「何もない田舎町だな」
船を村から離れた場所に停泊させ、フーシャ村を訪れていたメリオダス一味。
ゴウセルの言ったとおり、小さな村だった。
「なら、酒でも飲んでいこうぜ。あ、船長は飲めねぇか」
バンの一言でメリオダスが眉をピクリと動かし。
「俺は酒が飲めるぞ、バン。お前は下戸だろうが」
そんな7人の前に背の低い老人が怒った顔で話しかけてきた。
「お前らは海賊じゃろ。そんな奴等がこの村に」
その老人の最後まで言うことは出来なかった。
メリオダスの一撃で老人のいた近くの地面が切り裂かれていたのだ。
「俺達をあんな屑と一緒にするな。次は殺すぞ」
その場で老人はへたりこんでしまった。
そんな老人を無視してバーを発見し店内に入っていく7人。
後にその老人は彼らの事を死の直前に語った。
「彼らは人間ではない。あれは、まるで魔王だった」と。
-PARTYS BAR店内-
「ここに有るメニュー全部持ってこい。金なら有るし、お釣りは要らん」
メリオダスはカウンターに座ると黄金の首飾りを出しながら語った。
PARTYS BARのマキノは言葉が出なかった。
お代がこれで足りない訳ではない。
むしろ逆に店ごと食料を食べられても十二分にお釣りが来るのだから。
逆にこんな子供がポンとこんな物を出せることに驚いたが、注文が入ってお金が入った以上は客なので料理を出すことにした。
料理を出し終え、彼らが殆ど食べ終えてしばらくすると一人の少年が笑いながら入って来た。
彼の名はモンキー・D・ルフィ。
海賊王を目指す少年である。
「マキノ、ジュースくれ」
「ごめんね、ルフィ。さっき、あそこのお客さんが全部食べちゃったのよ」
ルフィが落ち込むとゴウセルが彼の元に寄り。
「良かったらこれを飲むかい?。誰も飲んでないし、お代は払い終わってるから」
「ありがとー」
「邪魔をしたな。帰る」
メリオダスの一言で彼らは店を後にした。
店を出て少し後に目付きの悪い男達に遭遇したが。
-彼らの船、Septem Warped Graphics内-
「今日行った店は当たりだったな」
マーリンがそう言うと。
「でも、少し食べすぎじゃない?」
ディアンヌが呆れていた。
「船長。11時の方角より海王類だよ。どうする?」
ハーレクインが叫ぶと、メリオダスがすくっと立ち上がり。
「腹ごなしの運動でもするか」
メリオダスが腕をつき出すと骨が掌を突き破り伸びてきた。
ある程度伸びたそれを自身の体から分離すると、一刀の刀になっていた。
ハーレクインは欠かさず彼の掌を治療していた。
「仕事が早くて助かるぞ、ハーレクイン」
言葉を発するが早いか、メリオダスがその刀を振るうとその海王類は素振り程度の一撃で真っ二つに切り裂かれていた。
そして海王類の中から先程の目付きの悪い男が現れ、彼らの船の上に落下してきた。
その男は周りを見渡し、メリオダスを人質にとり。
「殺されたくなければさっさとあの島に向かえ」
と先程までいた島を指して命令をしていた。
しかし、
「何を偉そうに口を利いているんだ。お前はこの船の船長じゃ無いだろ」
ゴウセルはそう答える。
「黙れ、俺は賞金800万ベリーの山賊、クマデだぞ」
「だそうだが、どうする。船長」
メリオダスは口を開き。
「命令だ。殺せ」
「了解した。じゃあね」
するとゴウセルの薬指に『死』、人差し指に『苦』、そして中指に『痛』の文字が現れ、それがクマデに触れると。
「グァァァァ」
その言葉を最後にクマデは死亡していた。
「そいつは後で海王類の餌にでもするか」
10年後、彼らの事を知らない者は殆どいない認知度になっていた。
人々は彼らを様々な異名で読んだ。
手配書の人物が次々に殺されることから海賊からは
過去の出来事において、4つの海、
革命軍からは恐怖の象徴として
彼らの旅は革命軍、海軍、そして海賊を根絶やしにするまで終わることは無い。