ハイスクールD×D×R 仮面の英雄の物語   作:ひまわり先生

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お待たせしました。
GWにもう一話乗せようと思ってましたが無理でした。すまん。

そして今回は10000字を超えてしまった!!!
ウィザード出すために話を盛りすぎた結果、超大作となってしまいました。
ですので気長に読んでいってください。

さぁ、小説タイムだ!(`・ω・´)


1×11:指輪、輝きます!

~Side:マサヨシ~

 

 

「さて、説明してもらおうかしら」

 

 

俺、一誠君、アーシアの3人は現在オカルト研究部の部室で事情説明を要求されていた。

 

 

「ああ、まずは一誠君から頼む」

 

「はい」

 

 

一誠君は依頼者の事、悪魔祓いの神父と対峙したこと、そして、

 

 

「アーシア、加護のことを言ってもいいか?」

 

「ッツ・・・・はい」

 

「加護とは何のことかしら」

 

「フリードってヤツが言ってたんです」

 

「僕らは堕天使の加護なしでは生きていけないって」

 

「なるほど、つまりあなたははぐれシスターってことね」

 

「はぐれシスター?」

 

「『教会』から追放された者のことですわ」

 

「ちなみにそのフリードっていう人もそうなるね」

 

「はい、私は教会を追放され、堕天使の方々に保護していただきました」

 

「なぜ、あなたのことを保護したのかしら?」

 

 

グレモリーさんの疑問に対しては俺が答えた。

 

 

「それは彼女が神器所持者(セイクリッド・ギア ホルダー)だからだ」

 

「何ですって!!」

 

「・・・・」

 

 

グレモリーさん達が驚く中、説明を続けていく。

 

 

「グレモリーさんから渡された資料を軽く読んだけど、堕天使陣営が神器(セイクリッド・ギア)を収集してるとあったからな」

 

「だから、彼女の神器(セイクリッド・ギア)目的で保護した・・・」

 

「たぶんそれで正解だ」

 

 

俺自身も資料に目を通しただけだったため、具体的な回答はできなかった。

そして、俺が知っているのは彼女の身の危険だけだった。

 

 

「アーシアさんだったわよね、あなたの神器(セイクリッド・ギア)と堕天使に保護された時のことを話してもらえないかしら」

 

 

グレモリーさんが事情を聞こうとするがアーシアは言葉を発せられないでいた。

 

 

「グレモリーさん、俺とアーシアさんの2人で話させてくれないか」

 

「彼女は悪魔を信用していいのかという疑問を抱いているんだ、だから頼む」

 

 

彼女は考えるそぶりを出して、俺の頼みに答えた。

 

 

「ええ、分かったわ、5分間だけ席を外します」

 

 

彼女は部員を引き連れて部室から出て行ってくれた。

 

 

「さぁ、お茶でもしようか」

 

 

~Side out~

 

 

~Side:アーシア~

 

 

今、私は悪魔の人達のところに連れられてきて、神崎さんと二人っきりになりました。

”カチャン”と私の前に紅茶の入ったカップが置かれた。

 

 

「俺のお気に入りのアールグレイだ、冷めないうちにどうぞ」

 

 

そして私の前に、砂糖の瓶とミルクを置く。

あの時と変わらず、優しく接してくる神崎さんを見て、ずっと不安を感じている。

 

神崎さんは悪魔なのか、あの優しさは演技なのだろうか、今

 

 

「目の前にいる人を信用していいのだろうか・・・かな」

 

「!!!」

 

 

神崎さんは私の思っていた事を的確に当てた。

 

 

「そうだね、最初の疑問から解決しよう」

 

 

そう言うと彼は、ネックレスのロザリオを外して机においてくれとの事だった。

私は彼の言う通りにロザリオを置くと彼はすっと手を伸ばした。

 

 

「ダメ!!」

 

 

もし悪魔であったのなら触ったらとてつもない激痛を襲ってしまう。

しかし、私の心配は杞憂に終わった。

 

 

「うん、綺麗なロザリオだね」

 

 

彼はロザリオを何事も無いように吟味していた。

 

 

「この通り、俺は悪魔じゃないよ」

 

「ありがとう」と言い、私にネックレスを返してくれた。

 

 

「本当に君は優しい子だね、修道女でありながら悪魔の身も心配してくれるなんて」

 

「だから私は『魔女』なんです」

 

「『魔女』とはどう言う・・・」

 

 

「私の、アーシア・アルジェントの物語です」

 

 

===================================

 

 

生まれて間もなく私はヨーロッパの大きな教会の前に捨てられました。

その教会に拾われ、それから私は修道女として生きていくことになったのです。

 

