悠哉「それにしても見事に女子しか居ないねぇ、林崎君?」
一樹「一樹って呼んでくれ、苗字で呼ばれるのは慣れてない」
悠哉「そうか、なら一樹って呼ばせてもらうぜ」
一樹「ああ、そうしてくれ」
一樹「話は変わるが、よく姉さんの剣を弾けたな?」
悠哉「ああ、俺は俺に向かう“意識”は全て認識してるからな 特に“疑い”と“敵意”には敏感なんだよ」
悠哉「それと、俺は一応剣の免許皆伝をしてるからな それでもあの時の剣は速かったよ 流石に危なかった」
一樹「そうだったのか やっとあの時の抜刀術の速さに納得がいったよ」
一樹「しかし、あの時何で剣が鞘から抜けてなかったんだ?」
悠哉「さあ? 俺にも分からん」
一樹「おいおい、その剣ホントに使えんのか?」
悠哉「ああ、試してみるか?」
一樹「では、お言葉に甘えて」
ガチャガチャ…
一樹「抜けないんですが?」
悠哉「えー? そんな馬鹿な」
スラリ…
悠哉「抜けんじゃん」
一樹「あれ? 可笑しいなあ 抜けなかったんだがなぁ…」
黒 (おい 君以外には抜けないって言ったよねぇ…?)
悠哉 (ああ、忘れてた)
一樹「へぇ、刀身が赤いんだなぁ。 珍しいね」
悠哉「まあな 俺も何処で作られたのかはしらん ただ、トンでもない切れ味だよ」
一樹「そうなのか… やっぱり剣に未練が有るなぁ」
悠哉「テレビで見たぜ なんでも剣の達人だとか」
一樹「止めてくれ そんなに大したことじゃない」
悠哉「いや、“一つを極める”ってのはとても大事なんだ それを成し遂げたお前さんはスゴいよ」
一樹「そんなものかねぇ」
~~~~~~~~~~~~~~~~入学式~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
輝夜「世界は神話に侵食されています-------」
悠哉 (さて、このあと何だっけ?)
%%% (先ずはクラス分け表を見て、その次にクラスに行って、最後にオリエンテーションだ)
悠哉 (面倒だなぁ バックレてもいいかなぁ?)
%%% (ダメだ 音無校長から言われてるだろ キチンと学校に行ってくれ ってな)
悠哉 (絶対監視の為だよなぁ…)
%%% (それと、今日から[魔女の館]に引っ越すからな もしサボったら一発でバレるな)
悠哉 (もう勝手に運んでくれ…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悠哉 (俺は1-2か… 一樹も同じクラスだな まあ、男1人よりはましだがな)
悠哉 (かなり排斥的な視線が多いな… まあ、[男は下だ] って習ってきた奴ばっかりだろうしな)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~1-2 教室~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悠哉 (俺の席はっと… あった良かった おっ、一樹の隣か ちょっかい出しまくろう!)
%%% (あまり問題を起こさないんじゃないのか?)
悠哉 (それとこれは別だよ)
ワイワイガヤガヤ ドンガラガッシャン
悠哉 (オイオイ 今なんか危ない音しなかったか?)
%%% (さぁ? 気のせいじゃないか?)
「おはよう クズども! 初めまして!」
悠哉 (なんだなんだ? ここは何時から保育園に成ったんだ?)
%%% (違うな、アイツはここの担任だぜ?)
「ワタシはリズリザ.ウェストウッドだ 良いか! ワタシがお前らを一人前の騎士に調教してやる! 有りがたく思え!」
リズリザ「このクラスは…面倒だな オイ、先に言っとくぞ そこの男子二人はランクEとランクFだ。」
「センセー、ランクF って何ですか? 聞いたこと無いんですが?」
リズリザ「つまり、魔法が“全く使えない”って事だ」
エェーーーーー ホントニーーー? カクシテルンジャナイノーーー?
ガタッ
悠哉「事実だ 俺は全く魔法が使えない それでも何故か選ばれた まあ、よろしく頼む」
ペコリ
「…」
一樹 (ん…? なら今朝の抜刀術は生身の力だったのか…!? なんて速い反応なんだ… あんな奴今まで見たこと無かったぞ…?)
リズリザ「そう言う事だ。まあ、本人は自分の立場を理解している様だから良いがな… お前らも他人を見下している暇は無いぞ! 上を目指す事だけ考えるように!」
リズリザ「後、このクラスに学年で2人しかいないランクAが両方居るな… まあ、ワタシのような有能な教師にトップとビリを押し付けた訳だ まったく…」
「ハイッ 私がランクAの天咲 美桜(みお)です!」
悠哉 (おお、金髪ツインテか… あれはツンデレだな)
%%% (最早お約束だよなぁ)
黒 (“ツンデレ”ってなんだい?)
悠哉 (まあ、好きな人に素直に成れないヤツの事だ。 小学校の男子みたいな奴を言う 実質、かなりめんどい)
黒 (フーン、そうなんだ)
悠哉 (まあ、ああいうヤツとは付き合わないに限るな)
リズリザ「まあ、契約はクラス順だからな…自己紹介でもしてもらおうか。 じゃあ一番から…と言いたいが天咲は自己紹介したから良いよな?」
美桜「ちょっと待って下さいよ! あんなのじゃ納得出来ません!」
リズリザ「お前のキャラは良く分かったよ “ランクAの美桜さん”?」
ププッ アハハハハ
悠哉 (呑気だねぇ いつ襲撃されるか分からんのに)
%%% (皆平和を信じてるんだよ まあ仕方ないさ戦争や紛争を渡り歩いた訳じゃないからな)
悠哉 (まあいい、俺は寝る)
%%% (あいよ)
…オイ オキロ! ユサユサ
悠哉 (ん? 何だ…? 誰かが俺を揺らしてる?)
