四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「…んあ?…あれ?ここどこ?」
鳥?の鳴き声が聞こえて目が覚めた。周りを見渡すと小さい頃図鑑で見たシダ植物、見たことないようなデカイ虫がいる。何か地面が近い気がするが、まるでここは…
「グルアァァァァァァァァァァァァ!!」
「うえぇ!?」
恐竜がいた時代じゃないか!
今、後ろを見る勇気はなく全力疾走している。周りはジャングルみたいで草食を狙った肉食に追いかけられている。
あ゛~、時々足に当たる尻尾が邪魔で…邪魔?あれ?いままで気にしていなかったけど腕輪なんかしてったか?そこで俺は四神の言葉を思い出してしまった…
『ベースは私たちで』
ハッ!
なんとか逃げ切り、息を乱さず恐竜と追いかけっこ出来る時点でもう人間でない事が…
自分の姿を確認してみる。
左右違う腕輪をし、白い尻尾に白い制服、頭に触れると耳がある。これって『ビャッコ』だよな…
身長はまあ…幼女っぽいな。それより、自分の長く付き合ったモノが無くなると寂しくなる。はぁ~声まで変わっているし。この時代だと村も人もいないし、めちゃくちゃ寂しくなるやんけ!どうせなら人がいる時代に送って欲しかった…
(考えても意味がない、か)
せっかく何も縛られない世界だから旅をしてみるか!何で恐竜が滅びたのが分かるかも知れないし。四神らしく守護神の見回りみたいなのしてみっか!
そういえば、『姿を替える』事が出来るっていっていたな。念じるだけだったよな…
(そうだったら早速、『スザク』)
「パキ」
(い、痛たたたた!?)
痛いのは一瞬で、収まっていく。骨がこすれるような鈍い痛みで体の中で鳴ってはいけない音が鳴っていた。
(痛いのなら言ってくれよ!)
改めて自分の姿を確認してみる。
赤色のくじゃくのような羽、両腕には金の腕輪があり頭を触ると翼、アイドルみたいな制服。『スザク』だな。
そして身長変わらず幼女だ…
「ホントに変わった!」
声までもが変わり、判別出来ないんじゃね?と思いながら確認していく。
(飛べるんじゃないか?)
あの白い空間でも飛ぶ速さで競争しようとしていたし。頭の翼を動かそうと目を閉じて意識を集中すると、体に浮遊感が。目を開けるとすでに10m下に地面がある。比較的、自由に飛ぶことができ気持ちいい。
(フハハハハ、見ろ恐竜がトカゲようだ!)
この時、調子に乗って周りが見えなくなり、この時代は空にも恐竜がいる事を忘れていた。
「わっ!?」
何者かに捕まりその姿を確認すると…翼竜がいた。
HANASE!!暴れてみるが振りほどけない。
(ヤベーどうしましょ…)
一か八か色々試してみる。
(ゲンブ!)
「パキ」
Oh…痛いです。
これで暴れてみると翼竜がバランスを崩し、手を離す。あれ?これって落ちていくんじゃね?
「ぬあああぁぁぁぁ!」
地面が迫ってきて目を閉じる。
「ズドォォォォォォォン」
(ん?生きてる?)
目を開け見渡すと半径15m位のクレーターが出来る。
「はぁ、確認するか」
気を引き締めて?自分の姿を確認する。
髪は後ろに束ねるほど長く白い。服装は紫の上着、亀と蛇の髪飾り、蛇の尻尾。『ゲンブ』だ。…幼女だ。
頑丈で力強いイメージだったから一か八かになったが、本当で良かった。そういえば、遠くの方に建物があったような…
(スザク!)
「パキ」
うぐっ!
いまいち慣れない痛みに耐えながら、今度は周りに気をつけて飛ぶ。すると遠くの方に建物が見えた。違和感を覚えながらその建物へ飛んでいく。
(あれは人が建てたものか?こんな時代に?)
謎を究明しようという気持ちを抱き、ワクワクしていた。
(どんなものがあるか、楽しみだ!)
読んで頂きありがとうございました。
ネタの入れ方って難しいですね…