八歳の頃、怪我をしていた子犬が教会に迷い込みました。

私は子犬を救ってくださいと1人で必死に祈り続けていました。

 

すると、奇跡が起こりました。

 

その後、私は大きな教会に移動し、世界中から訪れる信者の病や怪我を治すよう言いつかりました。

私は自分の力で人々のお役にたてる事が本当にうれしく思いました。

 

そんなある日、私は怪我をした男の人に出会いました。

偶然出会ったその男性は、『悪魔』だったのです。

 

悪魔を治療する『魔女』め

 

そして私は、異教徒と認定され教会から追放されました。

 

 

===================================

 

 

神崎さんは私の話を聞き、悲しんでいたし、教会に対して怒りの表情を見せたりしていた。

しかし、

 

 

「君は頑張ったんだね、アーシアさんの生き方は何一つ間違っていないよ」

 

 

私に向けられた最初の言葉は同情でも憐みでもなく、私の人生の肯定だった。

 

 

「私は・・・本当に正しかったんですか」

 

「ああ、よく頑張ったね、アーシア」

 

 

神崎さんが私の横に移動し、私の頭を胸元まで軽く引き寄せ、優しく頭を撫でてくれました。

私は涙を流し、泣き叫んでしまいました。

 

追放された時のつらさ、『魔女』と呼ばれ蔑まされる日々、

今まで我慢して自分の中に溜め込んでいた感情が彼の優しさに触れ、一気に吐き出された。

 

 

「グスッ・・・すみません、服を汚してしまって」

 

「気にしないで、ほら、このハンカチを使って」

 

 

神崎さんからハンカチを借り、目元を拭う。

初めて会った時や現在も、私は彼の優しさにとても助けられていると感じた。

 

では、なぜ人間である神崎さんが悪魔と共にいるのか気になった。

それに私を助けてくれた時の姿はなんだったのか。

 

 

「おっと、もうそろそろ五分たってしまうな」

 

「えっ、あっ、その、ハンカチありがとうございます」

 

 

急に残り時間が少ないと言われ、慌てて変な事を言ってしまい恥ずかしい思いをしました。

 

 

「ハハッ、そんなに慌てなくても大丈夫だよ」

 

「今度はこっちの話だね、なぜ悪魔と行動してるかだね」

 

 

神崎さんは堕天使に命を狙われた事を、イッセーさんが転生して悪魔になったことも。

 

そして神崎さん達を襲った堕天使が・・・・

 

 

「そんな・・・レイナーレ様がそんなこと」

 

「君は彼女の事を知っているのか」

 

「はい、堕天使の方々にお世話になる時にレイナーレ様が私のお世話をしてくれてたんです」

 

「レイナーレ様はとても仲良くさせていただき、色々なお話をしました」

 

「世の中の常識だったり、憧れの話、好きな本のお話だったり色々とレイナーレ様とお話しました」

 

「私もレイナーレ様に教えて貰った本が大好きで忘れられない思い出なんです」

 

 

あの時の楽しかった時間が鮮明に思い出されていく。

とても暖かくて、心地よい二人でいた時間を.

 

 

「それはどんな話なんだ?」

 

 

「よくあるのような童話なんですけど、化け物の姿に変えられたお姫様を

魔法使いが希望の魔法で化け物からお姫様に戻して助ける話なんです」

 

「その童話は『希望の魔法使いと呪われし姫』っていうタイトルなんですよ」

 

「最後には二人が結ばれて終わるお話で、私たちもこんな恋をしたいと二人で話していました」

 

「けど・・・・・」

 

「彼女とは会えなかったのか?」

 

「はい、他の方々に聞いても知らないの一点張りで」

 

 

すると神崎さんは、手を顎に当て何かを考えているようでした。

 

 

「神崎さん、どうしましたか」

 

「レイナーレさんは行方不明ってことだよね」

 

「ええ、私が来る前の日から姿が見えないそうです」

 

 

神崎さんはさらに集中して何かを考えているようだった。

 

 

「あのー」

 

 

声を掛けようとしたその時”コンコン”と扉をノックする音が部屋に響いた。

 

 

「ちょっと、いつまで待たせるのよ」

 

 

扉を開け、リアス・グレモリーさん達が入ってきた。

 

 

「さぁ、十分話はできたでしょ、それで今後の対策はどうするの?」

 

 

皆様が元いた席につきました。

私はまだ不安を抱えながらもこの話し合いに参加しました。

 

 

(でも、レイナーレ様がなんで・・・)

 

 

話し合いの最中、心の中にその事だけがずっと引っかかりました。

 

