四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。   作:第三のケモナー

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26話

 

ルーミアの事件から3ヶ月が経った。

あのあとは、2日くらい周りの村がお祭り騒ぎだった。妖怪を退治した事とセイリュウで豊作にした事によって肆の噂が広まり、依頼がよく来るようになった。

 

…妖怪の依頼は減ったけど…

 

 

まあ、取り敢えずルーミアは引き取った。子供を育てているみたいで可愛らしい。

 

ロリコン?違います。

外から見れば幼女が二人だからセーフ。

 

 

季節は秋、山は色づきビャッコの季節となった。

依頼のない時はルーミアと遊んだり、自分の耳や尻尾を触っている。流石に、尻尾の根本は触らないが…

 

ビャッコの耳や尻尾はもふもふしていて気持ちいい。他の四神はひんやりしていたり、スザクだと触り過ぎて羽が取れてしまう。

 

「ふあぁ~気持ちいいんじゃ~」

 

「のだ~」

 

ルーミアと一緒にもふもふしている。ときどきマッサージをしたり、じゃれあう毎日を過ごしていた。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

周りが暗くなり、今日は大きな満月だ。

月は不思議なもので、元々地球から出来たものだと言われている。意外と遠くに離れた所にあって、人類がたどり着くにはお金と時間が掛かった。

また失敗もあり、人命が犠牲になった事もあった。

 

(ヤゴコロ…)

 

遠い昔に会った友人を思い出し、切なくなる。

 

 

 

深夜を過ぎた時に引き戸が叩かれた。

 

(こんな夜遅くに…妖怪?)

 

だいたいこの時間に訪ねて来るのは妖怪がほとんどだ。引き戸の近くに行くと妖力を感じたため、妖怪だと確信した。

 

肆はビャッコの姿で引き戸を開ける。

 

 

そこにいたのは、短い金髪の背の高い美しい女性がいた。

 

(また金髪かよ…)

 

その女性は焦っているのか、息が少し荒い。よく見ると所々、何かに攻撃されたような傷があった。

 

「肆という者を連れて来てくれないか?」

 

「私が肆ですが…」

 

肆がそう答えると女性は目が鋭くなる。怪しいといった目でこちらを見ている。

 

(次から化けようかな…)

 

 

 

妖怪の依頼と人間の依頼を受ける姿は違う。

妖怪の依頼は季節にあった四神の姿。

人間の依頼は化けた姿でやっている。

 

なぜ分けるのか…それは信用の問題である。

 

妖怪の依頼の時に人間の姿ですれば、不振感が生まれてうまく話が出来ない。

人間の依頼の時に四神の姿ですれば、異形な存在と判断されて逃げられてしまう。

 

 

…まあ、これには欠点がある。四神の姿は幼女だということ。

力などを先入観で見る妖怪が多くいる。

 

一回、化けて妖怪の依頼を受けたことがあって、四神の姿になった時に「騙したな!」と言われた。

そこから

 

(そうなるなら、最初から四神の姿で)

 

と思って実行してきた。

 

その結果が今の状態。睨まれても何も出来ない。

 

 

「名前は?まずはそこからだけど。」

 

「っ!…八雲の式、藍。」

 

八雲?何処かで聞いたような

…紫?親戚にしては髪の毛意外似ていないが…たまたまだろうか。

 

「紫と何か関係あるの?娘さん?」

 

「違う!」

 

多分、これが素だな…

 

「どうせ、紫に何か頼まれたって所?」

 

「…そうだ。」

 

藍は顔をしかめた。本当に「肆」という者なのか分からない。こんな子供が四神なのかと悩む。

取り敢えず、見た目では判断出来ないが、主である「紫」が連れてこいと言われたので…

 

「付いて来い。」

 

「何にも説明されて無いまま付いて来れるか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…~幼女説明され中~…

 

 

 

 

「それって自業自得じゃないの?」

 

紫は知り合った妖怪達と幻想郷から、月へ攻めようとした。そこから乗り込めたものの今、返り討ちにあって大変なことになっているらしい。

 

そこには俺と同じような能力も持った奴も参加しているらしいが、一部の能力が使えなくて苦戦しているとの事。

 

原因は月が持っている「技術」だそうだ。

 

「紫様が今、大変な事になっているのにも関わらず…よくも」

 

「知るか!って私と同じような能力の奴がいるなら私、役に立たないじゃん。」

 

「ぐっ!」

 

肆は正論で言い返す。

ここで肆がひらめいた。

 

(これを『貸し』にしとくか)

 

「ああ分かった行くよ。」

 

「…何か企んでないか?」

 

そんな訳ないじゃないか。あれ?そう言えば『幻想郷』ってなんだ?

 

…まあいっか。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

ある湖に肆が来た。満月が湖に映る。

 

「本当に入るのか?絶対押すなよ…」

 

紫の能力で幻の月(湖の月)に何かしたらしい。にわかに信じられないが、これで月に行けるという…

 

「早く行ってくれないか?時間がない。」

 

「分かってる。よし、」

 

肆が満月に飛び込んで行く。

 

 

「ぷハァ…?海?」

 

出てきた所は海岸に近い海。地球とは異なる空の色、海岸には倒れた妖怪の姿。ここがヤゴコロの言っていた穢れのない月。

 

 

 

 

「紫、ヤゴコロ…今行く!」

 




読んでいただきありがとうございます!

8000UAありがとうございます!投稿が少し早くなってしまいましたw

次回もよろしくお願いします。
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