転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
皆さんどのようにクリスマスを過ごしましたか?S.Kは家族と過ごしました!年末で忙しいですが体調に気をつけて過ごしましょう!
それでは最新話をどうぞ!
『バクラはともかく…ディマクが敗れたか…!おのれシグナー共め…!!』
ダークシグナーの本拠…旧モーメントにてルドガーは拳を握りしめていた、その原因はシグナーによるダークシグナーの敗北である。
『ディマクは私によく尽くしてくれた…これは落とし前をつけて貰わねばな…!』
ルドガーは地下…牢屋へと降りていく、牢屋には長髪で大柄な青年ボマーの姿があった…
『ボマーよ…貴様には一度死んでもらう、そして転生するのだ…ダークシグナーとして!!』
ルドガーは冷酷な笑顔でそう告げた…。
翠Side
「回復が…追いつかない…!!」
「翠さん…」
私達は今、鬼柳君と戦う為に旧モーメントの制御塔へと向かっている…私は車の後ろで全身ボロボロになってしまった遊海さんの治療をしている、遊海さんはゾークの火焔による全身ヤケド、そして握り潰された事で頭以外の骨が全て折れていた…私の精一杯の力で回復魔法を使っているけど…まったく回復の兆しが見えない、…まるで穴のあいた風船に空気を入れているみたい…!
《翠、マスターのステータスに異常を確認…回復阻害の呪い…並びに魂の一部の破損を確認しました…!》
「っ…!アヤカちゃん治療できる?」
《回復阻害の解呪を試みます、魂の方は…》
《任せてください!魂は私の専門です!》
「アヤカちゃん、フレアちゃん…お願い…!」
翠は一時的に2人に力を供給する、実体化した2人は遊海の身体を光で包み治療を開始した…。
「翠さん…遊海…治るよね…?」
龍亞が翠に話しかける
「うん、大丈夫よ…アヤカちゃん達も頑張ってるし私も頑張るから…!」
翠は回復カードを持つ手に力を込める…翠の力は全盛期の遊海にも及ばない、それでも自分の大切な人を助ける為に全力を尽くしている。
《!…地縛神の反応を確認!パターン「Chacu Challhua」!》
アヤカの言葉と共に上空にシャチの地上絵が浮かびあがり炎の道が形成される!
「そんな…誰かが戦ってるの!でもシャチの痣のダークシグナーなんていなかったよ!?」
「それに痣が光らない…もしかして…!」
「まさか…シグナーではないデュエリストがダークシグナーと戦っているのか!?」
車に並走する遊星が驚きの声をあげる、シグナーの痣は誰かが強敵と戦っている時に知らせる力がある…しかしそれが反応しないという事は一般人が戦っている事に外ならない…!
「オレがデュエルを見に行く!危険だからお前達は…」
「遊星!おれ達も一緒に行くよ!」
「わたしと遊海さんがいれば地上絵に入っても大丈夫だから!」
龍亞と龍可が声をあげる
「…わかった!オレが先行する!後から付いてきてくれ!」
「遊星君!気をつけて!!」
「はい!」
翠の声に答えた遊星はスピードをあげる…そして道路から飛び降り地上絵のサーキットに姿を消した。
「いったい…誰がデュエルをしているんだ…!?」
デュエルダイジェスト ボマー対クロウ
「デュエルだ!ダークシグナー!テメェらは絶対に許さない!!」
『それは私のセリフだ!貴様を降しゴドウィンの走狗たる不動 遊星を抹殺するのだ!』
シャチの地上絵で戦う者達…1人は色黒のダークシグナー・ボマー、ゴドウィンにより滅ぼされた故郷の仇討ちをするために転生した決闘者
そしてもう1人は顔中にマーカーを刻んだオレンジ色の髪の青年、クロウ・ホーガン…元「チームサティスファクション」メンバーで「鉄砲玉のクロウ」の異名を持っている、彼は危うく黒い霧に巻き込まれる直前にロッカーに逃げ込み逃れる事ができた…しかし彼の保護していた子供達は地縛神の生贄となってしまった…彼はその復讐の為にボマーに挑んでいた…
