魔法少女いろは☆マギカ 1部 Paradise Lost   作:hidon

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前回のあらすじ……
 無事、治安維持部の一員となったいろはと鶴乃は、
 やちよにより、“研修”として、明京町・工匠区へ向かう事に。

 【工匠大祭】が開催されるので、
 地元の自治体や主催団体を手伝って欲しい、というものだった。

 チーム・アメノハバキリの志伸あきらと、純 美雨……
 調整員であり、主催団体『お組』元代表の八坂おけらと共に、
 祭りの設営を手伝うことになったいろは達。

 しかし、美雨と同じ、蒼海幇のメンバー・
 (ウー) 豪杏(ハオジン)率いる『赤竜隊』と、
 二木市よりやってきた、
 大庭樹里率いる『チーム竜ヶ崎』が突如、現れたことで事態は一変。

 蒼海幇と竜ヶ崎……両陣営の因縁から、
 チーム赤竜隊vsチーム竜ヶ崎の試合が、祭りのメインイベントとして、
 急遽、開催されることに。


1.先鋒戦

 『(ツァオ) 美篶(メイイェン) vs 緋華(ひばな)仙香(せんか)

 ……美篶の圧勝!

2.次鋒戦

 『(シャン) 心蝶(シンディエ) vs 繚蘭(りょうらん)百花(ももか)

 ……一進一退の攻防が続いたが、最後まで粘った百花の勝利!

3.中堅戦

 『(ロン) 明零(ミンリン) vs 高菜(たかな)舞桜(まお)

 ……天才カンフー少女vs秘密兵器『ジェノサイド・モンスター』
 死闘の末、武術の極意に目覚めた明零の勝利!

4.副将戦

 『(ルオ) 子静(ズージン) vs 宮根 (しゃく)

 ……搦手とレスバを得意とする灼とは、相性最悪の子静。
 だが、いろはの応援により覚醒。
 怒涛の勢いで灼を攻めるも……結果は無念に終わる。

5.大将戦

 『(カウ) 梅華(メイファ) vs 竜宮綾濃(あやの)

 ……蒼海幇随一の剣豪vs竜ヶ崎の武神。
 剣術と忍法が激突!
 激戦の末、梅華は倒れるも、彼女の信念に感服した綾濃が敗北を宣言。

 ここに勝敗は決し、3対2で、チーム赤竜隊(蒼海幇)の勝利!
 大庭樹里達は泣く泣くゴキブリ姿で退散する。


 こうして、工匠大祭は無事終了……
 が、これで終わらなかった。

 いろはは、群衆の中に『日秀源道』を見つける!
 人気の無い所まで彼を追い、“両親を攫った理由”を問い詰める!
 だが、源道は白を切り、はぐらかすばかり……

 怒りが頂点に達し、源道を殺そうとするいろは。

 だが、源道の護衛、『コルボー』と『神楽』によって阻止。
 逆に、ガトリングガンを頭に突きつけられ、命の危機に!

 だが、フェリシアとまさら、そして変装した青佐によって窮地を脱する。
 護衛の行き過ぎた行為を、いろは達に謝罪し、その場を去る源道。
 彼の背中に、いろはは、渾身の“怒り”の言葉を叩きつけ、“復讐”を誓うのだった……。


最終章 環いろは 編 FILE #87~エピローグ(#94) ざっくり解説!

 

 

 

 

FILE #87

 

 ※ここでざっくり解説! 神浜市“裏”議会って何?

 

 神浜市長が、こっそり市内を廻って、独自に集めた非常に優秀なメンバーだよ!

 七海やちよ、都ひなの、八雲みたまはもちろん。

 市警察警部、実業家、謎の情報屋、そして元傭兵の深月フェリシアなど

 そうそうたる顔ぶれが揃っているよ。

 

 ちなみに、“表”の議会は、旧水名派の官僚気取りの老人達が威張っているから、

 市長としてはやりにくいんだって!

