V・Racing   作:海苔 green helmet

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 皆さん始めまして海苔です。
 初めて小説を投稿します、別の作品も投稿する[予定]なので宜しければそちらも読んでいただけると嬉しいです。
 ※素人が書いたので文法的間違いがあると思います。


Virtual reality・Racing♯1 [改訂版]

 タイヤをすり減らすスキール音が聞こえたと思えば、あっという間に銀と紺の閃光が通り過ぎていく。

 

 うねるコースにマシンを押さえつけるのに苦労はしない。

 問題はこの安定感を保ちつつ、破綻させずにどうオーバーテイクするかである。

 

 紺のマシンは空気を切り裂く様にして銀のマシンを追いかけるが、じわじわと離されてしまう。

 

 自身の持っている力を総動員しても勝てない相手はいる。

 絶対に勝てないと思った奴を相手取った時何があってもやってはならない事が一つある、それはミスをしてしまうことだ。

 だが、人間とは必ずミスをしてしまう、どれだけの腕を持っていてもミスはしてしまう。

 

 紺のマシンがコーナーへ進入したときだ、ステアリングを切りすぎた為オーバーステアが発生する。

 カウンターを当てて建て直すも脱出速度が落ちてしまった。

 目の前を走る銀のRX-8はそれを嘲笑うかのように紺のマシンを突き放して行った。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 V・Racing それは仮想現実空間で行われる近未来のモータースポーツである。

 

 

 

        V・Racing第一話

 

 

 

 ある高校の放課後のことだ、窓を全開にした狭い部屋に二人の男子と一人の女子が、特に何をするわけでもなくぼーっとしていた。

 

 それもそのはずである。自分たちの部活がで廃部になるかもしれないというのに誰も手を貸さないのだ。

 

 彼らの部活は人気ゲームV・Racingでドライビングを鍛える活動をしていた。

 一応E-sportsにも認定されている

 

 V・Racingは世界的に人気になりつつあった。

 

 実際に大会等も開かれていて彼らはその大会に出場するために練習をしていたのだが、ある一人の生徒が転校してしまったため人数不足になってしまったのだ。

 

 

 机のにうつ伏せになっていた男子が突然ブツブツと愚痴をこぼし始めた。

 

 

 矢一(ヤイチ)「あー確かに誰も入る気しないっスよね、遊びで走るならまだしも部活で毎日練習なんて...どこの廃人ゲーマーなんすかねぇ俺ら」

 

 彼の名前は花切 矢一(ハナキリ ヤイチ)一年生で顔にソバカスがある、中期型180sxに乗る。

 

 緑(ミドリ)「ふぁー、ヤイッチちょっと黙ってくんないぃ...寝たいからさ」

 

 この大あくびをかいた女子は錦戸亮 緑(ニシキド ミドリ)二年生でかなりの美人だが、いろんな意味でクズである。

 エボⅥに乗る。

 

 朋之(トモユキ)「あぁ、でも部活で一番真剣なのってヤイッチだよな。

 それくに比べてこっちはいつも寝てばかりだよな、少しは部長のメンバー探し手伝ったらどうなんよ?ミドよぉ」

 

 と、イヤミをこぼした男子は谷口 朋之(ヤグチ トモユキ)二年生。

 やたら髪が長いのが特徴、頭が良く機転がきく。

 間違いなくクズである。

 シビックEK-9に乗る。

 

 ミドリ「あぁ!もうっうるっさいてっ言ってるでしょ!さっさと口閉じやがれ!このやたら襟足伸ばし野郎!今すぐ黙らないと鼻の穴に育毛剤ぶち込むぞ!

 どうせ髪長くしてるのってキャラ付けのためなんでしょう!」

 

 トモユキ「胸がデカイことぐらいしか取り柄のない中身スカスカのスポンジ女には言われたくありませんねぇよ、しかも中身がないからってキャラ付けのために自分の下着と同じ色に車を塗ることもないでしょうに」

 

 ミドリ「誰が中身スカスカの骨粗鬆症よ‼」

 

 ヤイチ(体と車の色イジられたのはスルーかよ、てか骨粗鬆症て...)

