『統計学と”魔法使い”という生物』著:A.L   作:クローン少女

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注意:投稿してから、この話を大幅に改変してしまいました。4/12

次から週一(水)にまとめて投稿します。その方が、修正しやすいので。


06 コンパートメント

コンパートメントの窓にへばりつくアルセーニをようやく引っぺがして座席に座らせ、アブラクサスもその隣に腰を落ち着けた。まったく、先が思いやられる少女だ、と彼は深く息を吐いた。

 

このところ、彼は体力、気力共にひどく消耗していた。

 

全ては彼の隣に座る、おさげのぱっつん少女のせいだ。

 

突如、父の友人グリンデルバルドの娘だと、マルフォイ家に転がり込んできたこの少女。初対面の際、少女の燃える瑠璃色の髪と猛禽類のような金瞳に度肝を抜かれたが、今となっては外見のことなど、大した問題でないと彼は思っていた。

 

それはなぜか。

 

少女が些か自由で奔放すぎたからだ。

 

このアルセーニ・レオニード、改称アビエス・マルフォイはマルフォイ家――屋敷僕とペットの孔雀にまで及んで、本当に散々な目に合わせてくれた。

それは、もう、孔雀の立派な尾羽がストレスで綺麗さっぱり抜け落ちてしまうほどに。

それまで静かな父子家庭だったマルフォイ家は、毎日何度もアーマンドの雷が落ちる、騒がしく落ち着かない場所へと変貌を遂げた。

当然、兄弟に揉まれて育たなかった彼にとっても、年下の少女は自分のテリトリーを荒らす脅威になった。

だが不思議なことに、少女の面倒を見ることに関して、悪い気はしなかった。自分に懐いている少女が妹のようで、可愛らしく感じたのかもしれない。

少女がいくら、煙突の中を上り始めたり、数百万するシャンデリアをブランコ代わりにしたり、大理石の彫像の腕を折ってしまったとしても。(当然、彼の父アーマンドは怒り狂ったが)

 

しかし、これだけ、

 

これだけは耐えられなかった。

 

少女が毎朝欠かさず、彼と彼の父にお見舞いするイベント。

 

それは、モーニングコール。

 

今日の朝だって、そうだ。

低血圧で朝に弱いというのに、彼と彼の父は5時を回る以前、少女によって叩き起された。

度重なる早起きのせいで、今も軽く頭痛がした。昨夜、夜遅くまで本を読んでいたのもあって、結局4時間ほどしか寝ていない。小さくため息をついて、彼はこめかみをぐりぐりとマッサージした。

 

 

「アブラクサス、貴方、疲れてるようね。寝不足かしら?」

 

 

声を掛けられてハッと我に返った。いけない、いけない。そうだった。自分は待ち合わせしていたのだと、アブラクサスは腫れぼったい瞼を無理やり押し上げた。

 

 

「‥‥すまない、エイブリー。待ち合わせてくれてありがとう」

 

「別にいいのよ‥‥私は弟が心配だったから」

 

 

そう言って足を組む美しい少女は、彼と同学年の聖28一族、エイブリー家のお嬢である。腰まで届く豊かなブロンドに、どこか冷たいコバルトブルーの瞳。整った顔立ちに桜色のふっくらとした唇が、上品な気を醸し出している。

彼女はスリザリンの女王様と謳われるだけあって、ニコリともせずにこうして今もお高くとまっていた。

そんなエイブリー嬢の隣には、くしゃくしゃのブロンドに青い瞳の小さな男の子がちんまりと座っていた。クディッチの雑誌を熱心に読んでいる。

 

 

「そちらが君の弟?」

 

「そうよ」

 

 

挨拶しなさい、と言われた男の子は、少しむくれて雑誌からそばかすだらけの顔を上げた。が、こちらの顔を見ると急に畏まった表情になった。雑誌に集中していて、アルセーニが騒いでいたのにもかかわらず、彼に気が付かなかったらしい。

 

 

