四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。   作:第三のケモナー

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30話

高速で移動しているうちに気配も強くなっていった。神力や感じた事がない力。

 

それから、気になるのはヤゴコロの気配がそこからする。わずかに違っているが、親戚だろうか…

 

 

「?あの人影…あれが気配の正体か。」

 

空を飛んでこちらを睨み付けているような気がする。顔は見えないが、髪の毛の長さから女性だと判断した。

 

ってかここのやつも飛べるのかよ…

 

空からゆっくり降りて来たその女性は、わざわざ降りてやった感を出している。

…ちょっと腹が立つな。いくら俺が飛べないと知らなくても、さすがに傷つく…

 

「あなた…何者?」

 

 

ちょっと待って!女性だと思ってたけど、女の子だったなのか!?ずいぶんと長い刀を持っているな。

 

容姿としては薄い紫?みたいな髪の毛、黄色いリボンでポニーテール。服装は半袖ワイシャツに…赤いサロペットスカートっていうのか?それを着ている。

 

「私?えっと…肆。西のビャッコ。」

 

「この辺では見ないし、聞いたことがない…もしかして地球からの侵略者?」

 

「んー?まぁそういう事かな?」

 

 

一応、紫を助けに来たので『協力者』かなと思った肆。その言葉が戦いの始まりだった。

 

 

 

肆は一瞬遅れてしまい、左腕を切り落とされる。

女の子のスピードは肆の想像以上だった。そのため、肆は腕が無くなった事とスピードに動揺してしまった。

 

「っおら!」

 

追加攻撃を防ぐため、なんとか蹴りを入れて間合いを取る。カウンターとはならなかったが、腕が無くなったので体のバランスが取れない。

 

(スピードは同じくらいか…)

 

万全の状態ならばこちらの方が断然速い。しかし、バランスが取れないので同じくらいと考えた。

 

 

「いきなり仕掛けて…話し合おうじゃないか。」

「もう、話なら終わった。」

 

肆は止血するために切り口を鉄にして固めた。くらっと来てしまうが仕方ないこと。ビャッコの白い服の肩が赤く染まっている。

 

「そうかい!」

 

今度は肆から仕掛ける。その場から消えたと思えば、女の子の前に移動し、攻撃を繰り出す。

忘れず、腕輪の爪を出しておく。

 

カンッと金属同士が当たった音が響き渡る。

相手はスピードについていくことが出来たようで、刀で受け止めていた。

 

 

(あっちも同じようなタイプか…)

 

ビャッコはスピードを生かした手数が多いタイプである。しかし、手数の多さは腕がないため劣ってしまう。

 

腕を付けようとしたが、付けただけでは動かず邪魔になるだけ。神力で治す暇もない。

相手の女の子も何かしらの能力を持っているはず。

 

一度間合いを取って、どう出てくるか見る。

 

 

 

すると、女の子は地面に刀を突き立てた。肆の周りに大量の刃が出現し、肆に向かっていった。

 

「な!?」

 

あれが彼女の能力なのか?

 

ズサっと刺さったように音が出て、女の子は終わったかのように息を吐いて刀をしまう。

 

 

背を向けたその時…

ヒュンヒュンと風を切るような音が彼女に近づいて来た。

 

後ろを向き刀で応戦するが、驚いたことに『あの』大量の刃が生きているかのように襲って来ている。

 

肆の能力を使って相手を惑わしていく。時に分解し、再構築。

彼女は追い込まれたようで、動きが鈍くなりかすり傷が増えていった。

 

 

肆の経験上、相手が何か能力を隠していると気づく。そして予想通り…

 

 

「!?」

 

と思ったが、急にここら一帯が高温になった。何が起きたのか分からない肆。あらかじめ、神力で作った結界で防ぐことができた。左腕も問題ない。

 

「スザク…イテテテテ!」

 

周りの炎を巻き上げ、腕を作った。原型はとどめていなかったが、腕が燃えているようで落ち着かない。

 

暑さには慣れたものの、何が起きているか分からない。

 

炎の中で立っている彼女は少し驚いたようにこっちを見ている。

 

 

「神の炎を身に付けている?あり得ない…」

 

神の炎?何だそれ…

ま、まさか…この子も厨二病の餌食になってしまった?あれだ、闇の炎とかアレ系かな?

 

まあ、ここは相手に合わせてっと。

 

 

「私だってこれくらいはできる。この程度なのか?」

 

格好付けて言ってみると自分まで恥ずかしくなる。ってか、俺の姿変わったのに突っ込んでくれない…

 

 

すると、ここら一帯の環境が一気に変わっていった。刃のような風が肆へと近づく。あの女の子がやっているのだろうか…

 

作った腕で跳ね返しているが、この腕強い…大きさも調整できるし、なにかと硬いし…

 

 

相手の能力は自然現象を操る能力なのか?でも、神の炎とか言っていたし…神様全員の能力でも使えるのか?さすがに、チート過ぎやしないか?

 

ふと、目に付いたのは自分の左腕。

 

この切り落とされた腕…何かに使えないのだろうか。例えば、もう一人の自分を作れるとかないの?

 

 

「物は試しだな。」

 

神力でもう一人の自分を作るイメージでやってみる。

 

キラキラっと腕が光っていき、びびった肆。

気持ち悪いと思いながら神力を込めていくと、変化が起きた。

 

 

 

 

 

 

「えーと…何これ?どういうこと?」

 

もう一人の自分ではない物が出来上がってしまった。




読んでいただきありがとうございます。

またもや、遅くなりました…最近、時間が足りませんでした。すみません。

あと、10000UAありがとうございます!次回もよろしくお願いします。
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