「やめるんだ!ボマー!クロウ!」
「『遊星!?』」
デュエル中の2人に遊星が追いつく、遊星は一目で状況を察しデュエルを止めようとする
『来たか不動 遊星!!待っていろ…コイツを倒し!ゴドウィンの手先である貴様を血祭りにあげてやる!』
「っ…クロウ!デュエルをやめろ!ダークシグナーとのデュエルは危険だ!オレに任せてくれ!」
「遊星…いくらお前の頼みでもそれだけは聞けねぇ!!こいつらのせいでオレのところにいた子供達は全員消えちまったんだ!!」
「そんな…あの子達が…!?」
遊星の脳裏にクロウが庇護し、ライディングキングとなった自身を憧れの眼差しで見る子供達の姿がよぎる…。
「オレは奴らに復讐する…!いくらお前でも止められねぇ!…あいつらはオレの希望だった!だがダークシグナーはオレの希望を粉々にした!絶対に許さない!!!」
「クロウ…!」
『許さないのは私も同じ事だ!受けて立つぞクロウ!復讐こそ消して消える事のない心の闇なのだぁ!!』
「やめるんだ二人とも!お前達が心に受けた傷は似ている…だからこそお前達は互いの事をわかりあえる筈だ!ボマー…ダークシグナーになっても、お前なら心の底で故郷の事を思っているはず!あの時!共に見上げた空で!俺達が見つけようとした未来は!オレ達が目指したデュエルはこんなものだったのか!?」
遊星は二人を説得しようと試みる…ゼロ・リバースで両親を失い、ダークシグナーに子供達を消されたクロウ、そして自分の村を失ったボマー…奇しくも二人の抱く悲しみは似たものだった。
「遊星!それじゃあオレのこの怒りは何処にぶつければいいんだよ…!!」
「クロウ!復讐は新たな復讐を生んでしまう!どうしてわかってくれないんだ!!」
「わかってる…頭ではわかってるんだよ!でも!オレの心はどうにもならねぇ!!遊星…オレ達は戦わずにはいられねぇ…見届けてくれ!オレ達のデュエルを!!」
「…いいだろう、お前達の決闘をオレが見届けてやる!!」
遊星は説得を諦めた、二人の男は決着をつけねば止まらない…遊星は二人の魂のぶつかり合いを見届ける!
『積年の怨み積もりし、大地に眠りし魂達よ!今こそ汚された大地より出でて我に力を貸さん!現われろ「地縛神Chacu Challhua」!!』
「出てきやがった…!」
クロウとボマーは戦いは佳境を迎える、遊星を追い詰めた「ジャイアントボマー・エアレイド」、そしてエアレイドを何度でも復活させるダークシンクロモンスター「ダークフラット・トップ」をBFで撃破したクロウ…しかしそこにシャチの地縛神が現れる!
「あれが地縛神…!確かにすげぇ力を感じる!だが…負ける訳にはいかねぇ!」
クロウは「鉄鎖のフェーン」の効果でチャクチャルアを守備表示にしてその場を凌ごうとする、しかしチャクチャルアは守備の時その守備力の半分のダメージを与える効果がありライフ100まで追い詰められてしまう…!
『クロウ!これでトドメだ!永続罠「バサラ」!「ダーク・シー・フロート」をリリースし「フェーン」を破壊!そして800ダメージを与える!!』
「させるかぁ!リバース罠『ボムガード』!モンスターを破壊する効果を無効にし、500ダメージを相手に与える!」
クロウはすんでのところでダメージを回避する…しかしライフは風前の灯火、次のターンで決めなければ勝機はない…!
「…オレは負けられねぇんだ…力を貸してくれ!ドロォォ!!…ありがとう…お前らのくれたチャンス、無駄にはしねぇ!!」
クロウは子供達の想いを乗せてカードを引く…それはボマーを倒す逆転の一手となる!