 

~Side out~

 

 

~Side:マサヨシ~

 

 

「それじゃあ、まずは現状をまとめるぞ」

 

 

・堕天使が秘密裏に行動している

・悪魔の介入を快く思っていない

・神器所有の疑いがあるものの排除

・教会に潜伏

 

 

「そして、アーシアの神器(セイクリッド・ギア)を堕天使が引き抜こうとしている」

 

「「「「「「!!!!」」」」」」

 

「ちょっと、それは本当なの!!」

 

「ああ、俺が独自に調査してわかったんだ」

 

「神崎さん、アーシアさんの神器(セイクリッド・ギア)はどのような物なのですか?」

 

 

木場君に聞かれ、俺は包み隠さず答えることにした。

 

 

「彼女は治療系統の神器(セイクリッド・ギア)だ」

 

「治療系ですって!!」

 

「えっ、そんなに珍しいのか、木場」

 

「うん、あまり見かけない珍しい神器(セイクリッド・ギア)だよ」

 

「すまないが話を続ける」

 

「彼女の神器(セイクリッド・ギア)は即効性で怪我をすぐに治療し、回復させる効果がある」

 

「奪いたいと思われる程の力はあるようですわね」

 

 

そう、アーシアの持つ力はとても強力なものであった。

仮に戦闘派の者がこの力を持ち、戦場に立てば、致命傷を負うまで倒れなず、

回復し続けるほぼ不死身の戦士が誕生してしまう。

 

 

「そうなってしまったら・・・」

 

「私達もただじゃすまないわね」

 

「だからこそ、俺は彼女を救うべく保護した」

 

「それに、ドライグから一度聞いたが神器(セイクリッド・ギア)は強制的に引き抜かれると所有者は絶命する」

 

 

つまり、堕天使はアーシアさんを殺して、神器(セイクリッド・ギア)を奪おうとしているのだ。

 

 

「私利私欲のために、命が奪われるのはあってはならないことなんだ」

 

「だから俺は、自分の力を持ってアーシア・アルジェントを護る」

 

「神崎さん・・」

 

 

アーシアさんに対して目を向け、俺の意思を表明した。

 

 

「神崎さん、弟子の俺もアーシアを全力で護ります」

 

 

一誠君も賛同の声を上げてくれた。

 

 

「ありがとう、一誠君」

 

「よし、それじゃあ、みんなで堕天使のところに殴り込みに」

 

「駄目よ」

 

 

一誠君の声を遮るようにグレモリーさんから一言放たれた。

 

 

「そんな、どうしてですか部長」

 

「敵の戦力もわからない、あの包帯の怪人、そして堕天使の光の力」

 

「アーシアさんの保護は構わないけど攻め込むのは反対よ」

 

「危険しかないです」

 

 

グレモリーさんと塔城さんに抑えられ少し冷静になる一誠君。

 

 

「俺もそれには賛成だ、今日、明日で情報を得てから動こう」

 

(それに何か嫌な予感がする、屑ヤミーの件も気になるし)

 

 

俺は何時になく不安を感じていた。

怪人の事なのか、はたまた堕天使の事なのか。

 

 

「それじゃあ、アーシアさんの件なのだけれどいいかしら」

 

「ああ、構わないよ」

 

「それで今日の寝泊りをイッセーの家でお願いできないかしら」

 

「えっ、俺ん家ですか?」

 

「学園じゃだめなのか?」

 

「一応、彼女は敵側の人間に当たるから、ソーナが警戒するかもしれないわ」

 

 

確かに、それも一理あるがシトリーさんはかなり頭が切れるため

話せば事情は分かってくれるはずだからあまり問題はないはずだ。

とすると別に考えが思いつくが・・・・

 

 

「それにイッセーの家なら神崎さんもいるし問題ないでしょうしね」

 

「やっぱり、俺が理由か」

 

 

でも俺が勝手に保護してここまで話を進めてきてしまったためここは仕方なく腹をくくるとする。

 

 

「あっ、でもどうやって母さん達に説明しよう」

 

「フフッ、それはあたしに任せなさいイッセー」

 

 

どうやらグレモリーさんに良い策があるようで、それに乗ることにした。

 

 

「それじゃあ、朱乃、裕斗、小猫は各自、情報の収集に専念して頂戴」

 

「神崎さん、イッセー、アーシアさんは私とイッセーの家まで行くわよ」

 

 

各々が動き始め、行動を開始した。

 

 

 

===================================

 

 

