転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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おはようございます!S.Kです!無事にFGO三章駆け抜けました、一言感想を…


虚淵さんなのに鬱展開じゃなかった!とてもいいストーリーでした!!



それでは最新話をどうぞ!


英雄と少年〜一人のためのヒーロー〜

『…メタルナイトについての報告は以上です、少し誘い方が悪かったでしょうか?』

 

「ふむ…本来であればフォーチュン・カップの『ゲスト』として誘うだけだったのですが…」

治安維持局の最上階…長官室にてピエロ風の男・イェーガー、そして治安維持局長官である銀髪の紳士レクス・ゴドウィンが鋼の騎士に関する話をしていた…。

 

セキュリティが鋼の騎士を探していた目的…それは単純な人気故に、迫るフォーチュンカップのゲストデュエリストとしての参加を依頼するためだった…しかし平セキュリティも遊海も色々と勘違いし逃亡してしまったために事態は思わぬ方向に向かう事になる…。

 

 

「ジャックの『レッドデーモンズ』、そして不動遊星の持っていた『スターダスト・ドラゴン』に酷似したドラゴン…これは彼の正体を探らねばなりませんね…調査室長、頼みますよ」

 

『かしこまりました!おまかせください』

仰々しい礼をしてイェーガーは退室する

 

「…しかしこのドラゴン…何処かで見た記憶が…」

レクスは1枚の写真を手に取りながら考えに耽るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨が降っている…これは夢だ、この17年この夢を見なかった事はない…。

 

 

体はボロボロ…手足は複雑骨折し痛みも麻痺しているのか感じない、周囲はガラスが吹き飛び道路の舗装も全て剥がれてしまっている…。

 

俺はゼロ・リバースの爆発から遊戯達のいるスタジアムを庇い吹き飛ばされ…幾つもの建物を貫通し地面を転がりここに着地した…どれだけ意識を失っていたかもわからない、どこにいるかもわからない…周囲には命の気配も無く雨の音だけが響いている…。

 

 

ー……

 

 

…微かに何かの音が聞こえる…

 

 

ー!…

 

 

子供の泣き声…生存者がいる…!

俺は這いずりながらその音源へと向かった…。

 

 

 

「オギャー!オギャー!!」

 

「…まさか…」

俺の口から無意識に言葉が出る、小さなクレーターの真ん中…そこにはボロボロの脱出ポッドがあった、その中では一人の赤子が泣いていた…。

 

「不動…遊星…!」

俺は泣き続ける遊星を見て後悔した、必要であったとはいえ不動夫婦を含めたくさんの人を死なせ…その重しは遊星を悩ませ続けるという事に気づいてしまった…!

 

 

「ごめん…遊星…!!俺はお前にとんでもない十字架を背負わせてしまった…!すまない…!!」

 

遊海は涙を流す…起きてしまった事は戻らない、遊海は精霊達に見つかるまでの間…ずっと泣き続けた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ…うぅ…ここは…?」

遊海は見慣れない部屋で目を覚ます、見た限りマンションの一室のようだ。

 

《マスター!目が覚めましたか!》

 

「アヤカ…?あれ…俺どうしたんだっけ?ここは…?」

 

《覚えてないのですか?セキュリティに追われて…》

 

「…思い出した、変身が解けて落ちたんだ…」

遊海は何があったかを思い出す、赤き竜の出現…セキュリティとのバイクレースとデュエル…逃走…そして落下、その後誰かに助けられたようだ…服も見慣れない物に変わっている。

 

 

《マスターはシティ・トップス地区のマンションのプールに落下しました、その後住人の子供に助けられ今に至ります…体調は大丈夫ですか…?》

 

「体調はいつも通り不調だよ…それより子供?親はいないのか?」

 

《はい、仕事で別の土地に住んでいると言っていました。》

 

「そうか…ん?『言っていました』…?それじゃあまるで…」

 

 

カチャ!

 

「あっアヤカさん!マスターさんの目が覚めたの!?…大丈夫ですか?お父さんの服が合ってよかった!」

部屋の扉が開いて1人の少女が入ってくる…緑色の髪を頭の上で2つに纏めたシグナーの1人…龍可だった。

 

 

「(シグナーは引かれ合う…か…)迷惑をかけてすまない…俺は岸波 白野、アヤカから聞いたよ…助けてくれてありがとう!」

 

「ううん!びっくりしたけど無事でよかった!私は龍可!あとお兄ちゃんの龍亞がいるの!今呼んできます!」

パタパタと走っていく龍可…しばらくするとドタバタと足音がする…そしてドアが開いてポニーテール風の髪型の少年が入ってきた。

 

『兄ちゃん大丈夫!?プールに人が浮いてたからびっくりしちゃったよ〜』

 

「ああ…心配をかけてすまないな…俺は白野、君が龍亞君かな?」

 

『うん!…白野がカードの妖精見えるって龍可が言ってたんだけど本当?俺見えないから…』

 

