四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「理由を聞いてもいいか?」
俺に能力まで使った理由を教えて貰おうか。
「肆…?そ、そんなに怒ってるの?」
「怒ってないよ。」
「笑顔だけど…ほ、本当に怒ってない?」
「何も俺に相談もしないで勝手に決めたことに怒ってない。」
「怒ってるじゃない…でも、訳があるの。」
幽香から離れて二人で話している。紫は滅多に見ない肆の笑顔、というか見たことがない笑顔を見て顔がひきつっている。その為か幽香以上の怖さがある。
「訳?」
「多分、私と同じと思うの。」
「紫と?」
「一人だったのよ…少なくとも肆に出会う前は。」
そこから俺に出会う前の話をしてくれた。
紫は妖怪として生まれた時、力の大きさが原因となり人間が追いかけて退治して来る。そこまでは良かったが妖怪から嫉妬やいつか紫に殺されると思ったため、殺そうとしたらしい。そして能力の応用を知り、強くなったため、更に孤立してしまった。
そこで、人間と妖怪が一緒にいても大丈夫な国を建てて自分が管理者になることを考えた。どう管理して行くのかを考えるため、俺に付いて行こうと思ったそうだ。
「紫には悪いが幽香は大丈夫だと思う。」
「何でよ!」
「あそこの花に囲まれてあいつは幸せだから。花を操る事はあまり戦闘には向かない。だから花のために強くなったんだ。」
「でも…」
「もう一つ、桜の噂について。」
「ッ!」
ここに来る前、噂にあった桜の話。その桜が満開になると近くにいた人間は死ぬと言う。
最初はただの桜だったがある詩人がその桜の元で死んだらしい。そこから便乗して次々とその桜の元で死んでしまい、今では近付くだけでも死んでしまう。
その最初の詩人に娘がいたそうだ。どうなったのかは知らないが、能力を持っていたという。
「噂じゃない…」
「それを確かめに行く。紫はいつでもここへ来れる。」
「…分かったわ。」
恐らく、詩人の娘も孤立しているかもしれない。紫もそう思ったのか了解する。
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「…という事で、幽香すまん…」
「いいわよ、予定は変わる事があるみたいだし。」
「幽香、後これ。」
紫がスキマの中から出したのはピンクの傘だった。海に落ちていたものを修復して肆が遊びで耐久力を上げた傘を幽香にあげた。 紫のものなので口出ししない。
「紫…ありがとう。」
ちょっと照れ臭そうに幽香がお礼を言う。
「またな、幽香。」
「…また、紫、肆。」
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「そういえば、肆。4つの姿があるって言ってたわよね。」
「ああ。まだビャッコの姿を紫に見せていなかった。」
これは見せてくれって流れだ…
「私に見せてくれない?」
諏訪子と神奈子の時も言われたけど…そんなに見たいものなのか?あまり見せたく無いんだが。
「…何で?」
「良いじゃない。」
ビャッコになっておくのもいいか。
『ビャッコ』
「パキ」
(痛い…ビャッコか…)
「どう?これで満足?不満足?」
「…本当に肆?」
「肆だって!二重人格じゃないぞ。」
あまりにも想像していたものより変わったので紫はドン引きしてしまった。しかし紫は肆の境界をいじって姿を変えられないようにする。
「もう戻るよ。『スザク』…あれ?おかしい?変わってない!?」
いつもの痛みと変わったという実感がなく、変わってない事に気付く。
「なんで?…まさか紫…」
「ハハハ!そ、そんな事になるなんてw」
金属…無い、秋じゃない…俺弱くない?反撃出来ない事にガッカリする。
「すぐに戻せ!紫が境界いじったのはわかってる!」
「そんなに可愛く言ってもwいじったらしばらく戻らないわよ。(嘘だけど…)」
「嘘だろ…何とか戻らないの?」
「戻らない♪」
「気持ち悪い…」
「!!そんな事言ったら戻さないわよ!」
「やっぱり戻す事できるじゃないか!」
そんなやり取りをしながら結局、紫の黒歴史について肆が話をし、悶えた紫が負けて元に戻す事になった。ゲンブとなった肆が、
「紫。覚悟。」
ボロボロとなった紫が横たわっていた。
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