四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
高速で移動しているうちに気配も強くなっていった。神力や感じた事がない力。
それから、気になるのはヤゴコロの気配がそこからする。わずかに違っているが、親戚だろうか…
「?あの人影…あれが気配の正体か。」
空を飛んでこちらを睨み付けているような気がする。顔は見えないが、髪の毛の長さから女性だと判断した。
ってかここのやつも飛べるのかよ…
空からゆっくり降りて来たその女性は、わざわざ降りてやった感を出している。
…ちょっと腹が立つな。いくら俺が飛べないと知らなくても、さすがに傷つく…
「あなた…何者?」
ちょっと待って!女性だと思ってたけど、女の子だったなのか!?ずいぶんと長い刀を持っているな。
容姿としては薄い紫?みたいな髪の毛、黄色いリボンでポニーテール。服装は半袖ワイシャツに…赤いサロペットスカートっていうのか?それを着ている。
「私?えっと…肆。西のビャッコ。」
「この辺では見ないし、聞いたことがない…もしかして地球からの侵略者?」
「んー?まぁそういう事かな?」
一応、紫を助けに来たので『協力者』かなと思った肆。その言葉が戦いの始まりだった。
肆は一瞬遅れてしまい、左腕を切り落とされる。
女の子のスピードは肆の想像以上だった。そのため、肆は腕が無くなった事とスピードに動揺してしまった。
「っおら!」
追加攻撃を防ぐため、なんとか蹴りを入れて間合いを取る。カウンターとはならなかったが、腕が無くなったので体のバランスが取れない。
(スピードは同じくらいか…)
万全の状態ならばこちらの方が断然速い。しかし、バランスが取れないので同じくらいと考えた。
「いきなり仕掛けて…話し合おうじゃないか。」
「もう、話なら終わった。」
肆は止血するために切り口を鉄にして固めた。くらっと来てしまうが仕方ないこと。ビャッコの白い服の肩が赤く染まっている。
「そうかい!」
今度は肆から仕掛ける。その場から消えたと思えば、女の子の前に移動し、攻撃を繰り出す。
忘れず、腕輪の爪を出しておく。
カンッと金属同士が当たった音が響き渡る。
相手はスピードについていくことが出来たようで、刀で受け止めていた。
(あっちも同じようなタイプか…)
ビャッコはスピードを生かした手数が多いタイプである。しかし、手数の多さは腕がないため劣ってしまう。
腕を付けようとしたが、付けただけでは動かず邪魔になるだけ。神力で治す暇もない。
相手の女の子も何かしらの能力を持っているはず。
一度間合いを取って、どう出てくるか見る。
すると、女の子は地面に刀を突き立てた。肆の周りに大量の刃が出現し、肆に向かっていった。
「な!?」
あれが彼女の能力なのか?
ズサっと刺さったように音が出て、女の子は終わったかのように息を吐いて刀をしまう。
背を向けたその時…
ヒュンヒュンと風を切るような音が彼女に近づいて来た。
後ろを向き刀で応戦するが、驚いたことに『あの』大量の刃が生きているかのように襲って来ている。
肆の能力を使って相手を惑わしていく。時に分解し、再構築。
彼女は追い込まれたようで、動きが鈍くなりかすり傷が増えていった。
肆の経験上、相手が何か能力を隠していると気づく。そして予想通り…
「!?」
と思ったが、急にここら一帯が高温になった。何が起きたのか分からない肆。あらかじめ、神力で作った結界で防ぐことができた。左腕も問題ない。
「スザク…イテテテテ!」
周りの炎を巻き上げ、腕を作った。原型はとどめていなかったが、腕が燃えているようで落ち着かない。
暑さには慣れたものの、何が起きているか分からない。
炎の中で立っている彼女は少し驚いたようにこっちを見ている。
「神の炎を身に付けている?あり得ない…」
神の炎?何だそれ…
ま、まさか…この子も厨二病の餌食になってしまった?あれだ、闇の炎とかアレ系かな?
まあ、ここは相手に合わせてっと。
「私だってこれくらいはできる。この程度なのか?」
格好付けて言ってみると自分まで恥ずかしくなる。ってか、俺の姿変わったのに突っ込んでくれない…
すると、ここら一帯の環境が一気に変わっていった。刃のような風が肆へと近づく。あの女の子がやっているのだろうか…
作った腕で跳ね返しているが、この腕強い…大きさも調整できるし、なにかと硬いし…
相手の能力は自然現象を操る能力なのか?でも、神の炎とか言っていたし…神様全員の能力でも使えるのか?さすがに、チート過ぎやしないか?
ふと、目に付いたのは自分の左腕。
この切り落とされた腕…何かに使えないのだろうか。例えば、もう一人の自分を作れるとかないの?
「物は試しだな。」
神力でもう一人の自分を作るイメージでやってみる。
キラキラっと腕が光っていき、びびった肆。
気持ち悪いと思いながら神力を込めていくと、変化が起きた。
「えーと…何これ?どういうこと?」
もう一人の自分ではない物が出来上がってしまった。
読んでいただきありがとうございます。
またもや、遅くなりました…最近、時間が足りませんでした。すみません。
あと、10000UAありがとうございます!次回もよろしくお願いします。