V・Racing   作:海苔 green helmet

14 / 41
 近未来のゲームV・Racingの中で繰り広げられる熱い(?)バトルを描いた物語です。
 

 ※1素人の書いた作品です、文法的間違い、描写の分かりにくい部分等が有りましたらお手数ですがご報告願います。
2投稿は不定期です。
  3登場させてほしいキャラクターや車が有りましたら、気軽にコメントしてください。
  4アドバイスは大歓迎です。



 V・Racing♯13~SHADOW・GHOST~

  V・Racing♯13「チャレンジャー」

 

 扉を開けるといつも通りそこは薄暗かった。

 リクは「ただいま」の代わりにそっとため息をついた。

 

 今日も家には誰も居ない、別に驚くことではない、何故ならざっと四年前からこの家はこの調子なのだ。

 

 靴を脱ぎ下駄箱にしまう。

 顔を上げてもう一度家のなかを見渡す。

 

 玄関のすぐそこには廊下がある、狭いがその窮屈さがなかなか味を出している。

 床は木で作られている、右と左に引き戸が有り、右はリビング左は台所になっている。

 廊下を少し進むと階段がある、ここを上ると自分の寝室へ行ける。

 廊下の突き当たりを左に曲がると風呂場と洗面所だ。

 

 寝室の扉を開けて持っていた鞄を机の上に放り投げ、汗まみれの制服から清潔なジャージに着替える。

 

 リク(蒸し暑いな)

 

 エアコンのリモコンに手を伸ばす。

 この部屋はとても狭いが一応エアコンはついている、涼しい風が流れ出し、汗が蛇口でも捻ったかのようにキュッと止まる。

 

 スマホの電源を入れるとある通知に目がいった。

 

 [V・Racing:SHADOW・GHOSTイベント最終日変更]

 

 リク「は?マジか..」

 

 記事を開き飛ばし飛ばしで目を通す。

 

 [SHADOW・GHOSTイベントは諸事情により本日をもって終了とさせていただきます...

 

 コレから先は詫びの品について書かれていたがどうでもよいので読み飛ばした

 

 追記

 イベントを終了するにあたり、遭遇システムを廃止し、挑戦システムを導入させていただきます。

 さらに...]

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 静寂を突き破るエキゾースト、闇を切り裂くヘッドライト、火花を上げるマフラー。

 ニュルブルクリンクを疾走するランエボとハチロク、炎の様にユラユラと揺れながらこの世界最高難易度と言われたコースに挑む。

 

 王子(フロントタイヤの食い付きが怪しい..ブレーキ使って荷重移動起こしても外に膨らむ!

 曲がりきれない...)

 

 輝きの無いドス黒いペイントを施したハチロクは三菱の最高傑作と呼ばれたランサーエボリューションをじわじわと離しはじめる。

 

 明らかにテクニックの差が出ていた。

 各セクションのギア選択やコーナーへの入り方、アクセルの踏み方に至るまで全ての要素で王子(ミドリ)はシャドウゴーストに遅れをとっていた。

 

 王子(エボ...何で追い付けないの?アンタの性能をフルに使って、これ以上は無理って位に怖いの我慢して走ってるのに何で追い付けないの?

 ...いや、答えは出てる...ワタシがアンタの性能をフルに出しきれて無いのよ..結局はワタシの技量の問題なのか..)

 

 坂を一気に駆け下りブレーキを掛ける。

 突然、ランエボの前輪がロックし白煙をあげる、ステアリングを切っても曲がらない。

 

 王子(!?前が食いついて無い..マズイ事故る!)

 

 草地に乗り上げるランエボ、徐々に失速しピタリと停まる。

 ランエボの中で顔を両手で覆い、敗北を噛みしめる王子(ミドリ)の頭の中は悔しさでいっぱいになっていた。

 

 王子(...まただ..また置いてかれる...)

 

 [プレイヤーの距離が一定値に達しました、敗北を確認、移動します]

 

 いつの間にか王子とランエボは立体駐車場にワープされていた。

 立体駐車場はシャドウゴーストに挑戦するもしくはそのバトルを見物するプレイヤーで溢れかえっていた。

 ランエボにゲス男(トモユキ)が駆け寄る。

 

 ゲス男「おい、大丈夫か?

