V・Racing   作:海苔 green helmet

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 登場人物

 リク:悪役みたいな主人公。親しい人物とは基本的にタメ口で話す(物凄く口が悪い)。
 身長が低い、160cmちょうど....と本人は言っている。
 実は結構神経質で精神的な障害を抱えている。

 井根:怪しすぎる探偵。
 いつもお面姿でボイスチェンジャーで声を変えているため性別が分からない。
 実は‐‐‐‐‐‐‐‐ー。

 リョージ先生(華村 竜仕):物真似が下手(得意技ライントレース エェ...)。
 自分がこうしたいと思ったことは必ず成功させるという信念をもっている。


V・Racing ♯30

 今まで生きてきた中で最も返答に困る質問を挙げていくと本当に自分が情けなく思えてくる。

 だから自分をあまり好きになれない、一人の人として存在出来るかが怪しい。

 

 [将来の夢は何?]とか[君の特技を教えて!]とか[今のギャグ笑えるよな?]とか[なんであの子達を殴ったの!?]なんてのもあった気がする。

 あと...[好きな人とかいるんですか?].....。

 これ以上は考えないようにしよう。

 

 

 リクと井根は町に買い物にきていた。

 井根はいつもの狐のお面ではなく、サングラスにマスクとソフト帽で顔を隠していた。

 

 井根「はい次これもって」

 

 井根から大量の紙袋を渡されたリク、既に両手には大量の荷物が抱えられている。

 

 リク「だからもう紙袋持てねぇよ!

 ところで質問なんだけど、何で俺がお前の買い物の手伝いさせられてる訳?」

 井根「買い物はあくまでもついでだよ。

 今日の本命は取引先との交渉だからね。

 大人しくしててよぉ、あとなるべく笑顔で、君目付き悪すぎ」

 リク「寝起きだからだ!朝のルーティーンぐらいちゃんとやらせてくれよ...」

 井根「支度が終わるのを待っていたら遅くなってしまうでしょう。

 大体キミはこの間そのルーティーンでボクを待たせっきりにし.....」

 リク(なんだよ説教か、無視しよ)

 

 井根の話に全く耳を貸さず、商店街の色褪せた看板に視線を反らし足を進める、軽く相づちを打っておけば勝手に話が流れていくと考えながら。

 

 井根「あっここだ!」

 

 二人はレンガ作りの本屋の前で足を止めた。

 

 リク「本屋が取引先?」

 井根「いーや、ここが待ち合わせ場所なの。

 てか多分もう中にいるね」

 

 突然、井根は携帯電話を取り出しメールで誰かとやり取りをしだした。

 

 井根「おっとどうやらキミは警戒されてるみたいだね、入って来ちゃダメだって。

 悪いけどここで待ってて」

 

 井根はそう言い残すと本屋へ吸い込まれるように消えていった。

 

 リク(急に暇になったな...)

 

 ひとまず近くのベンチに荷物を置き、自分も腰掛ける。

 

 リク(かぁ~っ、暇になったな、これといってやることも無いし、何か考え事でもするか。

 さてと何を考えよう。

 あっそういやもうすぐ夏休みじゃん、確か部長大会が有るとかないとか言ってたな。

 面倒くせぇ、ノリと部長の勢いでこの部活で入っちゃったけど....くぅ~っ、ここまで面倒だとは..)

 

 こんなことを考えていると何処からか声がした。

 

 泉田「戸頭さん?」

 

 視線を上げるとそこには、背の低いメガネを掛けた女の子がリクのことを見つめていた。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 例のRX-8はどうやらエイトが手放した後に、無名のチューニングショップに持ち込まれたらしい。

 そのショップのオーナーはRX-8に更なる改造を加えた。

 それだけに留まらずそのオーナーはRX-8を使ってショップの宣伝をしているとの事だ。

 その内容は、幻とバトルすることが出来て、勝てば景品として幻が貰えると挑戦者を募りRX-8とバトルさせる、しかし負ければショップのステッカーを車に貼られるというものだ。

 

 リョージは挑戦者側になり、幻を撃破し、それを獲得しようと計画した。

 

 

 フロントガラスを水しぶきが激しく殴打する。

 雨の影響か、前の車のテールランプの光が歪んで見えてしまう。

 

 銀色のRX-8は、追跡してくるその黒いGT-Rとギリギリのドッグファイトを繰り広げていた。

 

 V・Racingオリジナルサーキットのレイクサイドサーキットは常に路面が濡れている。

 天候はランダムで変更されるだが....

