十六夜蓮の暗殺教室   作:十六夜 蓮

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8話 秘密の時間

「みんないるな……これから話すことは殺せんせー以上の機密情報だ」

 

しかし、ここにいる全員は集めた部屋から出ようとはしなかった。

 

霊夢が俺に向けて相槌した。どうやら紫にも許可が下りたようだ。

 

「俺と霊夢はこの外の世界の住人じゃない。俺達は、幻想郷という忘れられた者が集う楽園の地から殺せんせーの暗殺のためにここに来た」

 

「ちょ、ちょっと待って!それじゃ二人は…異世界から来たのか?」

 

「異世界とはちょっと違うよ前原」

 

「幻想郷は、ここで忘れられた者…存在を否定された者が集う場所。簡単に言えば、ここが常識の世界とすれば、幻想郷が非常識な場所。そのおかげで、妖怪や妖精なんかここにはいない空想上の生物たちがいる場所。私は幻想郷とここを隔てる結界を管理、守護する巫女」

 

「俺は幻想郷の紅魔館の執事長にして真似妖怪と呼ばれる妖怪だ。俺と霊夢は幻想郷随一の戦闘力を持っているからここに来たんだ」

 

…まぁ、驚く顔するよな。なんせ、俺等は別の世界から来たしな。

 

「でもさ、蓮は私達を助けてくれたんだよね。異世界人かよくわからないけど、ありがとね」

「まぁ、ちょっと驚いたけど二人の強さから見ればね」

「嫌でも、わかるって」

「幻想郷の生き物も聞いてみたいしね」

 

「あんた達・・・怖くないの?」

 

「来年地球爆破を企んでいる先生よりマシだけど?」

 

「それもそうか……」

 

「まぁ、本当は暗殺成功してから言うつもりだったけど……改めて名乗るわ。私は幻想郷の『楽園の素敵な巫女』博麗の巫女。博麗霊夢よ」

 

「それじゃ俺も。『楽園の無敵な執事』紅魔館執事長。真似妖怪、十六夜蓮。よろしくな」

 

 

 

 

 

 

「にしても、妖怪と人間の身体って同じなんだな」

 

岡島が俺をジロジロ見ながら言った。

 

「まぁ……碌な奴いないけどな」

 

「よ、妖精とかいるんだよな?」

 

「いるけど…」

 

何故食い気味に聞いてくる?

 

「サキュバスなんかいるのか!?」

 

……。

 

「岡島君……」

「岡島……」

 

「……俺は見たことないけど霊夢なら知っているかもな」

 

「あれ、中村さんと不破さん?」

 

「何してんだ二人共?」

 

俺が声を掛けると二人は「シィ―!」と言っていた。

 

「決まっているでしょ。覗きよ覗き!」

 

「それ俺等のジョブだろ!」

 

「ジョブじゃねーよ」

 

「あれを見てもそんなこと言える?」

 

扉を開けると……あぁ。殺せんせーのか。

 

「今なら見れるわ。殺せんせーの服の中を!首から下は触手だけか、胴体あんのか。暗殺的にも知っといて損はないわ」

 

「この世にこんな色気がない覗きがあるなんて…」

 

浴室のドアをあけると…

 

 

泡風呂に入っている殺せんせーがいた。

 

 

「「「女子か!!」」」

 

「おや皆さん」

 

「なんで泡風呂に入っているんだよ」

 

「入浴剤禁止じゃなかったけ?」

 

「これ先生の粘液です」

 

「「「は?」」」

 

「泡立ち良いうえに、ミクロの汚れも落としてくれるのです」

 

便利な身体だな。

 

「でも、甘いわ。出口には私たちに蓮もいるわ。殺せなくても裸ぐらいは、見せてもらうわ」

 

「そうはいきま先生!」

 

殺せんせーは立ち上がった。湯船ごと。

 

「煮凝りか!!」

 

そのまま小窓から出て行った。

 

「この覗き虚しいぞ」

 

「修学旅行で皆のこと知れたけど」

「殺せんせーの事は全然知れなかったな」

「だな」

「大部屋で駄弁るか」

 

 

 

 

 

大部屋(男)では、気になる女子ランキングをしていた。

 

「やっぱ一位は神崎かぁ」

 

「まぁ嫌いやつはいないだろ」

 

「んで、うまく班に引き込んだ杉野はどうだった?」

 

「それが、色々トラブルがあってさ、じっくり話す時が少なかったわ」

 

「あーなんか大変だったらしいな」

 

「気になるのは誰が誰にいれたかだよな」

 

「へぇー……!?」

 

霊夢に…一票……だと?あの脳筋に?

