ハイスクールD×D×R 仮面の英雄の物語   作:ひまわり先生

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ついに01も始まってしまうか・・・・

全然進まねぇ!!!
すまねぇぇぇぇ!!!

はい、本編どぞ!!!


2×8:欲望、激突します!

~Side:リアス~

 

 

「グゥァァァァァ!!!!」

 

「ガハァッ・・・・・・」

 

「もうやめて・・・」

 

 

私の震えるか細い声が訴える。

私は目の前の光景が耐えられなかった。

 

イッセーの技でも倒せず、纏っていた鎧も消えた。

そんな彼はそのまま生身で怪人に掴みかかった。

 

もちろん彼はそのまま怪人の攻撃を喰らい床に倒れる。

そして彼が立ち上がり怪人に掴みかかろうとする。

 

 

「まも・・る・・・」

 

「ダマァァァレェェェェ!!!!」

 

「ァァァ・・・・・」

 

 

イッセーはもう悲鳴の声すら上がらなくなっている。

 

 

「お願いライザー!!!やめて!!!」

 

「ンゥ?リィィアァスゥゥ?」

 

「やめて、ライザー!!イッセーが死んじゃう!!」

 

 

イッセーの足元は口や傷からから流れた血で赤く染めている。

立っている事さえ不思議なほど。

 

 

「ワァカッッッタ」

 

「ライザー?」

 

 

彼は倒れてるイッセーを蹴り飛ばし、私に近づいた。

 

 

「もう私の負けでいいから終わりにグッ!!!」

 

 

私の首をライザーが持ち上げた。

 

 

「カッ!!!イッ・・・セー!!!!」

 

「リアスさん!!!」

 

「ハハハハハハ!!!!!!」

 

 

痛い。

苦しい。

怖い。

 

 

ライザーは次第に握力を上げていく。

私が痛がっているのを楽しんでいるのか笑いながら私の首を絞めていく。

 

 

「ハハハハハハ!!!!コロスゥゥゥ!!!」

 

「イッセーさん起きてください!!!イッセーさん!!!」

 

 

ダメ、もう限界だわ。

私の頬に涙が流れる。

 

 

「ハハハハハ・・・・ハ?」

 

 

意識を失いかけていたのに首にかかっていた力が急になくなった。

 

 

「・・・・・・・」

 

「グッ!!!ハナセェェェェ!!!」

 

 

私の首を絞めていたライザーの腕をイッセーの左手が握っていた。

 

 

「イッ・・・セー・・どうして・・・」

 

「グァァァァ!!!ハァナセェ!!!」

 

「部長が泣いていた・・・・俺が立ち上がる理由はそれだけで十分だ!!!」

 

「グァァァァ!!!」

 

 

イッセーはライザーの腕を握りつぶした。

私の首の拘束が解かれその場に座り込んだ。

 

 

「アーシア!!ポーチを俺に貸してくれ!!!」

 

「えっ・・でも・・」

 

「早く!!!」

 

「ッ・・わかりました!!!」

 

 

アーシアは腰のポーチをイッセーに投げ、それを受け取った。

 

 

{相棒10カウントだ・・・・}

 

「充分だ・・・・輝きやがれ!!!オーバーブーストォ!!!

 

Welsh Dragon Over Booster!!!!

 

 

イッセーの体が再び赤い鎧に包まれる。

 

 

「部長を泣かせた罪・・・償ってもらうぜ」

 

 

~Side out~

 

 

~Side:イッセー~

 

 

{10}

 

「ドラゴンショット!!!!」

 

「グオォッ!!」

 

 

俺の気弾により、ライザーは旧校舎から吹き飛ばされる。

俺に残された時間は10秒。

確実に決める。

 

翼を展開し、ライザーを飛ばした方に向かう。

 

 

{9}

 

「いくら不死身だろうが怪人になろうが悪魔ってのは変わらねぇよな」

 

 

俺は左手でポーチから銀色のネックレスを手に取る。

 

 

「オラァ!!!」

 

「グギャァァァァ!!!」

 

 

ネックレスを巻き付けた左手で殴ると今までにも増して苦しみだすライザー。

 

 

「ウチのシスターが毎日欠かさず神様への祈りに使っている十字架のネックレスは効くだろ?」

 

「グゥゥゥ!!!」

 

「そんなに痛かったか?ならもう一発くれてやるよ!!!」

 

 

{8}

 

 

俺の左手をライザー目掛けて打ち込もうとする。

ライザーは当然防御しても意味ないので必ず避けるよな?

