東方異形機械《トウホウイギョウキカイ》 作:GUM【グム】
___<pm 15:00>博麗神社
「着いたー、ここが博麗神社だぜー」
ジンジャ。日本の神を祀る建物か。
ここは日本ということか?
じゃあ日本人はここに来る度、あんなクソ長い石段を登らなきゃならんのか…
ただでさえ1基なくなってる擬似GNドライヴを
そうバカスカ使うわけにもいかねェし、仕方なく歩いて登ったが…
「ゼハッ…ハァ…ヒューッ…ヒューッ…ゴホッガハッウォェエッ」
何だコレ。
滅茶苦茶しんどい。
そうか。これが疲れってやつか。
「何だもうバテたのか?情けないなー」
自分は飛んでやがった癖に…!!
「霊夢ー、いるのかー?」
あのガキャァ…当事者置いてけぼりでどんどん話進めやがって…
ちったァ休ませろよ…ったく。
「魔理沙?何の用よ」
あん?また女の声が。
この声の主がマリサの言ってた「レイム」って奴か。
「客だぜー、外の世界からのー」
「…ハァ、ちょっと待ってなさい」
…なんかあからさまに溜息ついたな。
はてさて、一体どんな奴なんだか…
「…げっ、またとんでもない異形の化物が迷い込んできたわね。面倒だわ」
「やかましいわァ!?」
「冗談よ」
タチ悪ィ…。
いきなり失礼な事言ってきやがった女。
赤と白のなんかフリフリした服。
黒髪を…リボン?みてェなので縛ってある。
何か和風なのか欧風なのか洋風なのか分かんねェな。
「とりあえず入って。詳しい話は中で聞くわ」
そう言い、俺とマリサを神社の中に案内した。
___<pm 15:15>博麗神社 客間
「畳」を敷き詰めた部屋。
レイムとマリサ隣り合って座っており、その前に俺が座る、という配置。
日本茶と「煎餅」なる食物を出してくれた。
美味ェ。
米を揚げたものだろうか、かなり硬めだが食べ応えがある。
味付けは恐らく日本の伝統調味料・醤油。
コレがなかなかいい味をかもし出している。
そして茶と実に相性がいい。
やっぱり食文化は俺らには到底到達できない深みがあるらしいな…
当たり前だが。
二人は俺がどこで煎餅を噛み砕き咀嚼しているのかしきりに聞いてきたが、
自分でもよく分からないので適当にはぐらかしておいた。
「私は
「…ミコ?なんだそりゃァ」
「外来の妖怪なの?やっぱり面倒だわぁ…。
で、アンタは何者?」
いろいろ癪に障ったが、まァいいだろう。
というか何気なく無視されたような…それもまァいいが。
「…アルケーガンダム。それ以上の事は何も知らねェというか、覚えてねェ。
あと俺は妖怪じゃねェよ、れっきとした
「「もびるすーつ?」」
綺麗にそろって小首を傾げつつ素っ頓狂に聞いてきた。
「あァ?お前らMSも知らねェのか?」
「知ってるも何も初耳なんだぜ。
さっきは機械としか言ってなかったからな」
「なんか早苗から聞いた事あったようなないような。スーツってことは着るの?」
驚いた。
こいつら、MSそのものを知らないらしい。
だから俺の事を妖怪って言ってたのか。
というか着るって。いや間違いではないけどよォ。
「ァー…説明すんのダリィなァ」
「元の世界に帰りたいんだろ?だったらコイツと紫くらいしかどうしようもないぜ?」
「いや、多分俺のもといた世界は無い」
「…どういうこと?」
急にレイムの顔付きが変わる。
「撃墜されてるか、あるいは設計図ごと抹消されてるかのどっちかだろうなァ」
「何かの兵器みたいな言い分ね」
「そりゃァそうだ、俺は兵器だからなァ」
…何だ?
二人が黙っちまった。
見た目で分かるだろ、普通。
「…じゃあ貴方、もとは「物」だったの?
その、モビルなんたらとかいう」
「「物」って言うかどうか怪しいがなァ…。
少なくとも生命を持って生まれてきたモンじゃねェな。
自分でも分かんねェんだよ、なんで今こうして生きてるみてェに振るまれるのか」
「…これは紫に言っといたほうがいいかもね…」
「かなり異常だぜ…物に完璧な生命が宿るなんて…」
さっきから失礼な奴らだな、誰が物だ、誰が。
何か二人がヒソヒソ話してやがるので、俺はそっちのけで
煎餅を一つかじった。
バリッバリィ
バリ…
「…硬ェ」
さっきより硬い気がしたが、気には止めなかった。
___<pm 16:00>博麗神社 客間
「…で、俺は結局どうすりゃいいんだァ?」ダラーン
畳の上に寝転がりながら気だるさ満載で聞く。
「さぁね…アンタが元の世界に帰れないなら私達にはどうしようもないわ」
「そォか…ま、多分どうせロクでもねェ世界だったんだろォ、
俺の外見で造った奴の意図が見て取れるし」
「確かにとてもまともな人間が造ったものとは思えないぜ」
「この手の長さはまァまァ役に立つけどなァ」
「確かに簡単に遠くまで届きそうだぜ」
いつの間にかマリサと打ち解けてた。
マリサの正式名称は
これからはイントネーションに気をつけて呼ぶことにしよう。
「…その様子だったら心配ないだろうけど、一応言っとくわよ。
アンタがこのままココで暮らすつもりなら、他の連中には一切危害を加えないこと。
むしろアンタ強そうなんだし守ってもいいくらいだわ」
「誰も危害なんざ加えねェよ、向こうさんから襲ってきたら話は別だがなァ。
あと守るって、何からだよ」
上体をゆっくり起こしつつ、尋ねる。
「妖怪よ。もっとも、多分アンタよりずっと弱い奴らばっかりだけどね」
「妖怪ねェ…。どんな奴らなんだァ?」
「多種多様よ。烏天狗とか河童とか…」
「まァ、会えば分かるだろうなァ」
「ま、とりあえず今日はここに泊まっていきなさい。どうせ行くあてもないんでしょ」
「ご名答ォ。お言葉に甘えさせてもらうぜェ」
思わぬ幸運。
実際森で寝たときえらい寝苦しかったし。
再び畳に横になろうとした時。
グゥゥゥゥゥゥ~…
「「「………………………」」」
「「!?」」
「…あァ!?」
何だ…今の音は…
俺の腹から鳴ったのか…!?
3話 おわり
サブタイトルって難しいですね。
ではでは次回もおたn(ry