「マルフォイ先輩、初めまして。僕はスティーブン・エイブリーです。」

 

「アブラクサスだ。よろしく」

 

 

彼が手を差し出すと、スティーブンは慌てたようにその手を握り返した。

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします。‥‥ところで、お隣の女の子はどちらの家の方でしょうか」

 

 

似てもつかないアブラクサスとアルセーニを不思議そうに見ている。すると、隣のエイブリー嬢が弟にピシャリと言い放った。

 

 

「不躾よ、スティーブン、聞いていなかったの?マルフォイの義妹と待ち合わせているってあなたに言ったはず。私の話を聞かないでクディッチの雑誌なんて見ているからそうなるんだわ」

 

 

その言葉に男の子は目を瞬かせ、気まずそうに首をすくめた。

クリクリとした大きな青い瞳と淡いブロンド、すっきりとした顔立ちは姉弟でよく似ているのに、何故こうも纏う雰囲気が違うのだろうか。冷々たる姉とは対照的に、弟の方はやんちゃで活発そうであった。

 

 

「まあまあ、エイブリー、気にしないでくれ。スティーブン、この子は私の義妹。仲良くしてくれないかな」

 

 

そう言ったものの、案の定、またアルセーニは座席に膝をついて窓の外を眺めている。一体、どこがそんなに外の景色は面白いのかアブラクサスにはさっぱり分からなかった。窓の外を流れていく風景は、特に特徴のない延々と続くただの荒野である。

 

 

「アビエス、自己紹介しなさい。それと、窓をそんなにべったり触ってはいけませんよ」

 

「‥‥はい」

 

 

渋々、といった感じでアルセーニは窓から手を離した。案の定、窓には少女の手形がくっきりついてしまっていた。アブラクサスはそれを黙ってハンカチでふき取った。

 

少女はトスンと座席に腰を下ろし、そばかすだらけのスティーブンの顔をまじまじと見つめた。するとスティーブンの方は少し恥ずかったのか、幾分か偉そうにコホンと咳払いをした。

 

 

「僕はスティーブン・エイブリーだ。将来の夢はイギリス代表。よろしく」

 

 

さらりと将来の夢まで宣言し、ニコリと笑ってスティーブンは手を差し出した。

 

 

「わたしはアビエス・マルフォイ。よろしく、スティーブン」

 

 

差し出された手を握り返し、少女は少し硬い口調でそう言った。

 

 

「ところで、君、前のワールドカップ、見に行った?」

 

「え‥‥?」

 

「え、もしかして見に行ってないの?あー、もったいないことをしたね!だって、決勝は本当にすごかったから。特に最後の回しは最高にクールだったよ」

 

「ふーん、そうなんだ」

 

 

ぱっとしない反応をして、アルセーニは座席から浮いた足をぶらぶらとさせていた。もしかしたら、あまり興味がないのかもしれない。この3か月の間、少女とクディッチの話になったことは一度もなかった。

 

 

「僕もね、ああいう高いレベルのチームに将来、所属したいと思っているよ」

 

 

薄い反応を気にせず、スティーブンはうっとりとした表情でそう言った。そして続けざまに、僕がチェイサー(攻撃)だったらあそこはもっとこうする、だとかペチャクチャとうんちくを垂れた。

 

その隣では、姉が呆れかえっていた。

 

 

「ごめんなさいね、アビエス。でも許して頂戴。弟はクディッチ馬鹿なの。」

 

 

お姉様だって、と隣でスティーブンは大きく憤慨した。

 

 

「こう見えても、お姉様はスリザリンのシーカーなんだ!」

 

 

そう、彼の姉は生粋のスポーツマンで、2年生からスリザリンのシーカー。まさに期待の星である。弟であるスティーブンは容姿端麗、文武両道の姉をよほど誇らしく思っているのだろう。鼻息を荒くして、自分の姉の箒捌きを熱く語り始めた。

 

 

「‥‥シーカーって、何?」

 

 

