『ナーガ・ファミリア』の冒険譚   作:クッペ

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言い訳させてくれ

二対一の戦闘シーンに書きなれてなくてどうやって書いたらいいかよく分からんのだ。そもそも一対一の戦闘シーンも下手だろって?放っとけ

それと火曜日に墓参り行って、水曜に泊まりで高校の時の部活の後輩のライブ行ってて書く暇がなかったんや
書き始めたのが3/29の22:10、めっちゃ眠いです、というか寝落ちしたみたいです


入団試験②

 アイクがミカヤにワユを引き渡している間、エフラムの元には次の試験者が経っていた。明るい緑色の髪を腰の辺りまで垂らしており、安値で売っている青い防具を身に纏った少女だ。

 

「ネフェニー、と言います……よろしく、お願いします……」

 

「ああ、それで、なぜ冒険者になりたい?」

 

「私を育ててくれた父親代わりの人が、少し前にダンジョンで怪我をしてしまって……私の他にも一人娘がいて、でもお父さんはもうお金を稼げなくて、私が今度は二人の分まで稼ごうって、思いました」

 

「そうか。武器は槍でいいんだな?」

 

「あ、あの……これも使っても、良いですか……?」

 

 ネフェニーは背負っていた小さな盾を翳し、エフラムに訊ねる。エフラムは首肯しネフェニーは左手に盾を構え、右手一本で槍を持った。

 少し腰を落とし、エフラムと少しづつ距離を縮めていく。ある程度距離を詰めたところで、槍を上段に構え、振り下ろす。

 槍を両手で持ち上段からの槍を受け止める。そのまま柄でネフェニーを殴りつける。左手に持った盾で柄を受け止め、そのまま後ろに飛んで自分の体にかかる衝撃を最大まで殺す。真っ正面から受け止めると、最悪ワユの時の二の舞になるかもしれないため、相手の攻撃は喰らわない、もしくは衝撃を最大まで殺すように心がけているのだ。

 

「面白い槍の使い方をするな」

 

「そうですか……?」

 

「ああ、初手で上段から振り下ろしてくる奴は初めて見たな。そして槍は長く、それ相応に重い。今使っている槍は訓練用で大分軽量化されているが、それでも槍は片手で振り回すものじゃない。シーダやターナのように、ペガサスに乗っているというのなら、話は別だが」

 

「ありがとう、ございます……行きます」

 

 再び腰を落とし、エフラムとの距離を一気に詰めその際の運動エネルギーも全て槍に込めて渾身の突きを放つ。

 一歩右に動きネフェニーの槍を横から叩き、攻撃の起動をずらすことでネフェニーの攻撃を躱し突きの動作をしているネフェニーの胴目がけて槍を振るう。

 ネフェニーは体制を無理やり変えて縦でその薙ぎ払いを防ごうとする。しかし間に合わずその槍の攻撃を受け地面を転がる。

 幸いかなり手加減されており、多少咳き込む程度ですぐに立ち上がって再び槍を構えた。

 

「そこまでだ」

 

 エフラムがネフェニーに向かって言い放ち、ネフェニーはポカンとした表情を浮かべる。そのネフェニーを置き去りにして、エフラムはマルスの方へと歩み寄っていく。

 

「エフラム?どうかしたかい?」

 

「ネフェニーは合格にしろ。あいつの面倒は、俺が見よう」

 

「何か感じるものがあったかい?さっきのティアモもだが」

 

「ティアモ、あいつは現段階で入団希望者の中で頭一つずば抜けている。それでもなおまだ伸びしろがあるんだ、むしろあいつが今まで他のファミリアに拾われなかったことが不思議でたまらないな」

 

「それで、彼女は?」

 

「現段階の実力は他の希望者とそこまで変わらないだろうが、あの槍術は磨けば光る」

 

「……まあ、合格者候補としては考えておこう。この先まだ何があるか分からないからね」

 

「……今はそれでもいいだろう、だがあいつを捨てるのは損だということは頭においておけ」

 

 エフラムはそう言い残し、先ほどと同じ位置まで戻っていく。そしてマルスはエフラムから話を聞いた時点でネフェニーはほぼ合格にするつもりになっていた。

 エフラムがこういったことを言ってくることは珍しく、今まで戦い方を教えたのも実妹のエイリーク位の為、エフラムにそれほどの言葉を言わせたネフェニーはほぼ合格だ。

 

* * * * * * * * * *

 

 エフラムがネフェニーと戦っている間、アイクは元の位置に戻ってきて試験者の方へ目を見やると彼らは先ほどの戦いを見てすっかり委縮してしまっている。

 ああなったのは殆どワユが悪いのだが、彼らからしたらそうなるかもしれないと思っただけでも精神的恐怖を免れることはないのだろう。

 そんななか、アイクの前に立った試験者がいた。髪を短く揃え、剣の腹で肩を叩きながら表情は余裕そうに言い置く。

 

「次俺でいいですか?」

 

 この少年もやはり恐怖心はあるようだが、それを表に出さないように必死に理性で抗っている。そしてアイクはこの少年のそんな態度に好感を抱いていた。

 

「ああ、他の連中は怖がるばかりのようだからな」

 

 後ろで燻っている希望者に向けて言ったわけではないのだが、アイクのその一言にビクッ!っとなってしまうのは仕方がない事だろう。

 

「それで名前は?」

 

「俺はエディ、いつかあんたを超えるものだ!」

 

「お前もか、というかお前はあいつと知り合いか何かなのか?」

 

「いや、特にそういうことはないけど」

 

「まあいいだろう、かかって来い」

 