「オレは『極北のブリザード』に『鉄鎖のフェーン』と『蒼炎のシュラ』をチューニング!吹き荒べ嵐よ!鋼鉄の意思と光の速さを得てその姿を昇華せよ!シンクロ召喚!『BFー孤高のシルバーウィンド』!!」
子供達の想いを乗せた孤高の鳥人が現れる!
『無駄だ!「チャクチャルア」には自身が守備表示の時攻撃を無効にできる!』
「まだだ!『シルバーウィンド』は攻撃できなくなる代わりにこのカードの攻撃力より低い守備力の相手モンスターを破壊できる!いけ!『シルバーウィンド』!パーフェクト・ストー《たすけて…助けて…!》…!?」
効果で地縛神を倒そうとするクロウ…しかし地縛神に浮かびあがった子供の顔を見て動きを止めてしまう…。
『どうした?効果を使わないならば私のターンだ!』
「ボマー!!お前の目には視えないのか!?」
『?…私に見えるのは勝利のゴールのみ!』
ボマーには子供達の顔が見えていない…
「待つんだボマー!その地縛神をよく見るんだ!!」
『…くどいぞ遊星、いったい何が……馬鹿な!何故子供達が地縛神の中に!?』
ボマーは自分の目を疑う、地縛神に囚われた魂達…それはナスカに住むボマーの村の人々だったからだ、ボマーの村を滅ぼしたのは「赤き竜」ではなくダークシグナーの仕業だった…ボマーは騙されていたのだ。
「ボマー!このデュエルは無意味だ!デュエルを中止しろ!」
『遊星、クロウ…すまない、私はサ…うぐぅっ!?』
真実を目の当たりにし正気を取り戻したボマー…しかし冥界の王が許すはずはない…!
【戦エ、戦ウノダ、ボマー…オ前ハ冥界カラ甦ッタダークシグナー…!シグナーヲ皆殺シニスルノダァ…!】
『うぐぁぁ…!!…【我はダークシグナー…冥界の闇のもとに貴様を抹殺する…!】』
「ボマー!!」
ボマーの精神は地縛神に乗っ取られる、ダークシグナーは冥界の王の駒…自由意思は無い…!
『【クロウ…!私を倒せ…!私を倒せば囚われた魂は…開放される!早く…!!…うぐぅ…!!】』
【クロウ、お前がターンを進めないのならば我が進行する…いけ!「チャクチャルア」でダイレクトアタック!!】
完全にボマーを乗っ取った地縛神の攻撃が迫る!
「なっ…うわぁあぁぁあ!!」
「クロウ!ボマーの思いを無駄にするな!!」
「ボマーの思い…そうか!!リバース罠『パラサイトマインド』!ボマーの永続罠『バサラ』をカードのコントローラーの代わりに発動できる!!」
遊星の一喝を受けたクロウに電流が走る、無敵に近い効果を持つ地縛神…しかしその無敵性はプレイヤー自身からの効果には意味が無い!
「『バサラ』の効果で『シルバーウィンド』をリリースして『チャクチャルア』を破壊する!!」
《ハァ!!ウォォォ!!!》
シルバーウィンドが炎に姿を変えチャクチャルアに突撃…その身体を貫いた!!
【グアアアアア!!!?】
ボマーLP0
クロウWIN!
《グギャアアアアア!!?》
チャクチャルアが断末魔をあげながら海に沈み暴れる、その振動でビルが崩れクロウに降りそそぐ!
「しまった!?」
『クロウ!!!』ズガン!
