東方異形機械《トウホウイギョウキカイ》   作:GUM【グム】

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昨日に続いてお詫び投稿です。


19話 彼の「中」

ザシュッ

 

「……ガ………ボァッ…」

 

ドッ

 

 

 

 

「…7匹目。妖怪ってのァ皆この程度なのか?」

 

「強いものは本当に強いよー。地底とか、妖怪の山とかには怖いくらい強力なのがわんさか…」

 

 

俺と小傘は、本来の目的である妖怪退治を行っていた。

この色々と欠陥が多い身体でどこまで戦えるかを試したかったのだが…。

 

どれもこれも、弱小すぎる。霊夢には「大したことない」と言われたがその通りだ。

バスターソードの一薙ぎか脚の一蹴りで倒れてしまう。

その割にこちらを認識するや否や真正面から突っ込んでくるので対抗せざるを得ない。

見るからに低脳そうな、何とも言えない妖怪らしい容姿だ。後者は人の事を言えないが。

 

 

しかしコイツ等木っ端妖怪が弱いのであって、個体によっては凄まじい力を持つ者もいるらしい。

慧音もかなりの力の持ち主だろう。能力の詳細は昨日の説明では正直よく分からなかったが…。

 

幻想郷縁起には「鬼」だとか「天狗」だとか、色々な妖怪の種族名が表記されていたが、

それに該当する者の情報は見てなかったな…。まァ、そうそう会うことはないだろう。多分。

 

 

「それはそれで興味あるが、戦いたくはねェな…。まだこの世界の「強さ」の基準を知らねェし」

 

「知らないほうがいいかもよ?まぁ、強い妖怪はだれかれ構わず襲い掛かったりしないけど…」

 

「穏便にいきたいモンだな。…さて、この辺の妖怪の強さも分かったし、そろそろ帰るか。」

 今は大体10時半ちょっとってトコか。昼までは掛からなかったな」

 

「はぇー…アルくん、太陽見ただけで時間分かるんだね…」

 

「感覚だ、感覚」

 

「ウソばっかり…」

 

 

実は体内時計で何となく予測しただけで、太陽を見たのは参考程度だ。

小傘を適当にあしらう。実はかなり疲労がたまっていた。

 

 

「んあ゛ー…疲労感が凄いな…。一応仮眠はしたんだがこのガタガタの身体じゃ負担が…」

 

 

 

文字通り、身体が軋むような感覚に苛まれる。この2日で色んなことが起こりすぎた上に、

連日の無茶でほとんど休めていないも同然だ。倒れることでの強制睡眠は寝ることとは思えない。

今の俺の最も優先すべき行動はとにかく情報を集めることだから仕方ないと言えば仕方ないが…。

 

…いや、仕方なくないな。

 

 

 

「大丈夫?帰ったら少し寝たほうがいいんじゃない?」

 

 

心配そうに俺の顔を覗き込む小傘。どうもさっきからやたらと密着してきており、

流石にさっきまでの戦闘中は少し離れた所に待たせておいたが、

また今も俺にピッタリと引っ付いて歩いている。歩幅合わせるの結構辛いが我慢だ我慢。

 

 

「そうだな…そうさせてもらうか」

 

 

どうも、周囲の人物を振り回している感じがしてならない。いや、実際振り回しているのだが…。

バスターソードの重みをやけに強く感じながら、俺達は里へと帰還した。

 

 

 

 

 

==================

 

 

 

 

ガラガラガラ…

 

 

「ただいまー!」

 

 

仮拠点の戸を開け、元気に叫ぶ小傘。逞しいなこの娘は…。

 

 

「あー、小傘ちゃん。アルケーもお帰りー」

 

 

玄関近くにいたネーナが出迎えてくれた。

…その服(インナー)は春先の朝には寒くないのか…?

 

「ただいまァ」

 

「うわ…なんか超グロッキーな声…。どうしたの、何かあった?」

 

 

怪訝そうな顔で、しかし心配そうに聞いてくる。妙に鋭い…のか?小傘が鈍いだけか…?

ちらりと小傘を見る。俺の視線に気付いた小傘は、少し照れくさそうに頬を掻いた。

…やっぱり、何か鈍そうだな。可愛いから許す。

 

 

「…いや、寝てない疲れが出ただけだ、心配ねェ。ちょっと寝る」

 

「帰って早速…?まぁいいけど…」

 

「悪ィな」

 

 

軽く手を振り、奥の部屋へ入る。色々話したいこともあるが、とりあえず今は睡眠をとりたい。

ここでふと思い出したことをネーナに尋ねた。

 

「そういや、すばめとリトルは何処行ったんだ?」

 

「お散歩だって。リトルのことを慧音先生に話に行くんだってさ」

 

「あァ…帰ってくるの昼前って言ってたし、仕方ねェか」

 

「帰ってきたことは言っとくから。あ、布団いる?」

 

「掛け布団だけで十分だ」

 

「りょーかーい」

 

 

見知った家のように押入れから羽毛布団を出してくる。案外家庭的なのか?

