四神としてのお仕事?いや、仕事がなくて自由にしてます。 作:第三のケモナー
長い間、凶作も災害もない繁栄した大きなクニ。災害のあったムラが集まって大きくなったため、防災などの工夫ができている。そのクニはある神様が守っていて何でも許してくれる優しい神様らしい。唯一、怒ったのは命を大切にしない者に対してだ。そのクニの中心にその神様がいる。
「暇、ひまだ。」
あれから何百年経ったかどうか分からない。あの最初のお世話してくれた女性はもうこの世にはいない。長く生きると時間がたつのが早く感じてしまう。もちろん、すべてが暇の訳ではない。祭りや結婚など楽しい。
時々、このクニに入れてほしいと言う人が来客に来るが、それも最近ない。
(新しい行事でもやってみようかな…)
お忍びというものも面白そうだけど出来ない。なぜなら今の姿はゲンブだ。他の姿はお忍びに向かない。頭に翼、尻尾、髪の色…そして幼女だ。すごく目立つ。いつまで経っても背が伸びない。
「ハァ~」
ため息が出る。
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ガラガラ
「!」
いつもはおとなしい、いつものおじいさんが慌てたように入ってくる。どうしたんだろうか…ロリコンが攻めてきたか?
すると次に出て来たのは…何!?金髪ロリ!?とおb…お姉さんが入ってきた。
金髪ロリの方は目玉が付いた帽子、白と紫の服、紫の服の方に蛙の絵がある。
お姉さんの方は頭に縄と紅葉、胸には鏡があり腕に蛇を巻いた赤い服、髪の色は紫。
「ここにいる神ってのはお前か?」
「うん。」
何気に久しぶりの会話であり、少し嬉しくなる。
「勝負だ!」
「…」
いきなり勝負って言われても…こればっかりは色々と説明して貰わないと分からない。
ひとまず俺ら三人以外の人を外に追い出す。
「なんのために?」
(あんたらと話するためだよ!)
ゲンブでは勘違いなどで会話にならないので、一番まともなセイリュウへと変身する。
『セイリュウ』
「パキ」
(久しぶりに痛い…)
「…何の勝負なの?」
(この二人、神様か?派手だし…)
「……ああ、決まってるだろ。戦いだ。」
「神奈子、それじゃあ分からないよ…」
「ちゃんと説明してください。」
(おいおい、大丈夫か?)
「国を賭けて神同士で戦うってことだ!」
え?
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場所は変わってどこかの平地
季節は春、天気は晴れ、風はいまのところ無し。最高のコンディションでの神同士の戦い。片方は大きなしめ縄と御柱。もう片方は金の腕輪を身につけた青い印象を受ける子供。
「私はヤマトの神、八坂神奈子!」
「私は肆!あのクニの守り神!」
ドガガガガガ!!
開始早々、御柱をこちらに投げ飛ばしてくる。それを難なく避け相手の位置を見失わないように目を配る。
「っ!?」
近づこうとすれば守るように御柱が出てきた。
(御柱は大量にあるな…)
身を一旦引き、様子を見る。
(スザクの方が良かったか?)
変身する暇もなく、御柱がどんどん増えていく。
「避けるだけか?」
(分かって言ってるな!)
そして神奈子に近づき、御柱が出てくる。そこを狙い、能力を使用する。
『成長』
すると御柱に枝が生え、太くなる。それぞれの太い枝が神奈子へと襲いかかる。
「くっ!この神力は!?」
その驚いた所で懐に入る。が、
パラパラ
(米投げて来やがった!)
それで間合いが元に戻る。
「なんだあの神力、私よりずっと上じゃないか。」
「神力?知らない。」
(あの妖女が言ってた事か…)
嫌な気持ちを抑え戦いに集中する。
「そろそろ本気出そうか。」
今まで本気じゃなかったって?まあ、薄々気付いていたけど…
「風神!」
神奈子の周りに暴風が吹き荒れる。その風は刃となり肆に迫る。この力の前に立つ者はたとえ神でさえもただでは済まないだろう。仕方ない。あれを使う時だ!
(これしかない!)
「春起源」
突然暴風が止まり、嘘のように静かになる。まるで初めからなかったかのように消えた。
「何が起こった…」
読んで頂きありがとうございます。
バトル描写に時間がかかってしまいました。すみません。