 チッ、なんだよその泣きそうな顔は?」

 

 王子は無言で目を反らす。

 

 ゲス男「良い走りしてたのに泣くことねぇじゃんかよ」

 

 王子「え?」

 

 ゲス男「ウラメシヤだぜ、あんな走り...

 しゃーねー、後で敗北のアイス奢ってやんよそれで泣き止め」

 

 ???「確かにその人は良い走りをしていました」

 

 後ろから話し掛けられ振り返る、二人の視線の先にはタキシードにヘルメットと奇妙な格好をした男がこちらを見ていた。(とは言ってもフルフェイスのヘルメットなので視線を確認することが出来ないのだが)

 男の後ろにはマットブラックに塗られ、GTウィングを装着したAE86が静かに出撃の時を待っている。

 

 影幽霊「ですが、タイヤの使いすぎですかね

 後ほんの僅かでも残していれば勝機はあったかもしれませんね

 さあ皆さんまだまだバトルは出来ますよ、どんどん申し込んでください」

 

 

 ゲス男「(クソッタレ‼お世辞並べやがって)

 ふう、[理解した]ゼ...アンタの攻略方をな」

 

 王子「えっ!?攻略方って」

 

 影幽霊「ほぉ~、ではあなたが次なる挑戦者ですか?」

 

 ゲス男は一呼吸置いてから口を開く。

 

 ゲス男「攻略方は編み出した、だがオレじゃあこの作戦は遂行不可能だ

 オレはドライビングも誉めらた物じゃないし、何よりこの作戦にはオレの非力なEK-9じゃあ絶対に上手くいかない

 だけど...オレはこの作戦を成功させることが出来る奴を知っている」

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 J(ヤイチ)「そこで僕ってわけですか?」

 

 ゲス男「そうゆうことよ」

 

 自信満々の演説から10分後、J(ヤイチ)が180の改造を終わらせて会場に駆けつけた。

 

 J「で、その攻略方とは?」

 

 ゲス男「おうそうだったな

 単純なことだよ

 シャドウゴーストとバトルするには複数の条件が揃わないと勝負にならん、まずはあいつのハチロクより自分のマシンの馬力が高くなければならない」

 

 王子「ワタシのエボざっと300馬力出てるんですが?」

 

 ゲス男「っせぇだあってろ‼

 あとあいつとほぼ同等かもしくはそれ以上のテクニックを持っていないと成功しない。

 いいかヤイッチョン要点だけ話すからよく聞け

 バトルを長引かせるな、短期決戦で挑め

 一回抜かれても取り乱さず落ち着いて相手の走りをよく見ろ、あと..あと、絶対にあいつと同じアクセルワークはしない方がいい

 それから、何か相手がビックリするようなサプライズを用意しておけ

 コレくらいかな..分かったか?返事はYESだけでいいぞ」

 

 J 「...分かりました、僕と僕のリニューアルした180SX改に任せてください」

 

 ゲス男「何そのネーミングセンスが無いことを自らアピールするかの様な名前」

 

 王子「ほっといてやれよ」

 

 

 

 

 

 影幽霊「おやさっきの方たちではないですか

 おや?助っ人ですか?」

 

 J「Jって者ですもみじラインの下りで一本勝負お願いします」

 

 影幽霊「良いですよ、え~とJさんの車って..」

 

 J「180です、定番って感じの車で面白味無いですけどよろしくお願いします」

 

 Jは手をゆっくり上げ、握手を求める。

 

 影幽霊「あぁ、よろしく」

 

 シャドウゴーストが手を握るといつの間にか周りの景色が立体駐車場から暗い峠に変わっていた。

 

 後ろを振り向くと真っ赤な180とマットブラックのハチロクがじっとスタートの時を待っている。

 

 180に乗り込む、いつもと代わり映えのしないコックピット。

 Jはここで試運転をしていないことに気づいた。

 後頭部をかきむしる。

 

 

 空中に赤い光球が出現する、光球は赤から黄へ変わり、そして...