 

 

「これでいい?」

 

「結構結構ォ。そんじゃ失礼」

 

「はいはい、おやすみー」

 

 

ネーナはそっと部屋の障子を閉めてくれた。口調が荒っぽいところもあるが、優しいんだな。

そんなことを思いながらバスターソードを外して壁に立てかけ、横になって布団を被る。

柔らかく、温かい感触に包まれ、あっという間に眠りについてしまった。

 

「布団ってのは…最高の発明品だなァ…」

 

 

 

GNW-20000 OS:type-2 …Logoff

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

...GNW-20000 <ARCHE GUNDAM> now information

 

 

........

 

Status<Inside>:Normal

Status<Outside>:Head‥Left eye Damaged

Left arm‥Tremendous damaged

Right arm‥No problems

Body‥No problems

Left leg‥No problems

Right leg‥Tremendous damaged<Simple repair completed>

 

Total damage rate‥‥‥47%

<Dangerous state...Take some kind of measures.>

 

........

 

 

OS Status:OS-1 .......〈Can't Intervention〉(The cause unclear)

OS-2 .......〈Now setting〉

 

 

TRANS-AM system:Possible(Non-recommendation)

 

 

........

 

 

. . . I confirmed unconfirmed program access. The cause is unclear.

I take it as a high-risk virus and lock a program........Lock completion.

A lock program name: "ALI AL-SAACHEZ" is isolated by the most important program file.

 

 

I received interference of someone, and OS-1 was damaged.

I am searching the cause…A kind of virus and expectation.

Because OS-1 was renewed by a bad program, it is finished forcibly.

In addition, the reboot becomes impossible by high pressure from the outside.

 

 

I change a program to OS-2 and am operating now.

The bad program detected by OS-1 has been isolated.

I investigate the details and establish the limiter for this program.

 

 

The damage by the bad program only in OS-1.

There is no reaction of the damage other than it.

I cannot deny the possibility of the second outside interference.

I raise a caution level to level 8.

 

 

 

I finish automatic setup........

 

 

 

――OS-2 Shutdown――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

==================

 

 

 

「…うへ、もう寝ちゃった?早すぎでしょ…」

 

 

アルケーが部屋に入って大体5分。

MSの寝てる姿ってどんなのだろうとふと思ったので、襖を少し開けて中を覗くと、

布団を雑にかぶって横になっていた。思ったより人間臭くて笑いそうになる。

 

 

「まあ、よく寝てるみたいだし寝させてあげようかな…」

 

「それだけ疲れてたってことなのかなぁ」

 

「そうね…………って、きゃあっ!?」

 

 

いつの間にか後ろに小傘が立っていた。

び、ビックリしたぁ…。変な声出ちゃったじゃない…。」

 

「あっ!今驚いた!?驚いたよね!わーいわーい!」

 

 

当の本人はぴょんぴょんと跳ねて嬉しそうにはしゃいでいる。

そういえばこの娘の能力って、これだったわね…。

 

 

「もう…急に後ろから話しかけないでよ」

 

「えへへー、ごめんなさい」

 

「まぁいいけど…。ところで、何してたの?アイツたぶんかなりタフだと思うけど…。

 それだけ疲れるようなことしてたの?」

 

 

「…うん、ちょっと、ね」

 

「え…?」

 

 

「…ううん、妖怪退治にちょっとだけ手こずっちゃっただけだよ。気にしないで」

 

「そ、そう?それならいいけど…」

 

「うん、心配かけてごめんね、ネーナちゃん」

 

「大丈夫ならいいのよ。それじゃ、私も部屋に戻るわ」

 

「うん、わちきはしばらくアルくんのところにいるよ」

 

「…お熱いことね…程々にしときなさいよ」

 

 

ふぅ、と半ばため息混じりの息をつき、部屋へと向かう。

私も小傘ちゃんくらい素直ならいいんだけどな…。

 

しかし、あの時少し俯いたのは何だったのだろう。声のトーンも少し下がってたし。

何かあったのか、それとも本当に「妖怪退治」とやらに手こずっただけなのか。

それは私にはわからないけど…。何か、妙な感じがした。引っかかるというか何というか…。

 

 

ま、私の考えすぎか。アルケーに聞けば分かるだろうしね。

 

 

 

 

 

 

「ふぁ……なんだか眠くなってきちゃった…。もう一回寝ようかな……

 

 

 ……………っくしゅんっ!…ぅー、やっぱりインナーじゃまだちょっと寒いなぁ…」

 

 

 




お詫びはまだ続くかもしれません。



英文はかなりWeblio様に助けてもらいましたがあらかた自分で作成しました。
一応理にはかなっている意味にはなっていると思います…。


それでは、また次回!
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