結局のところ、アーシアの滞在が決まった。

グレモリーさんは催眠の魔法を使おうとしていたのでそれを止め、

結果、『ホームステイ先の家が葬儀の為、父方の実家に帰省してしまったため』

と言う話でお願いしたら、

 

 

「こんなかわいい子の為なら大歓迎」と快く、受け止めてくれた。

 

 

心の中で謝罪し、事無きを得たのであった。

俺はパソコンを使用し、現在考えていたことをレポートにまとめていたところ

”コンコン”とノックする音が聞こえた。

 

 

「神崎さん、入ってもよろしいでしょうか」

 

「ああ、大丈夫だよ」

 

 

「失礼します」とは言ってきたのはパジャマを着たアーシアさんの姿だった。

 

 

「ごめんね、すぐイッセーの部屋に移動するから」

 

 

今回は空き部屋が無かったため、俺はまたイッセー君の部屋で寝て、

俺の使っていた部屋でアーシアさんが寝ることになっていた。

 

ノートパソコンを閉じ、部屋を出ようと立ち上がると

「待ってください」とアーシアさんに止められた。

 

 

「実は聞きたいことがあるんです」

 

「ああ、話が途中で終わってしまったからね」

 

 

俺は「良いよ」言い、アーシアも近くに腰を下ろす。

 

 

「2回目に私を助けてくれた時の事なのですが、あの姿は・・・」

 

「あの姿は君と同じ神器のようなものだよ」

 

「仮面ライダードライブ」

 

「かめんライダー?」

 

「市民を怪人から守る、熱い刑事さんの正義の力なんだ」

 

 

===================================

 

以前に俺の頭に流れ込んだ記憶

 

 

{追跡!撲滅!いずれもマッハ!仮面ライダーマッハ!!!}

 

{人間を救うのは・・・・俺の本能なのかもしれない}

 

{当然のことをしたまでです、だって私・・・あなたのバディですから}

 

{start your engine}

 

{ひとっ走り付き合えよ!}

 

{drive type スピード}

 

 

===================================

 

「あの神崎さん?」

 

「ああ、ごめん」

 

 

少しぼーっとしてしまい、話しが途切れてしまった。

 

 

「よし、それじゃあ少し出かけるか」

 

「えっ?」

 

 

と疑問を浮かべるアーシアさんに自分のコートを羽織らせ、

一誠君にも一言言い、アーシアを連れ、バイクに乗り込んだ。

 

 

「あの、どこ行くんですか」

 

「内緒だよ」

 

 

そう言ってバイクを走らせ一時間かからないぐらいで目的地に着いた。

 

 

「すごい、綺麗です」

 

「ああ、本当にな」

 

 

俺達が見ているのは何もない浜辺と海が見える高台だったが、

空には多くの星が輝いており、そしてその光が海に反射して綺麗に輝いていた。

 

アーシアさんの反応を見るため顔をのぞくと彼女は涙を流していた。

 

 

「ごめんなさい、あまりに綺麗すぎて涙が」

 

「大丈夫」

 

「えっ?」

 

「俺が、いや俺達が絶対に君を護る、だから安心してくれ」

 

「はい」

 

 

彼女は微笑み、頷いた。

 

 

 

===================================

 

 

 

{プップー}

 

俺は勢い良く飛び起き、アーシアが寝ているはずの部屋へと入っていった。

 

 

「クソッ、一誠君、緊急事態だ」

 

「どうしたんですか~こんな時間に〜」

 

「アーシアがいなくなった」

 

 

部屋の中には人はおらず、「さようなら」と書かれた紙が部屋に残っていた。

 

 

 

~Side out~

 

 

~Side:アーシア~

 

 

「よく戻ってきた、アーシア」

 

「ドーナシーク様・・・・」

 

 

私は深夜ポケットの中に入っていた紙を読み、家を出て公園まで来た。

 

 

「それでレイナーレ様はどこですか!無事なんですか!」

 

「それは教会で説明するよ、さぁ、来るんだアーシア」

 

 

ドーナシーク様は私に向かい手を伸ばした。

 

”ウ”ゥオオン”

 

私は低いその音を耳にした。

その音はつい先ほどども聞いた音なので間違えるはずもなかった。

 

近づくのは1台のバイク、ドーナシーク様の周りにいる魔法師が火炎弾などを放つが

そのバイクは華麗に避け、次第に近づきました。

 

バイクはスピードを落とさずドーナシーク様に近づきます。

接触する直前に空を飛び、衝突は逃れました。

 

彼は私とドーナシーク様の間にバイクを止め、

バイクから降り、ヘルメットを外しました。

 

 

「貴様、何者だ」

 

「翼は治ったようだな、アーシアに直してもらったのか」

 

「なっ!!貴様はあのクワガタなのか!!」

 

「アーシアをあんた達に渡すわけにはいかない」

 

 

彼は腰に大きめなベルトを出しました。

 

 

「神崎さん・・・」

 

変身!!!

