リク:悪役みたいな主人公。親しい人物とは基本的にタメ口で話す(物凄く口が悪い)。
身長が低い、160cmちょうど....と本人は言っている。
実は結構神経質で精神的な障害を抱えている。
井根:怪しすぎる探偵。
いつもお面姿でボイスチェンジャーで声を変えているため性別が分からない。
実は‐‐‐‐‐‐‐‐ー。
リョージ先生:物真似が下手(得意技ライントレース エェ...)。
自分がこうしたいと思ったことは必ず成功させるという信念をもっている。
お面の顎をクイッと持ち上げ、僅かに出来た隙間にスプーンを滑り込ませる。(ズズッウ)
井根「うん、不味いね、美味しくない」
井根はそう言うと、一口しか手をつけていないスープを捨てようと流しへ持っていく。
リク「そんなに不味かったか?」
不味いと言われたスープをリクは何食わぬ顔でズビズビと啜る。
リク「普通だけどな...」
井根とリクはキッチンで夕食をとっていた。
しかし、リクが作る料理はどれもデキが酷く、食べれらた物ではない。
井根「リク君...キミ味音痴だろ。
絶対コーラと言ってルートビア渡しても気づかないタイプだろキミ」
リク「まずルートビアを飲んだことが無い、湿布みたいなんだっけ?
そんなの飲むよりこっち食った方がマシだわ。飲みほそっと」
両手で器を持ち上げ口まで運び、グビグビと飲み干す。
リク「あぁ...そうだ、仕事の話だっけ?
えぇっと資料は...ここか。」
自分の座っていた椅子の下から茶封筒を取り出す。
井根「なんてところに隠しているんだ!」
リク「如何にもってトコに隠すよりはずっとマシだと思うぜ」
茶封筒の中からは時刻表や、やたら長い文章の書かれたもの、遂には車の分解図までもが出てきた。
リク「手筈をもう一度確認する。
今回の作戦で俺はまずこのチームに挑む」
リクはSTEEL BLADEと書かれた資料を指す。井根は机の上に置かれた資料を一瞬で読み終えるが.....
井根「...ふぅん、なるほどなるほど......
これちょっと変だよ、リク君のマシンじゃとてもじゃないけどこの[ランス]の乗っているパガーニ・ウアイラに追い付けない。」
一瞬リクは[痛い所を突かれた]という顔をしたがすぐに切り替えす。
リク「それについては打開案がある、問題点を先に話した方が良さそうだな。」
ハッキングと書かれた資料を井根の顔(正確にはお面)の前に突き出す。
リク「制限時間はせいぜい40秒が限界、その僅かな時間でV・Racingのメインサーバーをハッキングしてほしいんだけど、頼めるか?
詳しい説明はここに書いてある。」
井根は何かブツブツ呟きながら資料に目を通す。
その間にリクは奇妙な行動を取っていた、机の下にてを入れて何かをまさぐっている。
井根「40秒か~、まあ頑張ってみるけどもねぇ」
リク「その物言いは何かありそうだな、ありのままを話してくれた方がコッチとしては嬉しい。」
井根「この作戦の大部分の問題は君が原因じゃないかと思ってね。」
一瞬その場がしんと静まりかえる。
リク「は?」
井根「パターン1:キミの戦闘力不足による失敗」
リクの机の下を探る手の動きが荒くなる。
井根「パターン2:誰かにバレる、集中力と演技力に欠けるキミには大いにあり得る事だ」
今度はゴリゴリという歯ぎしりの音がキッチンに響く。
井根「パターン3:エイトの妨害カッコ二度目カッコ閉じ。
パターン4:キミ絶対何か企んでるだろ、例えばエイトへの復讐とかさ。
ところでキミが先から探しているものはこれかな?」
井根は何かを素早く持ち上げ、振りかざし机に突き刺す。
リク「ほ、包丁!?」
井根「何か変だと思ったんだよね~、朝とテンション違うし、朝台所使った時は包丁立てには包丁が三本あったはずなのに一本無くなってるしさ。
まあ、話くらいは聞いてあげられるよ。」
リクは面倒くさそうにため息をつく。
リク「話すことは無い........
だが....だが、質問がある。非常に聞き難いのだが、お前性別はどっちなんだ?」
また暫く沈黙が訪れる。
井根「ず、図々しいにも程があるとは思わないのか!ボクは帰る事にする!」
井根は椅子から立ち上がると、逃げるように家から出ていってしまった。
リク「行ったか...この質問をしておけばお前は出て行くって分かってたよ」
井根が居なくなると、リクは、息絶え絶えで床に崩れるように倒れた。
リク(あっぶねぇ、もうちょいでってとこだった
無意識的に凶器を用意していたとはな.....
殺人衝動か....俺は今までどうやって気をそらして...)
ふと目を開けると、リビングのソファの上に置かれたVRダイバーが視界に入る。
途切れ気味だった息もすんなりと整い、吸い寄せられる様にVRダイバーに近づく。
リクはVRダイバーをひっ掴み、駆け足で自分の部屋へ向かった。
部屋に入るなり鍵を閉める。
リク(どうせアイツは戻ってくる、鍵を閉めるのは当たりまえだ)
ベッドに倒れ込み、VRダイバーを装着し、スイッチを入れる。
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揺れる車体を無理矢理制御する。
タイヤの軋む音、アフターファイア、全ては耳には届くが意識には届かない。
感覚は全ていま自分が座っているシートに集中している。
豆犬(ブランズハッチでは速度を落としすぎるのはご法度だ。
ギアを高速で保ちつつ、ブレーキは落ち着いて...
・・・んな事どうでもええわ!考えてられっか!)
ギア5速へシフト、後付けのスピードメーターは170kmを示し、ヘッドライトに照らされたアスファルトが鈍く輝く。
緩やかに減速しステアリングを切ると、車体は傾き、若干横滑りしながらカーブを進む。
タコメーターの針がレッドゾーンへ放り込まれる。
ふとリクはルームミラーに目をやる。
リク(よし、誰も居ないな。
こういう気持ちよく走ってる時に限って誰か来るんだよなぁ)
そう思った瞬間後方から13B独特のロータリーサウンドが聞こえてきた。
続く