魔法少女いろは☆マギカ 1部 Paradise Lost   作:hidon

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前回のあらすじ……

 七海やちよから、大賢者に会う方法を知るいろは。
 試練を受けるには、まず「治安維持部の職員」になる必要があった。

 後日、いろはは、市役所にて、たまたま合流した鶴乃、
 ホームレスの謎の少女・深月フェリシアと共に、職員試験を受けることに。
 人手不足もあり、試験の内容は容易。
 難なく内定を貰った3人は、みたまの下へ連れていかれて、

 『魔法少女の真実』
 『キュゥべえの目的と、罠』
 『調整を受けた後の体質変化』

 これらの説明を受けるのだった。


 その後、フェリシアは、
 やちよとピーターの勧めで、みかづき荘に入居する。
 しかし、元ホームレスとは思えないほど、彼女は以外にも多才で……
 料理上手な上に、勉強も得意。
 おまけに要領が良く、弁も立つ為、いろはは手玉に取られてしまい、
 嫉妬と不満で、イライラが募る一方。

 一方のフェリシアは、順調にみかづき荘に馴染んでいく。
 そして、目の前で起きた交通事故に、
 迅速な対応で、人命救助を完遂。
 市から表彰を受けて、社会からも高い評価を得る。

 ……全ては雇い主から受けた指令。
 『七海やちよ暗殺』を安全に遂行する為の手段でもあった。

 しかし、目論見は全て、七海やちよに看破される。
 追い詰められたフェリシアは、実力行使に出る!

 『ニトログリセリン』を積んだ25機の飛行型ドローン
 同業者の『傭兵』・伊月ジュン。
 マギウスの翼のシークレット・エージェント・『匿名希望』と、
 直属の黒羽根隊……。

 これらの手駒を用いて、
 みかづき荘の住民達(と鶴乃)を苦しめるも、
 最後は七海やちよとの直接対決に敗れ、身柄を拘束される。


 その後、『ミラーズ』と呼ばれる特別収容施設で、
 やちよとみたまから取り調べを受けるフェリシア。

 色々聞いて、分かったこと。
 フェリシアは、紛れもない犯罪者。
 しかし、総合的な能力はかなり高く、強い信念もある……。

 やちよは今後の為にも、
 フェリシアを『治安維持部の職員』として、正式に雇用するのだった。



4.5章 七海やちよ編 FILE #67~68 ざっくり解説!

FILE #67

 

 フェリシアを公務員として雇用することを決めたやちよ。

 しかし、彼女は、ヤクザで、犯罪者である。

 色々、“火消し”が必要だった。

 

 

 ・フェリシアが事件を起こす前日、神浜町内で魔女が出現した。

  (これは事実であり、出現地点からの緊急避難要請を行った後、調整員による魔女の活動領域に結界を発動した)

 

 ・やちよは魔女を退治。その後、みたまも退治完了の報告を受けて、結界を解除した。

 

 ・しかし翌日(フェリシアが事件を起こした日)。

  みかづき荘の庭園で、使い魔の群れが10匹程度、集まって戯れている姿を発見。

  やちよは、たまたま私事でみかづき荘に訪れていたひなのと共に対応。

 

 ・やちよは直ぐ様、周辺住宅に避難要請を出すべきであり、調整員の結界も必要と言った。

  しかし、ひなのが反論。

 

 ・使い魔が一か所に集まっている今こそ、穏便に済ませるチャンスである。

  時間を掛ければ、使い魔が戯れに飽きて四方八方に散ってしまい、一匹ずつ見つけるのは困難。

  市民の被害が出る可能性も有る。

 

 ・やちよも余計な混乱は起こすべきではないと考え、ひなのの案を了承。

  彼女の魔法で作成した、即席の化学爆発物を投下し、使い魔達を殲滅した。

 

 

 とりあえず、

 以上の筋書きを立てて、記者会見で誤魔化すことにしたやちよ。

 みたまも共謀。

 ついでにひなのも巻き込まれた。

 

 

