こちらの世界に来て早一週間……相変わらず殺せんせーの教えは上手いは烏間先生のナイフ術はうまくなるわで楽しい。
一応、積極的に暗殺はしているが全て避けられ剣を手入れされた……
「今日からE組の臨時講師の紹介する」
「イリーナ・イェラビッチと申します!よろしくお願いします!」
「本格的な外国語に触れさせたい……それが学校の意向だ。英語の半分は受持ちさせるが、いいな?」
「仕方ないですねぇ」
あの金髪の人は何故、殺せんせーにデレデレしているのだろう?
だが、これはこれで興味があった。殺せんせーは女の人にベタベタされたらどうなるのか興味があった。
結論:普通にデレデレした。しかも顔がピンクになって。
「ああ、見れば見るほど素敵ですわ。その正露丸のようなつぶらな瞳。曖昧な関節。私、虜になってしまいそう」
「いやぁ、お恥ずかしい」
どう見ても怪しすぎる。この学校がE組に外国語教師を連れてくるはずがない。つまり、色仕掛けが得意とする暗殺者って考えるのが妥当だな。
休み時間になり俺たちは殺せんせーと暗殺サッカーをした。勿論、サッカー中に殺すのはいいのだが、今のところ誰も当たっていない。
そこにイリーナ先生が来た。
「殺せんせー!聞きましたわ。足がすごく早いんですって?」
「いや〜それほどでも」
「実は私一度本場のベトナムコーヒーが飲みたくて。私の授業の間に買ってきてくださらない?」
「勿論です。いい店を知っていますよ」
殺せんせーはマッハでベトナムに飛んで行った。同時にチャイムが鳴った。だが、イリーナ先生は煙草を取り出して吸い始めた。
「……えーと……イリーナ先生?授業だし教室に戻りませんか?」
学級委員長である磯貝が声を掛けたが……
「授業?あぁ、各自適当に自習でもしてなさい。それとファーストネームで気安く呼ぶのやめてくれる?あのタコ以外の前じゃ先生なんて演技しないし、”イェラビッチお姉さま“と呼びなさい」
薄々気付いていたが豹変ぶりが凄いな。
「で、どうすんのビッチ姉さん」
「略すな!!」
ナイスカルマ。
「あんた殺し屋なんでしょ。クラス全員で殺せないモンスターをあんた一人で殺せるの?」
「ガキが。大人には大人のやり方があるのよ……潮田渚ってあんたでしょ?」
そのままビッチ姉さんは渚にキスした。それもディープキスだ。数秒後に渚は崩れ落ちた。
「後で、職員室に来なさい。あんたが調べた情報を聞きたいわ。他にも情報を持っている子は来なさい。プロは技術も人脈もすべてあるのよ。無能なガキは外野で大人しく大人しくしてなさい……あと、少しでも私の暗殺の邪魔したら……殺すわよ」
プロとしての重みのある殺す。全員がそう実感したに違いない。
それと、同時に思ったこと。
『この先生は……嫌いだ』
ビッチ姉さんはタブレットで暗殺計画を練っていた。授業中に。
「なービッチ姉さん、授業してくれよ」
前原がビッチ姉さんに言うとビッチ姉さんがイスの上でずっこけた。
「そーだよ、ビッチ姉さん」
「一応先生だろビッチ姉さん」
「ビッチビッチうるさいわね!まず正確な発音が違う!あんたらBとVの区別もつかないのね!正しいVの発音は歯で下唇を噛む!」
みんな、一応従った。
「そのまま一時間、これで静かになったわ」
(なんだこの授業……!!)
