リク:悪役みたいな主人公。親しい人物とは基本的にタメ口で話す(物凄く口が悪い)。
身長が低い、160cmちょうど。
実は結構神経質で‐‐的な‐‐を抱えている。
井根:怪しすぎる探偵。
いつもお面姿でボイスチェンジャーで声を変えているため性別が分からない。
実は‐‐‐‐‐‐‐‐ー。
リョージ先生:物真似が下手(得意技ライントレース エェ...)。
自分がこうしたいと思ったことは必ず成功させるという信念をもっている。
この人については今回は色々やらかしてもらおうかなと思っています。
V・Racing♯24
窓から強い日の光が漏れてくる。
何度か瞬きをする、何かがおかしい。
昨日は確か洗面所で気を失った筈だとリクは思った。
今は何故か自分の部屋のベッドの上にタオルケットを掛けて横になっている。
しかもパジャマ姿で。昨日は帰って来てすぐにジャージに着替えた。
更にもうひとつおかしな事がある。
誰もいない筈の一階から何かを、おそらく卵を焼く音が聞こえる。
それどころか食パンを焼いた時のあの香りまでしてくるではないか。
リク(この時間帯に人の家勝手に上がり込んで飯作ってるやつといったらあのバカしか居ねぇな...)
階段を下りると料理の音は更に大きくなる、それに付け加え鼻歌まで聞こえてくる。
台所に入ると、夏だというのにトレンチコートを着こんだ人物がフライパンの中の卵をリズムにのせてかき回しているではないか。
リク「人の家の台所で何やってんだ!」
リクの声を聞くと慌てて顔に手を当て、何か確認した。
こいつの名は井根(イネ)と言うらしい、本名かどうかは知らない。
井根は探偵だ。
付け加えると性別不明で年齢不明、素顔も分からん怪しさMAXの探偵だ。
井根は顔に狐のお面を被っている。更にマイクとスピーカーもその中に仕込んである、喋ると女性と男性の両方の特徴を持つ音声が流れた。
井根「リクくん、君は一体何がしたいんだい?わざわざ忍び足で近づいて」
井根は背が高く足が長い、そしておそらく顔も小さい。(お面で顔の大きさが分かりにくいがサイズが小さいのはよくわかる。)
こんなモデル体型で何故探偵になったのやら、これこそまさに宝の持ち腐れというやつである。
リク「話をそらさず質問に答えろよ...はぁ、ヤッパいいわ、どうせいつもの[アパート追い出された]だろ」
井根「その通りだが、何か問題はあるかな?」
リク「図星なのかよ!だぁ~クソッ。
お前と話してると疲れるわ、ちょっと顔面のマッサージしてくる」
井根「顔面マッサージぃ?」
リク「あ?あぁ、俺さほら今目付き悪いだろ」
確かにリクのいつもより少し険しい表情になっていた。
井根「ふーむ、確かに違うな」
リク「実を言うといつもは表情作ってあんな顔にしてんだけど、俺の真顔ってこれなんだよね。
んで、いつもあんな顔にしてると表情筋がオカシクなるからマッサージするってワケ。
先になんか食ってろ、仕事の話はそのあとだ。」
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リョージ「お邪魔しまーす」
リクが井根と話していたそのころ、KITTにリョージが訪ねてきていた。
コウジ「おっ、アンタか、その後FCの調子はどうだい?」
愛想笑いをしているところを見るとあまり良くないようだ。
リョージ「いやそれがあんまり上手く決まらなくて...
ハハッ少し変更しようかなーっと思っていまして。」
コウジ「言っておくが再設定は受け付けないぞ」
リョージ「いえ、今日は僕のFCの用件ではなく...最近話題になっているSAのことで来たのですよ」
コウジ「何かの間違いじゃないか?ハハッそんなSAウチには無いよ♪
悪いね、紺のSAをお探しなら他を当たりな、品切でね。」
リョージ「ん?...今何と?」
リョージの声のトーンが変わり、少し低くなる。
コウジ「なんか変な事言ったかな?」
リョージ「あぁ、言ったとも...先生さ、一言も[紺]何て言って無いのだけど?」
コウジ「(げぇっ、墓穴掘った!)いや~さっきゲームのアップデート情報を調べていたらたまたまそのSAの記事を見つけてさぁ
ハハッ、特徴的なカラーリングだったから色を覚えててねぇ」
リョージ「それは奇妙ですな、先生もさっきまでゲーム関係のページを20種類くらい漁っていたのだけど....