スティーブンの情熱に水を差すように、少女は少し困ったように眉を下げ、そう言った。当然、エイブリー嬢とスティーブンは信じられない、と目をパチクリさせている。

 

 

「‥‥お前、ルールすら知らないの?」

 

「うん、知らない」

 

 

実際、さすがのアブラクサスもこれには内心驚いた。この3か月間、彼はこの少女の非常識な言動をまじかで幾度も目の当たりにしてきた。だが、これほど世間を知らないとは。

 

だが‥‥クディッチのことなど、天下のグリンデルバルドは興味ないに決まっている。

 

お遊びのことを娘へ熱心に教え込んでいるわけがない、とアブラクサスは思い直し、少し心配になった。この調子であれば、少女は同学年の友達を作るのが難しいだろう。なんと言っても、クディッチは花形スポーツで多くの魔法使いの娯楽だからだ。入れ込むほどでなくても、誰しも話題ぐらいにはする。

 

だが、少女の方は全くの”無知”であるのだ。―純血主義に関すること以外は。

 

 

「‥‥へ―、珍しいな」

 

 

じゃあ、教えてやるよと、親切そうにスティーブンは言ってくれ、アルセーニの表情も幾分か明るくなった。

 

 

「簡単に言うと、クディッチは箒に乗ってボールを相手のゴールへ入れるスポーツだ。それは分かる?」

 

「うん、」

 

「あ、それは知ってるんだな。よかった。てっきり、クディッチは走り回る競技だとか思われてそうだったし」

 

「‥‥そんな!流石にわかるよ!‥‥それに、魔法使いが箒に乗らないで走り回るなんて、とっても滑稽」

 

「‥‥確かに」

 

 

少しむくれた少女の顔を見て、あはあはとスティーブンは笑った。

ああ、この調子なら少女が友人に困ることはないだろう。アブラクサスはほっと胸をなでおろした。エイブリー嬢も同感だったらしく、冷たい表情がいくらかほころんでいる。

 

が、安心したのもつかの間、スティーブンが丁度長いルールの説明を終え、地味なビーター(防御)の大切さを熱く語っていた時。

 

こてん、と少女の頭がアブラクサスの腕に当たった。

 

もしや、と横を見るとさっきまで起きていたはずの少女は、すっかり眠ってしまっていた。

 

―また、だ。これで5回目。少女は、稀にこうして寝落ちしてしまうのだ。マルフォイ家に来てから間もないころはよく起きていたことだった。その原因は不明だが。

 

 

「‥‥その子、寝てしまったの?」

 

 

ショックを受けるスティーブンの隣で、エイブリー嬢が少し心配そうに寝ている少女の顔を覗き込んだ。

 

 

「‥‥ああ、寝てしまったよ。すまない、スティーブン」

 

 

君の説明はとても素晴らしかったよと励まし、アブラクサスはスティーブンの肩を軽くたたいた。

 

 

「でも、どうか気を悪くしないでくれ」

 

「い、いいえ、大丈夫です」

 

 

そうは言うものの、やはり気分のいいものではないだろう。スティーブンの耳は少し赤くなっていた。

 

 

「スティーブン、アビエスは決して君の話を聞きたくなかったのではないよ。‥‥いずれ、寮の人には伝えておくけど、アビエスは持病を抱えてるんだ。だから、こうして急に寝てしまうことがある。‥‥最近はあんまりなかったんだけどね」

 

 

そう言って、優しくアビエスの頭を撫でた。

 

 

「‥‥持病って、急に眠ってしまうのが、持病なんですか?」

 

「やめなさい、スティーブン」

 

 

エイブリー嬢は静かに弟を制した。そして、アブラクサスの方を見ると何か推し量ったのか、小さくため息をついた。

 

 

「‥‥アブラクサス、了解したわ。」

 

 

そう、一言だけ、エイブリー嬢は言った。

 

 

「ありがとう、エイブリー」

 

 