みんなの怒りが頂点に届きそうになった。
今日の体育は射撃訓練だ。俺は銃なんて使ったことなんて無いから最初は外しまくった。因みに今回は俺にとって2回目の射撃訓練だ。ついでに外した。
「十六夜……外しすぎ」
隣で訓練していた速水が言った。
「俺は近接戦が得意なんだよ……これは得意だけど」
対先生ナイフを木に向かって投げた。ナイフは木に刺さった。
「まぁ、圧倒的に遅いから無駄だろうね」
やっぱり銃の訓練してい方がいいな。
そう思っているとビッチ姉さんと殺せんせーが倉庫に入ろうとしていた。
「十六夜、アレ……」
「あぁ、ビッチ姉さんの暗殺は失敗するよ」
「え……なんで?」
「ビッチ姉さん、知らない男の人達を連れて来てたんだ。その時持っていたライフルバックの中身は実弾入りの銃。殺せんせーって意外に鼻いいから、成人男性の加齢臭や鉄の匂いでバレる……ビッチ姉さんはプライド高いから対先生部質の弾を使わず実弾を使う。殺せんせーに実弾が効かないから失敗に終わるよ」
言い終わると明らかに実弾銃を使っているであろう音が響いた。鳴り終わると、悲鳴とヌルヌル音が聞こえた。
見に行ってみると倉庫から出てきた殺せんせーと健康的なレトロのビッチ姉さんがいた。
「殺せんせー何やったの?」
「さぁね。大人には大人の手入れがありますから」
「悪い大人の顔だ!!」
「さ、教室に戻りますよ」
渚のツッコミをするーしてみんなと共に教室に戻った。
相変わらずビッチ姉さんは授業そっちのけでイライラしながらタブレットを操作していた。
自習するにしても殺せんせーみたいにプリントを用意してくれれば助かるが……
「先生、授業しないんだったら殺せんせーに変わってくれませんか。俺たち、今年受験なんで」
「はっ!ガキはお気楽でいいわね。地球の危機と受験を比べるなんて楽ね。それに聞けばあんた達、この学校の落ちこぼれでしょ?今さら勉強したって無駄よ」
この言葉でクラスの殆どキレた。みんながキレた事に未だに気付いていない。
「そうだ!私が暗殺に成功したら500万ずつ分けてあげる。勉強するよりましでしょ?だから黙って私に従い……」
その瞬間ビッチの横を消しゴムが通った。消しゴムは黒板に跳ね返って教卓の上に落ちた。
「出てけよ」
やっとビッチは殆どに敵視されているのに気付いた。もう遅いけど……
「出てけクソビッチ!」
「殺せんせーと代わって!」
「な、なによあんた達!殺すわよ!?」
「上等だ殺ってみろコラァ!」
「巨乳なんていらない!」
一人だけ違うことを言っているが、この様子を見ていた烏間先生は頭を抱えていた。
職員室
「なんなのよ、あのガキ共!こんな良い女と居れるのよ!ありがたいと思わないわけ!?」
「ありがたくないから軽く学級崩壊してるんだろうが。ここで暗殺を続けたいなら謝ってこい」
「なんで!?私は殺し屋よ!暗殺だけに集中させてよ!!」
「その考えはダメだぜビッチ姉さん」
「ビッチ言うな!……あ、あんたが十六夜……」
「アレ?俺の正体知っているのか?まぁ、いいやついて来いよ。烏間先生は知っていると思いますが……」
俺は外で殺せんせーがテストを作っているのをビッチに見せた。
「何してんのよ、あいつ」
ビッチが殺せんせーの様子を見ているとある事に気付いた。
「……やけに遅いわね。マッハ20ならテスト問題位すぐに作れるでしょうに」
「あのテスト問題、生徒によって違うんだ」
蓮に続いて烏間先生も言った。
「得意不得意に合わせて問題を作っている。地球を破壊する超生物だが、教師の仕事は完璧に近い」
今度は烏間先生が校庭に連れて行った。
「あれは俺が教えた『暗殺バトミントン』だ。動く標的に正確にナイフを当てるトレーニングだ」
「ここでは『暗殺対象と教師』、『暗殺者と生徒』。ここでは誰もがその二つを両立している。あんたは、プロであることを強調しているから両立のできない者はここで一番劣っていることだ」
俯いているイリーナを置いて二人は教室に戻った。
みんなが雑談などをしていると、イリーナが扉を開けて教室に入ってきた。
イリーナは、チョークを持って英文を書いた。
「Yor’re incredible in bed ! Repeat !」
戸惑いながらも英文を読んだ。
「アメリカでとあるVIPを暗殺するときにまずそいつのボディーガードに色仕掛けで近付いたときに言われた言葉よ。意味は、ベッドの上での君はスゴい……」
中学生に何言わせてんの?
「受験用の英語はあのタコにでも教わりなさい。私は実践的な会話術を教えるわ。それと……悪かったわよ、あんた達。これからは、ちゃんと授業やるから……」
「それでいいんだよ。ちゃんと謝れば」
「考えて見れば、私達先生に失礼な呼び方してたね」
「もうビッチ姉さんなんて呼べないや」
「あ、あんた達…」
「と言うわけでよろしく、ビッチ先生」
今更、イリーナ先生というのも面倒だしこっちの方がしっくりくる。
「やっぱり嫌いよあんた達!!」
放課後、蓮は職員室に行った。
「おや蓮くん?どうしましたか?」
「殺せんせー明日、博麗霊夢が転入してきます。それで丁度霊夢も来たんで挨拶に来ました」
「そろそろ来ると思っていました。ですが無意味だと思いますよ〜」
しかし、殺せんせーの右手の触手は切り落とされた。
「こんにちは殺せんせー」
博麗霊夢は笑みをし対先生部質を含んだ大剣で切った。
「……人間の速さではないですね」
「幻想郷を出た瞬間に暗殺したのよ。私に結界が効くのが遅いのよ。あんたもすればよかったじゃない。紫のスキマできるのに」
「スキマは作れるが得意じゃないんだ。つか、結界無視して大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫」
「蓮くんとは仲がいいんですね」
いつの間にか再生が済んだ殺せんせーがピンク色をして言った。
「残念だけど、俺たちは恋愛意識したことなぞ。俺達は、相棒みたいな感じだし」
「まぁそうわね」
「それでは霊夢さん。私が殺せんせーです。残された一年を有意義に過ごしましょう」
「生憎、あと60年ぐらい生きるつもり身体能力に制限されても……
容赦はしない」