 

「世界は広いな……」

 

「そう言う蓮は誰に入れたんだよ」

 

「俺は速水かな」

 

「言うのかよ。でもなんで速水なんだ?」

 

「剣とか素手の技術はあるけど銃はなー。放課後とか千葉や速水に教えてもらっているんだ」

 

「あーそういう系か」

 

「おー面白いことやってんじゃん」

 

バナナオレを買って戻ってきたカルマが聞いてきた。

 

「お、蓮の次にきになるな。お前気になる娘いる?」

 

「うーん俺は奥田さんかな」

 

「お前も言うのかよ。なんでだ?」

 

「だって彼女怪しげな薬作れそうだしクロロホルムとか作れて俺のイタズラの幅が広がるじゃん」

 

絶対にくっつけたくない二人だな。

 

「みんな、ここでのことは絶対に秘密な。女子や先生たちには絶対に内緒に……」

 

磯貝の動きが止まり俺等の後ろを見ていた。

 

「なるほどなるほど」

 

ピンクのタコは何かをメモっていた。何かを。

 

「メモって逃げやがったぞ!」

 

「殺せ!」

 

一斉にナイフを持って大部屋から出た。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

俺も一緒に行こうと思ったけど部屋から出なかった。

 

「そこにいるんだろ紫」

 

「流石、幻想郷一の最強妖怪。いたの気付いていたのね」

 

「そろそろあの陰陽師の報告と思ってな」

 

「正解。それと別件」

 

「別件?何かあったのか」

 

「えぇ。あの陰陽師は命蓮寺で今引き取られたわ」

 

「別件は?」

 

「あの倉庫にもう一人誰か居たわ」

 

あの場には、確かに不良(7人)達、攫われた女子(中村、速水、不破)たち、救出の男子(岡島、菅谷、千葉、三村)、術者の陰陽師、そして俺。

 

「……気も魔力を感じなかったぞ」

 

「それじゃあの倉庫に毒の痕跡があるのはおかしいわよ」

 

「毒?そのもう一人が毒物を置いて行ったのか?」

 

「毒物じゃないわ。まるで足跡みたいに毒が塗られていたのよ」

 

「……」

 

「その足跡が見ている方は丁度倉庫全部見えるわ。足跡は倉庫しか残っていないわ」

 

「……偵察か」

 

「えぇ、魔力も気も感じない何者か。目的はあの暗殺対象、もしくは霊夢か貴方」

 

「あぁ、あの陰陽師も俺を狙っている輩がいるしな」

 

「聞いた限り、全て念話。ただ陰陽師ではなく『魔術師』って名乗ったらしいわ」

 

「魔術関係は全て紅魔館が管理しているが……」

 

「まぁ何か分かれば知らせて頂戴、いつでも来るわ」

 

紫はスキマを使いそのまま幻想郷に戻っていった。

 

「『魔術師』、『全身が毒に侵されている何者か』……」

 

この外の世界でそんな奴はいないだろう。幻想郷でもそのような奴はいない。そして、倉庫内だけの足跡。

 

「おい!蓮手伝ってくれ!」

 

岡島と前原が俺に救援を頼んできた。

 

「え?」

 

「お前も速水にばれるのはマズいだろ」

 

「……」

 

女子気になるで俺は速水といった。

 

 

 

 

……なんか急に恥ずかしくなってきた。

 

「あのタコ殺す!」

 

「なんか急に殺る気になっている!?」

 

「どうしたお前!?」




一応、こういう設定で行きます。
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