四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
「えーと…何これ?どういうこと?」
自分の分身が出来ると思い、やってみたが…明らかに異形な生き物が出来たんだけど。
赤がベースで体にエメラルド色の線が入っている。鳥のような翼があり、肆と同じく頭の上に三本の触覚みたいのがある。
どんどん成長していっていのか、大きくなっている。大体、10mくらいだろうか…
まるで、本当のスザクを見ているかのようだ。
って…あのスザクじゃねぇか!
クエストのスザク。
まあ、言ってしまえばアプリのクエストにあったヤツで、レベルが無いと、やられてしまうクエスト。
四神の化身を相手に戦うクエストで、ステータス半減、体力がとても高い。そのため、レベル、フレンズの充実、アクセサリなどがないとクリアは難しい。
フレンズが充実していなかったのでクリアできなかったが…
「これ、どうしよ…」
今の所、一応攻撃を防いでくれているが…仲間でいいのだろうか。
スタンド?みたいだから、化身よりもスタンドでいっか…
イナズマイレブンとジョジョって話になるけど…
すると、向こうの神力が上がった。
おかしい…さっきから力の性質がコロコロと変わって来ているし、神全員を相手しているかのようだ。
「!これは…」
肆が考えている時にさっきとは違う刃が迫って来ていた。
(『分解』していた刃を『再構築』した!?)
肆のビャッコのような能力。しかし、肆とは違う性質を持った神力。
「まさか、金山彦神…」
金山彦神、金属や鉱山の神でイザナミから生まれたとされる神。
この事から考えると、『神降ろし』
性質が変わったのも、これで説明出来る。
ともかく、防ごう。
ごぉ…と音を立てて、スザクの高温の炎があたりを包む。
女の子がやったように焼き尽くそうとしたが、肆が思ってもみなかった事態が起きた。
突然、周りが強い光に包まれる。
「あがっ!?」
肆はその光を受け、目が開けられない状態になった。
スザクの能力の中に『相手の位置がわかる』という物があるが、ここは月なので指南車は使えない。
そして、スザクの炎を避けた少女はそのまま肆の懐へ…
「っぐ!!」
肋骨軟骨と胸骨が離れ、肆は吹き飛ばされた。気を失いそうになり、体中が激しい痛みに襲われる。
(な、なんだ…このパワーは…)
神力で覆っていたものが意図も簡単に崩れていった。ゲンブよりも強い…
あまりの痛さに呼吸が出来ない。
(も…もうダメだ…)
最後に見えたのは女の子がこっちに向かっている所と、スザクの化身が腕に戻っていく所だった。
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「…!…?」
気が付けば肆が住んでいる家にいた。周りは物静かで、昼頃だろうか。南から光が差し込み暖かい。
負けてしまったのだろう…
あのあと、何が起こったか分からない。ワープしてきたのか、紫が助けてくれたのか。
ここは地球なのは、よく分かる。しかし、前よりも家が廃れているような気がする。
よくみると、ルーミアがいない?いつもはあそこの物置で遊んでいるんだけど。
トテトテとかわいらしい音を立てて、探索していく。ちなみに、今の姿はゲンブだ。
めぼしい物は何一つなく、そのままの様だった。
外から声が時折聞こえてくる。外から感じるのは、霊力と妖力。霊力は分かるが、妖力は疑問に思った。妖力は夜が多く、昼となるとほとんどなくなる。
「おかしい…」
紫が何かしたと考えて、思い切って外に出てみる。
「……………えーと、あれ?」
肆が目にしたのは賑わいの町の中、妖怪と人間が入り交じっている光景だった。
まるで、紫が言っていた理想の国。
夢でも見ているようだが、本当に現実なのだろうか。
再び家の中に戻り、考える。
まずは…
「あの光…」
肆が負ける原因となった、あの強い光。それまで女の子は金属を操っていたはず…
肆が炎で焼き払い、タイミングを計ったかのように光った。神力は変わらなかったし、いったいどうやって?
光、金属、炎…?燃焼…金属?
「…マグネシウムかっ!」
理科の実験などで、やった事のある人は分かるが『マグネシウムリボンの燃焼』を覚えているだろうか。
普通の酸化とは違って、強い光と激しく燃えることから『燃焼』と言われている。
肆は化身を作り、慢心して相手の行動の意味を考えていなかった。
(油断大敵だな…)
過ぎた事は仕方がない。そして、次は…
「ここはどこ?」
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