『ナーガ・ファミリア』の冒険譚   作:クッペ

3 / 9
もうまどろっこしいこと辞めた!未定未定詐欺なんてやってらんねえよ!

これともう一つのクロスオーバー作品に集中します!


それとオリキャラなんか出さねえからな!原作キャラとFEキャラだけだ!


入団試験①

 『ナーガ・ファミリア』の本拠である『竜の寝床』。広大な敷地に建てられたその館は竜人三人が化身したとしても充分に居住スペースがあるほどに広大だ。当初は化身した際に一番大きいクルトよりも大きい、ナーガが竜の姿でも問題ないように設計されたのだから。

 そしてその中庭には当初より予定されていた『ナーガ・ファミリア』の入団希望者100人が三列に並んでいた。三列と言っても、とある列には一人しかいないが。

 その中には緊張に表情を強張らせているもの、少しでも気分を明るくしようと周りの者と話しているもの、希望に瞳を輝かせているもの多数だ。

 そして中庭に団長であるマルス、主神であるナーガ、実戦試験担当のアイクとエフラム、実戦試験の際に怪我人が出た場合の回復役のミカヤが立っていた。

 

「皆さま、今日は『ナーガ・ファミリア』の入団試験によく来てくれましたね。知っている方も多いと思いますが、私が『ナーガ・ファミリア』の主神のナーガです」

 

「僕は団長のマルス。早速だけど本題に入らせてもらう、今日の試験の内容は頭に入っているかい?前に立っている二人のどちらかと戦ってもらう。『勝ち負けの結果は問わない』。君たちの覚悟を、模擬戦で問わせてもらう。入団者はこの中で10人だ」

 

 マルスの宣告に入団希望者がざわざわとなる。この中で受かる人数はたったの10人、10分の1は入れないということなのだ。

 

「武器は前に置いてあるものを使ってくれ。木で出来ているから、彼らが加減を間違えなければ恐らく死ぬことはない、打ち身や打撲程度で済むだろう。だからと言って、全力を出さない理由にはならないということを肝に銘じてほしい」

 

 前に置いてあるものはオーソドックスな剣、槍、斧、扱えるものは少ないが低出力の魔導書が置いてある。

 この魔導書はミカヤが作成したもので、通常魔導書は読むと魔法を強制的に発現させる代物だが、ミカヤが作った魔導書は才能あるものが扱えば魔法の詠唱無しで、魔導書に埋め込まれている魔石に魔力を流し込むことで魔法を発動できるというものだ。

 

「ではただいまより試験を始める。事前に自分の得物が決まっているだろうから、各列の先頭二人から早速前に出てきてほしい」

 

* * * * * * * * * *

 

 先頭の二人が前に出る。それぞれが置いてある剣と槍を手に取り、アイクとエフラムの前に立つ。

 自分の名前、なぜ冒険者になりたいか、この二つの簡単な質問をし終えそれが終わったら模擬戦に入る。

 模擬戦では彼ら二人からは攻撃をしない。手加減をして怪我人を出さないようにという指示が出ているためだ。しかし彼らが攻撃を行うと、恩恵を持っていない一般人は一たまりもない、下手をしたら本当に命を落とす可能性だってある。

 それだったら自分たちからは攻撃を行わず、相手の攻撃を捌くことに専念するのが懸命だ。

 

「たあっ!」「せやっ!」

 

 彼らは気合の掛け声とともに武器を振り回す。アイクとエフラムは受け止め、躱し、突っ込んできた際には身を翻し足を引っかけて転ばせるなどの最低限の自衛をするのみだ。

 そして彼らの動きに精彩を欠いてきた辺りで寸止めで武器を振り下ろす。彼ら二人はその際の反応を見る。寸止めと分かっていると言っても、その攻撃に抗うか、自分の限界を決めつけて諦めるか。

 そして今までに20組ほど模擬戦を行っているが、彼ら彼女らは全員が最後の寸止めを避けようともしなかった。

 彼ら二人は内心ため息を付きたかった。勝てないにしても抗おうともしないものは長生きすることはできない。ダンジョンは常に命がけの戦場だ。そこで自分の限界を決めつけ、諦めたらそこで人生は終了だ。

 そして槍を持った赤い髪を背中まで伸ばし、翅の髪飾りを付けた少女がエフラムの前に出て一礼する。

 

「ティアモと言います。私が冒険者になりたいのは、こちらのファミリアの『天馬姫』のシーダ様に憧れているからです!」

 

「ほう、シーダにか」

 

「はい!あの方の武勲、そして初めて天馬の調教に成功したあの方にはとても憧れを抱きます、自分も天馬に乗って戦いたいです!」

 

「そうか。前置きはこのくらいでいいだろう、来い……!」

 

 ティアモは腰を落とし槍を構える。瞳はエフラムの一挙一等速の全てを逃さないために、エフラムから視線を動かさない。

 ティアモは更に腰を落とし、脚に力を込め一足でエフラムとの距離を詰め顔をめがけて槍を突き出す。その槍の精度は今までの入団希望者とは一線を画していた。

 エフラムは首を左に傾けその突きを避ける。咄嗟に槍を引き、槍を立てそれを支えに回し蹴り。エフラムは右手に持っていた槍を左手に持ち替え、空いた右手でティアモの回し蹴りを受け止める。