「私達にも“マル暴”の様に、裏と直接繋がり傭兵の方々と情報共有できるチームは必要なのよ」

 

 その後。

 やちよはひなのに、フェリシアを雇用した真意を打ち明ける。

 

 『傭兵』の戦術と、戦闘技術はかなり高度……。

 

 つまり、フェリシアを上手く飼い慣らせば、

 彼女を通じて、『傭兵』の生きたノウハウが手に入り、

 治安維持部の強化に繋がると考えたのだ。

 

 日本の警察と自衛隊には、魔法少女が存在しない……。

 今は市役所の公務員であり、民間交流がメインだが、

 いつかは、警察組織として独立しなければならないと考えていた。

 

 

 その後、『主人公』に関する悩みも、ひなのに打ち明けるやちよ。

 

 七海やちよは、元『主人公』であった。

 それはとても残酷な運命で、自分の代で終わりにしたかった。

 しかし、今度は、環いろはが、『主人公』に選ばれた。

 やちよは『脇役』に降ろされた……。

 

 ひなのだったら、この状況にどう感じるか?

 尋ねると、

 「世間がそちらを求めているならば仕方ない」

 「悔しいと思うが、諦める」、と答える。

 

 しかし、やちよの懸念は拭えない。

 『主人公』は苦痛を受けるもの。

 後任の『主人公』は、それ以上の苦痛を受けることになる。

 その現実に、耐えられるか?

 

 ひなのの答えは、

 

「過去の偉人は経験値があるんだから、次の世代が自分と同じ状況に嵌った時、どうすれば気楽でやり過ごせるか、なんて答えはとっくに出してる筈だろう」

 

 ……つまり、前任者が、

 アドバイスなり助けるなりして、後任を支えてやれよ、ということだ。

 

 ひなのの人格の大きさにやちよは改めて感心すると、

 ようやく微笑むのだった。

 

 

 そして、いろはと鶴乃とフェリシア、3人も研修内容も決まったという。

 フェリシアはやちよの下で。

 いろはと鶴乃は、一時的に明京町・工商区へ向かわせるという。

 

 

 

 

FILE #68

 

・蒼海幇の魔法少女はみんな、中国武術学んでるよ。だから超強いよ!

 

・深月フェリシアを送り込んだのは

 常盤ななかと(ワン) 海龍(ハイロン)の共謀だったよ!

 マギウスの翼は利用されちゃったんだね!

 

・七海やちよがフェリシアに勝てば、蒼海幇の牽制になるかもしれないよ。

 でも、負けたら、ななかちゃん部長に祀り上げて、治安維持部乗っ取られるよ!

 

・実はフェリシアちゃん動かしたのは、マギウスの翼でもななかでも蒼海幇でも無いよ!

 部長しか知らない誰かだよ!

 

 

 大体こんな話。

 

 

 きっかけは、昨夜掛かってきた電話から。

 最初は常盤ななかだったが、途中から、“ある人物”へと替わる。

 

 その人物こそ、

 株式会社・蒼海グループ代表。

 『竜誕館』宗師。

 (チュン) 美雨(メイユイ)を密偵として、治安維持部に送り、

 常盤ななかを傀儡にして、治安維持部乗っ取りを目論む者。

 

 『(ワン) 海龍(ハイロン)』であった。

 

 

 『七海やちよ暗殺計画』は、

 海龍とななかの共謀だった!?

 二人とも、十分な動機はあった。

 

 しかし、実行犯達、

 特にジェイソンマスク(伊月ジュン)の行動には不可解な行動が見られた。

 

 推理の結果、

 やちよは、首謀者2人の目的が『七海やちよを殺す』ことではなく、

 『七海やちよの実力が本物か確かめたかった』ことだと見抜く。

 

 海龍はやちよを『自分と並ぶに相応しい者』として、

 挑戦状を送り付けるのだった。

 しかし……

 

「王 海龍宗師…………貴女も、()()()ですね?」

 

<……なに?>

 

「貴女程の者が、深月フェリシアを動かした()()()()にお気づきで無いとは……」

 

 果たして、その人物とは……?!

 

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