 

 

「オラァッ!!!」

 

「グギャッ!!」

 

 

俺は左腕を止め、上段蹴りをする。

見事ライザーの顔面にヒット!!!

 

 

「俺の武器は左腕だけじゃねぇんだよ!!!」

 

「グゥゥゥゥ・・・」

 

「さて、今のお前に対処できるかな?」

 

「ドォォラァゴンンンン!!!!」

 

「オラオラオラオラァ!!!!」

 

 

{7}

 

 

殴る、蹴る、殴る、蹴る

 

俺はひたすら繰り返した。

冷静な判断力を失っているライザーが避けられるわけもなく、危険視していた左手すら避けられない。

 

 

{6}

 

 

「グァ・・・・ア・・・」

 

「だいぶ効いてるな」

 

 

ライザーも繰り返しキズを治していたがあきらかに最初の時より、傷の治りが遅くなっている。

 

 

「いい加減終わりにしようぜ、ライザー」

 

 

俺はポーチからある液体の入ったガラス瓶を取り出す。

 

 

{5}

 

 

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!!!

 

TRANSFER!!

 

 

ガラス瓶の液体、聖水に対して倍加効果を付与した。

 

 

「グッ・・・ヤメ・・・ロ」

 

「いいや、やめねぇよ」

 

 

俺は瓶のコルクを取り、中の聖水を魔力で操作した。

聖水と自身の気を練り合わせる。

 

 

{4}

 

 

練り上げた気を圧縮し、小さな玉に変える。

準備は整った。

俺は小さな赤い球を左手で握りしめる。

俺の最強の技に聖なる力の大盤振る舞い。

 

 

「死ぬんじゃねぇぞライザー!!!!」

 

「ヤメロォォォォォォ!!!!」

 

神聖なる龍の伊吹(セイクリッド・ドラゴン・ブレス)』!!!!

 

 

光り輝く赤いエネルギーがライザーを呑み込む。

 

 

「グァァァァァァァァ!!!!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

このまま行け!!!

押し通せ!!!

 

 

「グァァァァァァ・・・・・・ガァァァァァァ!!!!!」

 

「がっ・・・嘘だろ!!!」

 

 

{3}

 

 

俺の技が掻き消された。

ライザーに再び黒炎が纏い、俺の技を弾き飛ばした。

 

 

「ガァァァァ・・・・スベテヲコワス!!!」

 

 

ライザーの体がひび割れた。

そこからどんどん黒炎が噴き出す。

 

 

「アヒャヒャヒャヒャ!!!!!」

 

「まずい!!ドラゴンショッ!!!」

 

 

急に力が抜け、地面に膝をつけた。

 

 

「クソッ!!!こんな時に限って・・」

 

 

{2}

 

 

「動け!!!動けよ!!!」

 

「ヒャヒャヒャヒャ!!!」

 

 

ライザーは溢れ出る黒炎で巨大な球体を作り出す。

黒い太陽と言ってもいいだろう。

アイツはその塊を旧校舎に向かって投げやがった。

 

 

「動けぇぇぇぇ!!!」

 

 

まずい!!

このままだと部長もアーシアも死んじまう。

 

神様でも魔王様でもなんでもいい!!!

俺はどうなってもいい!!!

あの二人を救ってくれ!!!

 

 

{1}

 

 

「ちくしょぉぉぉぉ!!!」

 

{『ENGINE(エンジン)マキシマムドライブ!!!