「「ボマァァ!」」
『ぐ…クロウ…遊星…無事か…?』
「ボマー!しっかりしろ死ぬんじゃねえ!!」
正気を取り戻したボマーがクロウを弾き飛ばす事でクロウは事なきを得た…しかしボマーは瓦礫に埋まり瀕死の状態だった…
『クロウ…子供達を助けて立派に育てろ…』
「お前に言われるまでもねぇ!わかってるよ!」
『遊星…お前言う通りだった…復讐は何も生まない…遊星…ダークシグナーを倒せ…私の…代わり…に…』サラサラサラ
「「ボマー!!」」
遊星に願いを託しボマーは消え去った…
「ボマー…お前との約束、必ず果たしてみせる!!」
こうしてクロウとボマーの悲しき戦いは幕を閉じた…
Sideout
「クロウくん大丈夫!?今治療するから!」
「翠!?なんでアンタがこっちに!?」
デュエルの決着から数分後、車で追いかけて来た牛尾チームが合流する、呪いの解呪中の遊海を寝かせ翠はクロウを治療し、それと共に遊星が事情を説明する
「…メタルナイトが白野で翠さんがピンチに駆けつけたねぇ…まったくわからねぇや、とにかくオレ達は3人のダークシグナーを倒して…4人残ってるって訳か、遊星…鬼柳のトコ行くんだろ?」
「…ああ、オレの戦いはまだこれからだ…今度こそ決着をつける!」
「ならオレも行くぜ…チームサティスファクションのメンバーとしてお前達の戦いを見届ける!」
「すまないクロウ…ありがとう…!」
「…OK!治療完了よ!」
「すまねぇ翠!…まさかアンタ達がサイコデュエリストだったなんてな…」
《だからサイコデュエリストじゃないよ!それよりも力は強いんだから!!》
「モンスターが実体化して喋った!?」
「すまない、その説明は後だ…時間が無い…行こう!」
遊星達は巨人の塔へ向かう!
デュエルダイジェスト 遊星対鬼柳
『ようやく来たか遊星…!さぁ始めようぜあの時叶えられなかったチーム・サティスファクションのラストデュエルを!!』
「ラストデュエル…」
遊星はついに鬼柳のいる巨人の塔にたどり着く、牛尾や龍亞達は近くの高台でデュエルの様子を見守っていた。
『オレはこの日を待ってたんだ…3年前…お前達に裏切られたあの日から!この復讐の時を!!!』
鬼柳が復讐鬼に変貌した理由…それは約3年前に遡る…。
鬼柳・遊星・ジャック・クロウの4人で構成されたデュエルチーム「チームサティスファクション」はサテライト全てのデュエルチームを倒しサテライトを統一した、しかしリーダーである鬼柳は「満足」できなかった…そして鬼柳は暴走しセキュリティに攻撃を仕掛け始めた、その様子を見た遊星達3人は一度チームから離脱する…そして運命の日は訪れた。
鬼柳を危険人物と判断したセキュリティは大規模な作戦を展開…鬼柳を追い詰めた、しかしそれをみかねた遊星達が鬼柳を救う為に駆けつけるも既に手遅れ…鬼柳の精神は既に壊れていた…遊星は自分が「鬼柳 京介」だと偽り、身代わりになろうとした…しかしセキュリティの隊長はそれを看破し鬼柳を連行してしまう…その時に彼とのすれ違いが起きた。
セキュリティの隊長は遊星の肩に手を置いた、鬼柳には「遊星が自分を売った」ように見え…遊星を恨む原因となった。
…実際は「セキュリティに反逆したらもう2度と会えないだろう、残念だったな」という事だったのだが…その時点で鬼柳は正常な判断力を失っていた…。
『行くぜ遊星!今度こそ死の淵から復讐の劫火の中に蹴り落としてやるよ…地縛神の力でなぁ!』
「鬼柳はこんな奴じゃなかった…!そして何よりも仲間を…オレ達を思ってくれていた!だからこそオレはこのデュエルでお前を…救ってみせる!!」
炎のサーキットが展開し…ついに因縁のデュエルが始まった!
『「デュエル!!」』
『遊星…!貴様を地獄に送ってやる!降臨せよ!「地縛神Ccapac Apu」!!』
「来たか…!」
デュエルは佳境を迎える…インフェルニティのハンドレスコンボ、そして墓地の悪魔族の効果をコピーするダークシンクロモンスター「ワンハンドレット・アイ・ドラゴン」を乗り越えた遊星の前に巨人の地縛神が立ちはだかる!