 

 

彼が叫ぶと体が変化して、赤い戦士の姿に変わりました。

 

 

 

~Side out~

 

 

~Side:マサヨシ~

 

 

変身!!!

 

 

俺はクウガマイティフォームに変身し、構えた。

 

 

「フッ、フハハハハハハハハハ」

 

「待っていたよ、赤いクワガタ」

 

 

目の前の堕天使の男は凶器の笑みを浮かべ、俺を見つめる。

 

 

「この私、ドーナシークの翼に傷をつけた愚かな虫」

 

「あの時からあなたを始末したかったんですよ、フハハハハ」

 

 

ドーナシークから殺気を放たれるも無言を続けた。

 

 

「恐怖で声が出ないか、さすが虫けらだな」

 

「こちらからの要求がある」

 

「なに・・・・・」

 

「アーシア・アルジェントを開放し、二度と前に現れるな」

 

 

俺はドーナシークに対して交渉に打って出た。

 

 

「虫けらの分際で俺に命令するな」

 

 

ドーナシークは光の槍をだし、俺に突撃してくる。

 

 

「フンッ」

 

 

槍を寸前に軽く避けて、顔面に正拳突きを叩き込む。

殴られたドーナシークは軽く数メートル吹っ飛ぶ。

 

 

「虫けらの分際で、クソ虫が!!!」

 

「これで懲りないとわな、来いよ、相手になってやる」

 

 

何度も俺に向かってくるがたちまち攻撃を避け、その度にカウンターを放つ。

 

 

「ガハッ」

 

「お前じゃ、俺には勝てない」

 

「ふざけるな~~~~~~」

 

 

ボロボロになりながらも立ち上がり、いまだ殺気を放ち続けていた。

そんなドーナシークに魔法師の一人が近寄り、「準備できました」と囁いた。

 

 

「おい、準備とはなんだ!!!」

「わかった、ここに連れてこい」

 

 

ドーナシークの横に魔方陣が浮かび、そこから1人の堕天使の女性が出てきた。

 

 

「「レイナーレ(様)!!!」」

 

 

現れたレイナーレは手と足に枷がついており、衣類を身にまとわず、体は傷だらけだった。

 

 

「アーシア!!!レイナーレを殺されたくなければ私の元に来い、今すぐにだ」

 

 

ドーナシークはレイナーレの首元に槍を近づける。

 

 

「クソッ」

 

 

俺はとっさにレイナーレを救出しようと動こうとしたが、

 

 

「おっと、動くなよ虫けら、レイナーレの首が飛ぶぞ」

 

「グッ」

 

 

ドーナシークに従い、その場で動きを止める。

 

 

「神崎さん、ごめんなさい」

 

「クソッ、アーシア!!!」

 

 

アーシアはゆっくりと歩み、ドーナシークの元に近づいた。

 

 

「良い子だ、アーシア、ヒヒッ」

 

「キャッ」

 

 

近づいたアーシアの腕を乱雑に引っ張って自身の元へと寄せた。

 

 

「アーシアがこちらに来たことで1つ目の計画は完了だぁ、次はおまえの番だ虫けら」

 

「何?」

 

「私はお前を絶対に潰すと決めたんだ、これから実行させてもらうぞ」

 

「アーシアとレイナーレを人質に俺を叩きのめすつもりか」

 

 

今の俺は手出しできない状況にあるため、可能性は十分にあった。

 

 

「いいや、圧倒的力でねじ伏せてやる、そして無残に潰してやるよ」

 

 

そう言うとドーナシークは懐から黒い物体を出した。

 

 

「なっ!!」

 

「さぁ、レイナーレ」

 

 

レイナーレに向かい合い、手元にある()()()()を見せた。

 

 

「い・・や・・、いた・・いの・・や・・・だ」

 

「なぜ、おまえがそれを持っているんだ」

 

 

レイナーレは、()()()()に対し拒絶反応を示していた。

 

 

「さぁ、害虫駆除をしてくれ」

 

「答えろ、何でお前が・・・」

 

「『ガイアメモリ』を持ってるんだよ!!!」

 

 

ガイアメモリとは『仮面ライダーW』の作品におけるライダーや怪人に変身するためのアイテムである。

ドーナシークが持っていたものはUSBメモリの形をした()()()()()()()()であった。

ガイアメモリの中央には白くアルファベットの『 C 』が描かれている。

 

