四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。   作:第三のケモナー

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ノーコメントで…


33話

 

 

「誰?」

 

こんな質問で大丈夫なのか?

いきなり現れて質問に答えたいとは思わないだろう。しかも能力で口封じしてしまったし…

何か困った顔してるし…

 

この状況が続く事がないように肆は次の質問を女性に投げ掛ける。

 

「どこ?」

 

これならどうだ?

少し考えた様子で女性が答えた。

 

「えっと…『幻想郷』です。」

 

その言葉を聞いた肆の頭がフリーズした。そのワードを頭の中で繰り返していくと、紫から聞いた『国』と同じ事に気づく。偶然かと思ったが、周りの妖怪と人間の気配から本当の事と判断する。

 

「本当に?」

「は…はい。」

 

(たまげたな…いつの間に?)

 

肆は頭を抱え込んで、そういえば藍が言っていたなと思い出した。

 

それならば、ここの中心に紫かその関係者がいるはずだ。

続いての質問を投げ掛ける。

 

「この国の中心地は?」

 

「博麗神社です…」

 

博麗神社?聞いた事ない…神社だから鳥居とか目印になるものはありそう。早速行こうか。

 

「ありがとう。」

 

肆はそう言って外を出る。神力で行こうとしたが、上から探そうと家の裏にまわり、スザクとなる。

 

 

「寒っっっむ!」

 

外を見れば雪景色、おまけに雪が降っているので風が皮膚に当たると痛くなる。

 

(冬だったの忘れてた…)

 

しかし、肆はある違和感に気づく。冬であるはずなのに、どこか春の気配がする。季節の変わり目によく感じる事があるが、雪が溶けておらず肆は疑問に思った。

 

おかしいと思いながらも、今は紫を探す事を優先させた。スザクで空を飛び、目印であろう神社の鳥居を探す。

すると神社らしい建物を見つけ、地上に降りてゲンブとなる。四神の能力で方角などは覚えたので後は徒歩か走ってあの『博麗神社』へ向かう。

 

「あったけ~」

 

忘れがちだが、スザク以外は飛ぶ事は出来ない。どうしても他の姿は無理らしい。神力、妖力、霊力どれを試しても無駄だった。

生憎、時間があったので自分なりに考えた。もしかしたら、『けものフレンズ』の影響があるのではないかと。

 

基本、フレンズ達は野生解放などで攻撃をしている。もちろんのことある動物、想像上、未確認なものまでフレンズ化し、その特徴が体の一部、技に影響する。

一部例外があるものの『鳥のフレンズは羽があり、飛べる。』というのは『鳥のフレンズではないと飛べない。』という事。

 

実際にスザクで飛ぶためには野生解放が必要である。ゲンブだとパワー、セイリュウだとテクニック、ビャッコだとスピード、スザクだとフライングとなる。プラス神力が関わってくる。

能力でも上手くいかなかった。

 

 

神社を目指し、ここについて考えながら歩いていた。スザクで飛んだ時、妖怪の山に似たものや森、竹林などが見えた。はっきりとは見てないが、知り合いがいるかもしれない。海は見当たらず、池や湖があったので結構内陸に位置していると考える。

 

(怪しまれそうだから霊力に変えとこ…)

 

肆はゲンブの力によって自分から出る力を全て霊力にするようにした。もちろん、尻尾も隠す。神社に行くのは人間であり妖怪や神が行けばパニックになる。

 

町から離れ、少し行った所に人がいた。こっちを見るなり走って近づいてきた。そして

 

 

「ここでなにをしてるの?迷子にでもなったのかな?お父さんとお母さんは人里にいると思うけど…」

 

変な青い帽子と胸に赤いリボンがついており、袖が白い青の服と長いスカート。銀髪の中に青が混ざって、目は赤っぽい女性が話しかけてきた。絶対寒いだろ…

 

一瞬、誰に言ったか分からなくなったが、自分に言っていることに気付く。

 

 

「迷子じゃない…博麗神社に用がある。」

 

「博麗神社…あそこにはコワイ妖怪がたくさんいるから危険ですよ?」

 

…まてぃ!神社に妖怪がたくさんいてたまるか。さてはこの女性、嘘ついているな(変な服着てるし)

とにかく、探ってみる。

 

「(ここは子供っぽく)妖怪?」

 

「そうだよ。他にも吸血鬼、悪い魔法使いがくるよ。」

 

「…」

 

 

ちょっと待って、ストップ!なんだぁ!?そのファンタジーを無理やり入れた嘘は…吸血鬼とか魔法使いとか、全然神社に集まってなさそうなメンツが揃ってるし。いくら子供が相手とはいえそれは無い……と信じたい。

 

この女性…何かおかしい。霊力があるのに何故か妖力もある。でも、化けているようでも無い。一体、なんだろうか…

 

(こうなれば…あの手しかない!)

 

肆は相手の隙を伺う。その隙とは次に話し掛けるタイミングだ。

 

「博麗j」

 

 

女性が言った瞬間、神力(霊力)を上げて真っ直ぐ博麗神社に向かう。

 

肆は逃げたのである。

 

肆は直感的に分かってしまった…あの女性は面倒なことになる事を。あのタイプはくどくなり、時間が掛かってしまうパターンだ。

 

 

しばらく走ったので流石に、ここまで来れば大丈夫だろう。肆は安堵し、すぐ目の前に石段と鳥居がある事を確認した。

 

「ここが博麗神社か…」

 

紫はいるのだろうか、それとも関係者なのか。そういう期待を胸に石段を上がって行く。何か色んな力が混ざったような所で不安と変わる。

 

(吸血鬼と魔法使いか…)

 

考え事をしながら石段をコツコツと音を立てていった。

 




読んで頂き、ありがとうございます。

ちょっと時間が取れなくてやる気が起きなかったです…多分、先の話になると思います。

これからもよろしくお願いします。
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