感想で鯖を考えてくれた人ありがとうございました。でも結局推しをぶっ込みました(
でも次回サーヴァントを召喚したり、登場させたりする時の参考にさせてもらいます
ダ・ヴインチちゃんに言われた通りに石を持って、盾の前に立つ。所長だけでなく、俺にとっても初めての召喚で、期待と不安が入り混じっている。ソワソワしている一方、どこか心に影を落としている。石を持っている手は手汗で湿っていて、石を滑らないように持ち直した。
そして、石を、入れる、投げ入れる。
光輪は回転を始め、3本の線が渦巻く。光輪が盾いっぱいに拡大、そして収束。部屋の中は光に溢れ、一瞬視界が奪われる。目を開けるとそこには____
「新選組一番隊隊長。沖田総司、推参。あなたが私のマスターですか?」
凛とした立ち姿。桜色の着物。腰に刺した刀。いかにも武人、という格好をしていた。ただその顔は酷く冬木で会った、アーサー王に似ていた。
「そうだよ、俺がマスターだ、名前は藤丸立香。君は沖田総司だよね?アーサー王じゃないよね?」
「えぇ…そうですけど…」
彼女は突然変なことを聞かれてきょとんとしていた。
「いや、ごめんね。前の特異点で君に似ていた顔と出会ったからさ」
「そうなんですか。それと、私のことは君、なんて他人行儀で呼ばずに、沖田さん、と呼んでください、マスター」
納得したのか、彼女は笑ってそう言った。
「召喚したばっかりで悪いけど、これからレイシフトに移ってもらうわ、こちらも時間が無いのよ。藤丸はエミヤを呼びに行ってもらえる?」
「分かりました」
所長の指示に従って、スタッフ達が動き出す。所長は色々残念ではあるが、人の上に立つカリスマを持ってるのは疑いようの無い事実だ。マシュと沖田さんは2人で話し合って、交流を深めていた。それを横目で見ながら部屋を出てエミヤを呼びに行った。
それから30分後。管制室には全員が集結していた。
「今からミッションを開始します。スタッフはレイシフト用意を、藤丸はコフィンに入って、レオナルドは最終調整を」
大勢が行き交い、動き回る。中には見たことの無い人が多くいた。百貌のハサン関係だろうか。
「それじゃ、よろしく頼むよ、皆んな」
「「「あぁ!/はい!えぇ!」」」
俺のサーヴァントである3人に声を掛けて、コフィンに入る。不思議と緊張はせず、落ち着いていた。生きたいと、マシュを、皆を生かしたいと、覚悟を決めたからかもしれない。
「各々最終確認!藤丸、いざとなれば私が前線に出ますけど、それは最終手段です。だから頼みます」
冬木の前とは違い、所長が信頼を持って俺に頼んでくる。俺もその信頼に応えたいと思った。
「はい!」
その言葉だけで色々なものを察したのだろうか、俺に軽く微笑みながらコフィンを閉じ、再びスタッフに指示を出し始めた。
「レイシフト準備!」
沈黙が降りる。所長の声が響き、そのカウントダウンだけが管制室に響いた。
「3、2、1____レイシフト開始」
どこかに体が引っ張られるような感覚に襲われる。そして一瞬意識を失ったような感覚を得た後、気づくと草原に立っていた。
「どうやら、今回は無事に転移出来たようですね」
「みたいですねー、にしても辺り一面草原ですね」
「ここは敵陣に等しい、だからもう少し緊張感をだな…」
「むっ、そうですね…少しは警戒しなくちゃですね」
エミヤに言われて、緩んでいた沖田さんの顔が引き締まる。
「マスター、あれは何でしょうか?」
周囲を警戒し始めて気づいたのだろうか、沖田さんの視線の見つめると空には大きな光輪があった____
「ようやく繋がった!ごめんね、通信荒くて!」
急に聞こえるドクターの声。あの光輪は俺にも分からない。ここはカルデアに頼るのがベストだろう。
「ドクター、あれなんだと思う?」
「空を見上げて何…ってえぇ!?なんだあれ、大きな光の輪に見えるけど…その時代にこんなものは残ってる史実はない、そして特異点を生み出してる原因の可能性もあるからこっちで調べておくよ」
「頼んだ」
「それも重要だけど、早く霊脈を探してくれ!こっちもいつ通信が途切れるから分からないんだ」
「そうだな、ここに留まっても安全とはいえまい、行動するとしよう。周囲の警戒は私に任せたまえ」
不敵に笑うエミヤ、彼のスキルを用いれば2.3キロ先を詳細に見ることだって可能だろう。
「そうですね、行きましょう先輩」
そんな後輩の声で、俺達は動き始めた。
沖田オルタ欲しい(切実)