四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「紫、あれはなんだ?」
季節変わらず冬、本日も晴天で雪は積もっていない。噂などを参考にして、ひときわ大きい山に到着した。そこには妖怪が沢山いるらしい。また、鬼の姿も確認しているとの事。その事から「妖怪の山」と言われて人間は近づかない。
「天狗の事?」
そこでさっき質問した答えが返ってきた。天狗って鼻が高くて顔が赤くなっているんじゃなかった?なのに少女が翼もないのに空を飛んでいる。
スザクの場合、野生解放で飛んでいるが他の三柱は飛べない。
「紫、飛べる?」
「何当たり前の事聞いているのよ。飛べるわよ。」
何だって?
「まさか飛べないの…フフフ…」
「…飛んでやるよ。」
「やってみなさい?」
急に上から目線になった紫だが、この後大変なことになるとは思っていなかった。
「『私が空を飛ぶ』という結果」
ゴゴゴゴゴゴゴ
「何!?肆、何したの!」
「普通に能力使っただけ!」
地面が割れ、肆の半径20mが浮かび始める。メキメキと音を立て飛んだ。
(忘れてた…)
大抵、俺の能力は自分に対して発動できる。しかし夏と冬については例外。使おうとするとこうなる。
「早く戻しなさい!」
「解除」
ズドンと鈍い音がして土埃が舞う。
「どうやって飛ぶ?」
「…それはこうやって、体が浮くように…」
「それじゃあ分からん。」
「私が教えているのよ?感謝しなさい。」
どうしてこう上から目線なんだ?…ああそういう事。多分、紫がこれしか教えられないからか…こういうのってツンデレって言うんだっけ。はっきりしないけど。というか厨二病の次はツンデレってw
「一から教えて。」
「しょうがないわね…」
このまま平和に終われると思ってた。しかしそんな二人に近付く影が一人…
「面白い組み合わせですね!」
さっき空を飛んでいた天狗がいた。黒色の短い髪、変な赤いちっちゃい帽子?丸いふわふわしたのが付いていて、白い服と黒いミニスカートの紫と同じ位の少女がいた。
「…天狗、あなたに興味無いわよ。」
「手厳しいですね。あと鴉天狗の射命丸文です。」
「同じ事じゃない。」
「なんで人間と妖怪が一緒に行動しているのですか?」
「良いじゃない。」
何かこの二人、相性悪すぎるだろ…俺忘れられてね?向こうから何か変な人?が来ているし。
「何か面白いことしてるな~」
ナニィ!?よ、幼女だと…しかも俺と違ってツルペタじゃないか!酒に酔っているかのようにフラフラしているけど…
「そこの妖怪…強そうだな。おい!天狗、変われ。」
「…はい。」
あんなにしつこかった射命丸が幼女の一言で引き下がる。まさか…この幼女が一番強いとか?
「その代わりその人間はいいぞ。どうせ私には勝てない。」
「ありがとうございます。」
(これって戦う流れ?)
「…仕方ありませんから、私が遊んであげます。」
人間だと侮り、煽る文。大抵の人間はここで怒り、考えもなく攻撃してくる。文は妖怪と幼女の戦いを早く見たいためこの方法ですぐに決着したかった。
「はあ!?こっちが遊んでやる。」
肆は遊んでやるという言葉を聞きイラついていた。少し天狗の事が嫌いになった事で思わずそんな事を口に出してしまう。
文は狙い通りといった笑みを浮かべ
「やって見せて下さいよ?」
どうせ本気は出す事は無いと思い先手を譲った。
肆は神力で相手の懐に瞬間移動し攻撃を入れてみたが文は風を使った高速移動で避ける。
「なかなかやるじゃないですか。しかし私の風の前には無意味です。」
「風ねえ…」
「それに空を飛べないんじゃ勝てませんよ?」
「いや?『攻撃を受けない』事と『文の能力が使えない』事があったら勝てる。」
「誉め言葉ですね。」
文は気づかないかもしれないがもう肆の能力が発動し、『攻撃を受けない』『文の能力が使えない』結果を作った。
「髪が白くなってますよ。」
「…」
最初と同じく神力で懐に瞬間移動する。
「同じ攻撃は食らいません。」
文は風を使った高速移動をしようとしたが、使えないため驚く。
ゲンブのパンチが文を襲う。
「!?グァ!」
ゲンブの力は鬼のように力強い。食らうと気絶確定だ。
「人間じゃ…ない…ですね…」
「妖怪でも無い。」
そこで文の意識が沈む。ちょっと大人げないことかもしれないがそこで肆は気づく。
(大人げないって…今の俺幼女じゃん…)
下らない事を考えながら紫の所に向かう。
「やるじゃないか!紫!」
「あなたもね萃香!」
そこには、戦う二人の間に少年マンガみたいな友情が生まれてました。
女の子やぞ…
読んで頂きありがとうございます。
文はそんなに悪い天狗じゃあありません。普通に侮っていただけです。
できれば評価の方もお願いします。