そのうちSAの事を取り上げているものは四つ、そのどれにもカラー写真やカラーリングについて書かれている物は一つもありませんでしたよ」
コウジ「(ギィックゥ~墓穴掘った上に墓石まで作ってしもうた!)はぁ、しゃあねぇな。
確かにあれは、あの車は.....あのドライバーのものじゃねぇ。今は俺のだ。
そしてその車は、今ここにある。
お前が何を考えているかは大体分かる、あのSAに乗って自分のFCに応用出来るものがないか探したいんだろ。」
リョージ「おぉっ、そこまで読んでいましたか!
それなら話は早い、レンタル料なら幾らでも払いますよ!是非貸していただきたい。」
コウジは目を瞑る、暫くすると口を開いた。
コウジ「貸してやる、だがレンタル料は受けとらん。
何故かって?アンタがあれに乗ったところで何も掴めないからさ。でもまあ、まずはやってみるといい。」
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ニュルブルクリンク北コースに乾いたロータリーサウンドが響き渡る。
リョージ(エンジンは良好...)
フルブレーキング、右に旋回する。
リョージ(ただ...なんだこれ...!
少なからずショックだ..RX-7はその挙動の素直さが売りなのに、このSAからそれは微塵も感じられない。)
リョージはなんとかリクのSAを操ろうと走り方を変えて試すが、一向にSAは思い通りに走らない。
それどころか走り方を変えれば変えるほど操りにくくなってしまう。
コーナーでSAの動きがカクカクとぎこちなく揺れる。
リョージ(基本はアンダー強め、荷重移動を起こすと一瞬でオーバーに転ずる、だが姿勢を安定させようとするとまた強いアンダーが発生する。乗りにくい...ニュートラルステアが掴めない。
おまけに...このウィング全く効いてない!付いてる意味あんのか!)
ストレートをアクセル全開で走っても所詮ほぼ無改造の13B。
限界で250ps、それに加えNAなのでリョージのFCに比べれるとトルクに欠ける。
ギアも加速重視のクロスギア、伸びが悪い。
旧式の空力パーツのせいでダウンフォースも稼げていない。
この時リョージには何故豆犬がこのSA乗り続けているのかが理解出来なかった。
リョージ(一つ誉められる所があるとすればエンジンのフィーリングくらいだ。
エンジンはストレス無く、気持ちよく吹け上がるのだが...足回りはひどいものだ。
こんなのでどうやってあんなドライブを...)
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背もたれ付きの椅子に腰掛け、お湯で暖めたタオルを顔にのせる。
あとは30秒間じっとしていれば顔面の筋肉が緩んでくる。その感覚は見ただけでは分からないくらいリラックス出来るらしく、リクは既にいびきをかきはじめていた。
いつの間にかまたあの白い空間にいた。
リク(ここは....またかよ...そんでいつも通りコイツいるし、ナンなんだよ!)
豆犬「まあそう言いなさんなって!それに俺が消えたらオマエそうとう困るよ」
リク「何で思ってること駄々漏れなんだよ!」
豆犬「俺はオマエのもうひとつの人格みたいなものだしね。ビリー・ミリガン知ってるだろ。」
リク「てめぇ、アレみたいな感じのヤツなのか?」
豆犬は顎に手を当て、不適な笑みを浮かべながらこの質問に答えた。
豆犬「例を出した割にはちょい違かったかもな。
俺はオマエさんの制御装置みたいなモンさ。
おっとおっと、ますますワケが分からなく成ったようだな。思い出してみろよ小6の時のアレをサ。
そのために今日はあんな夢を見せたんだから。」
リク「夢だあ?」
豆犬「おや?そろそろ目が覚めるみたいだぜ。
試しに俺は一日だけオマエの制御を止める、自分が何をやったか思い出してみろ。」
だんだんと視界が霞んでくる、体がテレビの砂嵐の様に霞んでゆく。
リク「冷った!タオル冷えてる!」
タオルを洗おうと洗濯機の蓋を開けると、とんでもない物がそこに入っていた。
血のこびりついたジャージだ。
リク「これって昨日の...」
リクの頭の中に急に、驚くほど鮮明に昨日記憶が蘇る。
さらに驚きなのが心当たりの無い記憶までもが浮き上がって来るのだ。
洗面所で気絶した後、すぐに起き上がり血だらけのジャージを洗濯機に放り込んだ。
そしてパジャマに着替え、VRダイバーを起動させコウジにSAを預けに行った。
リク(嘘だろ...なんだよこれ.....心当たりが無さすぎる。
もう幾つか思い出した、今日見た夢のことだ。)
続く
リク「やっとだよ!やっと主人公出来るよ!
前回までなんだったんだよ本当によぉ~」
海苔「いや、その...オマエ影薄いからストーリー考えにくいんだよ!」
リク「誰がそう設定したと思ってんだよ!!!!」
海苔「すうぅ...おぉれだ!俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ!
俺だあああああああああああああああ!!!!!」
リク「やかましい...」
海苔「ワオいきなり冷たーい」