『再び味わえ…地縛神の恐怖を!!「コカパクアプ」でダイレクトアタック!』
「オレは逃げない!トラップカード『軍神の采配』を発動!攻撃対象を『ジャンクウォリアー』に変更する!」
『だが!「コカパクアプ」は破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!これで終わりだぁ!』
「まだだ!トラップカード『バースト・シンクロ・サモン』を発動!相手のモンスター効果によるダメージを0にする!そして…エクストラデッキから0にした効果ダメージと同じ攻撃力のシンクロモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する!」
本来であれば「ジャンクウォリアー」の攻撃力は2300、しかし装備された罠カード「シンクロ・ストライカー・ユニット」の効果で1000上がり3300…そして自身の効果でエンドフェイズに攻撃力が800下がり…現在の数値
「友を救う為に飛翔せよ!『スターダストドラゴン』!!」
遊星の声に応え星屑の竜が飛翔する!
「鬼柳!このデュエルでお前を破滅から救い出す!!」
デュエルは熾烈を極めた、スターダストでダイレクトアタックを狙うも罠カード「鎮守の煌画」で攻撃対象をコカパクアプに固定され攻撃できず、返しのターンで地縛神に攻撃を受ける…しかし遊星は罠カード「孤高の守人」でスターダストを守る、そして鬼柳は罠カード「悪鬼蹂躙」で戦闘ダメージを倍化し遊星を追い詰める…しかしその時!
『ぐっ!?しまった…!うわぁぁ!!』
地縛神の攻撃のあおりを受けた鬼柳がバランスを崩し炎壁に突っ込んでしまう!
「鬼柳!!!」
遊星は鬼柳に手を伸ばす!
「オレは間違っていた!あの時オレは一人で犠牲になる事でお前を救えると思い上がっていた…だが違う!仲間を救えるのは仲間達との結束…その想いだったんだ!!」
その瞬間、遊星…シグナー達の痣が光を放つ!
「これは…遊星の思いを感じる…!」
「遊星…鬼柳…っ!?痣が…!」
「痣が…遊星のところに!」
光を放った痣はそれぞれの腕から離れ遊星の背に集結、赤き竜の姿が完成する、それと共に遊星のデッキトップが輝きを放つ!
「オレ達の思いが集まり…完成していく…!そうか!このカードが鬼柳を救うオレ達の思いを乗せた奇跡のカード!!…オレのターン!ドロー!!」
遊星はカードを引く…そのカードの名は「救世竜セイヴァー・ドラゴン」!
「オレはレベル8の『スターダストドラゴン』とレベル1の『スターダストシャオロン』にレベル1の『セイヴァードラゴン』をチューニング!!」
巨大化したセイヴァードラゴンに2体の竜が融合する!
「集いし星の輝きが新たな奇跡を照らし出す!光さす道となれ!シンクロ召喚!光来せよ!!『セイヴァー・スター・ドラゴン』!!」
遊星が光に飛び込み一体化する、これこそが赤き竜の奇跡…救世の星「セイヴァー・スター・ドラゴン」!
「『セイヴァースター』は相手モンスターの効果を無効にし…その効果を得る!サブリメーションドレイン!!」
その瞬間、コカパクアプの身体から青白い光が飛び出しセイヴァースターに吸収される!
「『セイヴァースタードラゴン』で『コカパクアプ』を攻撃!シューティング・ブラスター・ソニック!!」
音速を超えた光の一撃が邪悪なる巨人を貫通…大爆発を起こした!
鬼柳LP0
遊星WIN!