ところで、とエイブリー嬢は話題を変えるように廊下の方へ視線を向けた。

 

 

「‥‥来ないわね、ブラックとレストレンジ。乗り遅れたのかしら」

 

 

実のところ、アブラクサスとエイブリー嬢は、上級生に兄弟がいない良家の1年生と、この車両で待ち合わせていたのだ。しかし、一向に現れない。

 

 

「そう言えば‥‥、待ち合わせていたのは君だけじゃなかったね」

 

「‥‥まったく、スリザリンの殿方たちは大にして忘れっぽいわ」

 

 

呆れたようにそう言うと、ふわりと金髪を払いのけ、エイブリー嬢は立ち上がった。

 

 

「隣の車両に居るんじゃないかしら。さっき、ノットとトラバースも見かけたから。呼んでくるわ」

 

「私が行きますよ、エイブリー」

 

「結構よ。あなたみたいなひょろっこい男は、揺れる車内を歩くべきじゃないわ」

 

 

冷ややかにそう言うと、流れる金髪を揺らして、エイブリー嬢は扉を開けて出て行ってしまった。

 

 

・・・・・・

 

 

急にドタドタと数人の足音が聞こえて、アルセーニは目を開けた。

また、急に気を失っていたらしい。頭がなんだかぼうっとした。

霞む目をよく凝らすと、前に座っていた姉弟は既にいなくなっていた。なぜだろうか。

アルセーニにはよく思いだせなかった。

 

 

「アビエス、起きたね」

 

 

優しい声に顔を上げるとアブラクサスの心配そうな灰色の瞳とかち合った。

 

 

「体調はどうですか」

 

「‥‥大丈夫だよ」

 

「そう、よかった。これからもこういうことがあるかもしれないけど、あまり気に病まないように。お父様が言っていたようにね」

 

 

肩を優しく摩られ、アルセーニはこくりと頷いた。

なぜだろうか、新しい兄は自分を大事にしてくれている。

不思議でたまらなかったが、悪い気もしなかった。

 

先ほどの足音が近づいてきたので、アルセーニは廊下の方を見た。すると、背の高い上級生たちが3人、新入生と思われる小さな男の子が2人、それと先ほどの姉弟が隣のコンパートメントに流れ込んでいった。

その中の軽薄そうな茶髪の細い上級生は、アルセーニを見つけるとニコリとほほ笑んだ。そして、こちらのコンパートメントのドアをがらりと開けた。

 

 

「やあ、可愛い子猫ちゃん。僕はマーカス・フリント、スリザリンの4年生だよ。仲良くしてね」

 

 

彼は手前に座っているアブラクサスに気が付かなかったようだった。しゃがんでアルセーニの方に握手を求め、友人のことはちらりとも見なかった。

 

 

「‥‥フリント、私を忘れていないか?」

 

「おや、君もいたのかい?このお嬢さんとお知り合いなの?」

 

 

驚いたようにそういう彼にアブラクサスは呆れたようだった。

 

 

「‥‥エイブリーがあなたに言ったはずですけどね。この子は私の義妹だって」

 

 

ピシリとフリントは固まった。そして、こちらとアブラクサスを交互に見つめ、口をパクパクとさせた。どうせ似ていないとでも言いたいのだろうと、アルセーニは思い、再び窓の外を眺め始めたが、急に大きな叫び声が聞こえ、びくりと体を強張らせた。

 

 

「な、な、な、な、な、なんてことだ!いくら親友と言えど、けしからん!こんな可愛らしい子猫ちゃんが妹なんて‥‥!君はなんという幸せ者なんだ!ああ、許せない!」

 

 

フリントは頭を抱えて一息にそう言った。なんか変な人、とアルセーニは思った。

 

 

「子猫ちゃん、お名前は?」

 

「わたしはアビエス・マルフォイ」

 

 

キラキラとした瞳で見つめられ、もはや、アルセーニの顔には無しか残っていなかった。今までこんなに変てこな人間に会ったことがなかったのだ。会ったことあるのは優しい人間と自分を檻に閉じ込める人間だけ。