 

「いや・・だ、や・・め・て、い・・ゃ」

 

 

そして、ドーナシークはガイアメモリのボタンを押す。

 

 

キメラ

 

 

「キメラ?なんだそのガイアメモリは!!!」

 

 

俺はキメラのガイアメモリについては記憶がなかった。

なぜなら、『W』の作中には出てこなかったメモリであるからだ。

 

 

「さぁ、あの虫を潰せ」

 

 

ドーナシークはキメラメモリを頭上に上げ、レイナーレに向かって振り下ろす。

 

 

「なっ!!!やめろ!!!」

 

 

メモリはレイナーレの首元から刺さり、体内へと入っていった。

俺はすぐに異形の怪人の姿に変わると予想していたが、

顔に『W』の変身時に浮かび上がる特徴的なラインが出るだけであった。

 

 

「この『キメラメモリ』は単なる()()()さ」

 

「なんだと?」

 

「これを使う事により、複数のメモリを相性にも関係なく一度に使用できるようになるのさ」

 

「キメラ・・・『合成獣』ってことか」

 

「その通りだ、虫けら」

 

「そして今回はこれを使う」

 

 

ドーナシークは茶色い『 L 』ガイアメモリと深緑の『 G 』のガイアメモリを出した。

 

 

()()実験により見つけた最高の組み合わせだ、ヒャハハハハ」

 

リザードマン

 

グリフォン

 

 

その2本を躊躇なくレイナーレの首元に刺す。

 

 

「グワァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

「そんな、レイナーレ様!!!!」

 

GUUUUU、GYAAAAAAA!!!!!!

 

 

レイナーレは完全な怪人へと姿を変えた。

全長は2メートル弱の2足歩行。

上半身は茶色い硬い皮膚に覆われ、下半身は腿のあたりが膨らみ緑がかった毛で覆われていた。

手はトカゲのような鍵爪を持つ手で、足はワシのような鳥の独特な足になっていた。

顔はトカゲなような顔に鳥のクチバシが付き、くちばしの中には鋭い歯が並んでいる。

背中には緑と黒の羽に覆われた大きな羽があるのが特徴的だった。

 

 

「素晴らしい、キメラドーパントだ」

 

「さしずめ、リザードマンとグリフォンだから『グリフォザードドーパント』か」

 

 

『合成獣 グリフォザードドーパント』が俺の前に立ちはだかる。

 

 

「ついでにおまけだ」”パチン”

 

 

ドーナシークが指を鳴らすと魔方陣が現れ、そこから屑ヤミーが現れる。

チッと軽く舌打ちをし、現在の状況をどう打破するか考えていた。

 

 

(この数を相手にするのはさすがに厳しいぞ、特にドーパントはどうすれば)

 

 

ただ、考えがまとまるまで待ってくれる相手ではなかった。

ドーパントは羽を使い上空に浮かび、滑空して俺に体当たりを仕掛けてくる。

俺は転がるように避け、衝突を防ぐが、再び突っ込んでくる。

 

 

「クソッ」

 

「さぁ、潰せ、殺せ、食い尽くせ!!!!」

 

「レイナーレ様!!!やめてください、レイナーレ様」

 

 

アーシアが必死に叫んでもドーパントは反応を示さない。

何度も避けていると周りに屑ヤミーが近づき、回避しづらくなっていた。

 

屑ヤミーに対して打撃を放ち、引きはがそうとした。

しかし、

 

 

「がぁぁーーー」

 

ヤミーを巻き込みながらドーパントが突進してきて、ついに当たってしまった。

まるで鉄球に打ち付けられたかのような衝撃が走り、俺は吹っ飛ぶ。

 

 

GYAAAAA!!!!!!

 

 

やってやったと言わんばかりに咆哮を上げている。

 

 

「神崎さん、大丈夫ですか」

 

 

アーシアではない、別の声が聞こえる。

 

 

「イッセーさんにみなさん」

 

 

グレモリーさん達がやっと着いたようだ。

 

 

(これなら、ヤミーを任せられる)

 

「みんな、包帯の方を任せてもいいか」

 

 

俺がそう言うと、全員が頷く。

 

 

「師匠の頼みを聞けない弟子なんてここにはいないっすよ」

 

{Boost}

 

「僕も神崎先生にお願いされたら断れないかな」”チャキィン”

 

「今度、おいしいお菓子をお願いします」

 

「あらあら、しょうがないですわね」”バチバチ”

 

「こちらは任せて頂戴、行くわよみんな」

 

「「「「はい、部長」」」」

 

 

俺の横を通り過ぎ、各々が屑ヤミーに対して攻撃を放っていく。

 

 

「助かるよ、俺もやることやらないとな」

 

 

そして俺は再びドーパントと向き合った。

 

 

(突撃されて解ったがが皮膚が硬いな・・・だったら)

 

超変身!!!