 

「ハァァァァァ!!!!!」

 

 

球体の前を何かが横切り、炎球が二つに割れた。

いや、誰が来たかなんて決まってる。

 

 

「遅くなってすまない、一誠」

 

「師匠!!」

 

 

大きな剣を持つ師匠が浮遊しているバイクの上に立っていた。

 

 

 

~Side out~

 

 

~Side:マサヨシ~

 

 

「一誠、大丈夫か?」

 

「へへっ・・・何とか」

 

 

一誠は赤い鎧が消え、膝をついたまま顔をこちらに向けた。

今の一誠の状態はひどい。

 

出血もそうだが、所々ひどい火傷を負っている。

 

 

「一誠、撤退して体制を整えよう」

 

「・・・うっす」

 

「オートバジン!!!」

 

 

俺の呼びかけに反応し、『オートバジン』がロボット形態で現れる。

 

 

「おわぁぁぁ!!!」

 

「一誠を旧校舎に運んでくれ」

 

 

オートバジンはフライトユニットを起動させ、旧校舎の方へと飛んだ。

 

俺は再び『マシントルネイダー』をスライダーモードへと変化させ、一誠の元へ急ぐ。

 

 

「ヒャッヒャァ!!!」

 

「おっと!!!」

 

 

先程から空中で停滞しているライザーが黒炎を鞭のようにしならせ、襲い掛かってきた。

 

 

「悪いがここはいったん退かせてもらうぞ」

 

 

エンジンブレードに緑色のガイアメモリを装填する。

 

 

CYCLONE(サイクロン)

 

 

トリガーを引くと刀身に緑色のエネルギーが宿る。

 

 

「これでおとなしく・・・しろっ!!!」

 

 

エンジンブレードをライザーに向け振うと緑色の竜巻が発生した。

その竜巻は黒炎を吹き飛ばし、ライザーの体を傷つける。

 

俺は黒炎の鞭が消えたことを確認し、一誠達の元へと足を急いだ。

 

 

 

~Side out~

 

 

~Side:リアス~

 

 

「イッセー、無事でよかったわ」

 

「いえ、俺は・・・・」

 

 

イッセーが変なロボットに連れてこられ、アーシアの神器で治療を受けている。

 

 

「あのイッセーさん・・その左手は・・・」

 

「どうしたのアーシア?」

 

「・・・・・」

 

 

私はイッセーの左手を見た。

いつもの籠手に銀色の何かを握っていた。

 

 

「アーシアに返すよ、聖水は使ちゃったから無いけど」

 

「「!?」」

 

 

銀色の何か、それは十字架のネックレスだった。

 

 

「なんでイッセーがそれを・・・」

 

「この左手は人間でも悪魔のでもないからですよ」

 

「まさか・・・・」

 

 

あの限界の状態から再度禁手を使えた理由が分かった。

左手を赤龍帝に捧げた。

封印されていたドラゴンの力を一部だけその身に宿した。

 

 

「私が・・・」

 

「部長のせいじゃないですよ」

 

 

イッセーは自身の左手を見ながら語った。

 

 

「俺が油断したから、あの時倒しきれなかったから、弱かったから全部俺のせいなんです」

 

「ちがっ「違わないですよ」・・・」

 

「今も大事な場面で師匠に頼っちまうダメな弟子ですよ」

 

 

私は答える言葉が思いつかず、沈黙した。

そんな沈黙の中足音が聞こえる。

 

全員気づいたが動けるのは私のみ。

戦闘態勢を取り、足音のする方向を向いた。

 

 

「ここにいたか」

 

「師匠!!!」

 

「「神崎さん!!!」」

 

 

神崎さんの顔を見ると先程まで感じていた不安が少しは和らいだ。

 

 

「すまない時間が惜しい、まずは情報がほしい」

 

 

たしかにまだ戦闘中なのに少し気が緩んでいたわ。

イッセーはライザーが怪人になるまでの経緯を語った。

 

 

「黒ずくめの人物に黒い三枚のメダルか・・・・」

 

「師匠、やっぱりアレって・・・」

 

「間違いない、『グリード』だな」

 

 

『グリード』

 

イッセーと神崎さんは知っているようだけど私やアーシアはその名前に聞き覚えはなかった。

 

 

「神崎さんあなたは何者なの?」

 

「ちょっ!?部長!!!」

 

「リアスさん?」

 

「・・・・」

 

 

明らかにおかしい。

『ヤミー』に『ドーパント』、そして『グリード』。

 

はぐれ悪魔とも違うその怪人は過去の資料を当たっても見つかることはなかった。

お兄様に報告はしているけれどめぼしい解答もなし。

 

それなのに特殊な神器を持つ者(神崎 正義)しか情報を持っていない。

 

 

「あなたはあの怪人とどんな関係があるの?」

 

「今は言えない」

 

「っ!!あなたは!!!」

 

「魔王にすべてを話してから伝えようと考えてる」

 

「え?」

 

 

魔王?