 エディは剣を上段に構え、アイクは剣をだらりと下ろしたままだ。エディはアイクとの距離を詰め上段に構えた剣を振り下ろす、アイクはその剣を軽く受け止め押し返す。

 仰け反ったエディに向けて剣を振るう。エディはその剣の動きを目で追い、紙一重で回避する。そのままアイクから距離を取り息を整える。

 一息入れている間、アイクから攻めることはしない。普段の模擬戦ならばそのような隙を見逃さないが、今回はあくまで彼らの才能、そして覚悟を見るものだ。

 再び剣を構えアイクに突貫する。アイクから攻撃をしてこない以上自分から攻撃をするしかないし、そもそもアイクの攻撃を躱すなり受けるなりして反撃をするのが不可能なため、先手を取るしかないのだ。

 下から切り上げる、しかしその攻撃はするりと躱される。そのまま間髪入れずにバク中をしながら切り上げる。普通の剣戟ではバク中などしないが、こういった奇襲を仕掛ける場合は意外と有効だったりするのだ。

 その攻撃に距離を取られるがエディは構わずに距離を詰め剣を打ち続ける。そしてエディの上段の攻撃を受け止め、剣の腹でエディに反撃を繰り出す。回避できずにその攻撃を受けてしまい息が詰まる。その間もアイクは追撃を繰り出そうとしているのを視界の端に捉え、地面を転がることでその追撃を回避。

 エディは肩で息をしながら立ち上がり、アイクに向けて剣を薙ぎ払った。そしてその一撃は今までの攻撃とは比べ物にならないほどの威力が出ていた。しかしそれでも冒険者であるアイクの前では大した差違ではない。受け止め、薙ぎ払った体勢で追撃も回避も出来ないところに向けて剣を振るう。

 先ほど放った一撃で動けないエディでも、その一撃を目で追い何とか防ごうとするがやはり間に合わ無かった。そのアイクの一撃はエディに当たる直前で寸止めされており、当たることは無かった。

 

「ご苦労、下がってくれ」

 

「え、ええと……合否って……?」

 

「全員終わってからだ、もう少し待っててくれ」

 

 どこか釈然としないまま、エディは列の後方までとぼとぼと歩いて行く。

 

「次はどいつだ?最も、俺に挑もうと思えるものがいるのならばの話だが」

 

* * * * * * * * * *

 

「ほぇー……すごいですね……」

 

「……こっちに集中してくれないか?」

 

「あ、す、すいませんすいません!」

 

 エディとアイクの戦闘を呆けるように眺めていたのはピンクの髪をショートに切り揃えた少女だった。名前をマーシャと言う。

 

「それで、お前は槍でいいのか?」

 

「あ、はい、一応剣も使えるのですが。どちらかと言うと槍の方が得意なので」

 

 背負った片手剣を見やりながら手に持った模擬槍を腰を落とし構えるマーシャ。雰囲気は先ほどの呆けた雰囲気とは打って変わって、鋭い剣のようなピリピリとした雰囲気を纏っている。

 

「どこからでも来い」

 

「ふぅ……行きます!」

 

 脚に力を込めエフラムへと突貫し、槍を突き出す為に槍を自分の身体へと引き付ける。しかしマーシャはそこで槍を突き出すことはせずに、自分の身体へと槍を引き付けたままエフラムへと肉薄し、回転しながら腕を伸ばし槍を振り回す。

 予想外の攻撃を放ってきたマーシャの攻撃を咄嗟に槍で受け止め、一度引き槍を突き出す。マーシャは首を傾け紙一重でエフラムの攻撃を躱すと一度距離を取り、そのまま跳躍。エフラムが突きだした槍の上に着地し、それを足場にして再び跳躍。エフラムが槍で人を支えられることができるからこその芸当だ。

 空中で回転しながら槍を振り下ろす。エフラムは槍を上段に掲げマーシャの攻撃を防ぐ。

 槍を叩きつけた状態のまま着地し、槍を片手で持ち替えたかと思うと、急に背中の剣を抜き顔面目がけて鋭い突きを放ってきた。

 マーシャが持っていた剣は刃引きされた模擬刀ではなく、普通に切れる剣だ。

 咄嗟に首を傾け剣戟を避けるが、頬に掠りそこから血が流れる。

 マーシャは身を引き、エフラムは俯いておりその表情は窺えない。普通に考えれば模擬層で戦うと言っておきながら剣を抜いたマーシャに対して怒ってると考えるだろう。

 

「す、すいません!咄嗟に……」

 

 顔を真っ青にしながら何度も頭を下げるマーシャ。しかしエフラムの方が震え出したかと思うと急に顔を天に向け大声を出して笑い始めた。

 

「ん?何を謝っているんだ?」

 

「いえ、槍で戦うと言いながら剣を抜いてしまって、怪我をなさってますし――」

 

 マーシャの言葉で思い出したかのように腕で頬を擦り血を拭く。

 

「冒険者をやってるんだ、このくらいは怪我に入らん。それに別にルール違反を犯してはいない、自分で持ち込んだ武器を使ってはいけないなんて、誰も言っていないだろう?現にネフェニーは自分で持ち込んだ盾を使っていた」

 

「は、はぁ……」

 

「それにこの模擬戦で俺に、いや、俺たちに攻撃を当てる奴が出てくるとは思わなかった。自分から攻撃をあまりしなくていい分、防御に専念していれば攻撃を食らうことなどあり得ないと思っていたんだがな、くふふ……ああ、列に戻ってくれて構わない、ご苦労だったな」

 

 その言葉を聞き、マーシャは元いた列の後方へと歩いて行く。希望者はだいぶ減ってきたが、まだ残っている。




同じ原作から出てるキャラですが、この世界では何も関わりとかないですからね?

あとこれ言ったかな?原作でこんなことしないだろっていうこともやらせます、今回のエフラムの高笑いなんかはまさにそれ
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