 

 

 神浜市役所地下・ミロワールにて、

 青佐によって集められたメンバーが顔を合わせていた。

 

 青佐は宣言する。

 「神浜市に“太陽”を創る」と。

 それは“陽の陣”……つまり、『風水』である。

 

 青佐は、以前から風水の力を利用して、市内の治安向上・各区の風土改善に努めてきたが、

 最近、よからぬ事件が急増しているため、

 大がかりな風水が必要となったのである。

 

 市内を巻き込む巨大プロジェクト。

 その鍵を握るのは、由比鶴乃と環いろはだというが……?

 

 

 

 

FILE #88

 

 七海やちよは神浜町町内会長・徳江龍二の元へ訪れていた。

 大学の課題が難しいので、教えてもらうためだ。

 徳江は元神浜大学の教授であった。

 

 だが、実のところ、やちよの狙いは別にあった。

 ある事件について、徳江を『クロ』と判断したからだ。

 

 自分の推理を元手に徳江を追求。

 彼は白状する。

 「深月フェリシアを最初に動かしたのは自分だ」、と。

 

 つまり、『七海やちよ暗殺計画』の真の黒幕とは……

 常盤ななかでも、蒼海幇でも、マギウスの翼でもなく……

 徳江龍二であった!

 

 

 

 一方、深月フェリシアは、

 市長・夕霧青佐から、依頼を受けていた。

 

 環いろはは、これから『大賢者試験』の為、神浜市中を周る……

 その間、いろはと同行し、彼女の事を補助して欲しいのだと。

 

 フェリシアは元傭兵。

 経験豊富で、実力も高い。

 いろはを助けるのにうってつけであった。

 

 とはいえ、彼女は元犯罪者。

 当然、思い通りに行動させる訳にはいかない。

 よって、みたまにより、ソウルジェムに細工が施されていた。

 【承認式】……

 つまり、『みたまの承認が無いと、フェリシアは変身できない』のだ。

 

 それを不服に思いながらも、フェリシアは、

 

「オレにも“大賢者試験”を受けさせろ!」

 

 自分のその要求が通るなら、仕事を引き受けると宣言したのだった。 

 

 

 

 

FILE #89

 

 徳江は、やちよの祖母・(そら)に生前、頼まれていた。

 「自分が亡くなったら、やちよの事を頼む」と。

 

 だが、やちよが、神浜市の平和の為に、

 自らの命を犠牲にしようとしてることも、知っていた。

 

 徳江はやちよの考えを改めされるため、深月フェリシアを使った、という。

 

『これは私の“賭け”だ。傭兵は手ごわかっただろう。

 それが目的だ。みかづき荘が。家族が危険にさらされれば、君は全力で守ろうとするだろう。そして、無事に脅威を退けたとしても、不安は残る筈だ。社会が不安定である限り。同じ事態が二度、三度……もしかしたらずっと続くかもしれないと』

 

『その時初めて、君は生きることを願う筈だと、私は思ったんだよ。

 生きて、家族を、祖母との思い出を守らねば、と、君は強く願うだろう。

 その為にも、仲間が必要だ。今よりもっと多く、より強力な仲間達とのコミュニケーション創りを、前向けに考えてくれる筈だと、私は思ったんだ』

 

 

 その後。

 複雑な思いを抱えながらも、やちよは、神浜市役所に戻る。

 ミロワールでは、いろはが、みたまにソウルジェムを診てもらっていた。

 

 調整員は、魔法少女の記憶が読み取れる……

 しかし、いろはのソウルジェムからは『日秀源道』『コルボー』『神楽』の姿は、

 一切見えなかった、というのだ。

 

 それは、いろはの両親を目の前で拉致された、粟根こころも同じだった。

 

 何故か、『サンシャイングループに関する事件の記憶』だけが、

 調整員には、読み取れないようになっていた。

 

「これは幻覚魔法を受けたケースと、ほぼ同じね」

 

「つまり、誰かがサンシャイングループに誘拐や暴力の罪を、擦り付けようとしていると?」

 