「本当だよ、それだけじゃないけどな!みんな!出てきてくれ!」

俺の声と共にアヤカ達が実体化する

 

『うわわわ!?カードのモンスターが出てきた!?白野って「サイコデュエリスト」なの!?』

 

《ユ…ハクノはサイコデュエリストより上…精霊と共にあるすごいデュエリストなんですよ!》

 

『鳥が喋った!?』

 

 

その後龍可を交えて情報交換をする…プールに落ちたのはトフェニに乗って空を飛んでいたら滑って落ちたという事にしておいた…その後、翠に連絡を取り無事を伝えた、怒ってたから何か買っていかなきゃ…

 

 

 

 

 

『ねぇねぇ!白野ってデュエリストなんだよね!オレとデュエルしてよ!オレ…キングや鋼の騎士みたいに強いデュエリストになりたいんだ!』

 

「ああ…だからグッズがこんなに…」

リビングにはレッドデーモンズのポスターやジャックのフィギュア…そして鋼の騎士(非公式)のフィギュアがあった…

 

『いつも龍可としかデュエルしないから飽きてきちゃって…ねぇ!いいだろ?』

 

「龍亜!無茶言わないの!白野さんも身体が弱いんだから!」

龍可が兄を注意する…本当にどちらが姉(兄)かわからなくなるな…

 

「いや、少しなら大丈夫だよ!やろうか!」

 

『やったー!ありがとう白野!』

俺達はプールサイドに出る…龍可と精霊達はベンチに座り観戦するようだ。

 

「えっと…メガロック!白野さんはどれくらい強いの?」

 

《むっ?とても強いぞ!なんたってバトルシティで『わー!!主は強いぞ!仲間内では負けなしだ!』》

危うくバトルシティについて言いそうになったメガロックの言葉をトフェニが遮る…流石である。

 

「へぇ〜…龍亜!頑張ってね〜!」 

 

『『『ふぅ〜…』』』

 

《?》

1人だけ状況のわからないメガロックなのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

 

 

龍亞LP4000

遊海LP4000

 

 

 

『オレのターン!ドロー!シャキーン!!』

『運がいいぞ!「D・モバホン」を召喚!ドーン!』

折りたたみ携帯が現れ人型のロボットに変形する ATK100

 

『「モバホン」の効果発動!サイコロを振って出た目の枚数だけデッキをめくって…ディフォーマーモンスターがいたら1体特殊召喚できる!ダイヤルオーン!!』

 

モバホンのダイヤルが点滅する…出目は…3!

 

『よし!3枚チェック!…「D・ラジオン」を特殊召喚!バーン!』

ラジオがロボットに変形する ATK1000

 

『攻撃表示の「ラジオン」がいる時ディフォーマーの攻撃力が800アップ!』

モバホン 100→900

ラジオン 1000→1800

 

『カードを2枚伏せてターンエンド!』

龍亜LP4000

モバホン ラジオン 伏せ2 手札2

 

 

 

『白野!どう?オレのディフォーマー!カッコいいだろ〜!』

 

「ああ!変形は男のロマンだからな!…でも少し油断しすぎかな?」

 

『へっ?』

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「魔法カード『汎神の帝王』を発動!手札の『再臨の帝王』と墓地に送り2ドロー!さらに墓地の『汎神』の効果を発動!このカードを除外しデッキの『真帝王領域』3枚を公開し1枚手札に加える!そしてそのままフィールド魔法を発動!」

周囲がギリシャ風の神殿に変わる

 

「そして永続魔法『進撃の帝王』を発動!さらに『天帝従騎イデア』を召喚!」

天界の騎士が現れる ATK800

 

「さらに『イデア』の効果でデッキから『冥帝従騎エイドス』を特殊召喚!」

冥界の騎士が現れる ATK800

 

『スゲ〜…デッキがぐるぐるしてる…でもオレのモンスターには勝てないよ!』

 

「龍亞、まだ終わりじゃないよ?俺は『エイドス』の効果で追加でアドバンス召喚ができる!俺は2体のモンスターをリリース!『天帝アイテール』をアドバンス召喚!」

聖なる光を放つ天帝が現れる ATK2800

 

『いきなり攻撃力2800〜!?』

 

「そしてリリースされた『イデア』の効果で除外されてる『汎神』を手札に戻して…『アイテール』の効果!デッキの『帝王』魔法・罠を2枚墓地に送って…デッキから『冥帝エレボス』を特殊召喚!」

光の門から冥界の王が現れる ATK2800

 

『うわわわわ…!2800が2体!?』

 

「バトル!『アイテール』で『ラジオン』を攻撃!天帝浄化波動!さらに『領域』の効果でモンスターとの戦闘時攻撃力が800アップ!」

 

アイテール2800→3400

 

『うわ〜!?ば「万能地雷グレイモヤ」発動!「アイテール」を破壊するー!』

龍亞は慌ててグレイモヤを発動する…しかし爆発をすり抜け聖なる光はラジオンを包み込み破壊した!