お兄様に?

 

 

「いったいどういう!?」

 

 

急に魔力が上がった。

誰がと言うのならこの中ではない。

 

 

「何なのこの魔力!?魔王クラスをはるかに超えてるわ!!!」

 

「ッ!!!師匠、攻撃が来ます!!!」

 

「っ!!変身!!!」

 

 

ランド・ドラゴン

 

♪~ダン・デン・ドン・ズ・ド・ゴーン!ダン・デン・ド・ゴーン!

 

 

神崎さんが黄色いウィザードへと姿を変えた。

 

 

「後ろに!!!」

 

ディフェンド・プリーズ

 

 

音声とともに私達の前に厚い土壁が出現する。

そのあとすぐだった。

 

土壁の周りが黒炎に飲み込まれた。

 

 

「いったい何が起こってるの!?」

 

「クソッ!!持ってくれよ!!!」

 

 

土壁に少しずつひびが入ってきたが、次第に黒炎が弱まってきた。

炎の放出が完全に止まった。

 

 

「なんて威力なのよ・・・」

 

 

私達のいた旧校舎はほとんど消え去ってしまった。

 

 

「ヒッ!!!!」

 

「何だよ・・アレ・・」

 

 

イッセーのほうを向くとすぐに視界に入ってきた。

 

 

「あ・・ああ・・・」

 

 

とても巨大な黒炎の鳥。

 

 

「KYUAAAAAAA!!!!!」

 

 

~Side out~

 

 

~Side:イッセー~

 

 

「KYUAAAAAAA!!!!!」

 

 

怪鳥の大きな鳴き声が耳を突き刺す。

 

 

「あんなでけぇヤツどうやって倒せば」

 

「グッ!!」

 

 

目の前にいた師匠の変身がとけ、片膝をついた。

 

 

「師匠!?大丈夫ですか!!!」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

 

先程までとは違い、額に汗が浮かんでいる。

 

 

「KYUAAAAAAA!!!!!」

 

「動きだしたわよ!!」

 

 

怪鳥はその場で羽ばたくと数えきれない量の黒炎の弾が落ちてくる。

今の師匠じゃ防げない。

 

 

「ドライグまだ行けるか!!!」

 

{相棒が少し回復したからな、蓄えていた力をつかえ!!!}

 

Explosion!!

 

 

気と魔力を練り合わせてドーム状に広げる。

 

 

Dシールド!!!

 

 

赤い半透明のエネルギーで周りを囲んだ。

黒炎弾が次々とシールドに当たる。

 

 

「クッ・・・重てぇ」

 

 

正直言って今の俺じゃ数分もつかどうかわからない。

 

 

「神崎さん、何とかならないの!?」

 

「・・・あの不死身の怪鳥を無力化する方法はある」

 

 

神崎さんは立ち上がり、俺達に対し笑みを返した。

 

 

「だったらそれを!!」

 

「ああ、今から実行するよ」

 

 

神崎さんは再び俺の前に立ち、シールドの壁際まで移動する。

 

 

「師匠ッ・・」

 

「一誠、俺が変身する時と同時に俺をシールドの外に出すんだ」

 

「いったい何をするんですか?」

 

「見てればわかるさ」

 

 

神崎さんは左手に機械、右手に三枚の緑色のメダルを出現させた。

 

 

「ダメです師匠!?それは!!!!」

 

「一誠・・・」

 

 

師匠は振り返らず腰に機械を当てる。

機械から帯が出現し、腰にまかれる。

 

そしてメダルを一枚一枚ベルトへと入れていく。

 

 

「後は頼んだ」

 

”チャキ”

 

{♪~}

 

 

機械から音が流れる。

それと同時に師匠はベルトの右にある丸い機械を手に取る。

 

それを見て俺は覚悟を決めた。

 

 

「俺の命に代えても生徒も弟子もライザー、アンタも救って見せる」

 

 

”キンッ!!”

 

”キンッ!!”

 

”キンッ!!”