 

 J(青になった‼)

 

 スキール音が夜の闇に木霊する。

 銃から弾き飛ばされた弾丸のように加速する180、そのハチャメチャな加速力に驚くこともせずついていくハチロク。

 ついにレースは始まった

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 コウジ「なあそろそろこのSAにペリ組んじまおうぜ、パワー不足だろ」

 

 SA22Cの下からコウジはリクに提案したが、すくに断られた。

 

 豆犬「その車はそのままの方が走り安いんだよ

 第一俺はそのエンジンに馬力なんて求めちゃいない」

 

 リクはコウジに作業を進めることを促す。

 

 コウジ「あー、そうかい、でもどうせ後から上げるハメになるんだろうなぁ」

 

 工場の入り口から派手なカラーリングを施したS2000が入ってくる。

 

 ネココネル「こんばんワ~」

 

 コウジ「チョリース」

 

 ネココネル「あれ?どうしたのトg...豆犬ちゃん

 まさかセブンどこか壊れた?」

 

 豆犬「違うよ、今日ちょっとシャドウゴーストと対決してくるからメンテナンスしてるだけ」

 

 ネココネル「ヤッター゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚

 豆犬ちゃんがコネルの敵討ち♥️

 なんかロマンティック♪」

 

 豆犬「・・・そういうことでは..無いな」

 

 リクがネココネルと話していると、突然SAの下から奇声が聞こえてきた。

 

 コウジ「あ"~‼付けてぇ、こ↑こ↓にドライサンプキット付けてぇ」

 

 豆犬「だあって(黙って)仕事しろこのヘェンタァイ‼

 ネタが古いんじゃあ‼」

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 立体駐車場ではバトルの様子がライブで放送されていた。

 

 王子「そういやJっていつの間にボディの色変えたんだろ?」

 

 ゲス男「え?いつも通り赤だったけど?」

 

 王子「ボンネットだよボンネット」

 

 ゲス男「あぁカーボンボンネットか

 あれはペイントじゃなくてああいう色のパーツなんだ、炭素が入ってるんだよ

 カーボンボンネットは軽量化パーツでな、オレのEK-9にも付いてるよ

 あれ?でもおかしいな?なんか[足りない気がする]、気のせいかな?」

 

 

 

 

 ギャラリー「おい、あそこに置いてあるS13見ろよ」

 

 ギャラリー2「あの赤いS13か?派手だな

 黒いボンネットに日章旗みたいなマークがデカデカとペイントしてあるぜ」

 

 ギャラリー「おいおい知らないのか?あれ、[太陽]だぜ」

 

 ギャラリー2「マジか?あの[紅]の最高傑作の?確かしばらくの間車が行方不明になっていた筈じゃない」

 

 ギャラリー「俺は一回[太陽]の実物を見たことがある、ナンバーも同じだし、たぶん本物だぜ」

 

 

 

 

 S13のドライバーは車内でハチロクと180の激しいダウンヒルバトルを見物していた。

 

 ???(うぅ、コレも違うか...近いけど全然太陽には程遠い加速だ)

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 J (ナン..ダヨ...今の、今の加速...ヤバかった

 シートに体がめり込むのを感じた、あんな短い直線で・・・この180ってこんなに速かった..のか?

 トリハダ立つの感じた、ゲームにそんな仕様があるのか知らないけど..今、ブルッときた‼)

 

 180は統一性が皆無なハチャメチャな走りをしていたが、カーブを右、左と曲がるうちにコントロールの正確さに磨きがかかっていった。

 

 ヤイチはマシンとの対話を始める。

 

 

 続く(←ここは本当にもうネタ切れ)

 

 

 

 

 

 

 

 




 いやぁもうちょいでSHADOW・GHOST編終わっちゃうよ~ここまで13話(番外編含め14話)、結構続いたΣ(゚Д゚ υ)
 本当に読んでくださっている皆様には感謝です。

 残り二話と次の章も頑張って書きますのでこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m


 おまけ

 ドライバー:SHADOW・GHOST

 トヨタAE86カローラレビン 2ドアセダン
 コンセプトネーム:RAVEN

 エンジン:4A-GEU改
 スーパーチャージャー搭載
 200PS
 ボディ:ボディの外板(一部)をカーボン製の物へ換装
 ロールケージ装着
 GTウィング装着
 ホイール:ADVAN Racing RG-D

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。