 しかし、

 深月フェリシアは、自分を雇った“羽根たち”のボスが、『日秀源道』だと勘づいた。

 嘘を言っているようには見えないが、まだ分からない。

 

 しかし、唯一、分かったことがあると、やちよは言う。

 

「全てはいろは、貴女を中心に動いている。つまり――連中の目的は、貴女よ」

 

 

 

 

FILE #90

 

 ――――そこにあるのは“闇”だ、と。

 

 ういの喪失も、両親の拉致も、サンシャイングループの暗躍も。

 全て、自分が原因だったと、いろはは悟る。

 

 複雑な思いを抱えながらも、いろはは戦うことを決意。

 

「ねむちゃんが、言ってくれました。私は“主人公”だって。私が初めて、全てが私のせいで起きた物語なら……私が自分の手で片付けないといけない」

 

「私のせいでみんなが巻き込まれて、いつか傷つくことになる。そんなこと、私には耐えきれませんから」

 

 しかし、やちよは遠回しに“やめるべきだ”と伝える。

 いろはは今や、やちよにとっての“家族”。

 大切な家族が傷つく事を、やちよは容認できなかった。

 だが……

 

「だって……、悔しいじゃないですか!!」

 

「ういもお父さんもお母さんも、全部失って! 真実だってなにも掴めてないのに! アイツに、日秀源道にまだ何もやり返せていないのに!!」

 

「やちよさんは耐えられるんですか!? 全部失って! 奪われてるのに動くなって言われて!? こころさんも!! みたまさんだって!!」

 

 抑え込んでいた激情が溢れ、涙ながら、やちよにそう訴えるいろは。

 彼女の想いの強さに、やちよは折れる。

 そして、

 

「戦いましょう、いろは。私達と一緒に」

 

 いろはの手を取り、共に戦うことを決意するのだった。

 

 

 その後。

 市役所を出て、独り帰路につくいろは。

 電話が鳴ったので、出るとみたまからだった。

 内容は、友人・鏑 美奈子が行方不明になったという報せ―――

 

 

『お久しぶりね、環いろは』

 

 

 だが、突如。

 電話先の相手が、何者かに代わる!

 その人物の声を、いろはは良く知っていた。

 

 

「……里見、灯花ちゃん……」

 

 

 

 

FILE #91

 

 懐かしい親友の声。

 だが、それは、“いろはの記憶の中の”親友と同じではなかった。

 

 

一切(ものみな)はただ火炎なり』

 

『天空覆いて(くま)なし

 

四方および思維(しゆい)

 

地上にも空隙存せず

 

一切の暗き大地は

 

悪人みな遍満す

 

われいま帰するに所なく

 

孤独にして同伴なし

 

悪所の闇中に在って

 

大火災の(なか)に入る

 

我は虚空の中にして

 

日・月・星を見ざるなり』

 

 

『然し、私は生きている。

 

今を生きて、この生命(いのち)を噛み締めている』

 

 

 里見灯花。

 それは、いろはの夢の中で度々登場する、

 『冷酷な白衣の女性科学者』と瓜二つであった。

 

 

【人の生命とは無限に有限。だから価値は無い。

為れば、私はこの生を掛けて、有限を無限へと創り代える。

私の人生の価値を、絶対的な唯一にする】

 

「それが、()()()“わたくし”だから。覚えておいてね。たまき」

 

 

 そこで、電話の相手がみたまに戻る。

 

 親友だと思っていた少女は、親友ではなかった。

 しかし、それでも。

 『里見灯花』が間違っているのなら、今も罪を犯し続けているのなら。

 

「一緒に、彼女を……里見灯花ちゃんを、止めてくれますか?」

 

 自分が戦い、彼女の野望を止めなくてはならない。

 いろはは胸に誓い、電話先のみたまに、そう頼むのであった。

 

 

 

 一方、いろはとの連絡を終えた里見灯花。

 

 秘密結社・『マギウスの翼』の最奥部。

 深淵には、首魁・『プロフェッサー・マギウス』たる灯花と、

 二人の助手・『490』と『896』が居た。

 