一樹「おい 起きろって!」
悠哉「何だ一樹か せっかく安眠してたのに起こすなよ 安眠妨害は死罪だぞ」
一樹「知らないよそんな法律 それよりお前の自己紹介だぞ」
悠哉「そんなもの適当でエエんじゃ “俺は人間です” とでも言っとけ」
リズリザ「…だそうだ よし、自己紹介も済んだしグラウンドにいくぞクズども!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悠哉「どんな魔物が現れるかね? キメラみたいなのって居るのかね?」
一樹「さあ? 知らないな」
美桜 「アンタみたいなランクEは謎痕《エニグマ》を聖痕《スティグマ》に変える事すら出来ないかもねー イーーだ!」
スタスタスタ…
悠哉「なぁ、お前、アイツに何かしたのか? 普通じゃない気がするんだが?」
一樹「それが俺もサッパリなんだ… あんな知り合いが居た覚えなんて無いしなぁ…」
悠哉「忘れてるだけだろ まあ、思い出すように努力しとけ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
輝夜「皆さん、改めてこんにちは! 音無輝夜 です」
悠哉 (早速始まるのか)
%%% (そうみたいだな 楽しみじゃないか?)
悠哉 (そうだな 奇想天外なヤツが出ると良いがな)
リズリザ「お前ら! これは“儀式”と言うより“試練”だ 契約には研ぎ澄まされた集中力が必要になる! ちなみに1組の成功者は0だ」
悠哉 (そんなにムズいのか 何か心配だな)
%%% (まあ構えても仕方ないさ 気楽に行こうぜ)
悠哉 (そうだな そうすっか)
「我は汝の名前を知っている《シエム·ハ·メフォラシュ》 汝の名は[フェニックス]! 詩人即ち魔術士なり…!」
悠哉「おっ、あれは…」
キラキラキラ…
悠哉 (天咲か… まあ、ランクAのエリートだしな 普通だろ)
%%% (何だ? 妬いてるのか?)
悠哉 (いや、スゴいな って思ってさ)
%%% (…? 何で?)
悠哉 (キチンと回りの期待に答えてる所だよ “エリート”に相応しいじゃないか)
%%% (まあそうか、でも、“こっからが本番”らしいな?)
悠哉 (ああ、リズリザさんは“契約後がキツイ”と言っていた まあ、エリート様なら大丈夫だろ。多分…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~悠哉の番~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
輝夜「また会ったね、同志君!」
悠哉「そうっすね」
輝夜「君はランクFって聞いたけど、ホントに魔法は使えないの?」
悠哉「事実です。 だから、俺は“ソロモン72柱”とは契約出来ないと思います」
輝夜「そっかぁ ならなんで魔技科に入れたの?」
悠哉「それは多分俺が“こいつ”と契約してるからです」
輝夜「こいつ…?」
悠哉「出てこい! 黒龍!」
メラメラメラ…
ナンダナンダ!? ジメンガモエテル!
黒「また呼ばれたよ 何回目だっけ?これ」
悠哉「さあ? どうでもいいな」
輝夜「…」
悠哉「ホレ、挨拶しろ」
黒「始めましてだね人間 ボクは黒龍だ」
悠哉「てな感じですね」
輝夜「ええーーーーー!」
悠哉「なんすか? そんなに驚きますか?」
輝夜「驚くも何も… この子は“ソロモン72柱”じゃ無いよね?」
悠哉「そうですね」
輝夜「じゃあ、違法魔法使いって事に成るんだよね…?」
悠哉「ああ、その件についてもう話はつけてあります」
輝夜「そうなの…?」
悠哉「お父様にお聞きになるのがよろしいかと思います」
輝夜「ええっ! お父さんは知ってたの!?」
悠哉「そうですよ? あれ? 何も知らなかったんですか?」
輝夜「初耳です…」
悠哉「そうでしたか…」
黒「ねえ、ボクは引っ込んで良いのかい?」
悠哉「ああ、お疲れ」
黒「それじゃあね 何かあったら呼んでよ」
ポンッ
悠哉「…あの~ 俺ももう良いですかね…?」
輝夜「…えっ? アッ、ハイ ドウゾ…」
悠哉 (重症だな…お気の毒に)
%%% (全てお前のせいだがな)
悠哉 (黙れ ここはそっとしておこう)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悠哉 (結局、成功したのは天咲と、氷灯 小雪《ひあかり こゆき》 と、一樹だけか…)
%%% (しかし、一樹は成功って言って良いのか?)
悠哉 (何か[また妙ちくりんなヤツだ~] って言われてたな)
%%% (アイツこそ違法魔法使いなんじゃないのか?)
悠哉 (どうかねぇ? まあ、お偉いさんが決めてくれんだろ? ほっとこうぜ)
%%% (無責任だな)
悠哉 (基本は他人だからな 仕方ないさ まあ、相談には乗ってやるけどな)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悠哉「お前さんも魔女の館暮らしになったのか」
一樹「そうなんだよ 監視してみて、何か問題があったら追い出すって」
悠哉「災難だったな」
一樹「ホントに 鼎が何て言うか…」
悠哉「まあ、仲良くやろうや」
一樹「ああ、改めてよろしく」
悠哉「こちらこそ」
ガシッ アクシュアクシュ
悠哉「さて、家に帰りますか…!」
一樹「ああ、そうしよう」