 

 

「変身!!!」

 

 

その言葉と同時に俺は師匠をシールドの外に出す。

今直降り続けている黒炎の玉が師匠を襲うが、師匠の周りに舞う数十枚のメダルにより師匠の元には届いていない。

 

 

クワガタ!!カマキリ!!バッタ!!

 

 

虫の名前が機械音からなり三匹の虫のメダルが手前に止まる。

 

 

♪~ガ~タガタガタ・キリッバ!!!ガタキリバ!!!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

緑色の戦士へと姿を変える。

そして師匠の雄たけびに呼応したがごとく緑色の雷が発生した。

 

 

「きゃあああああ!!!」

 

「いったい彼は何をしたの!?」

 

「『ガタキリバコンボ』・・・・」

 

 

俺は師匠の今の姿について聞いたことがあった。

 

 

 

========================================

 

 

まだ俺と師匠が出会って間もない時だった。

 

 

「『欲望の王』ですか・・・・」

 

「まぁ、二代目の火野映司さんは自分の手の届く人を救いたいという欲望のおかげで先代の様にはならなかったけどね」

 

 

俺は師匠の変身に興味を持ち、色々と説明を受けていた。

 

 

「聞いてる感じだとかなり強い仮面ライダーですよね」

 

 

18枚のメダルを用いて多種多様な戦術を繰り広げられる仮面ライダー。

それに・・・

 

 

「『コンボ』なんてもはやチートですよ」

 

 

三枚の同色のメダルで変身する『コンボ』。

どの形態も亜種形態で使うよりも能力がより向上されており、怪人勝てんの?ってレベルだった。

 

 

「特に『ガタキリバ』はチートすぎますよ」

 

「まぁ。最強のコンボとも言われるぐらいだしね」

 

「クウガとかよりも便利なんじゃないですか?」

 

「そうともいえないさ」

 

 

師匠は六枚のコインを出す。

右手には緑三枚。

左手には赤、黄、灰色の三枚。

 

 

「コンボは亜種フォームに比べ、変身時の負担が大きすぎるんだ」

 

「負担ですか?」

 

「俺の変身は基本、体力や生命エネルギーの様な物をコストとしているみたいなんだ」

 

「それがコンボだと・・・」

 

「ゴッソリ持ってかれるね」

 

 

師匠の話だとコンボは身体の調子が良くても10分も変身が持たないらしい。

 

 

「それにガタキリバの能力もメリットだけじゃない」

 

 

師匠からガタキリバのデメリットを聞き、驚愕した。

 

 

「ガタキリバって強いですけど一番変身したくない変身なんじゃないですか?」

 

「確かにね、この力が必要にならないことを願うばかりだよ」

 

 

========================================

 

 

「フンッ!!!!」

 

 

『オーズ』は雷の放出を止め、動きを止めた。

すると一人、また一人とどんどん自身の分身を出現させた。

 

 

「分身!?」

 

「神崎さんは忍者だったんですか?」

 

 

ガタキリバの能力『分身生成』

最大50人まで分身体を作れる能力。

スペックの低下はなく、本体と同じスペックの分身を作れてしまう。

 

つまりは単純計算では50倍戦力がアップする。

 

 

「やめてください師匠!!!!」

 

 

俺の声に対して師匠は振り返らなかった。

師匠はこの後、自分の体がどうなるのかわかってるはずだ。

 

ガタキリバの分身体はすべて感覚を共有している。

1人が怪我を覆えばそのダメージも共有してしまう。

 

50人がダメージを受けると自身が喰らうダメージも50倍になって返ってくる。

しかも大量の情報を共有しているため、脳にも大きな負担がかかる。

 

まさに最強であり、リスクの大きい変身だ。

 

 

スキャニングチャージ!!!

 

 

1人がベルトのメダルに対し、オースキャナーを通す。

 

 

 

{{{{{スキャニングチャージ!!!}}}}}}

 

 

そして他の分身体も続けざまにメダルをスキャンする。

数人がその場でジャンプし、怪鳥に足を向ける。

 

 

「「「「「「セイヤーッ!!!!!」」」」」」

 

「KYUAAAAAAA!!!!!」

 

 

次々とオーズのライダーキックが当たる。

もう体の再生も追いついていない。

 

 

「これだけの攻撃を一度に!!これなら!!」

 

 

たしかに勝利は確実だ。

 

 

「終わりだライザー」

 

スキャニングチャージ!!!

