ここは幻想郷……忘れ去られた者が集う楽園の地。幻想郷は緑が豊かで様々な種族が平和に過ごしている。しかし半年前、この幻想郷は異変という……いや、殺戮にも近い残酷な事件がある負の歴史を持っていた。あの事件に、多大な貢献した真似妖怪と博麗の巫女がいた。妖怪は十六夜蓮《イザヨイレン》、博麗の巫女は博麗霊夢《ハクレイレイム》のお陰で解決したと言っても過言ではない程の活躍だ。
この物語は絶望に抗った4人の少年少女の物語の序章だ。
「あれから、半年か……」
十六夜蓮は紅魔館の窓から見ていた『三日月』に向かって言ってた。
「そうですね……」
もう一人は十六夜蓮の義理の姉でもあり紅魔館メイド長の十六夜咲夜だ。
「だ、大丈夫よ!あの異変以来、『アレ』以外何も起こっていないじゃない!」
アレとは、もう一生この地球に住む者は『あの三日月になっている月しか見れない』という事だ。二週間前、突如月の七割が蒸発した。幸いな事に月に住んでいた大半の者達は偶々こちらにいて。残っていた住民は『安心・安全マニュアル』を読み危機を逃れたらしい。
「俺にもっと力があればあの月も元に戻れるのに……」
「気にしないでください!蓮君の能力を公にする事は危険です。その能力、ましてや人種が閻魔なんかにバレたら即刻転生されてしまいます」
この幻想郷には、多くの能力を持った人間、妖精、妖怪などがいる。だが、蓮の場合は別だった。彼の能力は『見た技や能力をコピーする程度の能力』。この世界を破滅させるに充分な能力だ。そして、もう一つ。彼は真似妖怪ともう一つの血が流れていた。そのもう一つの血はこの地球にはない血だとわかった。さらに、彼が赤ん坊の頃は尻尾が生えているという通常人間には有り得ない事があった。
「この能力で色んな人を助ければな……」
「そんな君にお届けよ」
「紫、どうした?」
「あの月の犯人がわかったわ」
「見つかったんですか!?」
咲夜は大声で言った。この二週間、月を『三日月』にするパワーなど、妖怪、神など仕業だと住人は思っていた。
「その犯人はどこに?」
「外。この幻想郷の外の世界よ」
「まさか外の世界の技術があの月を『三日月』にしたと言うのか?」
「そこら辺は、わからないけど、この『超生物』が犯人よ」
渡された写真を見たら教師の格好しているがタコみたいな生物だった。
「このタコみたいな生物が?」
「そうよ。そのタコの速さはマッハ20。来年には地球もする予定よ」
「なら紫がこっちに神隠しさせればいいじゃないか」
「マッハ20を軽く見ないでよ。確かに貴方はマッハ20を軽く超えているけどね……私は普通の妖怪よ!普通の!!」
「あ、あぁ。普通だよ」
なんで二回も言ったんだ?
「察するに俺に殺してきて欲しいのか?」
「そうだけど、問題があるのよ。現代で能力や人間を超える身体能力を使うことは出来ない」
「そういえばそうだったな。ここの住人は現代に行くと強制的になるんだよな」
「物理法則が滅茶苦茶になって彼方の住人が来ちゃいますもんね」
「そうゆうの面倒だから絶対に入れないでよ!!」
「わ、わかった。心配すんなよ」
「まぁ、空を飛ぶのは最低限許可するわ。スピードは考えてね。ついでに霊夢も一学期中に」
「わかった。幻想郷の未来は任せろ」
「頑張ってくださいね、蓮」
「任せて、姉さん」
次の日、俺は現代に移り住んだ。(紫の金で家を買った)