 

 ミドリ「これでも私5回コクられてるからぁ 私の中身スカスカじゃないって分かってくれる男子居るからぁ」

 

 トモユキ「保育園の時のことだろう、そして全員にフラれてたよねしかも5人内の一人はオレだし、因みにフッた理由は中身の無い見た目だけの女だったからで...」

 

 その時勢い良く部室の引き戸が空いた。

 

 入り口には背の高い青年がボサボサ髪の一年生の襟を掴みながら立ち、汗をかき息を荒くしていた。

 

 キヨシ「ハアッ...ハアッ...新しく部員になってくれるかもしれない奴見つけて来たぞぉ‼」

 

 片尾 キヨシ三年生、仮想現実車両競走部部長、見た目の第一印象は「スポーツでもやってるんですか?」と聞かれそうなくらいガタイがいい。

 ハンサムで絶対クラスには一人くらいいるデキスギ君タイプである。

 初期型のMR2に乗る。

 

 キヨシ「俺の知り合いの幼なじみでさ...こいつなんだけど、てっあれっ気を失ってる、あっそうかこいつの襟掴んで廊下爆走してきたからか」

 

 ヤイチ・トモユキ・ミドリ「もうお前ラグビー部かなんか入れや‼」

 

 ???「あのー襟から手放してもらっていいですか?」

 

 キヨシ「おっとわりぃ、そうだお前ら 紹介するよ戸頭 戮(トガシラ リク)一年生だ」

 

 リク「えっとぉよろしくお願いします...(なんか面倒くさそうなことになったな)」

 

 トモユキ「悪いね、ウチの部長焦ったりするとナゾにテンション上がって手がつけられなくなるからさ、そうだ君...えーっとちょっと待ってて」

 

 トモユキはそう言うと手帳とペンを取り出しなにかを書きなぐった。

 

 トモユキ「はい、これ俺たちのやってるチームのコミュニティの名前 これをV・Racing内で検索すると...」

 

 ヤイチ「待ってくださいトモユキさん、彼にはちょっと失礼だけど、実力も分からない奴をチームに入れるんですか?」

 

 リク(は?)

 

 ミドリ「ヤイッチどうしたの?なんかピリピリしてるけど」

 

 ヤイチ「だって..大会来月なんですよ!

 こんなときに新入部員を受け入れていたら結束力の無さが露呈しちゃうじゃないですか!」

 

 リク「そんなにボクの実力が心配なら試してみればいいじゃないですか、ちょうど今日はVRダイバー持ってきてますし」

 

 リクは鞄からゴーグルのようなな物を取り出した。そう、これこそがVRダイバーなのである。

 

 VRダイバーは頭に付けることによってVR空間に入ることができるのだ。

 

 リク「コースは何処でもいいですよ、馬力も特に指定しません、誰とでも何人とでもバトルします」

 

 キヨシ「ハハッ!キッパリ言ったな。

 本人もこう言ってることだし、相手してやれよヤイチ」

 ヤイチ「えっ!?俺ですか」

 キヨシ・トモユキ・ミドリ「言い出しっぺがやれぇぇ‼」

 

 ヤイチ「あ、はいサーセン...と いうわけで えぇと花切矢一だよろしく」

 リク「よろしくお願いします」

 

 トモユキ「ヤイチこれ」

 

 トモユキはヤイチにVRダイバーを投げてよこした。

 

 リク「じゃ、始めますか」

 

 リクとヤイチは椅子に座りVR ダイバーを付けた。

 

 ヤイチ「手筈はわかってるな?少しでも気を抜いたらぶっちぎるから覚悟しとけよ」

 

 リクはどうてもいいという表情でヤイチの発言を無視した。

 

 リク「さてと...行きますかぁ」

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

          峠の駐車場

 

 ヤイチの前に紺色のスポーツカーが止まった。暗くて車種は良く見えない。

 

 ヤイチ「おっ来たな...!?」

 

 ヤイチは目の前の光景に目を疑った。

 

 リクのマシンは紺色の初期型RX - 7SA22Cだ。

 

 ヤイチ「(あれだけ自信まんまんだった奴がこんな車かよ信じられねぇ 見た目は前後にスポイラーが付いてるだけか)

 このコースはV・Racingオリジナルの峠だ。

 念のためこのコースのレイアウトを簡単に説明しとく、スタート地点は山の頂上。

 つまり今から走るコースは下り、序盤は中高速のコーナーが連続するハイスピードセクションなんだけど、中盤から徐々に低速コーナーが増えてくる。

 終盤は二連続のS字ヘアピンを回ってすぐにゴール...と、まあこんな感じのコースだ」

 

 リク「わかった(まあ、なんとなくだけど)

 始めよう(それにしてもこの人の180真っ赤だなぁGTウィングまで塗ってあるよ)」

 

  二人は車に乗り込んだ、それと同時にカウントが始まった。 5... 4... 3... 2... 1...

 

          START

 

 最初に前に出たのはヤイチの180SX。

 タイヤが軋む程のロケットスタート、アスファルトに痕が残る。

 

 リク(うわっさすがターボ、あの音だとタービン交換してデカイの載っけてるな こっちはNAだしストレートでは譲るしかないか)

 

 ヤイチ(悪いけどこのハイスピードセクションでちぎらせてもらう...いざとなればあのコーナーで...)

 

 続く(?)




 2019 11/25
 改訂版です、ちょいちょい設定追加したり、要らないとこ削ったりしました。



 (よく考えたら第一話でタイトル詐欺だった...)
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