 

「驚いた、今のは良い攻撃だ」

 

「ありがとうございます」

 

 ティアモは槍を連続で突きだし、薙ぎ払う。しかしレベル差と経験は非情なものだ。エフラムはその突きをすべて見切って躱し、薙ぎ払いを受け止める。攻撃を受け止められたティアモは後ろに仰け反ってしまう。

 仰け反っている隙にがら空きの胸目がけて槍を突きつける。咄嗟にその槍を弾こうとするが、間に合わなかった。

 槍はそのまま突かれていれば心臓を串刺しにしていた。しかしティアモはその最後の一撃を咄嗟に防ごうとしたのだ。防げなかったとしても、防ごうとした結果が大事なのだ。

 エフラムはティアモの耳元に顔をよせ、小声でボソッと呟く。

 

「……合格だ」

 

「……え?」

 

 ティアモはエフラムの方を振り返るがエフラムは次の試験者と対峙していた。

 

* * * * * * * * * *

 

 エフラムがティアモと戦っているとき、アイクもまた別の試験者と対峙していた。

 

「お前の名前は?それとなぜ冒険者になりたい?」

 

「あたしはワユ。あたしはこの都市最強の剣士の『蒼炎の勇者』に勝つ!そのために冒険者になる」

 

「ほう、俺に勝つと?」

 

「手加減なしだよ!」

 

「当然だ」

 

 ワユは剣を構え、アイクとの距離を一気に詰める。上段から剣を振り下ろし、アイクはその剣を軽々と受け止める。そのままワユは袈裟、薙ぎ払い、切り上げから袈裟切りと途切れることなくアイクに攻撃をし続ける。アイクはすべての攻撃を剣で受け止め、手首に軽く剣を当てワユの手から剣が零れ落ちる。

 ワユは剣を拾う時間ももどかしいのか、剣を拾うことなく自らの拳でアイクに攻撃を仕掛ける。アイクは剣で受け止めることをせず、全て余裕を持って回避する。

 そして突然ワユの拳劇が止んだかと思うと、ワユは構えを解いて、アイクに言い放つ。

 

「本気出してよ、さっきから何で攻撃を躱すだけなの?」

 

「全力で攻撃をするなっていう団長命令、それを抜きにしても、実剣ではないとはいえ恩恵を持っていないお前が俺の攻撃をまともに受ければ、最悪死ぬことになるぞ」

 

「それで死んだらあたしはあんたに勝つ器じゃないってだけだよ」

 

「……いいだろう、剣を取れ。ここからは全力だ」

 

 ワユは落ちている剣を取り、構える。今度はアイクの方から距離を詰める。ワユは咄嗟に距離を取ろうとするが、恩恵持ちとそうでない一般人の身体能力には雲泥の差が有る。アイクのレベル7となればなおさらだ。

 アイクは剣を振りぬき、ワユは咄嗟に自分の体の間に剣を滑り込ませ防ぐ。しかしアイクの攻撃はワユの防御の上からワユの脇腹を振りぬき、ワユは口から血を吐きながら地面を転がる。

 

「……やっぱり、まだまだ、遠いなあ……」

 

「それはそうだろう。そもそもまだ意識を保ててるのが不思議なくらいだ」

 

「……へへっ、いつか、絶対超えてみせるから……」

 

 その言葉を皮切りに、ワユは意識を失った。首に指を当て脈を確認すると、とくんとくんと動いているためただ単に眠っているだけのようだ。

 アイクはワユを担ぎ、ナーガとミカヤが控えている場所へと運ぶ。

 

「アイク、貴女からは攻撃をしないで下さいと言ったではないですか……」

 

「ナーガ、こいつの面倒は俺が見よう。合格にしてくれないか?」

 

「それはこの後の結果次第です。ミカヤ、彼女の治療を願いします」

 

「分かりました、ナーガ様。アイクさんも、この後はこのような怪我人は出さないでください」

 

 ミカヤはワユの服を捲り、怪我の状態を確認する。木剣で殴られた所は青黒く内出血しており骨折、恐らく内蔵にも傷がついている。

 ワユに杖を翳し、杖からは青白い淡い光が放たれる。すると内出血は段々と引いて行った。

 これもミカヤが自作した杖で、魔力を流すだけで治癒魔法を使える杖だ。通常回復薬などは『神の恩恵』を受け取っていないと効果が薄いが、ミカヤが使う回復の杖は『神の恩恵』を貰っていない一般人にも使える万能の杖だ。そしてミカヤの場合、スキルによって治癒は行えるのだが、これは対象の傷をミカヤに移動している諸刃の剣なので、緊急時以外は使用しないことにしている。

 アイクは次の試験者と対峙している。まだ試験者は多数残っているのだ。




またワユかよ!って?文句を言うな、俺がワユ好きなんだからしょうがないだろう

それとアイクの相棒=ワユっていう勝手なイメージが俺の中で出来上がってる
セネリオ?ライ?あいつらはホモ逹

そしてミカヤが物凄い万能になってる、『ヘルメス・ファミリア』のアスフィは何でも作れるけどミカヤの場合魔法関連の物しか作れないってことで
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。