 湖をの周りを周回するコースが故か、湖の水が氾濫しコースが水没しているセクションも存在する。

 

 リョージはFRであるRX-7FC3Sがウェット路面で不利だということを理解していた。

 

 リョージはオーガからR35を借りだし、これを使い幻を撃破しようと考えたのだ。

 自分の興味の為ならば恥もプライドも理性すら捨て、自分が満足するまで探求し続ける。それがリョージという男の人格に形成されたまるで呪いのような欲望、MAD DISIRE(狂った欲望)である。

 

 ストレートで黒いR35がRX-8に追い付く。

 だが、抜くまでには到らない。すぐにカーブが迫る。

 R35程の駆動力が有ればウェット、ドライ関係無しにFRである[筈]のRX-8をオーバーテイクすることなど簡単である。

 しかし、何故かRX-8はR35と互角に立ち上がる上に、R 35を遥かに凌ぐコーナリングスピードを見せている。

 

 リョージ(奇妙だ...挙動が安定している。立ち上がりでもアクセルの開度を調整している素振りなどみせない。

 面白い、なるほど...オモシロイ!

 まさかとは思ったが....随分と過激なマッドサイエンティストにカスタムされたな幻よ。)

 

 RX-8にはつば付きニットを被った金髪の女性が乗っていた。

 彼女はショップの雇われドライバーでプレイヤーネームを[ハムサンドイッチ]という。

 

 ハムサンドイッチ(やっぱり上位プレイヤーだけあって簡単には勝たせてくれないわね...

 まだまだ本気じゃないのがひしひしと伝わってくる!

 楽しくなってキター!

 勝てば名のあるプレイヤー倒したとあってうちのショップ知名度アップすんじゃん

 知名度が上がれば客が来る!客が来ればテストドライバー兼宣伝担当の私にもトーゼン利益が出る!

 こんなの勝つしかないじゃん!)

 

 二台のマシンは路面が濡れているにもかかわらず、綺麗なライン取りでカーブを抜けていく。

 さながらその様子はドライ路面を走っているようにしか見えない。

 

 カーブからの脱出、R35がRX-8の背後に迫る。

 天候は雨、前車が掻き出した水が霧を作り出している。視界が悪くまともに前など見れたものではない。

 

 リョージ(予想以上に手強いかもしれない。

 だが、頭の中の狂った欲望がそいつに勝ちたいと叫んでいる!それを執拗に望むのなら...手に入れるしかないよな、その勝利を!....)

 

 

 




 まず始めに謝らせてください。
 え~と...だいぶ投稿期間を空けてしまって本当にすみませんでしたm(_ _)m
 いくら不定期と言っていたとしてもこれはさすがに開けすぎました。

 それはそうといつの間にか1000UA越えてましたね....
 ヤバい!嬉しすぎて感想が出てこない!ヾ(o゚ω゚o)ノ゙
 V・Racing を応援してくださっている読者の皆様、本当にありがとうございますm(_ _)m
 これからも頑張って書いていこうと思ってます。

 実は[幻の追跡編]そろそろ終わるんですよねぇ。
 [追跡編]が終わると何があるって?それはもちろん最終編ですよ(最終編にする予定)
 え?伏線投げっぱであらすじの「最新のスーパーカーも登場予定!」も回収されてないって?
 安心してください!最終編長いですよ!(履いてますよ風)
 これからのストーリー展開で上手く区切れる部分が見つからないという理由で最終編とさせていただきます。

 とりあえず回収仕切れないなと思った伏線やらは番外編とか出してなんとかしようと思ってます。

 でもこれだけは確実に言えます [この物語は完結させる] 
 ・・・フラグじゃないよ!?
 
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