 

 

最後の一人が高くジャンプする。

足に緑色のエネルギーを纏い、怪鳥に向け足を突き出す。

 

 

セイヤーッ!!!!!

 

「KYUAAAAAAA!!!!!」

 

 

怪鳥に当たるとそのまま爆発を引き起こし、煙の中から二人の影が落ちてきた。

 

1人は『オーズ』。

そのまま着地し、もう一つの人影が落ちた方を見る。

 

もう一人は元の姿に戻ったライザーだった。

アイツはそののまま地面に落下していった。

そのライザーの体から急に黒いメダルが三枚出てきた。

 

師匠はすかさず剣を出現させ、その剣に銀色のコインを3枚挿入した。

オースキャナーを剣にかざすとベルトのメダルをスキャンした時と同じ音声が流れた。

 

 

スキャニングチャージ!!!

 

「フンッ!!!」

 

 

黒いメダルに対して斬撃が飛び、そのままメダルは粉々に砕けた。

 

 

「勝った・・・勝ったわイッセー!!!」

 

「やりましたね!!!」

 

「師匠・・・・・」

 

 

喜ぶ部長とアーシアに目を向けず、いまだこちらを振り向かない師匠に目を向ける。

師匠は自身の持つ剣を手放し、剣を足元に落とす。

 

 

そして変身が解かれた。

しかし、師匠の変わり果てた姿に俺を含めた全員が顔を青ざめる。

 

 

膝から足元にかけて真っ黒に焦げており、体のいたるところに火傷と傷が出来ている。

はっきり言って俺の時よりもひどかった。

 

師匠はそのまま前に倒れ始める。

 

 

「師匠!!!!!」

 

 

俺はまだ痛む体を無理に動かし、師匠を受け止めた。

 

 

「嘘・・・だろ!?」

 

 

呼吸が止まってる。

 

 

「アーシア!!!」

 

 

すぐさまアーシアに声を掛けるが彼女は動かず目の前の状況を理解できず静止していた。

 

 

「アーシア!!!神崎さんを死なせる気か!!!」

 

 

俺の怒気を含む声に、ようやく反応しすぐさま神器の光を師匠に当てた。

 

 

「いやっ!!!いやぁー!!!死なないで!!!!」

 

「っ!!!!見てないで手伝え!!!!」

 

 

震えて見ていた部長に対しても声を荒げた。

一瞬びくっと体が反応し、すぐさま師匠の蘇生を手伝った。

 

 

「頼むよ・・・死なないでくださいよ師匠!!!」

 

「「神崎さん!!!!」」

 

 

心臓マッサージと人工呼吸を繰り返して数分。

 

 

「カハッ!!・・・ヒュゥ・・・」

 

「息を!?」

 

 

師匠が息を吹き返した。

 

 

「心臓も動いているわ!!!」

 

 

部長が胸に耳を当て、心音を確認した。

 

 

「よかった・・・本当に・・・」

 

 

目から涙が溢れ出た。

手で拭っても溢れ出てくる。

 

そして、俺達の足元に魔方陣が出現する。

魔方陣が光り、俺達は転送された。

 

 

 

 

To Be NEXT ⇒




01イイね!! ~次回予告~


ひ「01色派手!!スーツシンプル!!イイね!!」

イ「ああ、しかもAIとロボットがテーマってのも仮面ライダーらしいところだな」

ひ「しかも主人公が社ちょ」

神「私を呼んだのは誰だぁぁぁぁ?」

ひ・イ「「いいえ、呼んでいません神、帰ってください」」

神「社長ライダーだと!!!そんなバグは神である私が排じy」

ひ・イ「「うるせぇ!!帰れ!!」」



次回予告ゥゥゥゥ!!!!


{ライザー・フェニックス様は神崎様に再戦を望まれています}

{タカ!!クジャク!!コンドル!!}

{来い!!神崎正義!!!}

{・・・行きます!!!}


ハイスクールD×D×R 仮面の英雄の物語

2×9:赤き羽根、羽ばたきます!


神「それで私の出番はいつかな?」
 
ひ・イ「「ねぇよ!!!」」


チャン♪チャン♪

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