 

『あわわ…なんで〜!?』

龍亞LP4000→2400

 

 

「永続魔法『進撃の帝王』の効果だよ、アドバンス召喚されたモンスターは効果では破壊されない!『エレボス』で『モバホン』を攻撃!冥帝崩壊波!」

 

『つ…まだだ!トラップカード「ディフォーム」!「モバホン」を守備表示に変更!』

モバホンが携帯モードに変化する…エレボスはそれを手加減した拳で破壊した…。

 

「よく防いだな…ターンエンド!『アイテール』の効果で特殊召喚された『エレボス』は手札に戻る!」

遊海LP4000

アイテール 帝王領域 進撃 手札4

 

 

 

《マスター、大人げないです》

 

《手加減してるのはわかりますが…もう少し…》

 

「ぐはっ…!これしかなかったんだよ…」

アヤカとフレアの毒舌が遊海の心に突き刺さる!(遊海の精神に7900ダメージ!)

 

 

『イテテ…白野強すぎだよ〜!よーし!ここから反撃だ!!』

 

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』

『「D・ステープラン」を守備表示で召喚!このモンスターは守備表示の時戦闘で破壊されない!』

ホッチキスのロボットが現れる DEF1000

 

『…ターンエンド!』

龍亞LP2400

ステープラン 手札2

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「守備の破壊耐性で凌いだつもりかもしれないけど…俺は『帝王領域』の効果を発動!手札の『エレボス』のレベルを2下げる…これでリリース1体で召喚可能!『アイテール』をリリースして『エレボス』を召喚!」

再び冥帝が現れる ATK2800

 

「『エレボス』の効果!デッキの『真源の帝王』『帝王の開岩』を墓地に送り『ステープラン』をデッキに戻す!」

 

『なんだって!?』 

エレボスがマントをひらめかせステープランを吹き飛ばす!

 

「バトル!『エレボス』でダイレクトアタック!」

エレボスが指先で龍亞を小突いた!

 

『イテッ!?』

 

龍亞LP0

 

遊海 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

『あ〜あ…負けちゃった…、白野強すぎだよ〜!』

 

「すまん、あまり手加減ができなくてな…」

そう言いつつも遊海の手札には「烈旋」や「深怨」があったりする…一応加減はしているのだ。

 

『白野!オレ…もっと強くなりたいんだ!龍可を守れるような男になりたい!…どうすればいい…?』

龍亞は遊海へと尋ねる…短い時間だが龍亞は遊海の持つ強さを子供なりに感じ取っていた…。

 

 

「そうだな…デッキ的にいえば全体のバランスをとってモンスターと魔法・罠のコンボを作る事!デュエルは例外を除いてモンスターや魔法だけじゃ勝てない、全部のカードを上手く使って勝利を引き寄せるんだ。」

 

『うん!』

 

「あと人間的には…外の世界を知る事だな、たくさんの人と会って自分を鍛えるんだ…人を見て良い所を学び悪い所を反省する…そうすれば少しづつ強くなれるはずだ!」

 

『少し難しいけど…わかった!オレ…絶対に強くなる!』

龍亞は目を輝かせながら答えた

 

 

「うん!その意気だ!…ならこれを龍亞にあげよう、『ラッキーカード』だ!」

遊海はカードケースから1枚のカードを取り出す…それは『D・スマホン』だった…先程2人がいない時に亜空間から取ってきたのだ。

 

『あっ!新しいディフォーマーだ!ありがとう白野!』

 

「いいんだよ!それから龍可!」

 

「ん…なに?白野さん!」

精霊達と話していた龍可がやってくる

 

「君にもラッキーカードだ、これを」

遊海は龍可にもカードを渡す、それは「クリボール」だった

 

 

「君のデッキにはたくさんの妖精…精霊達が宿ってる、もし彼らが許してくれたらこれをデッキに入れてくれ…まぁお守り代わりかな?」

 

「白野さんありがとう!大切にするね!」

龍可も嬉しそうにカードを受け取った。

 

「じゃあ俺もそろそろお暇しようかゴバァ!?」

 

「『わ〜!?白野ー!?』」

病弱のせいで締まらない遊海なのであった。

 

 

龍亞達はその後遊星と出会い運命に導かれるのだが…それは少しだけ先の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜…翠ごめんよ!ケーキ買ってきたよ〜!」

 

龍亞達と別れた遊海は夕方に家へと到着した…しかし 

 

「…翠?」

家には人気が無く静まりかえっている…

 

「アヤカ!」

《生命反応無し…翠がいません!》

 

「まさか…!」

遊海は警戒しつつリビングへと入る…テーブルの上に書き置きがある…

 

 

 

【鋼の騎士こと岸波 白野様

 

岸波 翠嬢の身柄は治安維持局にてお預かりしております、治安維持局・屋上までお越しください。

 

         治安維持局長官

            レクス・ゴドウィン】

 

 

 

「レクス…ゴドウィン…よっぽど命知らずらしいな…!!!」グシャ…!

 

手紙を握りつぶし遊海は治安維持局へと向かった…。

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