…泣かれると弱い…

 

「ハァ…旅には付いてきてくれよ。」

 

 

「…いいの?」

 

「いいよ。」

 

「ありがとう!」

 

(仕方ない…か)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人ともいい雰囲気だが、紫の方が年上に見える。そのため、泣いている姉を妹が慰めているようにしか見えない。そんなカオスの状態に肆と紫は気づかなかった。

 




読んで頂きありがとうございます。

2000UAありがとうございます。これから忙しくなりますがよろしくお願いします。
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