 彼女達の目指す理想はただ一つ……

 

 

「我等が深淵の王、

プロフェッサー・マギウスによる

超越計画(トランセンデンス)の為に……」

 

 

 

 

無惨な状況においてさえ

 

私はひるみも叫びもしなかった

 

運命に打ちのめされ

 

血を流しても

 

決して屈服はしない

 

 

――――ウィリアム・アーネスト・ヘンリー『インビクタス』(負けざる者たち)

 

 

 

 

FILE #92

 

 エピローグ 1/3

 

 そして、3ヶ月後。(2018/10/21)

 いろはは公務員として、真面目に働いていた。

 

 『おもちゃ診療所』

 そこがいろはの研修先であった。

 “ドクター”と呼ばれる元職人(シルバー人材)達と共に、

 おもちゃの簡単な修理や、ぬいぐるみの補修などを行っていた。

 

 穏やかで、面倒見の良い性格もあり、

 常連の子供達から人気者になっていた。

 

 様子を見に来てくれたこころから、

 市長・青佐の過去を知るいろは。

 実は娘そっくりの犬耳娘工匠区出身の技術者で、

 家業が廃業した後、政治家に転身したのだという。

 

 そんな話を聞いてると、市長の秘書・まさらが現れる。

 彼女から、青佐が呼んでるから市長室に来てほしい、

 といわれるのだった。

 

 

 

 

FILE #93

 

 エピローグ 2/3

 

 一方の深月フェリシアもまた、やちよの監視の下、

 公務員として真面目に働いていた。

 

 だが。

 いろは・鶴乃とは違い、元犯罪者である。

 彼女の身柄は、『ミラーズ』と呼ばれる、

 『魔法少女専用特別収容施設』に隔離されていた。

 

 彼女の主な仕事は、

 同じくミラーズに収容された犯罪者の魔法少女達の“取り調べ”だ。

 

 今回の相手は蒲原(かんばら)友梨佳。

 裏社会に生きる“傭兵”の中でも、

 最低ランクと呼ばれる“猟犬”だった。

 

 万引きで現行犯逮捕された蒲原。

 彼女は過去にも誘拐事件を起こし、身代金3億円を奪った容疑がある……。

 その3億円は今、何処に……?

 

 だが、蒲原は非常に口が堅く、警察も情報を聞き出すのに難航。

 よって、フェリシアの出番となった訳だ。

 

「跡形も無くなった生卵だけど……そいつは“ウソ発見器”だ。極めて原始的のな。西アフリカで使われていた。被告に持たせて、割れたら不安があると見なし『有罪決定』したんだってな」

 

 “生卵”を使った心理学テクニック。

 

「まばたきをしたな、数回。それは“追認識”だ。何か裏がある」

 

 表情心理学。

 

「皮膚音が5度は下がったな。脈も速い。心臓がバクバクしている。“パニック”だ」

 

 これらで、

 蒲原の動揺を誘い、

 見事、蒲原の真意と3億円の行方を聞き出したのだった。

 

 

 

 

エピローグ(FILE #94)

 

 エピローグ 3/3(終)

 

 市長室に呼ばれた、いろはとフェリシア。

 二人は、青佐から、マギアストーン【赤】を譲り受ける。

 

 

 ここでざっくり解説!『マギアストーン』って何?

 

 大賢者の“鍵”だよ!

 神浜町・慶治町・立政町・明京町……

 4つの町の役所で、功績を首長から認められると、1つ貰えるよ!

 4つ集めると、大賢者への道が開かれるよ!

 

 

 残るは三つ。

 

 環いろはと、深月フェリシア。

 元は普通の少女。

 元はヤクザ。

 正反対な二人が進む旅路の果てに見るものとは……果たして?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上。
これにて、1部のざっくり解説集は終了です。

正直、作業を甘く見ていました。
長かった……。

後は、キャラクター紹介欄を整理・追記して、
徐々に2部執筆に移行していこうかと。
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