四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
真夏の夜。
暑さと涼しさが混ざり合い、変な気分になる。ある人は暑さで眠れず、ある人は蚊の羽音で眠れない、ある人はエアコンで風邪を引く。
…まあ、ろくな思い出がない。俺だって夜に外に出るといつの間にか蚊に刺され掻きすぎて跡が残ったりと最悪だった…
あるあるは置いておいて…今から外に出る。もちろん、神力で虫避けしている。本当に便利。
そんな事を考えながらスザクの姿で夜の森を歩く。情報によると…
・黒い弾のような姿
・人が居なくなる
・周りの他の村にも被害があった。
等
情報が少ないが黒い弾のような姿は重要な手掛かりだ。
もしかしたら、最悪の場合、人を食べているかもしれない…妖怪は夜に活動するのが多いため、夜に探索する。
「何にもないな。」
今日は外れだったという事か…
帰ろうとした時、急に月明かりが消えた。
「!来たか!?」
周りは真っ暗、さっきまで見えていた木や地面が見えない。まるで黒い空間に浮かんでいるかのように錯覚してしまう。
(火を使っても見えない?)
スザクの火でも辺りを照らすことはできない。完全に闇の中だ。
目を閉じているのかも分からなくなってきた…
光が全くないと人は恐怖を抱く。少なくとも、光が無ければ見ることも出来ない。
人間は光の反射によって物などを見ている。物に光が当たり反射して目に来る。
(光を受け取らず、闇を受け取る目に『変える』)
見えるようになったがすごく眩しい…能力の調整をしながら辺りを見渡す。
火を付けてみるとちゃんと黒くなっている。
(これが漆黒の炎w)
まだ中学生の時、友達が言って居たのを思い出した。
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すると30m先に金髪の黒い服に赤のネクタイ?の女性がこっちに歩いて来ている。
(怖い…)
ホラー映画みたいな感じでゆっくり向かって来る。
「?初めて姿を見られた。」
…多分、この女性が元凶だと考える。俺は今、黒い弾の中に居るんだろう。
「捕まえた人達はどこにいる。」
「私は捕まえてないよ?ただ…」
(ただ?)
「食べただけ。」
「!?」
(今、人を食べたって…じゃあ、行方不明の人は全員死んだ?)
「面白い顔。何か問題でも?」
肆は神力を最大限上げ、女性に近づく。ゲンブやビャッコと違ってパワーとスピードはない。また、雑に神力を上げているためいつもより力が出せない。
その事を肆は気付いて無かった。
「当たらないよ?」
「ッ!」
(ダメだ…集中出来ない。)
避けられた事により、冷静さを取り戻す。しかし、なぜか怒りなどが収まらず能力が不安定になって使えない。
(おぬ?いや、今は関係ない事…)
おぬの事を考えてしまい、体が痛む。
(なぜ?痛い…)
どこかで感じた痛み。いつもの他の姿に変わった時とは違う。
(イテテテ…あの妖怪が何かしている?)
こちらを見て笑っている。何かをやっている事は確かだけど…集中出来ない…
「面白い!どんどん変わっていく!」
(か、変わっていく?どういう…)
肆は無理やりにも能力を使用する。
(能力を受けつけないようにする!)
これは本来、ゲンブの『冬』、能力を終わらせる(断ち切る)というもの。
肆は間違えたと思い、スザクの『夏』、能力の影響を変えて安全なものにする。
(お、落ち着いた…)
少し違和感があるものの、冷静さを取り戻した。
「あれ?戻った。残念。」
肆は神力を上げてパワーとスピードを強化させる。
「次は避けられないように当てる!」
「…能力は効かないの?」
女性はそう言うと真っ黒な剣を出した。肆には白く見えている。
肆は段幕の準備をし、ストックを貯める。これ以上、能力を重ねる事は出来ない。
ドォオオオン!!
2つの力がぶつかり合う音は離れている町にも響いていた。
読んで頂きありがとうございます。
7000UAありがとうございます!評価などとても参考になります!
挿絵は参考にしてください。
次回もよろしくお願いします!