周りは敵ばかりとはいえ、雑魚ばかり、そんな気の緩みが出始めたら頃だった。突然ドクターからの通信が入る。
「生体反応を確認!藤丸君今すぐそこから逃げて!これはサーヴ___」
彼が言い終える前に現れる敵。それはまさしく『死』そのもの。その威圧感に俺達は身体が固まる。
「敵襲だ、マスター!指示を!」
一番早く動いたのはエミヤ、彼は叫びながら敵に向かっていく。そのおかげで硬直が溶け、指示を出す余裕が生まれた。確かエミヤの話によると、この敵サーヴァントはメドゥーサ、彼が言っていた特徴と一致している。ならば、気をつけるべきはその目だ。
「マシュは盾を持って突撃!エミヤは下がって弓で援護を!そして2人とも彼女と絶対目は合わせないで!!」
「「了解!」」
そうやって戦闘が展開していく、今までの戦闘と違い目で追うだけでも精一杯だ。けど、観察して、指示を出す。それが俺に出来ることだから。
飛び交う敵の杭、マシュがそれを捌きながら、致命傷を狙う。エミヤは捌き損ねた杭を矢で落とし、敵の隙を容赦なく狙っていく。だがマシュが次第に杭を捌ききれなくなり、劣勢になってきた。エミヤをそれを察したのだろうか、俺に目を向けてきた。
「マシュ下がって!無理はするな!」
「すいません…先輩…」
「エミヤ、マシュの代わりに頼む!」
「了解した、マスター!」
そういって彼は前に出る。双剣を使いこなし杭を捌く、彼の方が優勢に見えた。
「全く…君を手にかけるのは本望では無いが、許せ…」
そう言いながらトドメを刺すエミヤ、彼女は呻き声を上げながら塵になって消えてしまった。
「怪我はないか、皆?」
「えぇ…でも私役に立てなかったのが悔しくて…」
「自分を責めるんじゃない、マシュ。霊基と身体は盾の動かし方について知っているのに、頭では知識として理解してない。今の状態は勘で動かしてるようなものだぞ?幸い私は一通りの武器の扱える。基本位は教えられるだろう、まだ君は未熟だがその分伸び代がある、ということだ」
「ありがとうございます、エミヤ先輩…!先輩の為にも私は頑張ります!」
2人は戦う者通し通じるものがあるのだろう、そんな会話をしていた。
「お疲れ様2人とも、けど気は抜かないでちょうだいね?」
所長はびびってそう言ってるのか、本心で言ってるのか分からないけど、サーヴァントを倒す姿を見て、少し安心しているように思える。戦力から考えて、自分たちの生存率が高いことを確信しているようにも思えた。
「お疲れ様、じゃあ探索に戻ろうか」
そう声をかけた時、またドクターから通信が入った。
「戦闘お疲れ様…と言いたいけど、今と同じ反応が2つそっちに向かってる!みんな逃げて!」
再び俺達に緊張感が走る。死の可能性、それを思い出したように。
「落ち着いてくれ、恐らく今からじゃ逃げ切れない。ならばこちらから奇襲を仕掛ける」
そう言って弓を構えているエミヤ、本当に彼は頼りになる、俺もしっかりしなくては。
「マシュも落ち着いて!よし、戦闘準備!」
俺は俺に出来ることをするだけだ。
キャラを1人でも空気感出さないように頑張ってますが、難しいですね…
奇襲を仕掛けても、キチンと術ニキは出てきますからご安心を