Fate/Hero Order   作:九十九猿

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処女作かつかなり拙い文です。
かなり無茶苦茶な感じですが、お楽しみください。


プロローグ
序章


正史と同じ条件、正史と同じ道を辿ったこの世界。違うとすればレイシフト直前の爆発から分岐した、と言えるだろう。でもそれは些細な違い。1人の少年が抱いた心が少し違っただけ。それが後々に大きな差を作ることだろう。ならば物語は少年が少女の元へと駆けつける所から始まる。

 

 

マシュを助けたい、そんな気持ちで彼は爆発した部屋に急いだ。ドクターの制止も聞かず、その部屋が隔離されるだろうと気付いていても気にせず、ただその想いだけで自分の身を省みず、燃え盛る部屋に駆け込んだ。

 

 

そして少年は地獄を見た。燃え盛る生気のない部屋、崩れ落ちる天井、まさに地獄としか形容できない光景だった。そう、それはまるでとある聖杯戦争の結末のような光景。少年が知る由も無いがそんな光景だった。それ故、偶然かもしれないが少年の心はマシュを助けるということより、一瞬生存者をただがむしゃらに探す、という意識だけが頭の中を占めた。いや、占めてしまったと言うべきだろう。何せこのおかげでこの物語は正史から分岐するのだから。

だが少年はマシュの声を聞いた。マシュを助ける、という自分の意思を思い出す。助けるために自分の手が傷つく事を気にせず懸命に尽力する。そして、彼らはレイシフトする。けれど少年は助けながらこう思いながらレイシフトしたのだ。

 

 

『マシュ、生きていてくれてありがとう。』

 

 

と、生存者をがむしゃらに探す、という意識が頭を占めた故に。本来は自分もそこにいたかもしれないが、自分の立場によってたまたま逃れていた故に。一種の罪悪感を感じていたのかもしれない。そして、その時に抱いた思いは偶然か必然か、錬鉄の英雄の始まりの言葉、彼が『エミヤ』として生きる始めの言葉、それそっくりであった。確かに抑止力はこの時働かなかった、人理の焼却という事件に対して。しかし、抑止力であるサーヴァントが召喚されないわけではない。

 

1つ、少年の心の中が錬鉄の英雄の始まりの言葉のようであったこと。

 

1つ、このレイシフト自体が物凄く不安定だったこと。

 

1つ、この少年が助けを求めていたこと。

 

これらの要素が絡まり合ったのだ。そうすればもしかしたら、物語の最初から錬鉄の英雄が少年の元へ召喚されたかもしれない。これはそんなイフの物語。この物語は少年少女が主人公だ。だけれどもそこに主人公として1人のサーヴァントが加わる物語。そして、そのサーヴァントが世界を救う正義の味方に至る物語。物語の最初に、錬鉄の英雄が加わることによって物語がどう変わるのだろうか、現時点では誰も知らない。




誰も(作者も)知らない
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