四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。   作:第三のケモナー

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31話

 

「えーと…何これ?どういうこと?」

 

自分の分身が出来ると思い、やってみたが…明らかに異形な生き物が出来たんだけど。

 

赤がベースで体にエメラルド色の線が入っている。鳥のような翼があり、肆と同じく頭の上に三本の触覚みたいのがある。

 

どんどん成長していっていのか、大きくなっている。大体、10mくらいだろうか…

 

まるで、本当のスザクを見ているかのようだ。

 

 

 

って…あのスザクじゃねぇか!

 

 

 

クエストのスザク。

まあ、言ってしまえばアプリのクエストにあったヤツで、レベルが無いと、やられてしまうクエスト。

 

四神の化身を相手に戦うクエストで、ステータス半減、体力がとても高い。そのため、レベル、フレンズの充実、アクセサリなどがないとクリアは難しい。

 

フレンズが充実していなかったのでクリアできなかったが…

 

 

「これ、どうしよ…」

 

今の所、一応攻撃を防いでくれているが…仲間でいいのだろうか。

スタンド?みたいだから、化身よりもスタンドでいっか…

 

イナズマイレブンとジョジョって話になるけど…

 

 

 

すると、向こうの神力が上がった。

 

おかしい…さっきから力の性質がコロコロと変わって来ているし、神全員を相手しているかのようだ。

 

 

「!これは…」

 

肆が考えている時にさっきとは違う刃が迫って来ていた。

 

(『分解』していた刃を『再構築』した!?)

 

肆のビャッコのような能力。しかし、肆とは違う性質を持った神力。

 

 

「まさか、金山彦神…」

 

金山彦神、金属や鉱山の神でイザナミから生まれたとされる神。

 

この事から考えると、『神降ろし』

性質が変わったのも、これで説明出来る。

 

 

ともかく、防ごう。

 

ごぉ…と音を立てて、スザクの高温の炎があたりを包む。

女の子がやったように焼き尽くそうとしたが、肆が思ってもみなかった事態が起きた。

 

 

 

突然、周りが強い光に包まれる。

 

「あがっ!?」

肆はその光を受け、目が開けられない状態になった。

 

スザクの能力の中に『相手の位置がわかる』という物があるが、ここは月なので指南車は使えない。

 

そして、スザクの炎を避けた少女はそのまま肆の懐へ…

 

 

「っぐ!!」

 

肋骨軟骨と胸骨が離れ、肆は吹き飛ばされた。気を失いそうになり、体中が激しい痛みに襲われる。

 

(な、なんだ…このパワーは…)

 

神力で覆っていたものが意図も簡単に崩れていった。ゲンブよりも強い…

あまりの痛さに呼吸が出来ない。

 

 

(も…もうダメだ…)

 

最後に見えたのは女の子がこっちに向かっている所と、スザクの化身が腕に戻っていく所だった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「…!…?」

 

気が付けば肆が住んでいる家にいた。周りは物静かで、昼頃だろうか。南から光が差し込み暖かい。

 

負けてしまったのだろう…

あのあと、何が起こったか分からない。ワープしてきたのか、紫が助けてくれたのか。

ここは地球なのは、よく分かる。しかし、前よりも家が廃れているような気がする。

 

よくみると、ルーミアがいない?いつもはあそこの物置で遊んでいるんだけど。

 

トテトテとかわいらしい音を立てて、探索していく。ちなみに、今の姿はゲンブだ。

めぼしい物は何一つなく、そのままの様だった。

 

外から声が時折聞こえてくる。外から感じるのは、霊力と妖力。霊力は分かるが、妖力は疑問に思った。妖力は夜が多く、昼となるとほとんどなくなる。

 

 

「おかしい…」

 

紫が何かしたと考えて、思い切って外に出てみる。

 

「……………えーと、あれ?」

 

 

肆が目にしたのは賑わいの町の中、妖怪と人間が入り交じっている光景だった。

 

まるで、紫が言っていた理想の国。

夢でも見ているようだが、本当に現実なのだろうか。

 

再び家の中に戻り、考える。

まずは…

 

「あの光…」

 

肆が負ける原因となった、あの強い光。それまで女の子は金属を操っていたはず…

肆が炎で焼き払い、タイミングを計ったかのように光った。神力は変わらなかったし、いったいどうやって?

 

 

光、金属、炎…?燃焼…金属?

 

 

「…マグネシウムかっ!」

 

理科の実験などで、やった事のある人は分かるが『マグネシウムリボンの燃焼』を覚えているだろうか。

普通の酸化とは違って、強い光と激しく燃えることから『燃焼』と言われている。

 

肆は化身を作り、慢心して相手の行動の意味を考えていなかった。

(油断大敵だな…)

 

過ぎた事は仕方がない。そして、次は…

 

 

 

 

「ここはどこ?」

 




読んでいただきありがとうございます。

何か間違いがあれば、報告お願いします。

次回もよろしくお願いします。
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