 

 

俺はタイタンフォームへとチェンジして、ドーパントの元に走った。

 

 

「フンッ、ハッ」

 

 

俺は腹部に対しパンチを放つがあまり効いていないように見えた。

ドーパントはパンチを放つ俺に対して自身の爪で攻撃してくる。

 

 

「クッ・・・鎧のおかげでダメージは少ないけどジリ貧だ」

 

 

俺は『トライアクセラ―』を出現させ、剣に変えようとしたらドーパントが距離を取った。

 

 

「??」

 

「おや、距離を取ったということはアレをやるのか」

 

 

すると、近くにいた塔城にドーパントは狙いを定めた。

ドーパントはクチバシを開け、光のエネルギーを圧縮させていた。

 

 

「塔城!!!危ない!!」

 

 

光のエネルギーが塔城に向かって放たれた。

 

 

「「「「小猫(ちゃん)」」」」

 

 

だが、塔城は無事だった。

 

 

「グァッ・・・・」

 

「かん・・ざき・さん」

 

「ぶ、無事か、塔城」

 

 

俺が塔城の盾になることで直撃を防いだ。

俺自身相当なダメージを受けており、鎧からは”ジュウ”と音を出しながら煙が上がっている。

 

 

「私は大丈夫でしたけど神崎さんが!!!」

 

「なら問題ない、よかったよ」

 

 

俺は塔城から目を離し、ドーナシークに顔を向ける。

 

 

「今のは堕天使の光の力だな」

 

「ご名答だ、あれはドーパントとなることによって力の増した光、『光熱線』だ」

 

「喰らえば、人であろうと悪魔であろうと即蒸発だ」

 

 

ハッハッハっと高笑いをするドーナシークから目を逸らす。

 

 

「おい、レイナーレ狙うなら俺を狙え!!!」

 

 

俺は『トライアクセラ―』を『タイタンソード』に変え、ドーパントに突っ込む。

 

 

「ウラァ」

 

GYAUUU!!!!

 

 

剣で切りかかっても爪で防がれ、硬化した皮膚に防がれてしまう。

剣と爪がぶつかり、鍔迫り合いになる。

 

 

「おい、レイナーレ!!!」

 

 

俺は必死に叫んだ。

 

 

「このままだと、本当にアーシアが死ぬぞ、それでお前はいいのか」

 

Guuuuu

 

「答えろ!!!!」

 

 

ドーパントの勢いが弱まり、相手を押し返す。

すると、ドーパントは頭を押さえながら苦しみだした。

 

 

イ・・タイ、タス・・ケ・・・テ、アー・・シア

 

「意識が戻ったか!!!」

 

「チッ、このままでは終わらせん」

 

 

すると、ドーナシークはシルバーの『 G 』と描かれたガイアメモリを取り出す。

 

 

「クソ、まだ持っていたのか」

 

「ゥゥゥゥゥゥ」

 

ギガント

 

 

ドーナシークはボタンを押し、ドーパントに向け、投げた。

『ギガントメモリ』は体に吸収され、ドーパントはさらに姿を変えた。

 

 

「師匠こっちは終わりました・・って何だこいつ!!!」

 

「『ギガントメモリ』もキメラと同様に特殊なメモリでな」

 

「ドーパントの体を巨大化させ、力も何もかもを上げる()()()()()()()()だ」

 

 

目の前には元の『グりフォードドーパント』の姿はなかった。

体は肥大化し、全長5メートル程の4足歩行に変わり、

背中には翼以外にも剣のように刃になっている硬皮の触手を4本も持っていた。

 

 

「レイナーレ様・・・・」

 

 

アーシアは泣きながらあまりの変わりように声すら上げれなくなっていた。

 

 

GYAAAAAA!!!!!!