『うわぁぁぁ!!』
「鬼柳ゥゥゥ!!!」
闇の爆発に呑まれかける鬼柳…遊星はそれを神速で助け出した…。
「鬼柳!しっかりしろ!オレは友を見捨てない!今度こそお前を…!」
『遊星…オレはダークシグナーになる時…2つ願い事をしたんだ…』
セイヴァースターの内部空間…そこで遊星と憑き物の落ちた鬼柳は言葉を交わしていた
『一つはお前達への復讐、そして…あの時叶わなかった「チームサティスファクション」のラストデュエルをしたいって…』
「鬼柳…お前…っ!」
鬼柳は確かに復讐を願った…しかしそれは「憎しみ」からではなく「怒り」からくるもの…彼は仲間を…遊星を憎みきれなかったのだ…
『カッコ悪いよな…こんなんじゃ…満足できねぇぜ……』サラサラサラ
「鬼柳…!」
こうして因縁…否、チームサティスファクションのラストデュエルは遊星の勝利を以て決着した。
Sideout
「遊星…やったな…」
「クロウ…ありがとう」
デュエルを終え、制御装置を稼働させた遊星のもとにクロウ達が到着する。
「お疲れ様遊星君、…辛い戦いだったわね…」
「翠さん…大丈夫です、ケジメは着けました…オレはダークシグナーを倒します…!」
遊星は翠の目をまっすぐ見てそう答えた…迷いは消えたようだ。
「それよりも翠さん、ゆ…白野さんの容態は?」
「今、アヤカちゃん達が解呪してるわ…解呪が終わらないと完全な治療ができないから…心配してくれてありがとう遊星君」
翠は眠り続ける遊海に目を向ける…遊海は苦しそうな表情で眠り続けている…。
《ご心配なく!命に別状はありません!単に傷や怪我の回復が遅くなる呪いですから…必ず解呪します…!》
アヤカが解呪しながら答える…遊海の胸からは呪言のような黒い文字が飛び出しては消えていく…
「…白野さんに迷惑は掛けない、オレ達5人でダークシグナーを倒してみせる…!」
遊星は眠り続ける遊海を見て決意を固める。
「遊星!見てサテライトの人達が…!」
「戻ってきてる!やったぁ!」
「なんだって…!?」
遊星は高台から周囲を見る…するとサテライトに光が降りそそぎ人々が実体を取り戻していく…本人達は何が起きたかわからないという感じだ…。
「そうか…鬼柳の地縛神を倒したから中にいた奴らが戻ってきたのか!やったな遊星!」
「ああ…でも喜ぶのは早い、旧モーメントを止め…冥界の扉を閉じるにはあと2ヶ所の制御装置を作動させ封印しなければならない…それにダークシグナーはあと3人いる…」
『フッ…そうだな不動 遊星、よくも4人を倒してくれたなぁ…!』
「えっ…!?」
「牛尾のおっちゃん!?どうしたんだよ!」
牛尾の口から低い声が発せられる…腕には蜘蛛の痣が浮かんでいる…。
「龍亞!龍科!牛尾から離れろ!…貴様…ルドガーだな!!」
『そのとおりだ…不動 遊星、決着をつけよう…旧モーメントまで来るがいい…貴様の相手をしてやろう…!』ガクッ
「ん?…なんだお前ら…俺の事見て…?」
牛尾は正気を取り戻す…ただの連絡役として使われたようだ…。
「牛尾さん!ダークシグナーに乗っ取られてたんですよ…!」
「マジか翠…すまん面目ねぇ…」
牛尾には責任はない…米粒サイズの蜘蛛に気づけと言うのは無理な話である。
「…遊星、どうする?確実に罠だぜ…?」
「クロウ、確かに罠の可能性が高い…だがチャンスでもある!奴を倒せば未だに戻らないサテライトの人々も帰って来るはずだ!行こう旧モーメントへ!!ルドガーとの決着をつける!」
「…わかった、行こうぜ遊星!」
「おれ達も行く!」
「ああ、ここまで来たんだ!旅は道連れってな!」
「龍亞、龍可、牛尾…すまない」
「いいのよ遊星君、行きましょう!」
「はい!!」
こうして次の目的地は定まった…シグナーとダークシグナーの戦争は佳境を迎える…!