 

突然、フリントはガシリとアルセーニの手を取った。

 

 

「ああ、なんてオリエンタルな子猫ちゃんなんだ。美しいよ」

 

「‥‥」

 

 

でへでへとだらしなく笑う友人へ、冷たい微笑を浮かべたアブラクサスはサッと杖を振った。当然、杖を出せない友人はあっという間に吹き飛ばされ、廊下に背中を叩きつけた。

冷たいエイブリー嬢の視線がフリントに刺さっていたが、そんなことを彼は知らない。アブラクサスの放ったのは失神呪文だった。

 

フリントは廊下で大の字になってのびていた。

 

 

 

・・・

 

 

 

ホグワーツ特急はやっと終着駅にたどりつき、アルセーニら一同は汽車から駅に降り立った。えらく長い旅路だったが、アルセーニは綺麗な風景に十分満足していた。

 

荷物を手に持ち、いよいよ新入生だけ別行動となった時、先ほど吹き飛ばされた上級生がこちらにニコニコと近寄ってきた。彼の脇には隣のコンパートメントにいた新入生の男の子が2人、話しながらついてきていた。

 

 

「さっき、誰かさんに邪魔されて紹介できなかったけど、こちらは同じく新入生だよ」

 

「‥‥フリント、誰が邪魔したんだい?」

 

 

アブラクサスの冷たい声を無視して、フリントはずいっと新入生の肩を掴んで前に押し出した。

 

 

「こっちの朴念仁はラドルファス・レストレンジ」

 

「‥‥よろしく」

 

 

口以外の顔の筋肉を使わずに、厳つい目つきの少年はそう言った。体の大きな彼の茶色い髪の毛は短く切りそろえられ、重力に逆らってつんつんと立っていて、アルセーニはそればっかりを見ていた。

 

 

「んで、こっちの馬鹿は‥‥」

 

「おい!お前が馬鹿って言うなよ!フリント!」

 

 

バカに"馬鹿"呼ばわりされて、ラドルファスの隣にいた黒髪の少年は怒って大きな声を張り上げた。幾分かラドルファスより小さくて顔立ちもなかなか整っている。

 

 

「俺はアルフォード・ブラックさ。よろしく、アビエス」

 

「うん、よろしく」

 

 

パチンとウィンクを飛ばされ、アルセーニはまたもや困惑した。片目をつぶる習慣がなかったために、意味を図りかねたのだ。しかし、アルフォードはそんなこちらのことはお構いなく、あのさ、と話しかけて来た。

 

 

「お前、クディッチ知らないんだってな。スティーブンから聞いたぜ。魔法使いでクディッチ知らない人間って居たんだな」

 

「‥‥知らなかったけど、今は知ってるよ。教えてもらったから、スティーブンに」

 

「途中で寝ちゃったけどな」

 

 

少し残念そうな口調でスティーブンが横から割り込んだ。アルセーニがごめんねと謝ると、いいよべつに、とだけ言って手をひらひらとさせた。

 

 

「さあ、貴方たち、ここから新入生は別行動よ。グズグズしてないで早く荷物を持って!‥‥スティーブン、アビエスの面倒も見るのよ」

 

 

エイブリー嬢の一喝の元、慌ててスティーブン、アルフォードは手に荷物を持った。チョロチョロとしていたフリントは案の定、アブラクサスに引きずられている。アブラクサスは去り際にアルセーニの方を振り向いて、

 

 

「アビエス、何かあったらすぐに私に言いなさい」

 

 

と心配そうに言い残し、エイブリー嬢とともに在校生の中に消えていった。




捏造が入り乱れておりますが、捏造を一応まとめておきます。

スティーブン・エイブリーとアルフォード・ブラック、ラドルファス・レストレンジはアルセーニの同学年です。

アブラクサスとエイブリー嬢、フリントは4年生。

皆、純血です。
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