 

 

叫びあげた瞬間、くちばしを開く動作を始めた。

 

 

「!!!」

 

 

俺はこの動作に気づき、全員に叫んだ。

 

 

「おまえら!!!散れ―――!!!!!」

 

 

そして、先程よりも範囲の広い、『光熱線』が放たれた。

何とか全員避けたが、あたった地面から”ジュウジュウ”と音がする。

 

 

「おまえらは離れてろ!!!」

 

「そんな、神崎さんを置いていけないっす」

 

「離れろ!!」

 

 

より力を込めた言い放った。

 

 

「さぁ、圧倒的な力に対してどう立ち向かうんだ、虫けらよ」

 

「悪魔は使い物にならない、自分の攻撃も聞かない」

 

「そうさ、倒すことなど、不可能なのだよ」

 

 

淡々と言い放つドーナシーク。

俺は『ギガントドーパント』に近づき、剣を振い続けた。

 

 

「無駄無駄無駄無駄なのだよ、ヒヒッ」

 

 

何度も近づくが、前足の蹴り上げをくらい、ついに変身が解除され、倒れてしまった。

 

 

「なんだ~、元の姿に戻ってしまったじゃないか」

 

 

様々な箇所から出血しているが足に力を入れ立ち上がる。

 

 

「神崎さん!!!」

 

「来るな!!!アイツは俺が救う!!!」

 

 

よろめきながら歩みを進める。

 

 

「もうやめてください!!」

 

「アーシア」

 

「ドーナシーク様、どうか神崎さんを殺さないでください」

 

「私はどうなろうと構いません!だから神崎さんを・・・皆さんを見逃してください」

 

 

アーシアは必死にドーナシークに対してお願いする。

だが、それこそ俺が許せなかった。

俺はドーナシークが口を開く前に叫んだ。

 

 

「アーシア!!」

 

「俺は約束した、お前を護るって」

 

「そんなのはもういいんです」

 

「いいわけない!!!!」

 

「俺は決めたんだ、アーシアを殺させないって、助けを求めるレイナーレを救うんだって」

 

「なんで、そんなに・・・」

 

「だって俺は『()()()()()()』だから、『()()()()』だからだ!!」

 

 

俺はアーシアに対して微笑みかけ言い放った。

 

 

「フン、下らん、その体で何が出来る」

 

 

確かに俺の体には限界が来てる。

でも、ある1つの童話を思い出した。

化け物に姿を変えた姫を魔法使いが救う話を。

 

 

「グレモリーさん、騙しててすまない」

 

「あなた、急に何を・・・」

 

「アーシア、俺に話してくれた童話を覚えているか」

 

「えっ?」

 

「化け物に姿を変えた姫を魔法使いが救う童話さ」

 

 

俺は喋りながらギガントに歩みを進める。

 

 

「希望の魔法を使って元の姿に戻す魔法使いの話」

 

 

そして俺は、あのベルトを出現させる。

 

 

{ドライバー・オン}

 

 

俺の腰に、金縁の黒い手形の突いたシルバーのベルトが装着される。

 

 

「だったら、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

左右のレバーを押し、手形を傾けると独特な音楽が流れる。

 

 

{♪~シャバドゥビタッチ・ヘーンシーン!!♪~シャバドゥビタッチ・ヘーンシーン!!}

 

 

左側についてる赤い石の指輪を左の中指につける。

 

 

「俺がお前の・・・レイナーレの希望になってやる」

 

 

中指に着けた指輪のバイザーを動かす。

 

 

「変身」

 

 

俺は左手を手形にかざした。

 

 

フレイム・プリーズ

 

 

左に赤い魔方陣が現れ、音楽あわせて俺の体を通過して姿を変えていく。

 

 

{♪~ヒーヒー・ヒーヒーヒー

 

 

「貴様はいったい何者なんだ!!」

 

「仮面ライダーウィザード」

 

 

俺はドーナシークの問いに答え、再び、ドーパントの姿になったレイナーレを見つめる。

 

 

(待ってろレイナーレ)

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

 

 

To Be NEXT ⇒




あとがきと言う名の振り返り


イ「あっ、またあいつ居ねえじゃん、仕方ねえ」


よっと、それじゃあ感想から行くぜ。


感想

プロトドライブに連れられ保護されたアーシア。
彼女の過去、俺とは違って壮絶な人生だったんだな。

しかも、夕麻ちゃん、レイナーレと仲良しだったなんてもしかして俺を殺そうとしたのも自分の意志とは関係ないのかも?

そして、アーシアはレイナーレが人質になりドーナシークの元へ。
あの野郎、めっちゃむかつく、くそ殴りてぇ。

ガイアメモリによるレイナーレの怪人化。
圧倒的パワーにクウガも苦戦。
さらに巨大化ときた。

そして最後に神崎さんは最後の希望として『ウィザード』に変身。


そしてここで次回予告だぜ。

{絶対救って見せる}

{GYAUUUU!!!!}

{ドラゴン、力を貸してくれ}

{ドラゴタイマー}


次回 『ハイスクールD×D×R』

1×12:希望、与えます!


イ「次回もよろしく」

 
チャン♪チャン♪






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